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IT資格

システムエンジニアの具体的な仕事内容とは?

by info@remi.website 2023年2月5日
システムエンジニアとはどんな仕事かご存じでしょうか?

近年、システムエンジニアになりたい人が増えているようです。IT人材の需要は年々増加しており、システムエンジニアは、IT業界の根幹を支える職種の1つです。

しかし、システムエンジニアの実際の仕事を詳しく理解している人は多くありません。そのため、システムエンジニアになるために必要なスキルや資格を知らないひとも多いでしょう。

そこで、この記事では、システムエンジニアの仕事内容や、適性、必要なスキルセットなどを詳しく説明します。システムエンジニアを目指している方は是非読み進めてみてください。

1.システムエンジニアとは?

システムエンジニアは、SEとも呼ばれています。

簡単に説明すると、世の中の様々なシステム(ソフトウェア)を設計・開発します。エンジニアの視点で、顧客が必要とするシステムをコンピュータで実現する方法を推測・提案し、設計します。

設計・開発の流れをもう少し詳しく説明すると、顧客のお悩みや必要なシステムを聞き、それをもとにシステム(ソフトウェア)の仕様を決定し、開発の「上流工程」を担い、最後にテストをするまでの工程がシステムエンジニア(SE)の仕事です。

ちなみに「上流工程」とは、主にプロジェクト管理と、どのようなシステムを作るかを考える「要件分析」「要件定義」「基本設計」「詳細設計」を指します。

パソコン上でプログラミングをするイメージを持たれている方も多いと思いますが、実はシステムエンジニア(SE)の主な仕事は、プログラムの設計書を作成することです。

会社やチームによって担当業務に多少の違いはありますが、ソフトウェア開発に伴う予算管理や人員配置、進捗管理などの業務もシステムエンジニア(SE)の仕事です。

システムエンジニア(SE)が開発するシステム(ソフトウェア)は、スマートフォンや家電製品などの身近なものから、企業で使われる設備や機器などの専門的なものまで、幅広い仕組みを網羅しています。

2.システムエンジニアとプログラマーの違いとは?

システムエンジニア(SE)とプログラマーの違いは、システム開発に関わるプロセスにあります。

プログラマーは、設計書に従ってプログラミングします。プログラマーは実際にコンピュータと向き合い、手を動かして開発を行います。システムエンジニア(SE)は、クライアントの要求に基づいてシステムを設計します。

このように、システムエンジニア(SE)とプログラマーは、システム開発のどの工程を担当するかが異なります。

プログラミングができないシステムエンジニア(SE)も多くいますが、システムエンジニア(SE)になるなら、プログラミングの知識があることは有利です。プログラマーとしての経験を積んだ後、システムエンジニア(SE)としてキャリアアップする人もいます。

3.システムエンジニアの仕事内容とは?

システムエンジニア(SE)は、システム開発において、顧客の要望に応じた仕様策定やシステム設計を担当します。その際、予算や人員、進捗管理などのプロジェクト管理も担当します。これらの作業を上流工程と呼び、①顧客からのヒアリング②要求分析・要件定義③基本設計④詳細設計⑤テスト⑥保守・運用の、主に6つの工程で進められます。

①顧客からのヒアリング

システムエンジニア(SE)によるシステム(ソフトウェア)開発は、顧客から依頼が入って始まります。

まずは、システムエンジニア(SE)と顧客で打ち合わせを行い、顧客の悩みや要望をお聞き、それをもとに提案書を作成し、顧客に提出します。その後、予算や納期等に折り合いが付けば、システム(ソフトウェア)開発が始まるのです。

②要求分析・要件定義

要件分析とは、顧客からのヒアリング内容をもとに、顧客の悩みを解決するためにどのようなシステム(ソフトウェア)を作るべきかを明らかにすることです。現場や関係者から意見を聞くことで、課題を知り、ニーズを分析することも重要です。

顧客の要望をすべてかなえることは難しい場合が多いため、システム(ソフトウェア)開発に必要な予算や開発期間を考えながら、最終的にどのように、どのくらい実現できるかを決めます。

そして、要件定義とは、顧客の要件分析の結果に基づいて、開発するシステム(ソフトウェア)の概要をまとめることです。この要件定義には最終的なシステム(ソフトウェア)開発の目標が書かれているため、これがしっかりできていないと、開発時の工数が増えたり、仕様変更が増えたり、やり直しが多くなります。

