偏差値は大学受験にどのように関係する?志望校選びと難易度とは

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偏差値は大学受験にどのくらい関係しているのでしょう?

志望大学をどう決めればよいかお悩み中の高校生の皆さま、自分の偏差値と大学をどのように結び付けて考えればよいか知りたいですか?

予備校や進学塾が出している偏差値ランキングなどを見て、自分が行きたい大学は無理だとあきらめたり、もう少し頑張れば何とかなるかもしれないと思ったり、様々な思いが渦巻いているでしょう。

志望校を選ぶのに偏差値を目安にして勉強の予定を立てることは間違っていません。しかし、偏差値を過大評価することは賢明ではありません。なぜなら、偏差値が大学の難易度と100%イコールではないからです。

偏差値を参考にするには、前提となる考え方があります。偏差値を上手に活用することが、志望大学合格への近道となり、もっと効率的な勉強の仕方が見つかる可能性があります。

大学受験にお悩み中で、偏差値について詳しく知りたい方は、是非読み進めてください。

1.偏差値とは?

まずは、偏差値とは何か簡単に解説していきます。

模試等を受けた集団の中で自分がどれくらいの位置にいるかを表す数値です。

偏差値とは、模擬試験等を受けたグループの中で、対象となる試験の平均点を基準に、個人のレベルを示す数値です。平均点は試験ごとに異なるため、複数のテストを受けた場合、単に点数だけで結果の良し悪しを判断することは困難です。

偏差値とは、試験で得た点数が平均点と比べて自分がどの位置にいるのかが分かり、実力を客観的に把握できる数値です。

偏差値の平均は50です。偏差値が50より上なら、平均を上回っており、50より下なら平均スコアを下回っています。

例えば、模試を2つ受けて、両方が70点だった場合でも、一方が偏差値40で、もう一方が偏差値60のような可能性があります。この場合、偏差値40のテストの平均点は70点より高く、偏差値60のテストの平均点は70点より低くかったということです。

つまり、試験の点数が平均点より高い場合、偏差値は50以上で、平均点より低い場合、偏差値は50未満ということを意味します。

注意しなければならないのが、試験を受けているグループの人数が少なく、受験者の点数に偏りがあると、偏差値10以下や偏差値100以上のような極端な偏差値が出ることがあるということです。

偏差値は一定数の受験者がいる場合にのみ有効です。受験者が少なすぎる模擬試験等で算出された偏差値は役に立たない可能性があります。

2.偏差値はどう見ればいい?

①全国模試の偏差値に頼りすぎない

通常の学習において、偏差値を意識しすぎることはお勧めしません。もっと大切なのは、志望校に合格するために、試験で合格点を取得することです。

偏差値とは、あくまでも模擬試験などを受けた人の中でどのくらいの位置にいるかであり、志望校の合格ラインを意識することの方が重要なのです。

受験前に最後の追い上げで成績がぐっと上がる人もいれば、モチベーションが下がって成績が落ちる人もいます。そのため、あまり偏差値だけに目を向けすぎると、偏差値の上がり下がりに振り回されて、学習に集中できなくなってしまう可能性があります。

また、予備校が主催する全国模試は、各大学や学部の傾向に合わせて出題されるわけではありませんので、志望校の出題形式などに合わせて対策する方が得策と言えるでしょう。

以上の理由から、全国模試の偏差値に全信頼を寄せるのではなく、あくまでも目安の一つと考えるようにしましょう。

②併願校を決めるために偏差値を見る

逆に言うと、現在の学力や他の受験生との差が分かりやすいのが偏差値です。日々の学習で偏差値を目標に設定したり、意識しすぎることはお勧めしませんが、複数の志望校を決める際には重要です。

もちろん、まずは自分の行きたい大学を第1志望にすることが大切です。第一志望の大学は偏差値に関わらず決めて、それを目標に勉強するのが良いでしょう。

しかし、第1志望校に合格しない可能性は考えなければなりません。受験が近づいてきたら現状の学力を考えて第2志望以降の併願校を決める必要があります。

「浪人してでもその大学以外は行きたくない」という人以外は、どこかの大学に受かりたいですよね。受験した大学全てに不合格という悲劇をおこさないためには、偏差値を指標に併願校を決めるのが賢明と言えます。

つまり、志望校の偏差値と自分の現在の学力の差を理解し、合格率の高い大学を滑り止めとして受験する必要があるということです。

3.志望校の選び方

次に志望校を考える際のポイントを見ていきましょう。

①大学の知名度で選ばない

現在、日本には約790の大学が存在します。しかし、受験生やそのご家族は、名の知れた一部の大学を希望しがちです。

しかし、知名度が高いからと言って、一概に自分の学びたいことが学べるとは言い切れません。

大学名で決めるのではなく、自分に向いていることや、興味のあることに重きを置いて、じっくり調べて志望校を決めることが大切です。

②大学の偏差値だけで選ばない

前述でも説明しましたが、志望校を選ぶうえで偏差値は1つの目安となります。偏差値はもちろん重要ですが、偏差値だけを基準にして志望校を選ぶのは賢明ではありません。

自分の能力に見合った偏差値の大学に合格したとしても、入学後に学校の雰囲気や、場所、通学にかかる時間などのせいで、キャンパスライフが楽しくないと感じる学生は少なくありません。

