フリーランスと起業の違いとは何か?大学生から始められる企業の極意

大学生の起業のメリット・デメリットなどを解説!

by GAWA_K

大学生の中には、自分で起業をして経営者になりたい、事業を始めたいという意欲を持っている人もいるでしょう。そのような人の中で見かけるのが、大学卒業前の在学中に起業をする大学生経営者です。

また、大学卒業時、あるいは在学中に、企業に就職するのではなくフリーランスとして生きていこうと計画している人もいるでしょう。

果たして、大学在学中に起業をする、あるいはフリーランスとして生きていくのは、どのようなメリットがあるのでしょうか。

今回は、起業とフリーランスの違い、大学生の起業のメリット・デメリットなどについて、詳しく解説していきましょう。

 

起業とフリーランスの違いとは

起業とフリーランスは、どちらも、どこかの企業に就職して働くという雇用形態ではありません。そのため、両者を同じものと思っている人もいるでしょう。しかし、起業とフリーランスは似ているようで違う形態です。

では、起業とフリーランスはどのような違いがあるのか、次より両者の特徴を説明しましょう。

 

起業とは

起業とは、「事業を起こす・新しい事業を始める」という意味です。法人化・店舗経営の開始なども同じ意味として使われることがあり、創業・開業なども同じ意味合いになります。

「自分で会社を創立して経営者になる」という意味合いで使用されることが多いです。

フリーランスとは

フリーランスとは、文字通りフリーな立場で企業に所属せずに、自身の知識・スキルを提供して仕事を請け負う人材を指します。

企業に所属していない分、余計な人間関係・しがらみに縛られることがない自由さがありますが、「必ず仕事がもらえるという保証がない」「企業の補償制度などの対象外」といったデメリットも少なくありません。

似たような言葉に個人事業主・自営業がありますが、個人事業主は厳密にいうとフリーランスとは異なります。フリーランスは企業・団体に属さないという働き方についての形容で、個人事業主は、役所に開業届を出して、確定申告の際に税金控除の対象になる青色申告ができる、税務上の言葉です。

自営業は、自分で事業を営むことを言いますが、主に店舗の店長・経営者を指します。

 

大学生が起業をするメリット

大学生が学生のまま起業をする場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下よりいくつかのメリットを紹介しましょう。

業界の先輩が応援してくれる

若くして起業をすると業界の先輩が好意的に交流をしてくれます。業界の先輩の中には、大学生たちが一生懸命仕事をしている姿を見て、若い時の自分を重ねることもあるでしょう。

かつての自分のような若者たちが頑張っていれば、何かしら力になってあげたい・アドバイスをしたいと思うものです。また、仕事に関係なく若い人たちという存在は、年配の方々から見れば、息子・孫のような存在で可愛いと思う人もいるでしょう。

大学生としての立場を活用できる

大学の中には、大学生ベンチャーを応援する支援制度を用意しているところもあり、このような便利な制度は大学生でないと利用できません。

また、大学生でいながら起業もしているといったことが話題となり、大いに売り・アピールポイントとなります。

副業にシフトすることも可能

もし起業をしたあとに、仕事よりも学業や他にやりたいことをしたい、もっとキャンパスライフを楽しみたいという欲が出た場合、事業規模を縮小して副業にシフトすることも可能です。

大学生起業は大規模なt会社組織でないために、柔軟に仕事内容・事業規模を調節することもできます。

失敗しても大きなダメージにはならない

起業をしてみたものの、思い通りに事業展開できない・利益が出ないとなっても、大学生起業の場合は大きな損害にはなりません。初期費用がかかっていて、さらに事業の利益が出ない場合、費用回収が達成できずに赤字となり、経済的なダメージを受ける羽目になります。

しかし大学生起業は、立派な会社組織ではなく、初期費用も低コストで始めることが可能です。そのため、失敗しても膨大な借金を抱えるほどの損害にはならないでしょう。

そして、何よりも学生という若さがあるためいくらでもやり直しができ、むしろその失敗が今後の仕事や人生において、貴重な経験となります。

トレンド・市場を読み取れる柔軟さがある

大学生起業の強みはその若さです。そしてその若さがあれば、年齢を重ねた社会人よりも世間の流行を察知することも自然にできます。

ある程度の年齢になった社会人は、世間の流行・市場の動向を知るために、資金を投入してマーケティングや調査を行なわなくてはいけません。

しかし、起業をした大学生は、その流行を消費している消費者そのものなので、無理なく世間の流行を感じることができます。お金と時間を費やしてマーケティングなどをする必要はなく、自然と世間の動向・トレンドを吸収できるのが強みです。

 

大学生が起業をするデメリット

大学生起業はメリットがある反面、デメリットも存在します。そのデメリットはどんな内容なのか、以下より説明しましょう。

ビジネスマン扱いされない

大学生起業は、業界の先輩・目上の人たちから可愛がられるなどの、学生という若さが売りになりますが、その反面デメリットにもなります。

学生で起業をしている人に対して「遊びの延長じゃないのか」「学生気分が抜けていない」という偏見の目、悪い言葉で言うと「舐められる」態度を取られることは、決して少なくないでしょう。