最悪の場合、プロジェクトが失敗することもあるため、要件定義はシステムエンジニア(SE)が担当する上流工程の中で最も重要な業務と言っても過言ではありません。

③基本設計

基本設計とは、顧客の要望を実現するシステム(ソフトウェア)の設計をする工程です。設計とはいってもアウトラインの作成がメインです。

まずは業務の流れを明確にした上で、システム(ソフトウェア)にどんな機能を持たせるか、表示方法や操作などのユーザーインターフェイス(UI)をどうするかなど、基本的な仕様を決めていきます。サンプルを用意し、顧客と認識のずれがないようシステム構成を整えることが重要です。

④詳細設計

この次の段階であるプログラミングに効率よく取りかかれるような設計をするためには、プログラミングの知識も含め、開発全般に関する豊富な経験が必要と言えるでしょう。設計書の完成後、プログラマーに業務を渡します。

詳細設計とは、実際にシステム(ソフトウェア)を実現するために、どのような方法や技術を使用するかを具体的に決定する工程です。詳細設計は、基本設計とは対照的に、内部開発者を対象とすることが多いです。プログラマーが実際にプログラミングできるように具体的に設計します。実装する機能に対して、どのような内部処理方法を採用するかを検討します。設計書が完成したら、業務はプログラマーに引き渡されます。

⑤テスト

テストは、プログラマーによって開発されたシステム(ソフトウェア)が設計通りに機能するかどうかをテストする工程です。

システム(ソフトウェア)に不具合や不備、間違いがないかなど、動作確認を念入りにします。また、システム(ソフトウェア)が設計書や要求事項に沿っているかどうかも確認する必要があります。

テストの工程で不備が見つかれば、プログラマーに修正を依頼し、その繰り返しの後、すべてがクリアされればシステムは完成です。

⑥保守・運用

保守・運用は、システム(ソフトウェア)が問題なく稼働できるように継続して行う業務です。

システム(ソフトウェア)が完成して顧客に納品された後も、システム(ソフトウェア)の改修や更新など、システム(ソフトウェア)に変更があったときに対応するのが運用であり、システム(ソフトウェア)に障害が発生した場合、原因を特定して解決し、システムを復旧するのが保守です。

4.システムエンジニア(SE)に求められる適性は?

システムエンジニア(SE)は専門職なので、様々な能力が求められます。

常にパソコンに向かって仕事をしているイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実際は顧客やチーム内とのやり取りが多い仕事です。ステムエンジニア(SE)に必要とされる5つの能力を下記に解説していきます。

①コミュニケーション能力

システムエンジニア(SE)にとって最も重要なスキルはコミュニケーション能力です。

システムエンジニア(SE)は、顧客と自社の開発チームとの間に立ち、顧客が望む形でシステム(ソフトウェア)開発を進めるために全力を尽くさなければなりません。

専門用語で顧客に説明しても、よく理解してもらえない場合が多いので、顧客が理解して納得できるよう、しっかりと説明する必要があります。一方で開発チームに対しては、顧客からのヒアリング内容を要求仕様書や設計書などの形で言語化し、漏れや誤解が生じないように適切に伝える必要があります。また、スムーズな開発にはプログラミングを行うプログラマーとの連携も必要です。また、システムエンジニア(SE)はひとつのプロジェクトが完了すると、新たなプロジェクトを担当することになるため、常に多くの人と関わらなければなりません。

以上のことから、システムエンジニア(SE)はコミュニケーション能力が絶対条件となります。

②ヒアリング能力

システム(ソフトウェア)開発において大切な事は、お客様のニーズと課題を理解することです。

課題を深く理解していないと、システム(ソフトウェア)開発の方向性にずれが発生し、開発が進むにつれて、軌道修正はより困難になります。

相手の話をしっかりと聞いて、相手が何を言いたいのかを理解し、その理由を深く掘り下げていくことで、真の課題解決ができるのです。ヒアリング能力は、①のコミュニケーション能力のための有力なツールと言えるでしょう。システムエンジニア(SE)にとってヒアリング能力は、とても重要な能力です。

③IT基礎力・技術力

システムエンジニア(SE)には、顧客のご要望やニーズに合わせて最適な方法を判断し、提案することも求められます。毎回異なる顧客の要望に応えるためには、最適な技術を選択し、設計に落とし込む必要があります。

