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大学生におすすめの資格15選

by info@remi.website 2023年3月29日
就活で必要な資格はどんなものがあるでしょう?

就職活動に活かすために資格を取得しようと考えている大学生は沢山います。そして、どんな資格が良いのか迷っている方が多いのではないでしょうか?

まず一つ言えるのが、将来何になりたいかを考えた上で、資格の勉強をすることが一番の近道です。

キャリアプランを描いて資格を取得することで、真の実力が身に付き、就職活動に活かすことができるのです。

この記事では、大学生におすすめの資格15選をご紹介します。目的や興味に合わせて、自分に合った資格を選びましょう。

【大学生が資格を取るメリット】

大学生にお勧めの資格を紹介する前に、まずは大学生が資格を取得するメリットを見ていきましょう。

➀勉強時間が取りやすい

大学生の強みは、自分の時間を自由に使いやすいことです。

学部や学科にもよりますが、特に1、2年次はゼミや就職活動が本格化していないため、自由な時間を使える学生が多いです。会社に勤めていると、資格取得の勉強のために時間を割くことが難しくなります。

講義の空きコマや放課後、さらに春休みや夏休みは、資格取得に最適な時期です。

また、空いている教室や図書館などの大学施設も利用しやすく、勉強する場所に困らないのも大学生のメリットです。

②就職活動に役立つ

大学生活の後半には就職活動が待ち受けています。多くの大学生にとって学生生活のクライマックスであり、今後の人生を左右する重要なイベントです。

資格を取れば、学生時代から将来のために頑張ってきたことを面接でアピールできます。

仕事内容に見合った資格を持っていれば、即戦力となる可能性を評価されるかもしれません。採用や希望する部署への配属に有利に働く可能性があります。

入社後に取得しなければならない資格や、仕事で活かせるスキルがあることを証明する資格を持っている学生は、能力と熱意の両面から採用担当者から評価されます。

また、直接業務に携わっていなくても、業界知識が必要な資格を持っていれば、その業界への関心が高いことがアピールできます。

【大学生にお勧めの資格15選】

①TOEIC:国際ビジネスシーンで必要とされる英語力を測定するテスト
②パソコン検定:パソコンの運用能力を測定する検定
③日商簿記3級:経理の基礎知識を証明する資格
④MOS:Microsoft Office製品を利用するスキルを測定する資格試験
⑤リテールマーケティング(販売士)検定:販売・接客に関する幅広い実践的な知識を測定する資格検定
⑥宅地建物取引士:不動産業界で必要とされる知識や技能を測定する資格
⑦公認会計士:財務や会計のエキスパートであることを証明する資格
⑧社会保険労務士:労務管理や社会保険制度などを理解するための資格
⑨普通自動車運転免許:車の運転ができるようになるための免許
⑩教員免許:教育現場で必要な知識や技能を測定する資格
⑪FP技能検定:ファイナンシャル・プランニングに関して、包括的、かつ専門的な知識・技術を持っていることを証明する国家資格試験
⑫秘書検定:秘書に求められる知識・技能について問う資格試験
⑬ITパスポート:コンピュータの基礎知識を測定する資格試験
⑭基本情報技術者試験:ITエンジニアの登竜門となる国家資格試験
⑮知的財産管理技能検定:知的財産の管理をおこなうための必要な知識を測定する国家資格試験

以下はそれぞれの資格が大学生にお勧めの理由です。

①TOEIC

TOEICはTest of English for International Communicationの略で、英語がビジネスシーンでコミュニケーションをするために必要なスキルを測定する資格試験です。特に、企業や大学、公務員などで求められる英語力の証明に使われることが多く、世界中で広く認知されています。点数によって、英語の能力が幅広く評価されることが特徴のひとつです。

TOEICのスコアは大学生の就職活動において最も重要な指標の一つであり、企業から高いスコアを求められることもあります。また、TOEICは日常英会話だけでなく、ビジネスシーンで求められるリスニングやリーディングのスキルも測れるので、英語でのプレゼンテーションやメールのやり取りなど、将来のキャリアに役立つスキルを身につけることができます。

また、TOEICを受験することで、自分の英語力を客観的に把握することができ、自己評価や目標設定に役立ちます。全体として、TOEICを受験することは、大学生にとって非常に有益なイニシアチブになります。

②パソコン検定

パソコン検定とは、パソコンの知識やスキルを測る資格試験です。パソコンの基本操作から、WordやExcelなどのアプリケーションの使い方、プログラミングの基礎まで、幅広い分野で評価されます。

コンピュータは現代社会において欠かすことのできないツールであり、パソコンスキルは就職において重要な要素となっています。パソコン検定を受けることで、自分のパソコンスキルを客観的に測定し、証明することができます。その結果、就職活動のアピールポイントとなり、採用担当者からの評価も上がります。

また、パソコン検定を受けることで、より高度なパソコンスキルを身につけることができます。例えば、パソコン検定1級を取得することで、ビジネスに必要なスキル、デザイン、プログラミングなど幅広い分野で活躍できる力を身につけることができます。

③日商簿記3級

日商簿記3級は、簿記の初級資格試験の一つで、会計の基礎知識や簿記の基本的な方法を問われます。財務諸表の作り方や帳簿の付け方などを中心に学び、ビジネスの現場で役立つ知識を身につけます。

さらに、簿記はビジネスだけでなく、個人の財務管理にも役立つスキルです。日商簿記3級を受験することで、自分自身のお金の流れが分かり、将来的自己資産管理に活かすことができます。

また、簿記を学ぶことで数に対する感覚が養われます。数字を正確に解読できるようになると、より効果的なビジネス上の意思決定ができるようになります。

日商簿記3級試験を受けることは、大学生が将来のキャリアと個人のスキルを向上させるために有益な資格です。

④MOS

MOSとはMicrosoft Office Specialist(マイクロソフト オフィススペシャリスト)略称です。Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、Access(アクセス)、Outlook(アウトルック)の使用能力を証明することを目的とした検定です。

日本においても400万人以上がMOS資格検定を受けている知名度の高い資格で、パソコンの資格検定の中でもトップクラスの人気です。就職するうえで役立つ資格のため、大学生のうちから取得を目指す人が多くいます。

MOSは日本の国家資格ではなく民間の資格です。しかし、MOS資格検定は全世界で行われており、MOS資格を持っていれば、どの国でも通用しるため、国際資格と言えるでしょう。

Microsoft Officeは、社会人に必須のスキルです。Microsoft社が公式に認定しているので信憑性が高く、MOS資格を持っていることは、就職活動や転職活動の際の大きなアピールポイントとなります。

特に、事務職や秘書など、Microsoft Officeによる文書やデータ作成のスキルが仕事の成果に直結する職種ではMOS資格が有利です。

⑤リテールマーケティング(販売士)検定

リテールマーケティング(販売士)検定は、小売業界での専門知識とスキルを証明する資格試験です。

小売業界は、人口減少やネットショッピングの普及など、激しい競争が続く分野です。そのため、企業は消費者のニーズを的確に把握し、適切な販売戦略を立てることが求められています。そんな企業のニーズに応え、小売業界に必要な知識やスキルを身につけることができるリテールマーケティング(販売士)検定は、大学生にとって就職活動におけるアピールポイントとなりえます。

また、リテールマーケティング(販売士)検定を取得することで、リテール業界以外のマーケティングに関する知識を身につけることができます。例えば、製造業やサービス業などあらゆる業種でマーケティング戦略を考える必要があるため、リテールマーケティング(販売士)検定を取得すると、就職だけでなくビジネススキルの向上にもつながります。

さらに、リテールマーケティング(販売士)資格検定は、小売業界に関心のある学生にとって、自己啓発やキャリアアップの機会となります。資格を得ることで、自分自身のスキルアップを実感でき、自己評価や目標設定に活かすことができます。

小売業界は常に変化しているため、自分のスキルを磨き、アップデートすることが大切です。そのための手段の一つとして、リテールマーケティング(販売士)資格が役に立つでしょう。

⑥宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産の売買の専門家として、土地や建物の売買、賃貸借契約などの業務を行う資格です。

宅地建物取引士は不動産業界の専門知識を身につけることができます。将来、不動産業界で働きたいと考えている大学生は、宅地建物取引士の資格を取得することで、業界動向や法律、税金などの知識を身につけることができます。

また、宅地建物取引士の資格は、不動産業界のみならず、金融・法律業界でも高い評価を得ているため、幅広い就職先の選択肢を得ることができます。特に金融業界では、不動産関連の商品・サービスを取り扱う金融機関も存在します。そのため、宅地建物取引士の免許を持っていれば、不動産業界だけでなく金融業界でも活躍できる可能性があります。

⑦公認会計士

公認会計士は、企業の経営状況を理解し、財務や会計に関する専門知識を有する資格です。

第一に、公認会計士は会計や財務の知識を深めることができるため、大学生にとって就職活動に大変有利です。企業で必要とされる経理・財務に関する専門的な知識やスキルを身につけることができ、就職後のスムーズな業務遂行やキャリアアップにつながります。

第二に、公認会計士は企業において重要な役割を果たします。そのため、公認会計士の資格を持っていると、企業でのキャリアアップや転職に有利になります。また、公認会計士は国家資格であるため、信頼性が高く、就職市場での評価も高いです。

また、公認会計士は国家資格ですので、将来的に開業することも可能です。独立した会計事務所を開設したり、経営コンサルタントとして働くこともできます。自分でビジネスを展開できることは、自己実現や自己成長につながります。

以上のように、公認会計士資格は企業から高く評価されるだけでなく、個人の成長や自己実現にもつながります。

⑧社会保険労務士

社会保険労務士は、企業における労働問題の専門家として、従業員の健康と安全、労働環境の整備、人事制度の整備など、労務管理に関わるさまざまな業務を行います。

社会保険労務士には、企業における労務管理の専門知識が求められます。そのため、社会保険労務士の資格を取得することで、企業で人事や労務管理のポジションに就くことができ、キャリアアップにつながります。また、社会保険労務士は、人事・労務に関する専門性から求人市場での需要が高く、転職の際にも有利です。

また、社会保険労務士は、企業の安全衛生に関する業務にも携わっています。したがって、企業の社会的責任に関する知識を習得できます。企業のCSR活動や社会貢献活動を行う上で、こうした知識は欠かせません。

さらに、法律や制度に関する知識は、社会保険労務士にとって必須です。この資格を取得することで、社内での法的なトラブルのリスクを回避することができます。また、労働者が自分の権利と責任を正しく理解し、労働問題について相談できるようにします。

以上のように、社会保険労務士の資格は、企業において重要な役割を果たすだけでなく、キャリアアップや転職にも有利な資格です。また、法律や制度に関する知識を深め、企業の社会的責任に携わることができます。この資格を取得することで、大学生は社会に貢献できるだけでなく、自己成長やキャリアアップにつながる可能性を秘めています。

⑨普通自動車運転免許

普通自動車運転免許とは世に言う「車の免許」のことです。

会社によっては、運転免許を持っている人を優先的に採用するケースもあり、地方で仕事を探す場合は、運転免許が必要な仕事が多いので有利な立場になります。そのため、大学生のうちに運転免許を取得しておくと、就職活動で有利になります。

また、大学在学中に運転免許を取得することで、交通ルールや安全運転に関する知識を身につけることができます。これにより、道路交通法を遵守し、自分自身と周囲の人々の安全を守ることができます。

大学生のうちに普通自動車免許を取得することで、生活の利便性が向上し、就職活動で有利になり、将来のライフスタイルの選択肢が広がり、安全運転に関する知識が身につくなど、実は多くのメリットがある資格なのです。

⑩教員免許

意外にも資格と言って思いつく人が少ないのが教員免許です。教員免許を取得すると、教育現場での就職が可能となります。教育業界は常に人手不足であるため、教員免許を持っている人は求人市場で有利です。また、教師として社会に貢献することもできます。

また、教員免許を持つことで、教育に関する知識や技術を身につけることができます。教員免許取得の過程は、教育学、教育心理学、教育方法などの基礎知識と、教育現場で必要なスキルを学ぶことができます。そのような知識とスキルは、教師としてだけでなく、他のさまざまな職業で活かすことが可能です。

さらに、教員免許を持っていると教育関係のイベントや講座に参加することができます。自己啓発や人脈形成グなど、キャリアアップにつながる機会も得られる素晴らしい資格なのです。

⑪FP技能検定

FP能力試験は、一般社団法人ファイナンシャルプランナー協会が主催する資格試験で、個人の資産形成やライフプランニングに関する知識やスキルが試されます。保険、不動産、投資など幅広い分野を学び、お客様のニーズに合った最適な提案を行うことが求められます。

FP能力試験は、実践的な内容のため、金融機関や保険会社、税理士事務所などの金融・保険業界や税務業界への就職に有利と考えられます。

また、FP技能検定の資格を取得することで、金融、保険、税金などの基礎知識を身につけることができます。将来の人生設計や資産運用、節税対策など、個人のお金の管理に役立ちます。

FP技能検定は毎年の更新と継続教育が必要なため、自己研鑽に努めることが求められます。これにより、自己啓発やスキルアップにもつながる資格です。

⑫秘書検定

大学生が秘書資格を取得するメリットは、秘書業務に必要な基礎知識やスキルを身につけられることです。

秘書として働くには、コミュニケーションや応対能力だけでなく、文書作成やスケジュール管理などのビジネススキルも必要です。秘書検定を受けることで、これらのスキルを総合的に身につけることができます。

また、秘書試験は有資格者が比較的少なく、市場価値が高いとされています。これを取得することで、就職活動や転職の際のアピールポイントとなり、就職や待遇面での優遇が期待できます。

秘書試験は資格更新制度があるため、長期的なキャリアアップにつながる可能性があります。

⑬ITパスポート

ITパスポートは、情報処理技術者試験の一つで、パソコンの基本操作、ネットワークの基礎知識、情報セキュリティなど、幅広い情報技術の知識を身につけることができます。そのため、IT産業をはじめあらゆる業界で情報技術が重要な役割を果たす現代社会において、ビジネパーソンとして必須のスキルが得られる資格です。

ITパスポートの資格は就職活動においてアピールポイントとなり、就職や待遇面での優遇が期待できます。特に情報システムを専攻しない大学生にとって、ITパスポートの取得は、情報技術に関する基礎知識を習得する貴重な機会となります。

また、ITパスポートは資格更新制度があるため、長期的なキャリアアップにつながる可能性があります。

⑭基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の入門試験であり、基本的なコンピュータ操作から情報セキュリティまで、幅広い情報技術の知識を学ぶことができます。

そのため、IT業界をはじめ、あらゆる産業界で情報技術が重要な役割を果たす現代社会において、ビジネスパーソンとして必要不可欠なスキルを身につけることができます。また、基本情報技術者試験の資格を持っていることは就職活動のアピールポイントとなり、採用や待遇面での優遇が期待できます。

また、基礎情報技術者試験は上級の情報処理技術者試験へのステップアップとしても位置付けられており、将来のキャリアアップにつながる可能性が高い資格です。基本情報技術者試験の取得には、大学生時代に学べる幅広い情報技術の基礎知識が必要ですが、知識を身につけることで将来のキャリアに有利になることが期待できます。

⑮知的財産管理技能検定

知的財産とは、特許、商標、著作権などの法的保護の対象となる知識、技術、デザインなどを指します。これらの知的財産は、企業や個人にとって重要な財産となっており、それらを保護することで競争上の優位性を確保できます。

知的財産管理技能検定では、知的財産に関する法律や制度、保護・活用方法などの基礎知識から、知的財産マネジメントに関する実践的な知識を身につけることができます。このため、知的財産を保有する企業や、知的財産を扱う仕事に興味のある大学生にとっては、専門知識を身につけるためのスキルアップの機会となっています。

また、知的財産管理技能検定は、知的財産の評価や訴訟にも関わるため、法務・ビジネス分野でのキャリアアップにつながる可能性があります。また、知的財産の重要性がますます高まっている現代社会において、知的財産管理技能検定の取得は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルアップの一つです。

【おわりに】

大学性にお勧めの資格15選を紹介させていただきました。

大学在学中に資格を取得するメリットは、就職活動の際のアピールポイントになることや、学生生活中に専門的な知識や技術を身につけることができることです。また、学業以外の活動を通じて自己成長を図ることができ、将来の自己実現につながる可能性があります。また、学割や受験料の割引があるケースも多いので、費用面でもメリットがあります。

将来を見据えて、自分にしっくりくる資格を見つけてください!

