弁護士になるには?文系士業最難関資格に挑戦してみては?

六法全書を掲げ法律マスターを目指してみては?

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・弁護士の仕事内容

慰謝料請求の示談交渉から、離婚協議の和解相談、法律相談など、司法から民法にわたる紛争解決のための法廷手続き、依頼に基づく問題解決をする法律の専門家です。法律事務所を借りて営業する新米弁護士を“軒弁”、法律事務所で勉強しながら働く居候弁護士を略して“イソ弁”、法律事務所経営者で弁護士を雇う弁護士を“ボス弁”などと呼んだりします。お金の貸し借りの問題、遺産相続の相談、酒気帯び運転者の刑事事件弁護などが、最近では急増しています。

・弁護士って激務なの?

独立した場合は、弁護士会の会費負担が重く、最高で110万円かかるなど、かなり厳しい現状もあるようです。大きな裁判などを担当する企業や団体などの専属弁護士は、全体で数%しかいなく、その他は事務所独立採算系で、仕事の大半が債務整理や離婚協議などのようです。メールや電話が非常に多く、ストレスでかなり健康に影響が出やすいともいわれています。不良債権などの業務は事務所によっては非効率で、かなり激務のところも多いので、給与から換算すると割に合わないこともあるようです。

 

・弁護士になるには?

弁護士になるには大学の学士から博士号を得るまで9~10年くらいだといわれます。大学で法科を学んだ場合は、法科大学院で2年、それ以外は法科大学院で3年の受講が必要です。また中学校、高校や一般大学卒業の場合は、予備試験後に法科大学院修了相当の資格を得られます。司法試験は法科大学院修了後、または予備試験合格後5年以内に5回まで受験可能となっており、司法修習を司法研修所で1年間受講し、司法修習生考試(通称「2回試験」)を受けて晴れて弁護士の資格を有することができます。最短で合格するための勉強時間は、1日に12時間として、365日の2年間、8760時間といわれています。(一般的には1万時間)弁護士資格があれば税理士や弁理士などの仕事もできるため、文系士業最強資格とも言われています。

弁護士になるためのルート:予備試験ルートと法科大学院ルートがある

弁護士になるためのルートとして、まず司法試験を受ける必要があります。そのためには受験資格をクリアする必要があります。受験資格を得る方法は、1)司法試験予備試験に合格する2)法科大学院を卒業する の2通りありで、どのルートを選ぶかは本人の希望次第となります。司法試験予備試験には受験資格は設けられていないため、大学を卒業していない人や社会人で働きながら勉強するため法科大学院に行く時間的な余裕が無い人でも合格を目指すことができます。法科大学院ルートでは、法科大学院に2年または3年通うことで司法試験の受験資格を得ることができます。

法学部出身者以外でも受験できるのか?

原則、司法試験予備試験は出身学部などの受験資格は特に設けられておらず、法学部出身者以外でも問題なく受験できます。法科大学院には法学未修者向けの3年間のコースが設定されていますので、法律の勉強をしたことが無い人でも問題なく弁護士を目指すことができます。司法試験は数ある資格試験の中でも最難関難易度と言われており、独学での資格取得は非常に難しいため、多くの希望者は予備校や通信講座を利用し弁護士を目指すことになります。予備校などを利用することで予備試験・司法試験に合格できる学力を効率的に学ぶことができるため、独学で進めるか迷っている人は予備校または通信講座を利用することがおすすめです。独学ですと、論文試験の対策などをする際に添削してくれる相手がいないため、対策講座の受講生と比べると非常に不利なのです。勿論独学で合格する猛者も中にはいますが、独学は非効率な勉強になりがちですので最短で合格を目指すのであればやはり予備校に通うのが良いでしょう。

・年齢制限はあるのか?