例えば、Webベースのシステムとアプリ化の違いや、自社サーバーとクラウド化の違いなど、ITに関する広範な知識と経験が必要になってきます。したがって、システムエンジニア(SE)には可能な限り多くの技術を習得する必要があり、働きながらも継続的に技術力を向上させることが求められます。

システムエンジニア(SE)を目指す学生は、早い段階から幅広い領域の知識を習得しておくことをお勧めします。

④マネジメント能力

システムエンジニア(SE)はシステム(ソフトウェア)開発時における、プロジェクトの中心に立つ存在です。開発チームを束ねたり、開発全体のスケジュール管理をしたり、プログラマーへの指示も担当します。

大抵の場合、開発プロジェクトはタイトなスケジュールです。そのような状況下では、システム開発に関わる全体の動きを見ながら作業を進める必要があります。プロジェクトマネージャーなどがいる場合は、お互いに協力しながら開発を滞りなく進められるように現場を管理できる能力が必要です。

特定の1人に過負荷がかかりすぎていないか監視したり、社内外のリソースの活用を検討したりするなど、きめ細かく柔軟な対応が必要です。

もし、マネジメント能力が足りてないと思われるのでしたら、学校やアルバイトなど、何か仕切る能力のプラスになると思われることを経験しておくことをお勧めします。

⑤論理的思考力

システムエンジニア(SE)には、顧客の課題に対して最適なシステムを提案する論理的思考力が求められます。

プログラムとは、論理的に作動するものなので、顧客の要望を整理し、どのように要件定義して設計に反映していくかはシステムエンジニア(SE)の役目です。どのような問題があり、何が原因で、どのようなシステムで問題を解決できるかを論理的に考え、顧客に分かりやすく提案できる能力が必要です。

また、保守・運用の過程でシステム障害が発生した場合、その原因を考え、解決する必要があります。原因を分析して解決策を見つけるにも、論理的思考が必要です。

⑥英語力

最先端のIT技術やサービスは海外から発信されることが多く、最先端のテクノロジーに触れるためには英語で情報にアクセスする必要があります。日本では浸透しきれていない技術情報や難易度の高い技術を英語情報から入手できることは、システムエンジニア(SE)としての価値が高いと言えます。

また、近年は社内の公用語を英語にしている大手のIT企業が増えています。国内企業のシステムエンジニア(SE)は、基本的に英語ができなくても仕事ができますが、海外企業に開発を請け負うオフショア開発などでも活躍できるよう、英語力を身につけることは大きなプラスとなります。

5.システムエンジニアとして取得すると有利な資格とは?

システムエンジニア(SE)になるために資格は必要ありませんが、資格を取得することで客観的に自分のスキルを証明できます。一般的にSEに有利とされる資格は、「ITパスポート」と「基本情報技術者試験」の2つです。

どちらもエンジニアとしての基本的なスキルで、システムエンジニア(SE)として必要な知識なので、取得して損はありません。難易度はITパスポートが初級レベル、基本情報技術者試験がやや上級です。

①ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎知識を持っていることを証明する国家資格です。ITパスポートは、2009年4月に導入された比較的新しい検定ですが、2021年度には累計受験者数が100万人を超える人気の資格です。経済産業省認定の国家資格であり、IT初心者がITの基礎知識を持っていることを証明するのに最適な資格と言えます。合格率は毎年50%前後で、しっかり勉強すれば合格しやすい資格試験です。

②基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、システムエンジニアやプログラマーなどのITエンジニアが共通して理解しておくべき基礎知識を持っていることを証明する国家資格です。この資格は、システムエンジニアの最初の資格として選ばれることが多い資格です。出題内容はIT知識だけでなく、アルゴリズムなどシステム開発の基礎問題も出題されます。合格率は毎年25%前後とかなり厳しい資格試験です。

6.システムエンジニアになるための勉強方法は?