日本経済大学で資格取得を目指そう

幼稚園から大学院まで全国に30校以上の学校を展開する「都筑学園グループ」が運営する「日本経済大学」は、1968年に設立され、福岡県太宰府市に本部を置く私立大学です。現在、福岡、神戸、東京都渋谷区に3つのキャンパスがあります。日本経済大学には、経済学と経営学を中心とした2学部6学科18の専門コースがあり、非常に多くの留学生を受け入れる国際色豊かな大学です。

日本経済大学の経営学部は、福岡と東京渋谷の2カ所にキャンパスがあります。また、教育内容がキャンパスごとに異ならないようにするために特別な考慮が払われています。経営学、経営管理論、経営組織論を中心に、現代企業の合理的経営に関する理論研究と実践活動を有機的に組み合わせた教育を行い、実践的な経営スキルを身につけ、「変化の時代」を生き抜くビジネスパーソンの育成を目指しています。

日本経済大学では、独自の資格取得講座や、資格試験に必要な科目を含む各種講義を行っています。また、文系・理系の資格を問わず、より幅広い資格取得に取り組む意欲を高めるために、様々な資格取得奨励金給付制度を設けています。
2023年3月29日
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留学・国際語学資格

観光英語検定とは何か?

by info@remi.website 2023年3月26日
「観光英語検定」という検定試験があるのをご存知ですか?

近年、観光目的で日本を訪れる外国人が急増しています。コロナ禍が収束に向かう中、この傾向は今後さらに強まることは間違いありません。

それに伴い、ホテルや観光地、レストランなどで、日本を旅行する外国人を英語で案内できる人材が求められています。その場合、英語だけでなく、観光地の特徴を英語で説明できる知識も必要になります。

海外旅行や訪日ビジネスの需要が高まる中、観光に必要な英語力を測るこの検定を受験する人も増えてきています。

この記事では、観光英語検定とは何か、試験内容、受験のメリットなどを解説していきます。

1.観光英語検定とは?

観光英語検定は、全国語学ビジネス観光教育協会が1989年に設立した資格検定です。

観光分野に特化した英語力を測る試験であり、観光分野でのキャリアアップに役立つとされています。比較的規模は小さいものの専門性の高い試験であり、これまでに20万人以上が受験してきました。

英語力を測る資格検定は色々ありますが、観光分野に特化していることが観光英語検定の特徴です。

観光英語検定は、空港やホテル、観光地などでの外国人とのコミュニケーションを想定した設問で構成されており、観光業に従事する方、海外旅行を楽しみたい方、観光時に英語でコミュニケーションを取りたい方などが多く受験しています。

観光英語検定には3級、2級、1級の3種類があります。2級と3級は筆記試験とリスニングです、1級は筆記試験とネイティブスピーカーとの面接で構成されます。就職や転職で評価されるのは2級と1級と言われています。

2.観光英語検定の試験内容

観光英語検定の1級、2級、3級では、それぞれ試験問題、出題形式、難易度が異なります。

旅行に必要な日常会話、ホテルの予約や出入国手続きに必要な英語、観光業界に必要な実務英語など、観光に関する様々な英語が各級に合わせて出題されます。

それでは、各級ごとの詳細を見ていきましょう。

①観光英語検定3級

試験科目・問題数・実施時間:筆記・50問・60分/リスニング・40問・30分
出題形式:4択問題(マーク式)
出題内容:観光・旅行に必要な英語、日常会話
約3,000語の語彙と、高等学校中等学年程度の基本的な文法・構文
(1) 海外旅行で少人数の同僚ともに英語を使って行動する
(2) 訪日外国人に英語で道案内をしたり、パンフレット等を説明する

②観光英語検定2級

試験科目・問題数・実施時間:筆記・50問・60分/リスニング・40問・30分
出題形式:4択問題(マーク式)
出題内容:観光・旅行に必要な英語、日常会話
約5,000語の語彙と、高等学校修了程度の適切な文法・構文
(1) 個人で海外旅行をする場合に、英語で旅程の組み、乗り物やホテルを予約し、観光や買い物などする
(2) 訪日外国人に英語で観光地や名所旧跡等などを紹介する

③観光英語検定1級

試験科目・問題数・実施時間:筆記・4問・10分/面談・-・10分
出題形式:筆記・英文和訳、和文英訳/面談・課題への質疑応答
出題内容:観光、旅行業に必要な実務英語
約8,000語の語彙と、専修学校修了以上の学習内容を取得している、または、最低2~3年以上の業務経験がある程度の適切な文法・構文
(1) 海外での日本人客への対応、英語で添乗業務
(2) 訪日外国人に英語で観光地や名所旧跡などの通訳ガイド
(3) 日本国内のホテル等で英語で訪日外国人に対応する
(4) 英語で海外の慣習や国際儀礼など文化を理解し紹介する

3.観光英語検定の難易度と合格率

観光英語検定は級が上がると、もちろん難易度も上がります。しかし、全級で海外での風俗習慣の違い、旅行や観光で使われる専門用語や慣用句、国際常識などの理解が求められます。

①観光英語検定3級

難易度:TOEIC 220~470点、英検3級程度
合格率:受験者数 1,158人/合格率 45.0%

②観光英語検定2級

難易度:TOEIC 470~600点、英検2級程度
合格率:受験者数 687人/合格率 54.4%

2級と3級については、必要な英語力のレベルはそれほど高くありません。ただし、観光に関わる文化や歴史の知識は必須なので、知識がない人は難しいでしょう。

③観光英語検定1級

難易度:TOEIC 600~860点、英検準1級・1級程度
合格率:受験者数 13人/合格率 15.4%

1級は面談試験があるので、難易度が急に上がります。ちなみに、一次試験(筆記試験)に合格しても、二次試験の面談試験では半数が不合格になります。出身地や面接会場までの交通手段などを、的確に答えられるようにしておく必要があります。

4.観光英語検定の実施概要

①試験回数と試験会場について

“観光英語検定は年2回実施されます
※年度により変更がありえます”

2級と3級は全国14ヶ所で受験できます。1級試験会場は、東京と大阪のみとなります。

②受験料

観光英語検定3級:3,950円
観光英語検定2級:4,950円
観光英語検定1級:10,000円

5.観光英語検定の申込方法

観光英語検定試験の受験案内・願書はホームページの「願書請求フォーム」から申し込むことができます。

払込取扱票(願書)が届いたら、住所、氏名、希望する受験級と受験地を記入し、郵便局またはゆうちょ銀行で受験料を払い、申し込みをします。

受験日の1週間前までに受験票と受験地の案内が送付されてくるので、受験票を持参して受験します。

6.観光英語検定を取得するメリット

観光英語検定は、国際人としての英語力の習得を目指すことが特徴で、観光関連分野の英語力を測定することができます。

観光英語検定資格を取得すると、次の3つのメリットがあります。

①観光業界への就職に有利な可能性がある

観光英語検定の資格保持者を優遇する大手旅行会社もあるため、観光業界への就職に有利になる可能性があります。

大学在学中に観光英語検定資格を取得しておくと、就職に役立つ可能性があるということです。資格が必須ではなくても、観光業界に就職したいという、アピールにもつながると考えられます。

1級は、観光のあらゆる場面に対応できる英語力と専門知識が必要なため、大学生が就職活動前に取得するのは難しいです。就職活動でアピールするためならば、まずは2級取得を目指すことをお勧めします。

②観光業界でのキャリアアップができる

外国人観光客が増加し、観光業に携わる人は外国語、特に英語を使う機会が増えています。

観光英語検定では、よく使われるフレーズや専門用語を学ぶことができるので、資格を取得することで、外国人観光客への対応がよりきめ細かくできるようになります。

また、資格取得を奨励する企業の中には、受験料の支払いや資格取得者への手当の支給などの優遇措置を講じているところもあり、資格取得がキャリアアップにつながる可能性もあります。

③海外旅行や、訪日外国人への対応に役立つ

観光英語検定資格は、仕事だけでなくプライベートでも重宝するのもメリットの一つです。

観光英語検定では、ホテルや駅、空港など様々なシチュエーションの問題が出題されます。

資格を取得することで、観光英語特有の表現だけでなく、旅行中に実際に使う様々な手続きややり取りも学べるので、検定のための学習で得た知識が役に立ちます。

7.観光英語検定の勉強方法

観光英語検定に合格するためには、目指すレベルに合った学習方法や参考書が重要です。級ごとに勉強方法を説明します。

①観光英語検定3級の勉強方法

3級から目指すなら、英語の基礎力を身につけましょう。

観光に必要な基礎英単語を学習し、中学文法を復習し、観光英語検定3級に対応した公式問題集(解説付き)を何度も解いてみましょう。

②観光英語検定2級の勉強方法

2級の取得を目指すなら、観光英語ならではの英語力や、国内外の観光や地理の知識を身につけておきましょう。

複雑な英文になると理解が難しいと思われるのでしたら、長文読解などを練習してみるのもお勧めです。

観光英語特有の英単語の語彙力を増やし、中学レベルの文法をマスターし、観光英検2級に対応した公式問題集(解説付)を繰り返し解いてみましょう。

③観光英語検定1級の勉強方法

1級は、海外旅行に関する専門知識、旅行業務に必要な知識、国際関係や世界情勢、国内外の観光や文化事情に関する知識を英語で問われます。そのため、非常に難しい試験です。

国内外のあらゆる観光や文化を学び、国際関係や世界情勢への関心を高め、知識を蓄え、過去問を徹底的に分析する勉強をしてください。

また、1級の学習時には、「通訳案内士」「旅行業務取扱管理者」「旅行地理検定」に関する教材も試験対策として活用されます。

日本経済大学では観光英語検定に合格すると奨励金が給付されます

日本経済大学は、幼稚園から大学院まで全国に30以上の学校を展開する「都築学園グループ」が運営する1968年に開校した大学です。福岡県に本部を置き、神戸三宮、東京渋谷と3つのキャンパスがあり、経済学と経営学を中心に、2学部6学科18の専門コースがあります。

日本経済大学では、資格取得やインターンシップなどのキャリアサポートも充実しており、高い就職率を誇ります。

日本経済大学では、文系・理系の資格を問わず、より幅広い資格取得に取り組む意欲を高めるために、様々な資格取得奨励金給付制度を設けています。

語学・キャリア関係の資格一つに「観光英語検定」もあり、合格すると奨励金が給付されます。

多くの大学が3年次から就活支援を開始する中、日本経済大学では1年次からキャリアデザインを形成し、就職活動を見据えた個人の活動を支援しています。自分の将来像を持ち、1年次から専門分野を学べるのも日本経済大学の魅力です。

経済学部や経営学部を受験することを検討中の方は、是非一度ホームページ(https://www.jue.ac.jp/)見てみてください。

おわりに

観光英語検定の試験内容や難易度などをご紹介させていただきました。

観光英語検定は、観光に特化した英語の検定ですので、観光業界で働きたい方や現在業界で働いている方におすすめの資格です。

仕事だけでなく、観光英語をしっかりと勉強すれば、観光に使える英語力がアップし、仕事でもプライベートでも役に立ちます。

ご自分が目指す試験の級を決めて、合格に向けて頑張ってください!

