FP(ファイナンシャルプランナー)3級を取るにはどうする?

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FP3級は、年間10万人近くが受験する人気の国家資格です!

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格取得を目指す人は、まず初めにFP技能検定3級から始める人が多いです。初めてファイナンシャルプランナーについて学ぶ人がほとんどですので、比較的分かりやすい試験内容になっています。

この記事では、FP3級の実施機関や試験の種類、試験内容、合格基準や難易度などをご紹介させていただきます。ぜひ参考にしていただければと思います。

【ファイナンシャルプランナーとは】

ファイナンシャルプランナーは、お金に関する相談に答える仕事です。相談者は資産運用や生活費の調節、保険料、負債、奨学金、贈与などさまざまな金銭的事情を抱えています。その人たちの事情や要望を聞いて、最適な解決方法を見つける仕事です。相談者の生活が相談前よりも良くなることが目的です。

ファイナンシャルプランナーは、様々な相談内容を扱う仕事です。

日本FP協会がホームページ上で公開している、ファイナンシャルプランナーが扱う主な相談内容は多岐にわたります。

・家計管理:「貯蓄をするためには家計をどう見直したらいいの?」「家計管理の方法はどうすれば?」など

・老後の生活設計:「老後の生活費はどのくらいかかるの?」「老後の生活資金をどのように準備したらいいの」など

・教育資金:「子どもの教育資金はどう準備したらいいの?」「住宅ローンと教育費の両方を払っていけるのか不安」など

・年金・社会保険:「年金はいつからいくらもらえるの?」「出産や育児でもらえるお金って?」など

・住宅資金「いくらの物件なら購入できる?」「住宅ローンの負担を軽くしたい」

・資産運用:「退職金を運用したいがどのようにしたらいいの?」「投資信託などの金融商品の選び方を知りたい」など

・税制:「医療費控除を申請できる医療費には、どのようなものがあるの?」「配偶者控除は、パートで働いていても受けることができるの?」など

・保険:「いま加入している保険の内容がわからない」「保険に入りすぎていない?」など

・介護・医療費:「介護費用はどのくらいかかるの?」「介護保険ってどんなもの?」など

・相続・贈与「遺言など、相続の準備について知りたい」「孫に預金等を贈与すると税金がかかるの?」など

出典:日本FP協会
https://www.jafp.or.jp/

誰もが身近に感じる相談内容を、これだけ幅広く扱うファイナンシャルプランナーは、需要のある資格といえます。

内容が幅広いだけに、目標のためにかかるお金のことを知りたい人から、生活に困窮しているような切実なお金の悩みを持った人まで、相談者も様々なタイプがいます。

ファイナンシャルプランナーは、どんな相談でも受けられるように、お金や経済の知識を備えていなければなりません。

【FP3級技能検定とは?】

ではFP3級技能検定とはどのようなものなのでしょう。概要を説明します。

①指定試験機関を選択

FP3級技能検定は、受験者が以下の2つの指定試験機関で実施されています。

(1)NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)
(2)一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)

FP3級技能検定は学科と実技の2部構成になっています。

学科試験では両機関とも完全に同じ内容が出題され、実技試験は各機関で出題内容が異なります。出題レベルと評価方法に変わりはないので、資格としては同じものになります。受検者はどちらの機関を選択しても、合格すれば同じFP3級技能士の資格を持つことができます。

②FP3級技能検定「学科試験」の内容

学科試験はトータル120分で、マークシートの選択問題が60問と○×問題が30問です。上にも記載したように日本FP協会ときんざいの学科試験内容は同じです。

③FP3級技能検定「実技試験」の種類

FP3級技能士には、分野ごとに3種類の実技試験があります。

日本FP協会で実施しているのは「資産設計提案業務」の1種類で、きんざいが実施は「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の2種類です。3種類それぞれの出題内容が異なります。受検者が得意とする分野や学びたい分野に合わせて選択することが可能ですので、3種類すべてを勉強する必要はありません。実技試験対策のテキストは種類別に出ているため、どの実技試験を受検するかを、先に決める必要があります。

④FP3級技能検定「実技試験」の特徴

3種類のFP3級「実技試験」の特徴を説明します。

(1)日本FP協会「資産設計提案業務」

日本FP協会により実施されている「資産設計提案業務」の出題範囲は、ライフプランニングと資金計画、金融資産運用、不動産、相続・事業承継、タックスプランニング、リスク管理です。日々の暮らしにおけるお金に関する幅広い知識が身に付きます。

(2)きんざい「個人資産相談業務」

きんざいにより実施されている2種類の実技試験の1つが「個人資産相談業務」です。出題範囲には、ライフプランニングと資金計画や金融資産運用、不動産、相続・事業承継、タックスプランニングが含まれます。日本FP協会の「資産設計提案業務」と似た内容の問題が出題される傾向があります。

(3)きんざい「保険顧客資産相談業務」

きんざいにより実施されているもう1つの実技試験「保険顧客資産相談業務」は、保険業務に特化した試験内容です。「リスク管理」に関する問題が配点の40%を占めます。特に保険について学びたかったり、保険関連の仕事をしていたり、保険関連の職種を希望している人が基礎を身に付けることができる内容です。

