大学生起業の成功例はあるのか?具体例をご紹介

大学生起業家の特徴なども解説!

by GAWA_K

世界的な成功を収めている実業家でよくあるパターンが「大学生のうちから起業をした」という例です。今ではネットの普及によって業務の短縮化・効率化が可能になり、学生の身分でありながら事業を開始するのは、決して難しいことではない時代になりました。

しかし、すべての大学生起業家が成功するとは限りません。一歩間違えると学生の身分でありながら損害を背負う可能性もあります。

大学生の起業を失敗しないためには、かつての成功者たちを参考にすることです。では、大学生の起業はどのような成功例があるのでしょうか。

今回は、大学生で起業をした成功例、その特徴などについて解説していきましょう。

 

大学生起業の成功例10選

「誰もが知っているあの有名起業、事業開始をしたのは、創業者が大学生のときだった」という例は、珍しくありません。では、大学生起業で大きな成功を収めたのはどんな企業なのか、成功例10選を以下より紹介しましょう。

 

1.facebook

世界最大のSNSと呼ばれているFacebookは、利用者数・約30億人を誇るSNSとして、その名前を世界中に轟かせています。そんな世界規模のSNSであるFacebookを設立したのは、当時ハーバード大学に籍を置くマーク・ザッカーバーグという学生です。

昔からアメリカの学校では、新入生同士の交流・自己紹介を円滑にするためのFacebookと呼ばれる紙の印刷物を作成・配布する習慣がありました。

ハーバード大学側はこれのインターネット版を作成するアイデアを思いつきましたが、なかなか進展せず、それを実行したのが、マーク・ザッカーバーグとルームメイト・仲間たちです。彼らは自己負担でサーバーを用意してFacebookを作成しました。

当初は学生の交流ツールという目的で運営していたFacebookですが、2006年には一般にも公開、日本では2008年から使用可能になり、瞬く間に世界を席巻したのです。

2.株式会社ミクシィ

Facebook・twitter(現・X)が台頭する以前、国内にSNSというツールを浸透させた立役者が、mixiです。招待制により招待者のみが登録できるという触れ込みで始まったmixiは、新しいタイプのツールとしてネットユーザーの間で浸透し、一時期の国内のメインSNSとして君臨していました。

そんなmixiの創業者は、東京大学在学中に、求人サイトFind jobを創立・運営していた笠原健治氏です。笹原氏は1999年、株式会社ミクシィの前身である有限会社イー・マーキュリーを設立しており、2006年には会社名を株式会社ミクシィに変更しています。

3.リクルート

当時、東京在学中だった江副浩正氏は、在学中に東京大学新聞社に求人広告掲載の営業をしていました。その後、そのノウハウを活かして株式会社大学広告を設立、それがのちに大企業となる株式会社リクルートの前進になります。

リクルートは、求人広告雑誌のトップランナーとなり、その後は不動産・旅行事業なども手掛け、バブル景気も追い風となって大きく成長しました。

4.ぴあ

当時、中央大学に在籍していた矢内廣氏は、1972年エンターテインメント情報誌「ぴあ」を創刊しました。その後の1974年にぴあ株式会社を設立、80年代に入った1984年にはチケットぴあサービスを開始して、日本のエンターテインメント産業に大きく貢献しています。

5.マッハバイト(旧名・ジョブセンス)

早稲田大学在学中の2006年2月に株式会社リブセンスを設立、4月にアルバイト求人情報サイト・ジョブセンスを開設したのが、リブセンス創業者の村上太一氏です。

ジョブセンスは、求人で採用された人材が初出社すれば課金されるというユニークな試みが大ヒットして、アルバイト求人サイトのトップに躍り出ました。

2008年には社会人を対象とした転職求人サイト・ジョブセンス社員(その後、ジョブセンスリンク→転職ナビと改名)も開設されて、多くの利用者を獲得しています。

6.タイミー

立教大学に在籍していた小川嶺(りょう)氏は、2017年にアパレル関連の事業をスタートさせます。その後に小川氏が生み出したのが、「タイミー」です。タイミーは、アルバイト採用者と人材を結びつけるアルバイト・マッチングアプリサービスとして、大きな注目を集めました。

タイミーは、空いた時間に働いて有効活用したい人・すぐに働いて欲しい人をマッチングするという、従来にはなかったユニークな試みが特徴です。時間を自由に使える大学生を中心に人気を集め、500万人以上の利用者、46,000もの利用事業者を誇っています。

7.BASE

東京工科大学に在学中に株式会社BASEを設立したのが、ネットショップ作成サービスの創業者・鶴岡裕太氏です。

鶴岡氏の母親が「ネットショップをやってみたいけど、やり方が難しそうでわからない」という発言をきっかけに、誰でも簡単にネットショップをオープンできて経営者になれるBASEを生み出しました。