2023年3月26日
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経済・経営資格

日商簿記検定と簿記能力検定の違いは何か?似ている資格を徹底比較分析

by GAWA_K 2023年3月24日

企業の会計・税務・資金の流れを管理する簿記は、専門性の高い業務を担当できる資格であり、その知識を活かしての独立開業も可能であるため、多くの人が取得を目指している公的資格です。

簿記には、いくつかの資格試験がありますが、その中でも「日商簿記検定」と「簿記能力検定」が資格試験の代表格として知られています。

この両者には、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、日商簿記検定・簿記能力検定のそれぞれの特徴、資格試験の詳細などについて、詳しく解説していきましょう。

 

日商簿記検定と簿記能力検定、それぞれの特徴

同じ簿記検定としてとらえられている日商簿記検定と簿記能力検定ですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。次より両者の特徴を説明しましょう。

日商簿記検定とは

正式名称が日商簿記検定試験である日商簿記は、日本商工会議所という機関が運営している公的資格で、簿記試験の中で最も知名度のある簿記資格および資格試験です。一般的に簿記の資格といえば、日商簿記を指す場合が少なくありません。

受検者数は毎年50万人以上で、簿記検定の中ではトップクラスの知名度を誇っています。

その知名度の高さから、取得することによって就職・転職活動において大きなアピールポイントとなるのが、受検者数の多い理由といえるでしょう。

また、自主的に取得を目指す人が多い中、企業によっては経理担当者および昇進・昇格の際に取得が必須と定められているところもあります。取得することによって大きなメリットがあるのが、日商簿記の特徴です。

簿記能力検定とは

簿記能力検定は、全経簿記の略称で呼ばれている簿記に関する資格および資格試験で、全国経理教育協会が運営しています。

経理や経営を専攻している大学生や専門学校生が対象となっており、知名度・試験の難易度ともに日商簿記検定よりはランクが下であるといっていいでしょう。

自分の簿記に関する知識がどれぐらいなのか、腕試し的な意味合いで受検をする人も少なくありません。等級の上位の試験に合格すれば税理士試験の受験資格が得られるため、受検者の中には税理士志望の人もいます。

 

日商簿記検定の試験概要

日商簿記検定の資格取得試験の詳細を、以下より説明しましょう。

・日商簿記検定の分類

  • 原価計算初級(原価計算の基本用語や原価と利益の関係を分析・理解して、業務に活用できる知識・スキルが要求される)
  • 初級(簿記の基本用語、複式簿記の仕組みの理解して、業務に対応可能な知識・スキルが要求される)
  • 3級(商業簿記の基本的な内容を理解して、経理に関する書類の処理が可能な知識・スキルが要求される)
  • 2級(3級よりレベルの高い商業簿記の知識、工業簿記の知識が要求される)
  • 1級(商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算に関する知識が要求される)

・受検資格

特になし(何級からの受検、各等級の同日受検も可能)

・試験日程

  • 原価計算初級:web経由による試験(web上で日程発表)
  • 初級:web経由による試験(web上で日程発表)
  • 2、3級:2月第4日曜、6月第2日曜、11月第3日曜の年3回
  • 1級:6月第2日曜、11月第3日曜の年2回

・受検料

  • 原価計算初級:2,200円
  • 初級:2,200円
  • 3級:2,850円
  • 2級:4,720円
  • 1級:7850円

・試験会場

  • 初級:web上の専用サイトにて開催
  • 1〜3級:全国各地にある指定会場

・申込受付日および申込方法

会場によって受付日、申込方法が異なるため、試験日の2ヶ月前には最寄りの商工会議所に連絡して確認

・合格発表日
試験終了後の約1ヶ月後に発表(各商工会議所によって発表時期は異なる)

 

簿記能力検定の試験概要

簿記能力検定の資格取得試験の詳細は、以下の通りです。

・簿記能力検定の分類

  • 基礎簿記会計(帳簿作成や仕訳の基礎、決算整理のない損益計算書、貸借対照表の作成など簿記の初歩の知識・スキル)
  • 3級(帳簿作成や基本的な決算整理など。小規模な会社の経理担当者レベルの知識・スキル)
  • 2級(商業簿記、工業簿記の知識・スキル)
  • 1級(商業簿記・会計学、原価計算・工業簿記に関する知識・スキル)
  • 上級(1級よりレベルの高い商業簿記・会計学、工業簿記・原価計算の知識・スキル)

・受検資格

特になし(何級からの受検でも可能)

・試験日程

  • 基礎簿記会計、1~3級:2月、5月、7月、11月の年4回(日曜日に開催)
  • 上級:2月、7月の年2回(日曜日に開催)

・受検料

  • 基礎簿記会計:1,600円
  • 3級:2,000円
  • 2級:商業簿記2,200円、工業簿記2,200円
  • 1級:商業簿記・会計学2,600円、原価計算・工業簿記2,600円
  • 上級:7,800円

・試験会場

全国の専門学校(全国経理教育協会が指定した学校に限る)

・申込受付日および申込方法

全国経理教育協会ホームページから申し込み、試験日の2ヶ月前から申し込み可能

・合格発表日

  • 基礎簿記会計、1〜3級:試験終了から1週間以内に、全国経理教育協会ホームページの「マイページ」から閲覧可能
  • 上級:試験終了から2ヶ月以内に、全国経理教育協会ホームページの「マイページ」から閲覧可能

 

日商簿記検定と簿記能力検定の違いとは

日商簿記検定・簿記能力検定を比較した場合、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。次より、それぞれの合格率・受検者層・就職や転職の影響などについて、比較してみましょう。

合格率

日商簿記検定・簿記能力検定の合格率を、それぞれ等級ごとにみてみましょう。

・日商簿記検定

  • 原価計算初級:90%
  • 初級:55%
  • 3級:50%
  • 2級:20%
  • 1級:10%

・簿記能力検定

  • 基礎簿記会計:75%
  • 3級:64%
  • 2級:商業簿記55%、工業簿記70%
  • 1級:商業簿記45%、工業簿記55%
  • 上級:15%

以上のように合格率だけをみた場合、日商簿記の方がトータルで合格率が低めという傾向です。

簿記能力検定は、社会人経験のない人が社会人として必要なスキルを学ぶという意味合いもあるため、難易度は優しくなっています。

ただし、簿記能力検定は完全な初心者向けの試験ではなく、上級の合格率は10%台という低めの数字です。等級が上の方であれば、十分に高度な知識・スキルを持っている証明になるでしょう。

受検者の年齢層

日商簿記検定・簿記能力検定の受検者は、どのような年齢層が多いのでしょうか。次よりそれぞれの年齢層を見てみましょう。

  • 日商簿記検定:最も多い世代が20代30未満、2番目に多いのが30〜40歳未満
  • 簿記能力検定:専門学校生が多い

どちらも若い世代が主流となっていますが、日商簿記検定の場合、40代〜60代の世代は全体的に見れは少ないですが、決して極端に少ないわけではありません。

簿記検定は基本的に年齢制限がないためあらゆる世代が受検でき、年齢を重ねてもやれる仕事であるため、毎年多くの世代が試験に挑戦しています。

日商簿記検定の場合、社会人経験を積んだ層がキャリアアップのために受検する傾向があり、簿記納涼検定の場合は専門学校生が基本の知識を身につけるために受検する傾向です。

就職・転職活動への影響

日商簿記検定・簿記能力検定の共通のメリットといえば、「あらゆる業種に対応できる」「上位の等級の資格取得をすれば税理士の受験資格が得られる」という点です。

では、就職・転職活動の際に有利となる「資格取得=専門性の高い知識・スキルを持っている証明」というメリットは、日商簿記検定・簿記能力検定どちらにも共通するのでしょうか。

結論からいうと、就職・転職の際に有利となるのは、日商簿記検定のほうです。日商簿記検定は歴史のある検定であり、一般的には「簿記の資格=日商簿記検定」というイメージがあるほど、ブランド力があります。

また、いくつか存在する簿記検定の中では最も試験の難易度も高いために、試験を合格して資格取得を達成すれば、高度な知識・スキルを持っている証明となり、企業側としても即戦力になる人材と判断してくれるでしょう。

一方、簿記能力検定は、日商簿記検定に比べるとそれほどの知名度はなく、難易度も低めです。税理士試験の受験資格が得られるのは日商簿記検定と同様ですが、社会人経験のない学生が挑戦するイメージを持つ人が少なくありません。

 

日商簿記検定・簿記能力検定、どんな人が向いている?

日照没検定・簿記能力検定は、どちらも簿記を専門的に扱う公的資格ですが、これまで解説してきたように、両者には違いがあります。では、2つの簿記検定はどのような人が向いているのでしょうか。日商簿記検定・簿記能力検定に向いている人を、以下よりそれぞれ説明しましょう。

日商簿記検定が向いている人

日商簿記検定に向いている人は、キャリアアップを目指したい人、資格を活かして仕事を頑張り収入アップを目指したい人です。

簿記は、企業の取引や経営活動の記録という、企業の業務において重要や役割を任せられます。財務諸表の作成など専門性の高い高度な知識・スキルが要求されるため、誰でもできるわけではありません。

また、簿記はあらゆる業種に対応できる汎用性があるため、簿記の高度な知識・スキルを習得しておけば、仕事に困ることはないでしょう。他の資格と併用すれば独立開業も不可能ではありません。

自分のキャリア・将来を積極的に開拓する向上心の強い人であれば、ブランド力のある日商簿記検定の資格取得をおすすめします。上位の等級の資格試験に合格するのは決して簡単ではありませんが、強い向上心があれば難易度の高い資格試験の勉強も苦にはならないでしょう。

簿記能力検定が向いている人

簿記能力検定を受検する層は専門学校生など学生が主流です。簿記に関する基本的な知識を身に付けたい、簿記試験に挑戦して資格試験の雰囲気を体験してみたいという人は、簿記能力検定が向いているでしょう。

簿記能力検定は、日商簿記検定に比べると難易度が低いため、簿記の初心者向けというイメージがあります。しかし、上位の投球は決して難易度が優しくないために、1級・上級の資格取得に成功していれば、就職・転職活動においても有利となるでしょう。

ただし本格的に簿記の知識・スキルをマスターして将来のキャリアアップに活かしたいという人であれば、日商簿記検定に挑戦した方がいいかもしれません。

 

まとめ

企業の取引や経営に関する情報を記録する簿記は、特殊な知識・スキルが必要となるため、誰でもできるものではありません。そのため、簿記の高度な知識・スキルを習得していれば、どんな業種であっても重宝されて仕事に困ることはないでしょう。

ただし、簿記検定はいくつかの種類があるため、どれが自分に適しているか考慮する必要があります。今回解説した日商簿記検定・簿記能力検定は、同じ簿記検定でありながら、その性質は異なります。

簿記検定の資格取得試験を受検しようか検討している人は、今回の記事を参考にして、どのような簿記検定が自分に相応しいのか、しっかりと考えてから行動しましょう。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

 

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

2023年3月24日
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IT資格

ITパスポートと基本技術者はどっちがいいのか?似ている資格を徹底比較分析

by GAWA_K 2023年3月23日

ITに関する専門的な知識・スキルを習得している証明になるのが、ITパスポートと基本技術者という2つの資格です。

この2つの資格はどちらも似たような性質の内容と思われているため、ITに関する資格取得をしたいと検討している人にとって、どちらを選べばいいのかわからないという人もいるでしょう。

では、ITパスポートと基本技術者は、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、ITパスポートと基本技術者の特徴、資格試験の詳細などを比較して、2つの資格の違いを解説していきましょう。

 

ITパスポートと基本技術者、それぞれの特徴

まずはITパスポート・基本技術者ともに、どのような性質の資格なのかを、以下より説明しましょう。

ITパスポートとは

ITパスポートとは、独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA)が運営している国家資格です。IPAが運営している資格である「情報処理技術者」はいくつかの種類に区分されており、その中の一つがITパスポートとなっています。

ITパスポートの目的は、ITに関する基礎的な知識・社会人として行なう業務に活用する知識・スキル習得およびその証明です。ITパスポートでは具体的に、以下のような分野を学び、習得します。

  • AIやビッグデータ、IoT、アジャイルなど、ITに関する知識
  • 経営に関する全般的な知識(マーケティングや経営戦略など)
  • セキュリティやネットワーク
  • プロジェクトマネジメント

以上のような総合的な幅広い分野を学びます。

企業の新人育成、学校の授業など、ITパスポートに関する講義を行なう所は少なくなく、多くの企業・学校で積極的に取りれられている資格です。

基本技術者とは

ITエンジニアの登竜門として知られている国家資格が、基本技術者です。基本技術者は、ITパスポートと同じくIPAが運営している資格で、ITパスポートよりワンランク上の位置付けとなっています。

基本技術者の役割は、ITを活用した製品・サービスおよびシステムやソフトウェア作成に必要な基本的な知識・スキル・実践的な応用スキルの習得です。この資格を取得すれば、ITに関する基本的な知識・実践するためのスキルが身に付いている証明になります。

基本的な知識・スキルしか習得できないため、より高度な実践を独自に行うことはできませんが、指導者の指示・サポートがあれば、それに従っての業務の実践という応用・対応が可能です。

 

ITパスポートの試験概要

ITパスポート資格取得試験の詳細を、次より説明しましょう。

・受検資格

特になし

・試験日程

全国の試験会場にて年間を通してCBT方式で随時実施、試験会場の日時や空席などの状況は公式ホームページにて3ヶ月先まで確認可能

・申込方法

公式ホームページから利用者登録をしてログイン後、ホームページ上から申し込み可能

・受検料

7,500円

・試験会場

全国の指定された会場(選択自由)

・合格発表日

受験した翌月中旬にホームページ上にて発表、発表後の翌月に合格証書を送付(再交付は不可)

基本技術者の試験概要

基本技術者の資格試験の詳細は、以下の通りです。

・受検資格

特になし

・試験日程

全国の試験会場にて年間を通してCBT方式で随時実施、試験会場の日時や空席などの状況は公式ホームページにて3ヶ月先まで確認可能

・申込受付日および申込方法

公式ホームページから利用者登録をしてログイン後、ホームページ上から申し込み可能

・受検料

7,500円

・試験会場

全国の指定された会場(選択自由)

・合格発表日

受験した翌月中旬にホームページ上にて発表、発表後の翌月に合格証書を送付(再交付は不可)

 

ITパスポートの試験内容

ITパスポート資格取得試験は、ストラテジ系(経営全般)・マネジメント系(IT管理)・テクノロジ系(IT技術)という3つの分野に分かれています。

ITパスポート試験の出題内容は以下の通りです。

・ストラテジ系

  • 企業と法務:企業活動および法務
  • 経営戦略:経営戦略および技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ
  • システム戦略:システム戦略および企画

・マネジメント系

  • 開発技術:システム開発技術およびソフトウェア開発管理技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント:サービスマネジメントおよびシステム監査

・テクノロジ系

  • 基礎理論:アルゴリズムおよびプログラミング
  • コンピュータシステム:コンピュータおよびシステム構成要素、ソフトウェアおよびハードウェアの知識
  • 技術要素:情報デザインおよびメディア、データベース、ネットワークやセキュリティ

 

基本技術者の試験内容

基本情報技術者の資格試験は、科目A・科目Bと2つに分類されています。科目Aは、講義に出て修了試験に合格すれば受験免除となる仕組みです。科目A・Bの出題範囲は、以下の内容になります。

・科目A

  • テクノロジ系(基礎理論・アルゴリズムとプログラミング・コンピュータ構成要素・システム構成要素・ソフトウェア・ハードウェア・ヒューマンインターフェイス・マルチメディア・データベース・ネットワーク・セキュリティ・システム開発技術・ソフトウェア開発管理技術)
  • ストラテジ系(システム戦略・システム企画・経営戦略マネジメント・技術戦略マネジメント・ビジネスインダストリ・企業活動・法務)
  • マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント・システム監査)

