経営学の身近な例をご紹介

日常生活にも「経営学」は存在する?

by GAWA_K

「将来的には起業をしたいから」「将来どんな仕事に就つかまだ決めていないが今後の人生の可能性を広げるため」などという理由で、大学進学の際は経営学を専攻したいと考えている人もいるでしょう。

しかし、ひと口に経営学といってもその範囲は幅広いために、具体的にどのような学問なのかわからない、難しそうというイメージを持っている人もいるかもしれません。

経営学は確かに簡単に習得できるものではありませんが、そこまで複雑に考える必要がない学問なのです。

今回は、経営学をわかりやすく理解するためのコツについて、解説しましょう。

 

経営学とは

経営学とは、文字通り「経営」についての学問です。経営して利益を得るためには「企業」という組織があり、企業は働く人・製品やサービス、それらに必要な資金が欠かせません。

経営学ではそれらを簡潔に「ヒト」「モノ」「カネ」とあらわし、さらにそれらを効率よく動かすためには、マネジメント・マーケティング・従業員や顧客の心理を知るための心理学などの知識も必要です。そのような多様な知識を学習して、いかに経営を継続して利益を生み出すか、という問題に挑むのが、経営学と定義されています。

経営に関する知識は、汎用性があるため、経営学の知識があれば、あらゆる分野において応用がきくのが特徴です。経営学を学ぶ層は、将来起業を始めようと希望している人、あるいは家業を継ぐためという人が少なくありません。

ただし、そのような層ばかりでなく、将来は、学んだ知識を活かして、コンサルティング業務・マネジメント業務・キャリアカウンセリングなどを始める人もいます。

あらゆる可能性を広げてくれるのが、経営学の魅力なのです。

 

経営学は決して難しいものではない

先述した通り、経営学は企業の構成(人・物・資金)だけでなく、それらを取り巻き動かしていくさまざまな要素に関しても学ぶ必要があります。

もちろん国内・国外の市場動向・あらゆるお金の動きなども考慮しないといけませんが、そのようなイメージだけで「経営学って難しい・ややこしい」と決めつけている人もいるかもしれません。

しかし、経営の抜本的な要素というのは「人間」です。人がお金を出して製品・サービスを購入して企業側は利益を得る、購入するにはどうすればいいのか、という考えに行き着きます。

普段の日常生活においても、経営学と通じる部分は多々あるので、経営学は決して難解で高尚なものではないのです。

 

経営学の3つの要素を日常に当てはめよう

経営学は、製品・サービスの「モノ」、資金などの「カネ」が重要ですが、それを操る「ヒト」が最も重要なポイントです。それは経営に関わらず日常生活においても同様なので、経営学とは何かという問題を紐解いていくと、日常生活の延長であることがわかります。

つまり、日常のささいな事態をどう円滑にするかという課題をクリアすれば、それを経営学にも応用できるといえるでしょう。経営学は、経営・お金の流れのシステムだけでなく心理学についても学習します。人の心を察知して、どう人の気持ちを動かしていくのかといった人との関わり合いを考えることが、経営学につながるのです。

では、日常生活において経営学に通じることとは何か、以下より具体例を紹介しましょう。

お金について

経営学・ファイナンスの世界では「将来価値」「現在価値」という言葉があります。将来生み出される利益・今手元にある現金といった意味合いがあるこの2つの言葉ですが、これは日常生活でも無縁ではありません。

例えばクレジットカード・現金どちらを利用するか、何か購入する場合、人からお金を借りするか一旦我慢してバイトでお金を稼いで購入するといった例です。将来価値・現在価値どちらを選択するかは、経営者にとって重要な課題ですが、そのような選択肢は日常生活にもあります。

借金をするか・しないか、それによって今後生活にどのような影響があるのか、自分にとって最適な選択をする能力を鍛えていれば、それが経営学にも応用できるでしょう。

コミュニケーション

経営をする人=経営者は、自分だけでなく多くの従業員・人材を雇用する立場です。ただ道具のように従業員を使うだけでは誰も経営者についてこない事態を招くでしょう。また、従業員が自分の思うような働きをする保証はなく、業務上のミスや反発もないとはいえません。

このような経営においてマイナスになる事態を回避するためには、コミュニケーションが重要になります。日常生活においても、仲間内のグループ・スポーツチーム・バイトの同僚など、集団の中での生活は数多いです。その中で自分が集団を牽引する場合、どう人と接するかによって集団は変化するでしょう。

一人ひとりの特性を見抜いて、フレンドリー・厳し目などを使い分けることによって、その集団は活性化して、良い仕事をしてくれます。

数字

経営において資金・収益などは常に把握しておかないといけません。また製品・サービスで収益を上げるにはあらゆるデータ収入を行なった統計を知っておくことも大事です。

しかし、データ・統計だけにこだわり過ぎると、新しいアイデアの実践などリスク過大のため何もできないといった事態も招きます。「データを分析したらこういう結果になったから」「世間はこういう流れだから」といったことにとらわれていると、ある程度の安定はあるでしょうが、経営者としてそれ以上の進展はないでしょう。