保険関連の知識を身に付けたい方なら、きんざいが実施する「保険顧客資産相談業務」を選ぶことをお勧めします。そうでなければ、日本FP協会の「資産設計提案業務」か、きんざいの「個人資産相談業務」を選ぶ方が良いでしょう。

受検者の大半は「資産設計提案業務」か「個人資産相談業務」のどちらかを受検しています。この2つは受検対策用テキストや問題集が多く出版されているので、選択肢が多いこともメリットです。

⑤FP3級技能検定「実技試験」の内容

日本FP協会ときんざいは、どちらも記述式で、試験時間は同じ60分ですが、出題数と合計点数に違いがあります。日本FP協会の問題数は20問で100点満点。きんざいの問題数は15問で50点満点です。自分に合った方を考えて選択しましょう。

⑥FP3級技能検定「実技試験」の合格ラインと合格率

合格ラインは、日本FP協会ときんざいのどちらも6割です。

合格率は、日本FP協会の「資産設計提案業務」は90%ほど、きんざいの「個人資産相談業務」は50%ほど、そして「保険顧客資産相談業務」は40%ほどになります。

レベルは同じなのに、合格率にかなり差がある理由は、日本FP協会の実技試験のほうがきんざいより比較的内容が浅く、出題範囲が広いからです。逆に、きんざいの実技試験は、比較的内容が浅く、内容が深いということです。

きんざいで受検するなら、日本FP協会で受験するより専門的な知識が必要となります。また、問題数が少ないため、1問の配点が高く、1つのミスが合否に大きくかかわります。そのため、きんざいの実技試験の合格率は、日本FP協会に比べてかなり低いのです。

【FP3級を取得するメリット】

①就職や転職に役立つ

FP3級の資格を取ることは、就職や転職で有利になる可能性があります。金融、不動産、証券などの業界でFP資格の需要があります。それ以外の業界でも、経理系のポジションを狙う場合、FP3級の資格が役立つかもしれません。

実際に就職・転職活動の際に大きな評価になるのはFP2級以上ではありますが、未経験から金融や、保険、不動産などの業界を目指す際などには、志望動機であることの大きなアピールになります。

②FP2級の受験資格が得られる

FP2級は受験資格が限定されていますが、FP3級に合格すれば、FP2級の受験資格を得られます。ファイナンシャルプランナーになることを真剣に考えている方はFP3級で終わるのではなく、FP2級、そしてFP1級を目指されると思うので、キャリアアップにおけるきっかけになるでしょう。

FP2級受験資格のための条件としては、他に研修修了や実務経験などが定められていますが、研修を受けることができなかったり、実務経験がなかったりする場合は、FP3級資格の取得が手っ取り早いでしょう。

③個人の生活で役立つ

FP3級で学習する内容は、個人の人生に関わるお金の問題が多くあります。年末調整や確定申告、新たに生命保険に加入する際、マイホームを購入する際、教育ローンを利用する際、遺産を相続する際などに、FP3級の知識が生かせます。

【FP3級技能検定「実技試験」の勉強方法】

①独学で勉強する

(1)公式参考書を活用する

指定試験機関から発行されている公式参考書を使用することをお勧めします。日本FP協会ときんざいのどちらも、複数の参考書を販売しています。公式参考書は、実際の試験に似たものが作られているので、実技試験の種類に合わせた全て揃えて勉強するのが良いでしょう。まずは、公式参考書を何度も読み直して理解を深めましょう。

(2)公式問題集を活用する

公式参考書で理解を深めたら、公式問題集の出番です。こちらも、日本FP協会ときんざいのどちらも、公式問題集を販売しています。公式参考書と合わせて公式問題集を解いていくことが一番効率的です。

日本FP協会は、提携関係にある認定教育機関等からも問題集が出版されています。きんざいの場合は、模擬試験も実施しているので、実践力を高めるために活用するのもお勧めです。

(3)過去問を活用する

公式問題集で自信がついたら、過去問を解いてみましょう。当日の試験の流れに慣れるためにも、時間配分など、なるべく本番と同じ条件に近づけることが重要です。

②通信講座を受講する

独学で勉強することに自信がない方や、勉強の仕方が分からない方は、認定教育機関等が提供しているFP3級向けの通信講座を受講するのも良いでしょう。

③大学で学ぶ

大学進学を考えていて、将来的に企業で働く意思のある高校生は、ファイナンシャルプランナーの資格取得に必要な授業のある大学や専門学校、そして学部を選ぶことをお勧めします。

1番最適な方法は、就職したい業種の関連分野が学べる大学・学部に進学してファイナンシャルプランナーを取得することです。

経済学部をはじめ、様々な大学でファイナンシャルプランナー資格習得を目的とした授業を行っています

資格取得やインターンシップといったキャリアサポートが充実している、日本経済大学の福岡校・渋谷校・神戸校の経営学部・経営学科の授業には、在学中に取得可能な資格にITパスポートが含まれています。

多くの大学が3年次から就活支援を開始する中、日本経済大学では1年次からキャリアデザインを形成し、就職活動を見据えた支援をしています。1年次から将来のビジョンを持ち、専門分野を学べるのが日本経済大学の特徴です。

おわりに

FP3級技能検定資格を取得するために必要な内容やメリットを紹介させていただきました。いかがでしたでしょうか?

FP3級資格には様々なメリットがあります。将来の就職活動、転職活動、スキルアップを目指して、是非FP3級資格の取得を目指してみませんか?

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