・科目B

  • プログラミング
  • データ構造
  • アルゴリズム
  • セキュリティ

科目Bは、プログラミング・アルゴリズムを主軸として、科目Aの内容を発展させた、より高度な問題となっています。

 

ITパスポートと基本技術者を比較

ITパスポートと基本技術者は、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの受験者のタイプ・合格率を比較して、両者にはどのような違いがあるのかみてみましょう。

受験者の層

まずは両者の受験者の層をそれぞれみてみましょう。

  • ITパスポート:社会人と学生は半々(社会人が若干多め)
  • 基本技術者:社会人70%、学生30%

ITパスポート試験は基本技術者と比べた場合、受験者の層は学生が多めです。それに対して基本技術者は受験者の半数以上が社会人となっています。ITパスポート・基本技術者ともに受験資格に年齢制限はありません。ITパスポートの合格者の最年少は14歳という記録も出ています。

受験資格がないにも関わらず学生・社会人の受験者の層に違いが出るのは、ITパスポートが学生向けの優しい難易度、基本技術者が社会人としても実践向けの難易度であるためといえます。

合格率

両者の合格率は、それぞれ以下のようになっています。

  • ITパスポート:50%
  • 基本技術者:40%

上記の合格率を見て分かる通り、ITパスポート・基本技術者ともに国家資格であるため、他の民間資格に比べると、全体的に難易度は高めです。基本技術者にいたっては50%以下となっており、CGT形式の試験方法を導入する前は、20〜30%でした。両者ともに決して高くない合格率となっていますが、基本技術者試験の方がさらに難易度が高いといえるでしょう。

試験内容、どう違うのか

ITパスポート試験と基本技術者試験を比べた場合、ITに関する知識・スキルを理解することは両者に共通していますが、それに加えて基本技術者試験は、知識・スキルを活かした自力での実践力が要求されます。また情報システムに関する出題では、ITパスポートにはない一通りの知識が問われるため、深い知識を理解していないと合格は難しいでしょう。

そして、ITパスポート試験と基本技術者試験の目立つ違いといえば、プログラミングに関する難易度です。ITパスポート試験ではプラグラミングの基礎的な問題がありますが、基本技術者試験はより幅広く・深い出題範囲となっています。

ITパスポート試験に合格してから、次は基本技術者試験に挑戦という流れを考えている人もいるかもしれませんが、その際に最も時間がかかるのが、プログラミングの学習となるでしょう。

 

ITパスポートの資格取得に向いている人

基本技術者ではなくITパスポートの資格取得を選んだ方がいい人とは、どのようなタイプなのでしょうか。ITパスポートに向いている人の特徴を、以下より紹介しましょう。

ITに関する知識が浅い人

将来のことを考慮して、とりあえずITの基礎知識をしっかりとマスターして土台を築きたいと考えている人は、ITパスポート取得が向いています。

ITに関する知識はあらゆる業務において必要であるため、ITの知識が乏しい場合、今後のキャリアを円滑にレベルアップすることは難しいといえるでしょう。

ITパスポート取得を達成すれば、ITに関する知識・スキルの基礎的な仕組みを習得でき、その知識は仕事だけでなく日常生活でも役立つでしょう。

 

学校の単位を取得したい人

学生でITパスポート試験に合格した場合、それを単位取得に認定する単位認定制度を採用している学校もあります。ITパスポートなど在学中の資格取得をすれば、他の学生よりも基礎知識を身につけた証明になるため、通常の単位取得が免除される仕組みです。

また、社会人と違って時間の余裕のある学生のうちにITパスポート取得をしていれば、企業に入社した際、他の同期入社の人材より豊富な知識を持っているため、頭ひとつ抜き出た業務ができるでしょう。

 

基本技術者の資格取得に向いている人

ITパスポートではなく基本技術者の資格取得に向いている人とは、どのようなタイプなのでしょうか。その人の特徴を、以下より紹介しましょう。

就職・転職を有利に進めたい人

基本技術者の資格取得をしておけば、就職・転職の際に大きなアピールポイントになります。基本技術者の資格取得者はITに関する基本的な知識・スキルに加えて対応スキルも持っているのが特徴です。専門性の高いスキルがないとできない難しい業務を一人で行なうことはできませんが、指導者の指示があればやっていける対応力は備えています。

企業が求めているのは即戦力となり人手不足を解消してくれる人材であるため、基本技術者の資格は就職・転職の際に有利に働くでしょう。

また、基本技術者は国家資格であるため、明確な採用基準を設けている大企業への就活・転職活動では強い味方となってくれます。

他の資格と併用して幅広い業務を可能にしたい人

国家資格というブランド力のおかげで就職・転職活動の強い味方となってくれる基本技術者の資格ですが、習得できるのはあくまで基本的な知識・スキルです。

しかし、基本技術者でつちかった知識を足がかりに、他の資格取得も達成した場合、さらに知識・スキルの幅が広がって、あらゆる業務に対応できます。基本技術者の性質自体があらゆるIT業務に対応できる汎用性があるため、今後の学習や経験次第で、より可能性が高まり大きなキャリアアップへとつながるでしょう。

 

まとめ

ITパスポート・基本技術者ともにどちらもITに関わる資格であるため、どちらの試験を目標に勉強していいのかわからないという人もいると思います。

今回の記事では、ITパスポート・基本技術者を比較して、両者の違いを解説してきました。今後どちらかの資格取得を検討している人は、今回の記事を参考にして、どちらが自分に適しているか決定してくれれば幸いです。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

 

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

2023年3月23日
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経済・経営資格

銀行業務検定試験とは何か?学べることや就職、強みなどとともに

by GAWA_K 2023年3月13日

数ある資格の中でも「銀行業務検定」という名称は、それほど聞き馴染みがないと思っている人もいるでしょう。では、銀行業務検定とは、いったいどのような性質の資格なのでしょうか。

今回は、銀行業務検定の内容、資格取得の方法、試験の詳細などについて、詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてください。

 

銀行業務検定とは

銀行業務検定とは、銀行業務検定協会および協会の母体である経済法令研究会が運営・管理している検定・資格です。この資格を取得すれば、銀行や保険、証券など金融に関する業務に必要な知識・技能、それらを応用したスキルを持っている証明になります。

金融業の中でも銀行員にとっては資格取得が必須となっており、金融業界で働く人にとっては重要な位置付けとなっている資格です。

 

銀行業務検定試験の種類・試験方法

銀行業務検定試験の種類・試験方法について紹介しましょう。

試験の種類

銀行業務検定を取得するためには、検定試験を受験して合格する必要があります。銀行業務検定試験の種類は23系統36種目もあり、試験時間が被っていなければ、同日に午前・午後と2種目を受験することも可能です。検定にはどんな種類があるのかは、後で説明します。

試験方法は2種類

試験方法は次の2種類があります。

全国一斉公開試験

全国一斉試験は、毎年3・6・10月の決まった日時に、全国の指定会場にて一斉に実施される試験方法です。経済法令研究所サイトから申し込みをして受験票をもらい、指定された会場にて受験します。

CBT方式試験

一部の種目はCBT(コンピュータ ベースド テスティング)方式で受験が可能です。全国300ヶ所以上のテストセンターにあるPCを使っての受験となり、受験・合否発表まで、すべてweb上で完結できます。すべての種目がCBT方式に対応していないので、事前に確認しておきましょう。

 

銀行業務検定試験の種類および詳細

銀行業務検定試験の種類、それぞれの受験日程、受験料金などについて、以下より紹介しましょう。

法務

・融資管理3級

  • 受験日:3月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・法務2級

  • 受験日:6月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・法務3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・法務4級

  • 受験日:10月
  • 受験料:4,950円
  • 試験時間:1時間半
財務

・財務2級

受験日:6月
受験料:8,250円
試験時間:3時間

・財務3級

  • 受験日:3月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・財務4級

  • 受験日:6月
  • 受験料:4,250円
  • 試験時間:1時間半
税務

・税務2級

  • 受験日:3月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・税務3級

  • 受験日:3月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・税務4級

  • 受験日:3月
  • 受験料:4,250円
  • 試験時間:1時間半
年金

・年金アドバイザー2級

  • 受験日:3月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・年金アドバイザー3級

  • 受験日:3月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・年金アドバイザー4級

  • 受験日:3月
  • 受験料:4,250円
  • 試験時間:1時間半
信託・証券

・証券3級

  • 受験日:10月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・信託実務3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間
マネジメント

・営業店マネジメントⅠ

  • 受験日:6月
  • 受験料:9,900円
  • 試験時間:3時間

・営業店マネジメントⅡ

  • 受験日:6月
  • 受験料:8,800円
  • 試験時間:3時間
融資・渉外

・経営支援アドバイザー2級

  • 受験日:3月
  • 受験料:9,350円
  • 試験時間:3時間

・窓口セールス3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・法人融資渉外2級

  • 受験日:6月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・法人融資渉外3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・事業性評価3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・個人融資渉外3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・事業承継アドバイザー3級

  • 受験日:10月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間
外為

・外国為替2級

  • 受験日:3月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・外国為替3級

  • 受験日:3月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間
金融経済

・金融経済3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・投資信託2級

  • 受験日:3月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・投資信託3級

  • 受験日:3月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・金融商品取引3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・預かり資産アドバイザー2級

  • 受験日:10月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・預かり資産アドバイザー3級

  • 受験日:10月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・保険販売3級

  • 受験日:10月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間

・デリバティブ3級

  • 受験日:6月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間
相続

・相続アドバイザー2級

  • 受験日:3月
  • 受験料:8,250円
  • 試験時間:3時間

・相続アドバイザー3級

  • 受験日:3月
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:2時間
CBT方式

銀行業務検定試験にて、CBT方式で受験可能な種目は、以下の通りです。

・CBT法務3級

・CBT法務4級

・CBT財務3級

・CBT財務4級

・CBT相続アドバイザー3級

・CBT信託実務3級

・CBT事業性評価3級

・CBT事業承継アドバイザー3級

・CBT DXサポート

・CBT税務3級

・CBT税務4級

・CBT年金アドバイザー3級

・CBT年金アドバイザー4級

・CBTサステナブル経営サポート

CBT方式の種目は、すべて以下の概要で統一されています。

  • 試験申込期間:毎年4月下旬~ 翌年3月下旬
  • 試験実施期間:毎年5月~ 翌年3月末日
  • 受験料:5,500円
  • 試験時間:120分

 

銀行業務検定試験の申し込み手順

銀行業務検定の試験の申し込みはどのような手順で行なうのか、次より全国一斉公開試験・CBT方式それぞれの手順を説明しましょう。

全国一斉公開試験の申し込み手順

全国一斉公開試験の申し込み手順は、以下の通りです。

1.サイトの申込ページにアクセス

銀行業務検定協会の公式サイトから、経済法令研究所のサイトに移行します。

2.受験希望の種目を選択

経済法令研究所サイトの「検定試験」ページにアクセスすると、試験の種目一覧のページに移動するので、その種目の中から受験希望の種目をクリックします。

3.カートに追加

種目名をクリックすると種目の詳細(受験料など)が表示されるので、「カートに入れる」アイコンをクリックします。申し込み受付期間が終了している場合はカートに入れることはできません。

4.受験地区の選択

「カートに入れる」をクリックすると確認画面に移行します。この時に「受験地設定」アイコンを押して受験希望地区を選択します。

5.注文手続きをする

確認が完了したら「注文手続をする」アイコンを押します。手続きに際にやることは氏名・住所・勤務先等の情報、発送先。支払い方法の入力です。

6.申込受付メール送信、確認

手続きが完了したら、登録したメールアドレスあてに受付完了メールが届きます。受験料の支払いにコンビニ・ペイジー決済で支払いを済ませた場合、支払い完了メールが届く仕組みです。

CBT方式試験の申し込み手順

CBT方式で受験をする場合、以下の手順で申し込みを行ないます。

1.CBTソリューションズ公式サイトにアクセス

銀行業務検定協会サイトの試験申し込みページからCBTソリューションズ公式サイトへ飛びます。

2.種目を選択

CBT公式サイトの銀行業務検定試験のページで移行すると、CBT方式での受験可能な種目が並んでいるので、受験希望の種目をクリックします。

3.申し込み必要事項を記入

申し込みページにて必要事項を記入するには、CBTサイトのマイページ登録をしてログインをしなくてはいけません。ログインを済ませて申し込みページにて必要事項を入力すれば、申し込み完了です。

 

銀行業務検定の資格取得はメリットがあるのか

就職や転職の際に自身の強いセールスポイントとなるのが、資格取得です。資格を取得していれば専門性の高い知識・スキルを持っている証明になるため、就職や転職の際に有利になります。

しかし、就職や転職の際、面接サイドに提出する履歴書に銀行業務検定の資格取得の記載があっても、それは採用に大きく影響される可能性は決して高くないでしょう。

銀行業務検定は、銀行などの金融機関に在籍している人材が、企業内での昇給・昇格のための必須資格として受験をするケースが多いです。金融機関に在籍していない人間が「就活・転職の際に役立つ」という理由で取得することは、ほとんどないといえます。

他の資格のように、その資格取得をしただけで独占業務といわれている業務を一任できるわけではありません。将来は金融に関わる仕事に就いて頑張りたいという人に向いている資格といえます。

 

銀行業務検定と相性の良い他資格

銀行業務検定を取得した際、それにより得た知識・スキルが他の資格試験にも役立つパターンがあります。では、銀行業務検定と相性の良い資格とは何か、次より紹介しましょう。

ファイナンシャルプランナー

家系のホームドクターの異名を持つ金融の専門家が、ファイナンシャルプランナーです。税金や投資、住宅など各種ローンや不動産、相続や老後など、生活・家計のライフプラン設計・アドバイスを行ないます。

銀行業務検定の種目では、法務・財務・税務・相続などの資格取得で得た知識が、大いに役立つでしょう。

簿記検定

企業の営業取引・経営活動を帳簿に記録・管理する知識・スキルを取得している証明になるのが、簿記検定です。企業の成績や財務状況がわかる貸借対照表・損益計算書などは、専門性の高い知識・スキルがないと作成は難しいといわれています。しかし簿記検定の資格取得で習得した知識があれば、それら複雑な業務を行なうことが可能です。

銀行業務検定のいくつかの種目の資格取得を達成していれば、それらの知識が簿記検定の資格試験にて役立ちます。

行政書士

官公署に提出する書類作成および手続き代行などを担当するのが、行政書士です。各種契約書・内容証明など複雑で手間のかかる一連の手続きを代行してくれます。行政書士の担当業務のなかには、相続・遺産に関する問題もあります。銀行業務検定に得た知識が大いに活かされるでしょう。