システムエンジニア(SE)になるには、どのように勉強すればよいでしょう?独学や、専門学校、大学、スクールなどの方法があり、それぞれ、異なる内容やメリットがあります。

①独学でシステムエンジニア(SE)を目指す

システムエンジニア(SE)に必要なプログラミングやITの知識を独学で習得する場合は、本を何度も読み返し、実際に自分で開発することが効果的です。

すでにITに精通している人は、プログラミングの勉強を一から始めることができますが、IT知識に自信がない人は開発環境を整えるのに行き詰まってしまうかもしれません。そのような方には、ITパスポートや基本情報技術者試験の資格取得から始めることをお勧めします。

それでも独学だと、自分一人では解決するのは難しい問題に直面することが多々あります。そんな時、自分で調べてわからない部分を解決し、モチベーションを維持しながら勉強を継続できるかが独学で学ぶポイントとなるでしょう。

それでも、独学の場合、自分で解決するのが難しい問題に直面することがよくあります。そんな時、自分でわからない部分を自分で調べて解決できるか、モチベーションを保ちながら勉強を続けられるかが重要です。

②スクールでシステムエンジニア(SE)を目指す

スクールはプログラミングにとどまらず、ITに関することを幅広く学ぶことができ、独学とは異なり、チームでの開発も体験できます。また、独学と違い、講師から直接教えてもらえるので挫折しにくい方法です。

③大学でシステムエンジニア(SE)を目指す

システムエンジニアは、文系・理系問わず就職可能です。しかし、情報科学系の学部に行くことがより近道であると言えます。大学4年間で、システムの基礎と応用を学べるだけではなく、システムエンジニアになるために必要な考え方も身に付けることができるからです。

システムエンジニアは、文系・理系を問わず就職ができます。しかし、情報科学系に進学するのが近道でしょう。大学の4年間で、システムの基礎と応用を学べるうえに、システムエンジニアとして必要な考え方を身につけることができるからです。大学では、IT系を専門とする先生から教えてもらえるので、基本的な質問をしたり、難しいことをじっくりと学ぶことができます。

④専門学校システムエンジニア(SE)を目指す

専門学校は入学時から専門の学科に分かれており、システムエンジニア(SE)のスキルを短期間で効率的に学べます。専門学校では、システムエンジニア(SE)やプログラミングなどのIT関連スキルの習得に集中できるため、就職に必要なスキルをスムーズに身につけることができます。また、実践的なプログラミング学習が多いので、プログラミング言語を学ぶだけでなく、実際に仕事に活かす方法を学べるのもメリットです。

システムエンジニアのスキルを専門学校で学ぶ場合、卒業まで2年間の時間が設けられていることが一般的ですので、なるべく早く就職したい場合には専門学校への進学がおすすめです。

日本経済大学・経済学部・商学科・マーケティングコースについて

日本経済大学は、幼稚園から大学院まで全国に30以上の学校を展開する「都築学園グループ」が運営する1968年に開校した大学です。福岡県に本部を置き、神戸三宮、東京渋谷と3つのキャンパスがあり、経済学と経営学を中心に、2学部6学科18の専門コースがあります。

日本経済大学は、あえて総合大学の形態をとらずに経済学、経営学に特化し、経済・経営系専門の単科大学としてこだわりを持ち続け、その専門性を守り続けています。


日本経済大学の福岡校と神戸港にある、経済学部・商学科のマーケティングコースは、伝統的なマーケティングだけではなく、デジタル・マーケティングをカバーする形でカリキュラムを再編しました。経済学だけでなく、WebやSNSを使ったマーケティングや、データ分析を深く学ぶことができます。



日本経済大学は、資格取得やインターンシップなどのキャリアサポートも充実しており、高い就職率を誇ります。

多くの大学が3年次から就活支援を開始する中、日本経済大学では1年次からキャリアデザインを形成し、就職活動を見据えた個人の活動を支援しています。自分の将来像を持ち、1年次から専門分野を学べるのも日本経済大学の魅力です。

ご興味がありましたら、是非ホームページ(https://www.jue.ac.jp/)をご確認ください。

おわりに

システムエンジニア(SE)の仕事内容、システムエンジニア(SE)になるために必要な能力、勉強方法について解説させていただきました。イメージと違うと思われた方、意外と多いのではないでしょうか?

システムエンジニア(SE)は、昨今企業にとって欠かせない存在であり、専門的なスキルの他、様々な能力を必要とします。

システム開発に携わりたいと思われている方は、参考にしていただけると幸いです。是非、情報科学系の大学やIT系の専門学校を調べてみたり、オープンキャンパスに参加してみてください。

2023年2月5日
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IT資格

文系でもSE職で活躍できるのか?文系SEのメリットやキャリアアップ方法を解説!