ビジネスの交渉の場においても、「社会人経験がないからそんなことも知らないのか」といった具合に子供扱いをされることもあるでしょう。

社会的信用度が低い

大学生の起業は、手がけるサービス・商品が画期的であっても学生という身分上、どうしても社会的な信用度が得られにくいというデメリットがあります。

特にデメリットとなるのが、運営のための資金繰りです。日本政策金融公庫による新創業融資制度を利用しても、大きな資金調達は難しいといえます。

学業・プライベートに費やせる時間が減る

大学生が起業をすると、それに時間を取られてしまって、大学生の本分である学業・サークル活動・学校以外のプライベートの時間がなくなってしまうでしょう。

最終的には、学業に費やせる時間を確保することが困難となり、退学せざるを得ない状況になることも珍しくありません

大学を卒業して就職しなくても自分の事業をやっていける目処があれば、それも問題はないでしょうが、大学中退と聞いて良い印象を持たれないパターンもあります。

また、せっかく入学した大学のキャンパスライフを満喫できないこともデメリットです。

 

大学生から始められる起業の種類

大学生の立場で起業をする場合、初期費用・準備できる設備などさまざな制約があるので、起業できる事業の種類も限られてきます。では、大学生の立場でできる起業はどのような種類があるのか、以下より紹介しましょう。

WEBサイト制作・アプリ開発

WEBサイト・アプリ開発は最低限の環境さえあれば、いつでもどこでもできる業務です。

もちろん制作・開発のためのスキル・知識が必要ですが、例えば国家資格のように大変な苦労をして取得するものではないため、比較的簡単に起業できます。

また、IT業界は多大なニーズに反して慢性的な人手不足なので、新規の事業者であっても参入しやすい分野です。また、web制作・アプリ開発に関する知識・スキルは汎用性が高いため、どんな分野でも通用するのがメリットです。マスターしておいて決して損はないでしょう。

人材派遣・マッチングサービス

「仕事をしたい人材」「仕事をする人材が欲しい企業」の仲介者となる人材派遣・マッチングサービスは、初期費用がそれほどかからないために、大学生でもやりやすい事業です。

人材を集める求人戦略・各企業から業務を請け負う交渉力・ネットワークがないと成立しないため、人材派遣業を軌道に乗せるためのポイントを押さえなくてはいけません。

SNS・動画サイトを使って収益を得る

大学生でも気軽にできる収益方法は、以下のものがあります。

  • SNSインフルエンサーになって収益を得る
  • YouTuberになって収益を得る
  • ブログによる収益

どれも多くのフォロワー・閲覧者がいれば、広告収入・アフィリエイトなどで収益が発生します。いかに多くのフォロワー・閲覧者を獲得できるかという情報収集・分析力が必要です。

これらは、企業ではなく個人で行なうことも可能ですが、安定した収入が確保できた場合、会社登記をしておけば、節税・企業案件の受注などをよりスムーズに行なうことが可能です。

また、一歩間違えると「炎上」騒動に発展するので、注意しないといけません。

 

大学生で起業に向いている人

大学の在学中から起業をする人は、どんな特徴があるのでしょうか。大学生で起業に向いている人の特徴を、次より紹介しましょう。

考えるより即行動

普段からまず行動して体験することによって物事を知るといったタイプは、大学生の起業に向いています。事業を始めるにはしっかりと事業計画書を作成して、ランニングコストを計算して、といった作業が大事です。

しかし、大学生の場合は「失敗しても大きな損害にならない」「やり直せる若さがある」といった強みがあります。実際に即行動をして、成功も失敗も今後の仕事および人生の糧とできるようなタイプは、起業をしても成功するでしょう。

コミュニケーションが得意

大学生起業の強みといえば、学生・若さ特有のフットワークの軽さです。大学生が起業をした場合、ネット経由で何でも解決できる業務もありますが、さまざまな人と接する・交渉することも業務の一種として行わないといけません。

そこで、人と話すのが苦手という人であれば、受注できたはずの案件も逃してしまいます。業務に関してもそうですが、さまざまなタイプの人と出会って交流をして、多くのことを学びたい・吸収したい、それを今後に活かしたいという人は、大学生の起業に向いているでしょう。

心が強い人

大学生の起業は、「若い人たちが頑張っている」という見方をされて、業界の先輩・年配の方々が可愛がってくれる傾向があります。その反面、「何もわかっていない若者が」という冷ややかな目で見られる、悪い言い方でいえば「舐められた」態度を取られることも、決して少なくありません。

このような態度を取られて大きくダメージを受ける人は、起業に向いていないでしょう。起業が向いている人は冷たい対応をされても心が折れない・折れたとしてもそれを今後の糧とする人物です。嫌な思いをしても世の中甘くないと解釈して前へ進める人であれば、起業をしても成功するでしょう。

まとめ

大学生から起業・フリーランスとして働く人は珍しくありません。それぞれ、本格的に事業を始める準備期間として真面目にやる人もいれば、バイト気分、レジャー気分でやる人もいるでしょう。

どのような考えであっても収益が出れば立派な仕事になるので、起業とフリーランスのうちどちらが自分に向いているか、大学生の起業にはどのような特徴があるのか、事前にしっかりと把握しておくことが大事です。

メリット・デメリットをしっかりと認識して、円滑は起業を実践しましょう。

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

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