まとめ

金融機関で行なうあらゆる業務に関する知識・スキルを習得できるのが、銀行業務検定の試験です。銀行業務検定の資格試験は、数多くの種目に分類されているため、自分に見合った種目を選んで受験できます。また、種目によってはCBT方式の試験も実施されているため、通常の試験より手間がかかりません。

銀行業務検定は、多くの業種に対応できる汎用性のある資格とはいえず、金融関係の企業に在籍している人に向けた実務的な資格といえます。そのため、資格取得をしただけで仕事が多くもらえる・就活に有利にはなりませんが、他の資格の試験の際に知識。スキルが役立つケースもあるため、金融に関する知識を習得したい方は、資格取得を検討してもいいでしょう。

 

 

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都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

2023年3月13日
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ITビジネス経済・経営資格

アクチュアリーとは何か?学べることや就職、強みなどとともに

by GAWA_K 2023年3月11日

生命保険や損害保険、企業の年金など金融に関わる仕組みは、複雑な算定が必要であり、また膨大な数字の処理をしなくてはならないため、一般人では簡単に行なうことができません。

そのような難しい業務を一任してくれるのが、アクチュアリーという専門職です。それほど馴染みのない名称であるアクチュアリーとは、具体的にどのような業務内容なのでしょうか。

今回は、アクチュアリーの仕事内容、資格取得のメリット、資格取得のための方法などについて、詳しく解説していきましょう。

 

アクチュアリーとは

そもそもアクチュアリーとは、何を指す言葉なのでしょうか。アクチュアリーの定義、対応可能な業務内容について、以下より説明しましょう。

アクチュアリーの定義

アクチュアリーとは、保険年金、リスクマネジメントなどに関わる数理業務の専門家です。アクチュアリーという名称は、そのような数理業務を行なう人という意味合いもありますが、正確にいうと日本アクチュアリー会に所属している正会員を指します。

日本アクチュアリー会とは、明治32年(1899年)に創立された、保険数理を扱うことを目的とした公益法人です。この機関は、保険業法上に従い、保険数理などの専門知識を持った人材の育成などを行なっています。

日本アクチュアリー会の正会員になるには、会が主催している試験の合格、研修の受講完了を達成することが必須です。正社員=アクチュアリーの資格取得者とみなされ、数理に関する高い専門性のある知識・スキルを持っている証明になります。

アクチュアリーの業務内容

アクチュアリー資格取得により得た知識・スキルが活かせる分野は、次の通りです。

生命保険

長期にわたる契約者との関係を維持し、会社全体の収支分析・適正な保険料算定を行なう、また将来の保険金や給付金の支払いにおける準備金の評価などを行なう

損害保険

損害リスクの発生頻度および規模を統計的に分析、時代ごとの環境・ニーズ変化などへの対応、商品開発・保険料設定、あらゆる算出などを行なう

年金

年金数理の専門知識を活用して企業年金制度の課題(制度設計・掛金算出および掛金、積立水準の検証、退職給付の債務評価など)に対応

リスクマネジメント

数理モデルの作成スキルを駆使して、統合的・包括的・戦略的な視点でリスク管理を行なう

その他

数理的な分析・判断スキルはあらゆる分野で応用可能、海外にもアクチュアリー会は複数存在するため、グローバルな業務展開も行なえる

 

アクチュアリー資格取得のメリット

アクチュアリー会の正会員=アクチュアリー資格取得者になると、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。次よりメリットを紹介しましょう。

一定水準の実力を持つ人材と認識

専門性の高い知識・スキルを持っているアクチュアリー人材は、その人材の年齢に関係なく企業の重要なポジションから意見を求められることもあります。実務を通じて経営面の知識なども吸収していけば、さらに重要な業務を任せてもらえるでしょう。

海外の認知度が高い

海外進出に力を入れている企業で働く場合、アクチュアリー資格取得者というだけで入国審査がスムーズになることも多く、資格取得をしているだけで海外ではステイタスを得られます。海外での新規事業の立ち上げなどにも重宝されるでしょう。

幅広い人脈が持てる

アクチュアリー正会員が所属するアクチュアリー会には、さまざまな業務に関わっているアクチュアリーが集結しています。そのような人材と積極的に交流することによって、業務の幅は広がり国内・海外問わず多種多様な人脈形成が実現するでしょう。また、そのような人材との交流で、新たな知識を得ることも可能です。

 

アクチュアリー資格取得の手順

アクチュアリー会・正会員=アクチュアリー資格取得を達成するためには、以下の手順を踏む必要があります。

  1. 第1次試験(合格すれば準会員)
  2. 第2次試験
  3. プロフェッショナリズム研修(初期教育、準会員であれば受講可能)

以上のように第1次・2次試験の合格、研修の受講、すべてをクリアすれば、晴れて正会員になれます。1次・2次の合格を達成する期間の平均は2年ほどなので、決して簡単に正会員になれないのが、アクチュアリーの特徴です。

 

アクチュアリー試験の概要

アクチュアリー資格試験の詳細について、以下より説明しましょう。

受験資格
  • 学校教育法に基づく大学・短期大学を卒業した者
  • 4年制大学に在籍で大学3年生以上の者(62単位以上の単位を修得した物)
  • 高等専門学校を卒業した者
  • 学士資格を有しない大学院生の者
  • 外国の大学を卒業した者
  • 保険・年金・などの業務に3年以上携わった者

上記のうち1つを満たしていること、それを証明する証明証の提出が受験資格です。第2次試験は第1次試験に合格しなければいけません。

受験料

1科目10,000円(日本アクチュアリー会の法人会員関係者であれば1科目7,000円に割引)

試験会場
  • 東京:TOC五反田
  • 大阪:天満研修センター
試験日程
  • 受験資格審査受付:7月〜9月
  • 受験受付期間:10月中
  • 試験期間:1次・2次ともに12月の数日間
合格発表

試験翌年の2月下旬(日本アクチュアリー会のWEBページにて発表、発表後には郵便の送付もあり)

 

アクチュアリー試験の試験内容

アクチュアリー試験は、第1次・2次があります。それぞれの試験内容を次より説明しましょう。

第1次試験の内容

アクチュアリー第1次試験はアクチュアリー業務の基礎を確認するための基礎科目です。実務的な内容である第2次試験を受けられるための、基礎的知識があるのかどうかを判定します。試験内容は次の5科目です。

  • 数学(確率)
  • 生保数理(基礎および応用)
  • 損保数理(基礎および応用)
  • 年金数理(年金財政の基礎)
  • 会計・経済・投資理論(基礎)

試験の範囲は教科書に掲載された情報のみからの出題で、マークシート方式で行われます。試験に合格したら「準会員」の称号が与えられて、第2次試験の受験権利が得られるという流れです。

第2次試験の内容

第1次試験で出題された基礎的な知識を活用して、実務を行なうための問題解決スキル・専門的知識を持っているかどうか判定されるのが、第2次試験です。

第2次試験は、生保コース・損保コース・年金コースの3つのコースから1つを選択して受験する方式で、コースで用意された2科目に合格する必要があります。その3つのコース・科目は、以下の通りです。

  • 生保コース(生保1・生保2の2科目)
  • 損保コース(損保1・損保2の2科目)
  • 年金コース(年金1・年金2の2科目)

アクチュアリー試験は、第1・2次試験ともに1回の受験で必須科目すべてに合格する必要はありません。今年1科目だけ合格、来年はさらにもう1科目、といった具合に長期にわたっての計画的な挑戦も可能です。

試験の後は研修の受講が必須

アクチュアリー資格は、試験に合格しただけでなく、プロフェッショナリズム研修という初期教育の研修を受講しなくてはいけません。試験合格・研修とすべてが完了すれば、晴れてアクチュアリー正会員=アクチュアリー資格取得者になれます。

プロフェッショナリズム研修は、アクチュアリー会の準会員になれば受講できるため、第1次試験合格→研修→第2次試験を受験といった流れも可能です。

 

アクチュアリーは将来性がない?

ネット上を見ると「アクチュアリーは将来性がない」「目指すのはやめた方がいい」という意見が一部で見られます。このようなネガティブな意見が出てくるのは、以下のような理由があるからです。

  • 試験内容が難問過ぎる
  • AIに仕事の大半を取られる

この2つの問題について本当にそうなのか、以下より説明しましょう。

試験内容が難問過ぎる

アクチュアリー試験は確かに難問であり、試験にすべて合格して正会員になるのに長くて8年かかるといわれています。それだけ長期にわたっての挑戦となると、モチベーションの維持が大変であり志半ばにして心が折れてしまうパターンも少なくありません。

しかし逆に言えば、それだけアクチュアリー業務に対応できる人材は慢性的な人手不足であり、晴れて正会員になれたら貴重な人材として、多くの仕事を受注できます。

また、保険や年金といった分野は、いつの時代でも普遍的なものなので、将来消えることはないでしょう。試験が難解な分、それをクリアすればどんな時代でも仕事に困ることはないといえます。

AIに仕事の大半を取られる

アクチュアリーに限らず、今後あらゆる業務においてシェアが広がると予想されているのが、AIです。保険や年金といった膨大な数字の扱い・算出を行なうアクチュアリー業務も、AIに代わってしまうのではと危惧されています。

確かに、アクチュアリー資格取得者が手がける保険や年金の統計・分析は、AIのほうが正確に行なうことが可能です。しかし、アクチュアリーの業務内容はそれだけではありません。

アクチュアリー業務の一つに、複雑な統計や分析、保険の新商品を、顧客に向けていかにわかりやすく説明することもあります・そのためには、ロジカルな思考能力に加えて、いかにそれを平易に言語化して顧客に伝えられるかという、トーキング・コミュニケーションスキルも必要です。

誰と対峙しても相手方が納得のいくトークスキルができるかどうかによって、アクチュアリー資格取得者の価値が左右されるでしょう。そして、そのような高度なコミュニケーションスキルは、AIにはできない分野です。

 

アクチュアリーが向いている人

アクチュアリー資格を目指そうと思っても、実際には自分の資質がアクチュアリーに向いていない場合があります。この場合、無駄な時間を過ごしてしまう羽目になるため、どのような人が向いているのか知っておきましょう。アクチュアリーに向いている人はどんな特徴があるのか、次より紹介します。

昔から算数・数学が得意科目の人

昔から計算が得意で簡単に暗算ができる、学校の数学・算数のテスト結果が良い人は、数字に強いためにアクチュアリーに向いています。算出ミスをすることなくスムーズに業務をこなせるでしょう。

コミュニケーションスキル・英会話スキルがある

先述した通りアクチュアリーは、複雑な保険・年金に関する仕組みを、わかりやすく相手方に伝えるスキルも重要です。また、英語が堪能であれば、アクチュアリーの知名度が日本より高い海外での活躍も行なえます。

人と話すのが得意な人・英会話スキルに自信がある人であれば、アクチュアリー業務に向いているといえるでしょう。

責任感・根気のある人

アクチュアリー業務は、ちょっとしたミスで多大な損害が生じる可能性があります。また、アクチュアリー会の正会員になるには数年の期間が必要です。日頃から強い責任感のある人・根気のある人であればアクチュアリーとして良い仕事が行なえるでしょう。

まとめ

膨大な数字を前に統計や分析を行なうアクチュアリー業務は、国家資格でないながらも難関といわれている資格です。アクチュアリーとして一人前の業務を任せられるようになるには、相当な時間と労力を費やさなくてはいけないでしょう。

しかしその難関をクリアしてアクチュアリーとして認定された場合、普遍といわれている保険や年金に関する業務を、一任される役割を得られます。

安定した将来性のある仕事に就きたい人は、選択肢の一つとしてアクチュアリーの存在を覚えておくといいでしょう。

 

 

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2023年3月11日
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ビジネス経済・経営資格

SNSエキスパート検定とは何か?

by GAWA_K 2023年3月9日

インターネット上のコミュニケーションツールであるSNSは、企業・団体にとっても重要な存在です。多くの企業・団体はSNS公式アカウントの所有・運営をしていますが、運営の仕方によっては企業・団体の利益になるどころか、マイナスになる可能性もあります。

企業・団体が、SNSを円滑に運営・活用するために注目しているのが、SNSの貴重な知識を習得できる「SNSエキスパート検定」です。この資格は、いったいどのような性質の資格なのでしょうか。

今回は、SNSエキスパート検定の特徴、資格取得講座・試験の概要などについて詳しく解説します。

 

SNSエキスパート検定とは

SNSエキスパート検定とはどのような資格なのでしょうか。次よりその内容を説明しましょう。

SNSエキスパート検定の内容

SNSエキスパート検定とは、企業・団体がSNSを活用するにあたっての方法論や知識を習得するための民間資格・検定プログラムです。SNSエキスパートは、初級・上級に分かれており、初級ではSNSに関する基礎的な知識など、上級では魅力的なコンテンツ作成方法、広告配信の方法など、具体的な実践スキルを学びます。

SNSエキスパート検定の運営団体

SNSエキスパート検定を運営しているのは、一般社団法人SNSエキスパート協会という機関です。この協会は、SNSに関する知識やノウハウを体系的に学習できるプランを提供しており、SNSエキスパート以外では、「SNSリスクマネジメント検定」という資格も取り扱っています。

SNSは、まだ歴史の浅いツールのため、利用者の飛躍的な急増に反して、体系的な知識・利用方法はまだはっきりと確立されていないのが現状です。

誰でも簡単に利用できる反面、その簡易さが原因でちょっとしたきっかけにより大きなトラブルに発展することは、公私ともに珍しくありません。

そのようなトラブルの回避方法、企業・団体が利益を上げるための方法論・知識を習得して、円滑な運営を実現してもらうことが、エキスパート協会の目的です。

 

企業・団体のSNS運用における失敗例

企業・団体が明確なビジョンがないままSNS運用を行なうと、利益どころかマイナスになる可能性があります。その失敗例を次より紹介しましょう。

失敗例その1「フォロワーを増やすことしか考えていない」

企業が自社の製品・サービスを知ってもらうためには多くのフォロワーを獲得することですが、ただ何も考えずにフォローだけしても意味がありません。節操なくフォローをしていると「無差別にフォローしている節操のない企業」というマイナスイメージだけが付いてしまいます。

ただ自社の製品・サービスの宣伝だけをアップする

SNSアカウントは、ただ開設しただけで大勢が閲覧する保証はありません。ただ自社の宣伝だけを淡々としていても、それを大勢が見てくれる拡散力が重要です。それを考えずに宣伝だけをしても利益は生まれないでしょう。