よく聞かれることの一つに弁護士資格に年齢制限があるのかについてですが、原則年齢制限はなく、何歳でも司法試験に合格し司法修習を終えれば弁護士になることができます。一方で、弁護士になった後の就職先などの現実的なことを考慮すると若ければ若い方が有利であることは言うまでもありませんが個人的には年齢は関係ないと思います。いつからでも、弁護士になりたいという強い意志があるのであればチャレンジするべきです。

一方で一般論にはなりますが、一般的な職業の未経験求人は、おおむね30歳~35歳がひとつの上限とされています。しかし、弁護士の場合、司法試験合格までに長い年月を費やすので30歳前後で働き始める人も多いため、30代はまだまだ若手という扱いです。ではいったい何年勉強すれば司法試験に合格できるかについてですが、受験資格を得るまでの期間も含めると最短でも3年~5年、場合によっては10年以上かかることはざらです。従い、何歳から勉強をスタートさせれば間に合うのかは、ご自身の能力や法律知識の有無、あるいは勉強だけに集中できる環境をつくれるのかなどが合格できるかどうかの大きな要素と一般的には言われています。ただ最後にはご自身の情熱次第のところがあり、働きながらでも勉強を続けて苦節20年勉強を続け合格に至るという人も珍しくはありません。最後はご自身のモチベーション次第となります。

・最短で弁護士になるには?

前述のとおり司法試験に合格するためには個人差はありますが、長い年月が必要となりやはり効率的に勉強を進めていくには、予備校に通うか、法科大学院に通うなどした方が良いかと思います。また司法試験合格後に1年間の司法修習期間があるので実際に弁護士としての活動が開始できるのは、合格後+1年ほどかかります。従い、弁護士に最短でなるには、司法試験の合格までにかかる年数次第です。司法試験の受験資格を得るには、法科大学院修了もしくは予備試験合格の必要があると述べましたが、法科大学院を終了するには、最短でも6年(4年制大学の法学部+法科大学院2年)かかるので、できるだけ早く弁護士資格を取りたいのであれば予備試験合格を目指すのが最短での方法になります。予備試験に合格することができれば、すぐに司法試験の受験資格が得られます。中には19歳で司法試験に合格した人もいます。おおよその目安としては最低1万時間の勉強が司法試験に合格には必要と言われており、これは1日も欠かさず1日5時間勉強して5年以上、1日10時間で約3年かかる計算になります。これだけの期間、集中して勉強が継続できる胆力をつけることがその後の弁護士活動にも必ず役立ちます。

 

どんな人が弁護士に向いてる?

1)性格(真面目さ、誠実さ)

まず、性格面で言うと前提として、長い時間を要する研修期間や膨大な勉強量を要求されるため、真面目さや誠実さ、コツコツと努力を積み上げる力が求められると言えます。実際、弁護士になると裁判の弁護人など華やかに描かれることもありますが、その裏では地味な事務作業やとてつもない努力が必要とされる仕事です。

2)論理的思考力

依頼主のリクエストを通すために相手方と様々な交渉が必要となります。従い、論理的思考力がある方は弁護士に向いています。道筋を立て問題解決ができる能力を駆使することで、弁護の仕事を全うできるからです。普段から論理的に思考する癖がある方は、弁護士に向いていると言えるでしょう。

 

高卒・社会人も弁護士は目指せるのか?

原則、司法試験には学歴は関係なく受験資格を得ることができます。従い、予備試験に合格して司法試験の受験資格を得て、司法試験本番に合格すれば、高卒でも問題なく弁護士になることができます。実際に高卒で活躍している弁護士もいます。また、法科大学院に入学するには、学卒の資格が必要となりますが、学校によっては、大卒の学歴がなくても、これまでの経歴や保有資格次第で入学を認めるというケースもあり、高卒者であっても大学院に進学できる可能性は残されています。当然ながら、膨大な努力が求められることは間違いありませんが、高卒からでも社会人からでも弁護士を目指すことも十分に可能です。しかし予備試験もかなりの難易度を求められますので可能であれば、大学などの教育機関や民間の資格学校・予備校など、いずれかの学校に通うことをおすすめします。

 

最後に

弁護士になるためには、前述のとおり資格試験最難関と言われるの司法試験の合格だけではなく、司法修習など長きに渡って知識を身につけなければならず、非常にハードルの高い職業ですが一方で収入や社会的にも高いステータスがある職種ですので、どうしても弁護士になりたいという情熱があるのであれば、目指す価値のある資格と言えます。

 

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