世間のデータでよくあるのが「若者の〇〇離れ」といったニュースです。しかし、そのニュースをそのまま鵜呑みにするのではなく、本当に〇〇離れしているのかといった考えもしなくてはいけません。

〇〇に興味のない若者もいれば興味のある若者もいるといった話ではないのか、興味がありつつある若者を振り向かせるにはどうしたらいいのか、という多角的な見方をすることが大事です。

数字・データを完全無視してはいけませんが、日常生活にもおいても多角的な考え方をする癖をつければ、それが経営に活かされるでしょう。

 

日本経済大学の経営学部とは

経営学を基礎から学んで、それを将来の仕事・人生に活かしたいと考えている人におすすめなのが、日本経済大学の経営学部です。日本経済大学の経営学部は、3つの学科に分かれており、それぞれの学科には多様なコースが用意されています。

では、日本経済大学の経営学部はどのような内容なのか、以下よりそれぞれの学科・コースを紹介しましょう。

グローバルビジネス学科

グローバルな世界で活躍できるように英語スキルの向上をメインとして、さまざまな科目が用意されているのが、グローバルビジネス学科です。卒業後は、外資系企業・国際機関職員などの就職先があります。グローバルビジネス学科で用意されたコースは、次の2つです。

・グローバルビジネスコース
授業のほとんどで英語を使用するため、英語ヒアリング・スピーキング能力が向上するのが、グローバルビジネスコースです。英語だけでなく経営学・経営管理などに加えて、経営理論研究および実務活動を行ない、世界で通用する人材を育てます。

・エアラインビジネスコース
世界中を舞台にする航空業界・各国の顧客を相手にする観光産業の就職を希望する人向けなのが、エアラインビジネスコースです。JALと業務提携をしているため、現場での実務を体験できます。ビジネス論・ホスピタリティをしっかりと学び、世界中どこに行っても通用する人材を育てる環境が整っているのが、このコースの特徴です。

芸創プロデュース学科

エンターテインメントビジネスの舞台で働きたい人に向けた学科が、芸創プロデュース学科です。音楽や映像・ファッションなどの業務を実践的に学びながら、経営学の習得も行ないます。この学科にあるコースは以下の2つです。

・芸能マネジメントコース
エンターテインメント業界でリーダシップを取り円滑なマネジメントができるような人材を育てるのが、芸能マネジメントコースです。マネジメント論だけでなく音楽制作・ダンス、ボイストレーニングなどの実践も行ない、エンターテインメントの魅力を体験して学びます。

・ファッションビジネスコース
ファッションの構造・ビジネス論を学ぶのが、ファッションビジネスコースです。色彩や造形に加えて、販売・リサーチなども学習します。

経営学科

経営学部の中で最もコースが多いのが、経営学科です。合理的な経営論・知識・技能をこの学科で習得できます。経営学科が用意しているコースは以下の通りです。

・総合経営コース
総合的な経営学の知識・スキルを学習するのが、総合経営コースです。経営戦略論・国際経営論・経営組織論・企業論・リーダーシップ論を学び、運営・管理・マーケティングの手法を学びます。

・アトツギ・起業家コース
実家の家業などの跡継ぎが目的の人に向けたコースが、アトツギ・起業家コースです。最新の経営論・伝統の良さを両立させた方法を学びます。ファミリービジネスの大事な要素だけでなく、起業についての学習なども用意されているのが、このコースの特色です。

・デジタルビジネスコース
先進テクノロジーと経営学を組み合わせて、今後のビジネスシーンに活躍できる知識・スキルを習得するのが、デジタルビジネスコースです。用意されている科目は、ビッグデータ分析・プログラミング・ディープラーニング・データサイエンティスト演習・ICTビジネス講座です。

・eスポーツ・アニメ産業コース
最新の娯楽であるeスポーツ、日本が世界に誇るアニメについて学ぶのが、eスポーツ・アニメ産業コースです。マンガ・アニメ・ゲーム文化論、メディア文化論などを学びます。

・飲食ビジネスコース
飲食・食品流通業界の知識やスキルを学ぶのが、飲食ビジネスコースです。食文化論から実践まで幅広い科目が用意されています。

・SDGs・環境ビジネスコース
SDGsをテーマに、SDGsビジネスの基礎〜応用を学ぶのが、SDGs・環境ビジネスコースです。環境・食料問題などの世界的な課題の学習、学生のアイデアを実践する授業などを行なっています。

 

まとめ

経営学は、起業をして高い社会的地位を目指しているといった、野心の強い人が学ぶ学部だと思っている人もいるかもしれません。しかし、経営学は、経営以外の分野においても応用のきく、汎用性のある知識・スキルといっていいでしょう。

経営学というだけで高尚なものを想像する人も少なくないでしょうが、日常のささいなことでも経営学に通じる部分はあります。日常での人との関わり合い・お金の使い方一つとっても、それは経営学と無関係ではないのです。

社会的な成功だけでなく、人生を豊かにするためにも、経営学の学習を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

 

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

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