注目してほしいために極端な手段をとり炎上してしまう

SNSで重要なのは拡散力ですが、それを期待して極端な手段、例えば過激な文章・画像を掲載する行為を行なうと、逆効果となり、宣伝どころか企業の経営自体に悪影響を及ぼします。

また「炎上」が起きてもそれに対処する手段を知っていれば、ダメージは最小に抑えられますが、何も手段を知らない場合、炎上は広がる一方となるでしょう。

SNSは、企業が利益を得られるための知識・スキルを持ち合わせていないと、逆効果となる危険性もあります。そのためには、専門的な知識を習得する必要があるのです。

 

SNSエキスパート検定が役立つ仕事

SNSエキスパート検定の資格取得で得た知識・スキルは、具体的にどのような仕事に活かされるのでしょうか。以下よりその仕事について紹介しましょう。

企業の広報担当

自社の製品・商品、取り組みを公表するプレスリリースの作成・配信、取材やイベント企画などの業務を一任するのが、企業の広報担当です。

SNSなどを駆使した自社製品などの効果的な宣伝だけでなく、自社ブランドのイメージを守る危機管理業務にも、SNSエキスパート検定の知識は役立ちます。

企業のマーケティング・宣伝部門

市場調査により世の中のニーズを読み取り、そのニーズを反映させた自社の製品・サービス開発および販促を行うのが、企業のマーケティング・宣伝部門です。

SNSエキスパート検定の資格取得をしていれば、SNSマーケティングのスキルアップに役立ち、成果が出ればキャリアアップにもつながります。

広告代理店デジタルマーケティング部門の担当

サイトやブログ・ノート・SNSなどweb上のツールを駆使してマーケティング業務を行ない、クライアントの要望に対応するのが、広告代理店デジタルマーケティング部門です。

SNSエキスパート検定で得た知識・スキルは、SNSマーケティングの提案・プランニング力向上に役立ちます。

 

SNSエキスパート検定の種類

SNSエキスパート検定には、初級・上級の2種類が存在します。そのため、いきなり高度な内容の試験を受験して苦労するようなことはなく、その人の実力に合わせて初級→上級といった具合に、無理なくステップアップすることが可能です。では、SNSエキスパート検定の初級・上級それぞれの特徴について、以下より説明しましょう。

初級

企業・団体がSNSを活用するにあたっての基礎的な知識を習得できるのが、SNSエキスパート検定・初級です。SNSそのものの概念、運営にて使用する頻度の高い専門用語、運営・活用における注意点などについて学びます。

上級

SNS運営・活用の基礎知識に加えて、KGI・KPI(目的・目標)など具体的な手法を学ぶのが、上級です。消費者を引き込む魅力的なコンテンツ作成のポイント、広告配信の考え方など、企業・団体にとって役立つ実践的なテクニックを学びます。

 

SNSエキスパート検定講座の概要

SNSエキスパート検定は、資格取得試験を受験して合格することによって、取得できます。試験の受験資格は初級・上級それぞれの講座を受講して、受講完了をすることです。

では、SNSエキスパート検定の講座の詳細について、以下より初級・上級それぞれの詳細を紹介しましょう。

初級SNSエキスパート検定講座の概要

初級SNSエキスパート検定の講座は、以下の通りです。

講座日程
  • オンラインライブの場合:月に1回の頻度(時間は13:00〜16:00)
  • オンデマンドの場合:常時開催(要会員登録)
受講料
  • 11,000円(講座のテキスト代、受験料込み)
講座内容
  • 第1章:SNSの基礎知識
  • 第2章:企業・団体のSNS活用の基礎
  • 第3章:SNS活用のステップ
  • 第4章:SNS活用の実践(個人ブランディングに関する内容はなし)
講義時間
  • オンラインライブ:約135分(休憩含む)
  • オンデマンド:約150分(再生速度の調節によって短縮可能)
上級SNSエキスパート検定講座の概要

上級SNSエキスパート検定講座は、以下のような詳細となっています。

講座日程
  • オンライン(ライブのみ):月に1回の頻度、2週をまたいで2日間開催
受講料

110,000円(講座テキスト料、受験料込み)

講座内容

講座内容は、初級に比べると講義量が多くなっています。

  • 第1章:SNSの基礎知識の把握(主なSNSの特徴や仕組みや変遷を学習)
  • 第2章:SNSを活用する目的・目標とSNSの選定方法(目標・目的の設定方法やSNSの選定方法)
  • 第3章:SNS活用の具体的な方法(コンテンツの企画・作成、広告出稿の方法を学習
  • 第4章:効果測定(SNSの効果測定の方法やレポート作成方法を学習)
  • 第5章:運営体制の構築(SNSを運営するための体制構築の方法を学習)
  • 第6章:リスクマネジメント(炎上や緊急時の対応フロー構築)
講義時間
  • 13:00〜17:00(休憩時間、テストあり)

 

SNSエキスパート検定試験の概要

SNSエキスパート検定試験について、以下より初級・上級それぞれの詳細を紹介しましょう。

初級試験

初級SNSエキスパート検定試験の詳細は、以下の通りです。

  • 受験資格:初級SNSエキスパート検定講座の受講を完了した者
  • 試験時間:30分
  • 問題数および試験形式:30問・選択式
  • 出題範囲:初級SNSエキスパート検定講座の内容全般
  • 合格基準:正答率90%以上
  • 合格通知方法:ライブ版は後日メールにて通知、オンデマンド版は試験終了後に合否結果を発表

合格者は初級SNSエキスパートとして正式に認定され、認定ロゴの利用可能(名刺に印刷など)となります。また、再受験を希望する場合、あらためて検定講座の申し込みをして、講座受講完了後に検定試験を受けなくてはいけません。

上級試験

上級SNSエキスパート検定試験の詳細は、以下のような内容です。

  • 受験資格:上級SNSエキスパート検定講座の受講を完了した者
  • 試験時間 :60分
  • 問題数および試験形式 :5問・記述式
  • 合格基準 ・2日間の講義の参加 ・試験の正答率80%以上
  • 合格通知方法:後日メールにて連絡

すべての課題を提出して 合格した人は上級SNSエキスパートとして認定され、認定ロゴの利用可能となります。再受験の場合は、再度講座を申し込んで、受講完了後に試験を受けなくてはいけません。

 

SNSエキスパート検定と相性の良い他資格

SNSエキスパート検定の試験を合格して認定を受けた場合、SNSマーケティングに関する確かな知識・スキルを持っている証明になるため、就活・転職の際に有利となります。

そして、自身の可能性を広げたい・キャリアアップを目指したい人はSNSエキスパート検定だけでなく、さらに複数の資格を取得するといいでしょう。

では、SNSエキスパート検定で得た知識を活用できる資格、相性の良い資格とは何か、次より紹介しましょう。

SNSリスクマネジメント検定

SNSエキスパート検定と同じく一般社団法人SNSエキスパート協会により認定されているのが、SNSリスクマネジメント検定です。

SNSの基礎知識、そしていわゆる「炎上」のメカニズム、その対策までを体系的に学習できます。どの企業も年々、炎上対策に力を入れているため、大いに需要のある資格といえるでしょう。

IT検証技術者認定試験(IVEC)

IT検証技術者認定試験(IVEC)とは、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定しているテストエンジニアの資格です。テスト現場における実務を重点的に学ぶため、この資格取得者は現場で安心して業務を任せられます。

Google広告認定資格

Google 広告に関する基礎〜上級の知識を所有した証明になるのが、Google広告認定資格です。Googleおよびwebの世界における広告の仕組みの知識を全般的に習得できます。

ソフトウェア品質技術者

ソフトウェア品質技術者とは、ソフトウェアの品質に関する知識・スキルを習得できる資格です。この資格で身につけた専門的な知識・スキルを駆使することにより、ソフトウェア品質向上が実現します。

SNSエキスパート検定に加えて、上記の資格取得をしていれば、SNS・ITに関するスペシャリストとして対応可能な業務が広がり、キャリアアップ・収入アップが実現するでしょう。

 

まとめ

SNSはお気軽に利用できる便利さがありながらも、使い方次第で炎上が起きてしまう双刃の剣です。企業・団体がSNS運営を行なう場合、しっかりとした専門的な知識を持って運営をしないと利益は出ません。

重要なツールであるSNSに関するスペシャリストであるSNSマーケティング検定は、今後ますます需要が高まる資格といえるでしょう。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

 

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

2023年3月9日
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ビジネス経済・経営資格

ビジネス実務法務検定試験とは何か?

by GAWA_K 2023年3月8日

年々、厳格化されるコンプライアンスを筆頭に企業における法律厳守は、少しでも疎かにすると企業の経営自体にダメージを与える事態になります。そのような風潮のため、企業によっては法令遵守を専門とした部署を設立しているところも、珍しくありません。

コンプライアンス厳守が必須といわれている現在において、注目されている資格が、ビジネス実務法務検定です。この資格はどのような性質のものなのでしょうか。

今回は、ビジネス実務法務検定の資格取得のメリット、資格取得試験の概要・試験内容などについて、詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

 

ビジネス実務法務検定とは

ビジネス実務法務検定とは、あらゆる仕事に関する法律の知識を習得できる資格です。この資格を取得すれば、企業の法務部門をはじめとした営業や販売、総務や人事など、あらゆる職種で通用する法律の知識を持つ証明になります。

法律に関する正しい知識を身につけることによって、あらゆる仕事上のリスクを回避することが可能です。また、それにより自分が所属、あるいは関わりのある企業だけでなく、自分自身を余計なトラブルから守ることができます。

ビジネス実務法務検定の資格取得試験を運営しているのは、東京商工会議所という団体です。東京商工会議所は、「総合的な商工業の発展」「福祉業界の増進」のために設立された民間団体で、企業・団体の経営支援や地域復興に関する事業を行なっています。

ビジネス実務法務検定だけでなく、ビジネスマネージャー・カラーコーディネーター・福祉住環境コーディネーターなど多数の資格検定を運営しており、商工業の世界においては重要な存在といえるでしょう。

ビジネス実務法務検定は、国家資格ではなく民間資格ですが、東京商工会議所は商工会議所法という法律に従って設立・運営されている団体なので、由緒正しい信頼できる団体といえます。

 

ビジネス実務法務検定の種類

ビジネス実務法務検定は、3つのレベルに分類されています。その人の知識量に応じたレベルを選択できるため、段階を踏んで徐々にステップアップすることが可能です。ビジネス実務法務検定の種類は、以下の3種類になります。

3級

法律に関する基礎的な知識が身につき、試験合格後はビジネス法務リーダーの名称が付与されるのが、3級です。資格取得をすれば、ビジネスパーソンとして最低限の法律実務知識を持っている証明になります。

2級

3級よりも法律に関する豊富な知識量が要求されるのが、2級です。企業での実務経験・弁護士などの他の専門家への相談といった3級にはない対応能力が求められます。資格取得後に付与される名称はビジネス法務エキスパートです。

1級

法務などに関する実務全般に関する知識・スキルを持っている証明になるのが、1級です。膨大な知識に裏付けされたハイレベルな対応・判断が要求されます。資格試験合格後に付与される名称は、ビジネス法務エグゼクティブです。

 

ビジネス実務法務検定・資格取得のメリット

ビジネス実務法務検定の資格取得をした場合、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。次より資格取得のメリットを紹介しましょう。

あらゆる業種で活用できる

ビジネス実務法務検定の資格取得で身についた知識は、商工業に限らずあらゆる仕事において応用がきくのがメリットです。商工業以外にも、営業・人事・総務・販売など、どのような仕事内容であれ適応でき、企業によっては昇格の際の取得必須資格に取り入れているほど、資格所有者は重宝されています。

また、ビジネス実務法務検定の資格で得た知識は、ビジネスシーンだけでなく、日常生活でも役に立つのがメリットです。正しいルールの知識を活かすことによって、公私ともにトラブル回避・リスク軽減が実現します。

コンプライアンス重視の世の中で需要がある

ビジネス実務法務検定の資格取得を達成できれば、コンプライアンスの本質を理解することが可能です。昨今、コンプライアンスという旗印のもとにさまざまな制約が厳しくなっています。

そのような事情を熟知していないと、ちょっとしたことが引き金となり世間のバッシングにさらされることになるでしょう。企業側の些細な落ち度により、単なるクレームだけに収まらない、企業の経営自体を揺るがす大惨事になるパターンは、珍しくありません。

また、こちらに落ち度がなくても、取引先との契約内容をしっかりと確認しなかったばかりに、取引先の失態を被ってしまうケースもあります。このような失敗は、コンプライアンスの重要性を理解していなかったことが原因です。

ビジネス実務法務検定の資格取得をして、法律に関する知識を習得していれば、企業および業務へのダメージを完全に回避、あるいは最小限にとどめることができるでしょう。

法律に関する知識を駆使して、企業および自身の業務を守れるのが、この資格のメリットです。

他の資格取得試験にも役立つ

ビジネス実務法務検定の資格取得をすれば、身につけた知識を活かして他の資格取得に挑戦することも可能です。他の資格、特に国家資格は法律を専門とした資格がいくつもあります。

難関と言われる資格取得試験に合格して資格取得を達成すれば、さらに幅広い知識が身について、対応業務の幅も広がるでしょう。他の資格取得に関しては、後の段落でも詳しく解説します。

 

ビジネス実務法務検定・資格取得試験の概要

ビジネス実務法務検定試験の試験日や受験料などについて、級別に紹介しましょう。

2、3級

2、3級の試験概要は以下の通りです。

・受験資格
特になし(2級からの受験、2,3級の併願受験も可能)

・試験方法
IBT方式(ネット接続可能なPCならどこでも受験可能な方式)、CBT方式(指定のテストセンターでの受験)のどちらかを、申込時に選択

・受験料
IBT方式の場合は3級5,500円、2級7,700円、CBT方式の場合はそれぞれプラス2,200円(CBT利用料金)

・試験申込期間

2、3級ともに、1回目は5月中、2回目は9月下旬〜10月初め

・試験期間
2,3級ともに1回目は6月〜7月上旬、2回目は10月下旬〜11月中旬

・試験形式および試験時間
多肢選択式、90分

・合格発表
試験終了後、web上にて発表

1級

1級の試験概要は以下の通りです。

・受験資格
特になし

・試験方法
CBT方式のみ

・受験料
受験料9,900円+CBT利用料金2,200円

・試験申込期間
11月初旬~ 11月中旬

・試験日
12月中の1日のみ

・試験形式および試験時間
前半90分(集合時間10時)、後半90分(集合時間13時)、前後半ともに論述形式

・合格発表
試験終了後、web上にて発表

 