オープンキャンパスや学校説明会などで、どんな雰囲気の大学なのか直接体験することも志望校を選ぶうえでかなり重要です。

志望校選びで学力は重要な指標ですが、受験までに時間があるのであれば、頑張り次第で受験直前までに学力が伸びる可能性があります。その大学で学びたい気持ちを優先することも、現段階の偏差値よりも高い大学へ入れる希望へとつながるのです。

そのため、早い段階から偏差値だけを理由に志望校を選ぶ必要はありません。

③人の意見で大学を選ばない

志望校は、自分の気持ちを1番に選ぶことが大切です。学校の担任や塾の先生から勧められた大学や、仲の良い子が行く大学を選ぶことはお勧めしません。

もちろん、志望校を決めかねているなら、アドバイスや1つの可能性としてとらえることは悪いことではありません。

しかし、先生が勧める大学や友達が行きたい大学が自分に合っている大学であるとは限りません。大学は人のために行くのではなく、自分の勉強や将来のために行くわけですから、自分でしっかり調べて志望校を決めなければ後悔することになるでしょう。

④得意な試験内容で大学を選ぶ

自分に有利な入試制度や配点方法の大学を選ぶことは、入学後に自分に合った大学生活を送る可能性を秘めた方法です。

自分に合った入試制度のある大学は、そのような人を求めているということでもあるため、志望校選ぶ際に、制度や配点などをよく確認してから選ぶとよいでしょう。

ただし、自分に合っている気がしないのに、入試制度が自分向きだからきっとあっていると思い込むのは危険です。

単純に合格の可能性を上げたいなら、入学後の内容で大学をいくつかに絞り込んだ後、次に自分に合った入試制度や配点方法を確認してみることがお勧めです。

4.大学入試の難易度とは?

最後に大学入試の「難易度」について考えてみます。

①難易度と偏差値の違い

偏差値は、平均点50点を基準としているので、自分の点数が平均点からどれだけ離れているかがわかります。自分の学力がどこにあるかを判断する材料の1つになります。

それでは、「難易度」は何を示しているのでしょうか。

例としては、ある大学の難易度が60だとすると、偏差値が60の人が実際にその大学を受験した場合の合格確率は50%です。難易度が50と表示されている場合、偏差値が50の人は合格率が50%ということです。

難易度をみることは、どの大学を受験するのかを決める上での、1つの参考データとなるのです。

難易度は偏差値同様、志望校を決める際の目安の一つとなります。

②学部によって難易度が違う

大学の難易度を調べようとすると、大学全体の難易度として表示されるものがありますが、実際には、 同じ大学内でも学部によって偏差値が違うのと同様、学部ごとに難易度が異なります。

さらに、文系と理系、公立と私立にも違いがあります。これは、偏差値の算出方法や受験科目数に違いがあるためです。

また、数年間ほぼ同じ難易度のままの大学もあれば、なんらかの理由で難易度が大幅に変わる大学もあります。その理由とは、学費額の変更、学科の新設、キャンパスの移転などの他、研究成果が大きく認められたり、就職率が報告されたりすると、難易度が上がる可能性があります。

③難易度から志望校を考える

まず、難易度は信頼できるデータを参照してください。

志望校を考えるために、下記の3つにカテゴライズしてみましょう。

難易度と自分の偏差値と比べると若干合格しにくそうな数値(+10)
難易度と自分の偏差値と比べると合格できる数値とほぼ同じ数値
難易度は自分の偏差値と比べると合格安心圏内または若干低い数値

また、同じ難易度の大学でも、ある国家試験に対する合格率や、毎年の就職率は大学によって異なるので、卒業後の将来性も見据えて決めることをお勧めします。

おわりに

偏差値は受験生の学力を知るための指標ですが、意味を正しく理解していないと受験勉強には活かせません。まずは、興味のある大学の学部の難易度を調べてみましょう。

現在の偏差値よりも難易度が高くても、受験対策次第では合格圏内に入ることが可能です。また、難易度というは大学の良し悪しを決める数値ではありません。

難易度は大学の優劣を決める数値ではありませんので、あくまでも目安の1つとしてとらえましょう。

また、自分の強みや個性を活かせる大学を見つけ、効率よく勉強してレベルアップすることも大切です。

日本経済大学について

日本経済大学は、幼稚園から大学院まで全国に30以上の学校を展開する「都築学園グループ」が運営する1968年に開校した大学です。福岡県に本部を置き、神戸三宮、東京渋谷と3つのキャンパスがあり、経済学と経営学を中心に、2学部6学科18の専門コースがあります。

日本経済大学は、イギリスのオックスフォード大学、アメリカのハーバード大学、アジア、南米、オーストラリアなど世界各国の大学と提携しており、留学生の受け入れをはじめ、 短期留学、交換留学制度、長期留学プログラムなど、さまざまな留学プログラムを用意しています。

また、日本経済大学では、資格取得やインターンシップなどのキャリアサポートも充実しており、高い就職率を誇ります。

多くの大学が3年次から就活支援を開始する中、日本経済大学では1年次からキャリアデザインを形成し、就職活動を見据えた個人の活動を支援しています。自分の将来像を持ち、1年次から専門分野を学べるのも日本経済大学の魅力です。

日本経済大学の入試制度は、指定校推薦入試、教員推薦入試、一般入試の他、特待生入試や留学生の総合型選抜入試など様々です。

経済学部や経営学部への入学を検討中の方は、是非一度ホームページ(https://www.jue.ac.jp/)を見て下さい。

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