他には決済アプリPAY IDの開発・運営も行なっており、鶴岡氏の総資産額は370億円以上といわれています。

8.タダコピ

慶應義塾大学・中央大学などの在学生5人の有志によって運営されているのが、タダコピです。タダコピは大学生5人により設立された株式会社オーシャナイズによるサービスで、学生向けの無料コピーを提供しています。現在はオーシャナイズグループのスマートキャンパスによる運営です。

現在は、フルカラーコピー・スキャン・プリントアウトも可能なタダコピSPにリニューアルされています。

9.クラシル

慶應義塾大学に在学中の2014年に起業をしたのが、「クラシル」の堀江裕介氏です。当初はフードデリバリー事業を行なっていましたが、事業は波に乗らずに失敗、その失敗を糧にして誕生したのが女性向けメディア・クラシルでした。

その後、料理と動画をかけ合わせたコンテンツを思いつき、これが「動画で料理の過程がわかりやすい」と大ヒットして今に至ります。

10.AGESTOCK

慶應義塾大学に在籍していた光井勇人氏が、2006年に発足した団体がイベント事業学生団体が、AGESTOCKです。発足当時はAGEという名称でイベント事業をスタートさせ、2009年には日本武道館でのイベントを大成功させました。

イベントに限らず、フリーペーパー・ウェブマガジンなどの発行・運営を行ない、多くの大学の学生たちが集い精力的に活動しています。

 

大学生起業の成功例には共通項がある?共通の特徴とは

以上、大学生起業の代表例10選を紹介しましたが、この10選の成功者には何かしらの共通点があります。この共通点が成功のためのヒントになるといえるでしょう。では、その共通の特徴とは何か、次より紹介しましょう。

コスト・初期費用がかかっていない

大学生の起業で成功する・あるいは事業が軌道に乗らなくても大きな損害にならないパターンは、コスト削減がうまい・初期費用がそれほどかかっていないのが特徴です。

近年はインターネットの普及により、いつでもどこでも業務が可能・最低限のネット環境さえあれば問題ないという事業が少なくありません。

しかし、昭和・平成初期にネットが普及していない時代に成功している大学生の起業も、初期費用・ランニングコストがそれほどかからない人材派遣・求人などの事業が目立ちます。

いかに、コスト削減が実現するか、初期費用を必要としないかが重要です。ただし、初期費用をしっかりと投資して環境を充実させないといけないのに、無理をして費用を削った場合、事業開始後に業務に負荷がかかります。「費用を無理して節約」ではなく「費用が必要ない」事業を選ぶことが大事です。

大学という環境をフル活用

大学生の起業で成功している人は、すべて自分でやるのではなく、大学という環境をしっかりと利用している人が多いです。事業の種類によっては、専門的な機材・環境が必要ですが、自己負担だと相当な出費となります。

しかし、大学はそれ以前の学校とは異なり、専門的な分野を学ぶ環境なので、通常の生活では使用しないような専門的な機器が多数揃っているのが特徴です。

また、大学には全国から多くの生徒が集まり、またそれぞれの学部・学科にはその道でキャリアを積んだ教授という専門家もいます。このような人脈を活用すれば、多くの情報が得られるでしょう。

何もないゼロの状態、あるいはマイナスから事業スタートとなると、すべて自己負担になりますが、大学という恵まれた環境を活用すれば、起業の段階で充実した状態を保っていられます。

 

大学生起業に向いているタイプは?

大学生起業で成功している人の性格は、どんなタイプがいるのか、次より説明しましょう。

アウトプットだけでなくインプットも同時に行なっている

ここでいうアウトプットとは起業における業務、インプットとは情報収集・マーケティングになります。仕事に追われている人はインプット作業の暇がないという人がほとんどです。

しかし社会的に成功している人は、どんなに忙しくても読書・映画鑑賞・情報収集といったインプット作業を怠りません。

人によっては無理をしてインプット作業をしている人もいるでしょうが、成功者はそれを自然とやっています。

自然と流行を取り入れている

流行に敏感なのも成功者の特徴です。大学生起業で成功している人は、現在どのようなニーズがありそれが満たされていないか、そのニーズを満たすサービスとは何か、という着眼点を持っています。

世間の流行に敏感でないとその視点は持てません。「流行なんか関係ない、自分の好きなことをする」という人は、企業よりも個人の職人の方が向いているでしょう。

世間の流行をチェックするという作業を仕方なくやるのではなく、好奇心を持ってチェックできる人は、大学生起業に向いているでしょう。

 

まとめ

「大学生のうちから事業を開始して大成功を収める」というかっこよさから、学生起業に憧れている人も少なくないでしょう。しかし多くの成功者は、その成功を実現させるまでに多大な苦労もしています。

本気で大学起業を検討している人は、成功者たちがどのような道を歩んで、どんな考え方で事業を開始して運営を続けてきたのか、しっかりと知ることが大事です。そして、多くの対象に好奇心を持って、アグレッシブに行動することも、成功の秘訣といえます。

大学生起業を検討している人は、大学という充実した恵まれた環境をフル活用して、円滑な起業を実現させましょう。

 

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

You may also like

You cannot copy content of this page