ビジネス実務法務検定・資格試験合格の難易度、必要な学習時間

ビジネス実務法務検定・資格取得試験の難易度はどれくらいなのでしょうか。次よりそれぞれの級の合格率や合格するために必要な学習時間の目安について紹介しましょう。

合格率

ビジネス実務法務検定・資格試験における、級ごとの合格率は以下のようになっています。

  • 3級:80%前後
  • 2級:40%台
  • 1級:15%前後

このように、合格率は級ごとによって大きな差があるのが特徴です。3級は比較的難易度が低いために、高校生など学生などの受験生も珍しくありません。それに対して1級の合格率は平均して20%にも届かない確率となっているため、相当な学習量を費やす必要があります。

学習時間

では次に、それぞれの級にかかる学習時間をみてみましょう。

  • 3級:約40時間
  • 2級:約60時間
  • 1級:約100時間

このように、級ごとにかかる学習時間は、合格率に比例して差があります。3級と1級では倍以上の差があるため、いきなり1級を受験する人は、相当な量に加えて質の高い学習を行わなくてはいけません。

それに対して2、3級は合格率・合格のための学習時間も1級より下がり、さらに1級と異なり受験期間が年に2回の開催となっています。まずは3級からの受験に挑戦して、着実に実力をつけて徐々にステップアップするのが正しい流れといえるでしょう。

 

ビジネス実務法務検定・資格取得試験内容

ビジネス実務法務検定・資格取得試験の試験内容を、級ごとに紹介しましょう。

3級

3級試験の出題範囲は以下の通りです。法務に関する基本的な内容の理解度が要求されます。

  • ビジネス実務法務における法体系
  • 企業取引に関する法務
  • 契約によらない債権および債務の発生、不法行為など
  • 債権の管理および回収
  • 企業財産の管理および法律
  • 企業活動の法規制
  • 取引の各種規制
  • ビジネスと犯罪
  • 企業と会社の仕組み
  • 企業と従業員の関係
  • ビジネスに関連する家族法
2級

2級試験の出題範囲は以下の通りです。3級の知識を土台とした応用問題となっています。

  • 企業取引における法務
  • 債権の管理および回収
  • 企業財産の管理および活用、法務
  • 企業活動の法規制
  • 株式会社における組織および運営
  • 企業と従業員の関係
  • 紛争の解決方法
  • 国際法務(渉外法務)
1級

難易度の高い1級は、共通問題・選択問題の2つが用意されています。1級試験は、2、3級の試験を総括したうえで、法務に関する高度な理解度・判断力が要求される内容です。

・共通問題
民法・商法を中心に、法律実務問題の出題

・選択問題
特定の業種にて遭遇する可能性のある問題が出題。以下の4つの例から2つを選択して回答

  • 取引上で発生したトラブルを処理
  • 取引関係ではない第三者との間に起きたトラブルを処理
  • 法務関係の上司および弁護士などの専門家に法的トラブルの顛末・処理方法を報告
  • 予防法務的観点からトラブルに発展しそうな問題に対応

 

他資格の取得のためのステップアップにも有利

ビジネス実務法務検定は、他の資格と相性が良いことがメリットです。ビジネス実務法務検定は法律系資格の登竜門と言われており、商法・民法・刑法・労働法・著作権の基礎的なことを学びます。

そのため、この資格取得を足がかりにして、より難易度が高いと言われている国家資格に挑戦しようと試みている人は少なくありません。ビジネス実務法務検定と相性が良いと言われている主な資格は、以下の通りです。

  • 司法書士
  • 行政書士
  • 弁理士
  • 宅地建物取引士
  • 中小企業診断士

これらは取得の難易度が高い国家資格であり、いわゆる独占業務が可能な資格であるため、どんな時代であっても仕事に困ることはないと言われています。そして資格試験のための勉強をする際、ビジネス実務法務検定で得た法律系の基本的な知識は大いに役立つでしょう。

 

まとめ

ビジネス実務法務検定は、あくまで法律に関する基礎的な知識の習得であって、資格取得が独占業務のようにそのまま仕事に直結することはありません。しかし、法律に関する基礎的なことを覚えるため、あらゆる業種に対応できる汎用性があります。

コンプライアンスに関する消費者の視線が厳しくなっている昨今において、法務に関する知識、その知識を活用して業務および企業を保護する業務は、今後もますます需要が高まる資格です。

今のニーズに対応でき、なおかつ他の国家資格の試験にも大いに役立つビジネス実務法務検定は、取得することによって可能性が広がるといっていいでしょう。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

2023年3月8日
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資格

秘書になるにはどうする?

by info@remi.website 2023年2月23日
秘書というと華やかなイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?

細やかな気配りをもって上司をサポートする秘書のお仕事。秘書の仕事を一言で表現すると「サポートのスペシャリスト」です。

秘書という仕事に憧れるけれど、実際にどんな仕事をするのか、未経験からどうやって秘書になるのか分からないという方は多いと思います。

この記事では、秘書の具体的な仕事内容や、求められるスキル、なり方、資格などを紹介します。

1.秘書とは?

秘書とは、多忙な上司が業務に専念できるよう、さまざまな調整やサポートを行うお仕事です。

ドラマなどのイメージから華やかな印象が強い秘書ですが、実際は上司のスケジュール管理や会議の準備など、地道な事務作業や調整業務がほとんどです。

また、会社にもよりますが、一般的に「個人秘書」と「グループ秘書」の2種類があります。

・個人秘書とは?

個人秘書とは、一人の上司の日常業務または個人的な業務をサポートする人を表す役職です。一般的にイメージされている秘書はこの個人秘書にあたります。

・グループ秘書とは?

グループ秘書とは、秘書室や秘書課に所属する人を表す役職です。チームで上司をサポートします。管理職や部署をグループでサポートするケースが多いですが、仕事量の多い社長や役員秘書に対してのグループ秘書もいます。

2.秘書の仕事内容とは?

秘書の仕事は、主に重役と呼ばれる社長や役員などの立場の人を補佐することです。企業だけでなく、弁護士事務所や病院などでも秘書が必要な場合があります。会社にもよりますが、基本的には上司が仕事に専念できるように、さまざまなサポートをするのが秘書の仕事内容です。

①スケジュール管理

秘書の最も重要な職務の1つは、上司のスケジュール管理や調整業務です。 企業の重役である上司は、社内会議や打ち合わせ、来客、訪問、出張など、スケジュールがぎっちりです。

スケジュール管理や調整業務では、移動時間や休憩時間を考慮しながらスケジュールを組み、交通手段の確保や必要書類の準備など対応事項をしっかりと確認しなければなりません。

例えば、上司が新しい会議の予定を立てようとしているときは、スケジュールを確認し、日時を調整し、会議室を予約します。

②電話・メール・郵便物対応

上司への電話やメールに対応します。秘書は、取引先から上司への連絡を受ける機会が日常的にあるため、ビジネスマナーに則って丁寧な対応をしなければなりません。簡単な内容の問い合わせについては、上司の代わりに秘書が答えることもあります。

上司宛の郵便物を開いてチェックし、重要度や緊急度に応じて対応することも秘書業務の1つです。

③資料作成

取引先への送付書類をはじめ、各種書類の作成は秘書の重要な仕事です。

場合によっては、上司が使用する会議資料や営業データの集計など、さまざまな業務用資料の作成を担当することもあります。ワード、エクセル、パワーポイントなどのオフィスソフトの基本操作スキルが必要な業務です。

④来客対応

上司の来客に対応することも秘書業務の1つです。秘書が訪問者にどのように対応するかが、来客が上司や会社に対して持つ印象に直接影響を与える可能性があります。

相手に好印象を与える言葉遣い、立ち振舞い、身だしなみを意識する必要があります。

⑤接待交際業務のサポート

秘書は、暑中見舞いや年賀状、慶弔電報、お中元やお歳暮などの季節の挨拶、贈答品の手配、お礼状の作成なども担当します。大切な取引先に失礼にならないよう、冠婚葬祭のマナーや対応を知っておく必要があります。

国外にも取引先を持つ企業では、文化、宗教などの多様性に配慮することも大切です。

⑥書類・備品の管理

上司に会議資料の提示を求められたらすぐに提出できるように、必要書類を分かりやすくファイリングし、不要な書類を廃棄し、上手に管理することも秘書の大切な仕事です。上司が求めるものをすぐに見つけられるように備品もしっかりと管理します。

3.秘書に求められるスキルは?

前述したように秘書の仕事は多岐に渡ります。秘書の仕事をこなすためには、どのようなスキルが必要なのでしょう?

ビジネスマナーや冠婚葬祭のマナーの知識はもちろん、相手が何を求めているのかを素早く理解する能力も必要です。さまざまなタスクを実行しなければならないので、基本的なスキルが多ければ多いほど秘書に向いています。

①コミュニケーション能力

秘書は、高いコミュニケーションスキルが求められます。秘書に必要なコミュニケーション能力とは、特に相手の気持ちや意図を理解する力、相手の話を聞く力のことです。

また、どんな相手に対しても笑顔で挨拶でき、相手に不快な思いをさせないようにすることも大切です。

②パソコンスキル

秘書の仕事には、会議やプレゼンの資料作成やデータ分析などもあります、をさまざまな文書を作成するためには、パソコンスキルが必須で、特にワード、エクセル、パワーポイントの基本操作は必須です。

③スケジュール管理能力

「2.秘書の仕事内容」でも紹介したように、秘書の最も重要な職務の1つは、上司のスケジュール管理や調整業務です。

秘書業務におけるスケジュール管理は大変複雑です。日々のスケジュールだけでなく、月間や年間のスケジュールも管理しなければならないため、素晴らしい管理スキルが求められます。

また、スケジュール管理には、調整能力も欠かせません。予約をするだけでなく、優先順位に応じてスケジュールを調整またはキャンセルする必要がある場合があります。何が緊急で何が後回しにできるかを考え、判断する管理能力が必要です。

④記憶力

人の顔や名前をすぐに覚えられるスキルがあれば、秘書としては大変有利です。 数回しか会っていないのに名前を覚えていると顧客側は、親近感を覚えます。

また、会食やパーティーで、上司が定かではない顧客の情報を尋ねられることもあります。名前だけでなく、会社名や役職も覚えておけば、上司の役に立つことができます。

記憶力は、顧客と良好な関係を築くために重要なスキルです。

⑤情報収集力と管理能力

秘書は、上司に情報収集を依頼されることがあります。例えば、取引先の情報や、最近の経済情報などをまとめた資料の作成です。情報の収集は容易ではありません。目的を明確に理解していないと、資料はまとまりがなくなり、簡潔すぎると欲しい情報が抜けてしまったりします。

限られた時間の中で必要な情報を収集しまとめるスキルも秘書にとって重要です。

秘書はまた、収集した情報を適時に活用するための管理能力も求められます。例えば、顧客管理も秘書の重要な仕事です。情報収集力と管理能力は密接に関係しており、両方のスキルがあるからこそ役に立ちます。

⑥ビジネスマナー

秘書は取引先や来客など、人と接する機会が多い仕事です。身だしなみや立ち振る舞いがきちんとしていなければ、会社自体の印象が悪くみせる可能性があります。秘書は基本以上のビジネスマナーを求められる仕事です。

4.秘書になるには?

秘書になりたいなら、直接秘書の仕事に応募するか、一般企業に就職して別の部署で経験を積んでから秘書になる方法があります。秘書課や秘書室のある会社を検索して、条件や仕事内容を確認してみてください。

秘書業務に特化した専門学校や短期大学の専攻もありますが、秘書になるために特に必要な学歴や、専門分野の勉強、資格は必須ではありません。 ただし、秘書として就職するためには、社会人としての一般常識とビジネススキルを身につけていることが前提条件となります。

そのため、まずは企業に就職し、社会人としての経験を積みながらスキルアップを目指すことをお勧めします。入社後に適性を認められ、配属や異動で秘書になるケースもあれば、転職して秘書を目指すこともできます。

一般的に、秘書になるために資格は必須ではありませんが、あると有利な「秘書検定」という資格があります。

受験するために必要な条件はないので、大学在学中に取得を目指すことができます。持っていると就職活動の際に秘書業務の基礎知識をアピールすることができます。

5.秘書になるために役に立つ資格は?

前述でも述べましたが、秘書になるために必須の資格はありません。しかし、秘書業務には経験者を採用する企業が多く、実績が問われることがほとんどです。

大学生はもちろん秘書の経験がないので、未経験でも応募することはできますが、他の学生に差をつけることが重要です。そのため、秘書として役立つ資格を持っていれば、他の人との差別化が図れます。

下記は、秘書として就職するために役立つ5つの資格です。

①秘書技能検定(秘書検定)2級

秘書検定とは、秘書に必要な知識やスキルが問われる試験です。秘書検定を取得すれば、秘書として必要な知識やスキルだけでなく、一般常識や敬語の使い方、ビジネス文書の作成、電話応対など、社会人として必要不可欠なスキルを身につけていることを証明することができます。

秘書検定は現在秘書として働いている人も受験する検定です。レベルは3級、2級、準1級、1級の4段階です。秘書を目指すのでしたら、2級以上の取得を目指すことをお勧めします。

秘書検定2級では、上司を適切にサポートするための優先順位や効率的な仕事の進め方など、実務に関わる問題が多く出題されます。

②CBS(国際秘書)検定・プライマリー

CBSとは「Certified Bilingual Secretary」の略で、英語と日本語を使いこなし、秘書としての能力を備えたオフィスのプロであることを証明できる資格です。一般的な実務処理能力に加えて、TOEIC500点以上程度の英語力も問われます。

将来、英語と日本語の両方を使う秘書として働きたい方や、外資系企業で働きたい方にはおすすめの資格です。

CBS(国際秘書)検定は「プライマリー試験」と「ファイナル試験」の2段階に分かれています。プライマリーに受験資格はありませんが、ファイナルは、プライマリーに合格していなければならないため、大学在学中に目指すのでしたら、プライマリーを取得してください。

③TOEIC

TOEICとは国際コミュニケーション英語能力テストの略称で、英語でのコミュニケーション能力を測定する国際試験です。他の資格試験のように合否はなく、英語力は点数で評価されます。

TOEICのテストは5つに分かれていますが、日本では一般的にリスニングとリーディングのテスト結果を基準にしています。満点は990点で、600点以上が履歴書に書いてアピールできる点数とされています。秘書を目指すなら最低でも600点以上を取得することをお勧めします。

④ ビジネス文書検定2級

ビジネス文書検定は、定型句を含む文書作成の能力やスキルを証明する資格です。ビジネス文書には、秘書だけでなく社会人が知っておくべき、決まった型や句があります。

ビジネス文書検定は、1級、2級、3級の3段階に分かれており、 2級と3級は選択式ですが、1級には実際にビジネス文書を書く実技試験があります。一般的に履歴書には2級以上から書けると言われていますので、就職活動に活かしたい場合は2級以上を目指すことをお勧めします。

⑤ビジネス実務マナー検定2級

ビジネス実務マナー検定は、ビジネス社会の基本ルールの理解度を測る検定です。適切な判断と行動、人間関係、マナーなどは円滑な仕事に欠かせません。社会人として必要な要素を学べますので、就職活動にも、修飾語にも活用できます。

ビジネス実務マナー検定は1級、2級、3級の3段階に分かれており、2級と3級は選択式ですが、1級には記述問題と面接があります。一般的に履歴書には2級以上から書けると言われていますので、就職活動に活かしたい場合は2級以上を目指すことをお勧めします。

6.秘書の将来性は?

秘書は、多くの会社や組織の活動や事業運営に必要な存在です。企業や組織の重役が本業に専念できるようにサポートする秘書の仕事は、近い将来なくなる仕事ではありません。

秘書の仕事は長く勤めれば務めるほど、上司と同じ目線で仕事をすることが求められます。そのような秘書が増えれば、秘書の重要性は今後ますます高まることが予想されます。

また、新たな産業が出現すれば、秘書が活躍する機会も増えると考えられます。

日本経済大学で秘書技能検定2級の資格取得を目指そう

幼稚園から大学院まで全国に30校以上の学校を展開する「都筑学園グループ」が運営する「日本経済大学」は、1968年に設立され、福岡県太宰府市に本部を置く私立大学です。現在、福岡、神戸、東京都渋谷区に3つのキャンパスがあります。日本経済大学には、経済学と経営学を中心とした2学部6学科18の専門コースがあり、非常に多くの留学生を受け入れる国際色豊かな大学です。

日本経済大学の経営学部は、福岡と東京渋谷の2カ所にキャンパスがあります。また、教育内容がキャンパスごとに異ならないようにするために特別な考慮が払われています。経営学、経営管理論、経営組織論を中心に、現代企業の合理的経営に関する理論研究と実践活動を有機的に組み合わせた教育を行い、 実践的な経営スキルを身につけ、「変化の時代」を生き抜くビジネスパーソンの育成を目指しています。

日本経済大学の経営学部(https://www.jue.ac.jp/department_top/)には、「経営学科」の他に「グローバルビジネス学科」「芸創プロデュース学科」3つの学科があり、10のユニークなコースが用意されています。

経営学部では、秘書技能検定の資格取得を目指すことができます。

①日本経済大学・経営学科

意思決定できる合理的経営を学び、ビジネスチャンスを活かせる知識・技能を身につけます。経営学を習得しながら、様々な分野で活躍できる人材を育成します。

(1)総合経営コース
(2)アトツギ・起業家コース
(3)デジタル・ビジネスデザインコース
(4)eスポーツ・アニメ産業コース
(5)飲食ビジネスコース
(6)SDGs・環境ビジネスコース

②日本経済大学・グローバルビジネス学科

ほとんどの授業が英語で行われることで高度な英語コミュニケーション能力が身につき、グローバルに活躍できるビジネススキルも養われます。入学後すぐに留学を経験し(必須)、英語力を高めていきます。

(7)芸能マネジメントコース
(8)ファッションビジネスコース

③日本経済大学・芸創プロデュース学科

多様化・グローバル化するエンターテインメントビジネスの世界で活かせるプロデュース力を身につけます。経営学を習得しながら、ビジネスやファッション、音楽・映像業界で活躍できる人材を育成します。

(9)グローバルビジネスコース
(10)エアラインビジネスコース

おわりに

秘書になるために必要な能力や方法を開設させていただきました。
もし、秘書としての仕事が決まったとしても、それで終わらせてしまわず、向上心を持って、成長し続けることが大切です。

上司にとってオンリーワンの秘書を目指してみてください!

2023年2月23日
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経済・経営資格

キャリアコンサルタントになるには

by GAWA_K 2023年2月21日

まだ社会に出て働いていない学生、あるいは社会人の中には、「自分はどんな仕事が向いているのか」「今の仕事を続けていいのか」と思い悩む人もいるでしょう。

そのような人たちの相談を受けて、その人にふさわしい道を提示してあげるのが、キャリアコンサルタントという職種です。

では、キャリアコンサルタントになるには、どのようなことをすればいいのでしょうか。本日はキャリアコンサルタントになる方法などについて、詳しく解説します。

 

キャリアコンサルタントとは

キャリアコンサルタントとは、労働者の職業に関する相談・助言・指導(キャリアコンサルティング)を専門とした国家資格、またはその資格取得者専門家です。

  • 労働者の職業選択
  • 職業生活設計
  • 職業能力の開発および向上

上記の件について悩み・疑問を持っている人を対象に、相談やアドバイスを行ないます。キャリアコンサルタントと触れ合うことで実現することは、自分の特性や能力、あらゆる仕事についての理解を深められることです。

それにより、自分に見合った働き方・職種を主体的に選ぶことが実現しやすくなります。相談者にきっかけを与えて、主体的に自身のキャリアを開拓できるように導くのが、キャリアコンサルタントの主な業務です。

そして、キャリアコンサルタントの上位資格として位置付けられているのが、国家資格・キャリアコンサルティング技能士です。この資格は、キャリアコンサルタントより高い能力水準が要求されるため、資格取得のための試験に合格するのはさらに難しいといわれています。

キャリアコンサルティング技能士は、さらに1〜2級と分類されており、1級レベルは、あらゆる場所でリーダーシップが取れる指導レベルです。

 

キャリアコンサルタントに向いているひと

需要があるといわれているキャリアコンサルタントですが、すべての人がキャリアコンサルタントに適しているとは限りません。

キャリアコンサルタントの資格取得を検討している人は、自分が本当にコンサルティング業務に向いているか、考慮することが大事です。では、キャリアコンサルタントに向いている人とはどんな特徴があるのか、次より紹介しましょう。

過去に仕事や人間関係で悩んだ経験がある人

過去の社会人経験において、ブラック・パワハラ・人間関係などで苦しい思いをした人は、キャリアコンサルタントに向いています。労働環境に不満がある人から相談を受けた場合、自身の実体験をもとにして相談者が具体的にどんなことに悩んでいるかが理解できるでしょう。

コミュニケーションが得意な人

昔から人と話すのが好き、大勢でワイワイやるのが好きな人もキャリアコンサルタント向きです。そのような人はあらゆるタイプの人たちとコミュニケートをしてきた経験があるため、順応性・対応性に長けています。

相手の気持ちを察知する能力が必要なコンサルティングには、そのような人が向いているでしょう。ただし、同じく大勢と交流するのが好きな人でも、大勢に向けての自分アピールが好きな人は、相手の気持ちに寄り添う、人の話を聞く行為に興味がないため、向いていないといえます。

常に向上心がある人

キャリアコンサルタントは、国家資格でありながら、税理士や公認会計士のような独占業務が行なえる「士業」ではありません。しかし独立開業・フリーランスとしてやっていけるための技能により、正社員より高収入が実現することも決して不可能ではありません。

しかし、ただキャリアコンサルタントの資格取得をしただけで、仕事に困らないといったことはありません。多方面の業界の人脈・サービス・スキルの精度を磨く・最新の情報収入など、あらゆる努力を怠らないことが収入アップにつながります。

そのような向上心のある人であれば、努力が成果となって表れやすいキャリアコンサルタントが向いているでしょう。

キャリアコンサルタント試験の受験資格、申請方法

キャリアコンサルタント資格試験は、受験する前に受験資格・申請方法の確認をすることが大事です。では次より、それぞれの詳細について説明しましょう。

受験資格

キャリアコンサルタント試験には受験資格があり、以下の受験資格を一つでも満たしていれば受験資格の対象となります。

  • 厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了
  • キャリアコンサルタント業務の3年以上の経験
  • 技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格

また、以下に該当する場合、試験免除となります。

  • キャリアコンサルタント学科試験または実技試験のどちらかに合格していた場合
  • 技能検定キャリアコンサルティング職種の1級・2級の学科試験、実技試験のどちらかに合格したいた場合
受験申請

受験申請は「Web申請」「Web+郵送申請」の2種類があります。申請期間が終了する前に申し込みを済ませなくてはいけません。

Web申請の場合

WEB申請の場合は、次の手順で行ないます。

1.マイページ登録、ログイン

まずやるべきことは、キャリアコンサルタント試験の公式サイトにログインするためのマイページ登録です。登録が完了したらID・パスワードを入力してログインします。

2.受験申請

受験申請を選択して、試験区分・受験資格・希望受験地を選択します。

3.写真、受験資格証明書のアップロード

次にやることは顔写真・受験資格証明書のアップロードです。「Webアップロード」を選択して、顔写真(JPEGデータ)、受験資格証明書(PDFデータ)をアップします。

4.決済方法選択

次にやることは支払い方法の選択です。クレジットカード、コンビニ払いができます。

5.Web申請完了

これで申請は完了です。完了後に登録したメールアドレスに登録情報の確認メールが送信されます。

Web+郵送申請の場合

Webと郵送を併用した申請は次の手順で行ないます。

1.マイページ登録、ログイン、2.受験申請、3.決済方法選択

WEB申請と同様の手順です。

4.必要書類の送付

顔写真を貼り付けた受験申込書、受験資格証明書を郵送します。必要書類はサイト上からダウンロード可能です。

5.申請完了

申請期間の消印は有効ですが、期間を過ぎてからの送付は無効となります。

キャリアコンサルタント資格試験の詳細

キャリアコンサルタント資格試験の日程や試験内容について、以下より説明しましょう。

試験の日程

キャリアコンサルタント試験は年間3回実施されます。日程はその年によって変わりますが、2023年度は3月・7月・11月です。

試験の種類

試験は次の3つが用意されています。

  • 学科試験(マークシート形式の筆記試験)
  • 論述試験(実技、逐語記録を読み設問に解答)
  • 面接試験(実技、ロールプレイ・口頭試問)

学科・論述は同日に行われ、面接は学科・論述試験とは別の日に行われます。

受験料

受験料は、学科試験が8,900円、実技試験が論述・面接と合わせて29,900円となっています。

試験内容

試験内容などを、試験の種類ごとにみてみましょう。

学科試験

出題内容は、キャリアコンサルティングの社会的意義、業務における知識・スキル、市場動向、社会保障、起業支援など幅広い問題が出題されます。試験時間は100分、合格基準は70点以上です。

論述試験

例題を読み、例題で提示された問題に対して、どのような解決策を提案するかを文章で答えるのが、論述試験です。例題を読んで「何を問題としているのか」「それに対して最善の改善策は何か」という対応力が要求されます。

論述試験の試験時間は50分、合格基準は面接試験と合計した90点以上です。

面接試験

面接試験は、ロールプレイ・口頭試問の2つが行われます。ロールプレイは、キャリアコンサルタント業務を実際にやってもらう試験です。的確なアドバイスはもちろん、いかに相談者と信頼関係を築けるかという点も重要です。

口頭試問は、ロールプレイを振り返り、試験官の質問に対して自身のコンサルティングの長所・改善点などを答えます。

試験時間は20分(ロールプレイ15分・口頭試問5分)、合格基準は論述試験との合計点数90点以上です。

 

試験終了後の流れ(合否の確認、資格登録)

試験の合否は、試験終了の約1ヶ月後に公式サイト上にて発表されますが、合格した場合、資格登録をしなければいけません。登録とは、試験を運営しているキャリアコンサルティング協議会が管理している名簿に登録することです。登録は、web・郵送で行ないます。登録の手順は以下の通りです。

1.公式サイトのマイページに合格証書(学科・実技両方)の画像をアップする

2.以下の必要書類を簡易書留で登録センターに郵送

  • キャリアコンサルタント登録申請書 様式第十二号の七
  • 登録免許税(9,000 円)
  • 住民票(過去3か月以内に取得したもの)
  • キャリアコンサルタント登録申請補足書類

3.登録センターで審査

審査は約1ヶ月ほどかかり、審査を通過すればメールにて連絡がきます。審査完了日が登録証の「登録年月日」です。

4.登録手数料の支払い

支払い方法は、クレジットカード(VisaかMaster)決済、コンビニペーパーレス決済です。登録手数料は8,000円で、審査通過の通知メールを確認してからの支払いになります。

5.登録証の交付

登録センターが支払いを確認したら、簡易書留で登録証が郵送されます。交付までにかかる期間は約1ヶ月ほどです。

登録証を入手したことにより、晴れてキャリアコンサルタントを名乗ることができます。

キャリアコンサルタント資格取得後の注意点

キャリアコンサルタント資格試験の受験を完了、あるいは無事に合格した場合、目標達成したばかりに気が抜けてしまい、その後のやらなければいけないことを怠ってしまったという例もあります。

失敗をしないためにも、資格取得後の注意点を覚えておかないといけません。では、資格取得後の注意点とは何か、次より説明しましょう。

名簿登録せずにコンサルティング業務を行なってはいけない

先述した通り資格取得後は、キャリアコンサルティング協議会が管理する登録名簿に登録をしないといけません。

ここに登録をしないままキャリアコンサルタントを名乗ったり、コンサルティング業務を行なった場合、罰則として30万円以上の罰金となります。

資格取得後は、先述した手順で登録を済ませて登録証を入手することが必須です。

自分で積極的に動く

キャリアコンサルタントは、名簿登録をしたからといって自動的に仕事の紹介があるわけではありません。また、登録したてのキャリアコンサルタントはまだ実績がないため、当初はなかなか仕事がみつからないこともあります。

キャリアコンサルタントとして仕事をこなすためには、自分から積極的に動いて実績をつくっていきましょう。あらゆる支援サイトにて求人を探す、同業者との人脈を築く、SNSなどで個人的に募集するなど、積極的に行動することが大事です。

 

まとめ

キャリアコンサルタントは、多様性がうたわれている昨今において、人材の可能性を開発・発見する重要な役割として、注目されている国家資格です。

キャリアコンサルタントを目指す場合、どのような方法で資格取得ができるのか、どんな人が向いているのか、事前に把握することが大事です。

資格取得のための手順、取得後にやることをしっかりと理解して、スムーズな資格取得を達成しましょう。

 

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持つ日本有数の留学生を抱える国際色豊かな大学です。

2023年2月21日
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