by GAWA_K 2023年1月17日

IT業界におけるSE(システムエンジニア)職は、理系人間および大学の理系学部出身者が多いというイメージがあります

しかしSE色は、学生時代に一貫して文系に進学した人にも、向いている仕事なのです。むしろ文系は独自の特性を活かせば、理系人材よりも活躍できる可能性があります。

今回は、文系人間がSE職として働くメリット、文系がSE職でキャリアアップをする方法などについて、詳しく解説していきましょう。

SE職に役立つ文系人材の強みとは

SEに特化した専門的な知識・スキルがあるわけではない未経験者に、SE職は務まらないと思っている人は多いでしょう。未経験者であれば、そのような考えはなおさら強いと思います。

しかし、未経験者であっても文系の人材には、理系人間が持っていない強み・特徴があり、それはSE職でも十分に通用するのです。では、SE職にも通用する文系人材の特徴とは何か、次より説明しましょう。

 

文章力・ボキャブラリーの豊富さが役立つ

文系人材が大学などで身につけた文章力、豊富な語彙は、SE職の現場でも大いに活用できます。

SE職に限らずどのような業種でも重要な役割を果たすのが、計画書や報告書などの書類作成です。計画書はプロジェクトの抜本的な要素となるため、プロジェクトがどのような方向へ進むべきか明確に文章化する必要があります。

また、当然ながら計画書・報告書・またミーティングの議事録などはクライアントにも目を通してもらう機会もありますが、専門的な知識がないクライアントにも理解してもらえるように、簡潔で読みやすい文章を作成しなくてはいけません。

そのような書類作成は人によっては苦手という人もいますが、文系人材であれば豊富なボキャブラリー・文章作成スキルを駆使して、簡潔で要点をしっかりと押さえた書類を手間をかけずに作成できるでしょう。このスキルは理系人材にはないものです。

 

コミュニケーション能力が武器になる

SE職では現場での作業をするだけでなく、営業職やプロジェクトマネージャーなどの分野があります。そのような職種は、職人肌の多い理系人材ではなく、文系人材が向いているといえるでしょう。

SE職は、プログラミング作業ではなくあくまでシステム開発です。クライアント・消費者のニーズを浮き彫りにして、その意見をピックアップしてまとめあげた計画書を作成して、プログラマーに指示・説明をします。

そのような業務を遂行するためには、クライアント・消費者・現場組のプログラマーの意見を聞き出すヒアリング能力・コミュニケーションスキルが必須です。

先述した必要書類の文章化も、文章力・語彙力だけでなく、多くの意見を聞き出してそれを計画書などに反映させて、精度の高い計画を立てなくてはいけません。そのためには、多くの人と交渉するコミュニケーションスキルは重要なのです。

また、プロジェクトマネージャーなどのマネジメント業務も、多くの意見を取り入れてスケジュール調整などを行う必要があります。コミュニケーションを怠ると計画に狂いが生じて、プロジェクト全体が支障をきたすこともあるでしょう。

理系人材の持つ専門性が重要と思われているSE職ですが、多くの人と関わることを得意とする傾向の多い文系人材が、実は重宝されているのです。

 

文系・未経験でSE職のキャリアアップをする方法

文系学部出身、文系人間が、未経験でSE職に就き、キャリアアップ・収入アップを図るには、どのようなことを実践すればいいのでしょうか。次より、文系・未経験者のSE職キャリアアップの方法を紹介しましょう。

 

自分の特性を伸ばす

先述した通り、文系人材によくみられる長所は、文章作成スキル・豊富なボキャブラリー・コミュニケーション能力です。その特性をより伸ばして、SE職に関する自分に見合った職種を目指すといいでしょう。

営業職・プロジェクトマネージャーなどが文系人材に向いているといわれていますが、コンサルティング業なども文系人間には適した職業といえます。

どの職種も、クライアントや消費者と向き合って、相手の要望、あるいは何が原因かわからない問題点などを引き出すヒアリング能力が重要です。豊富な語彙力・流暢でわかりやすいトークスキル・コニュニケーションスキルを持つ文系人材であれば、理系人材よりもスムーズにこなせるでしょう。

また、もともと持っている自分の特性に加えて、SE職に必要な考えを身につけることも大事です。例えば、プロジェクトマネージャーを任されてトラブルが発生した場合、それに対応できる臨機応変な柔軟性が必要となります。

プロジェクトは、予期しないトラブルやチームに在籍する人材の意見の食い違いなどで、計画通り進まないことも珍しくありません。そのような事態に遭遇しても、すぐに対応策を思いつき各人材に指示を出す柔軟性・発想の転換ができる臨機応変な頭を持っていないといけません。

 

スクール通学・通信講座の受講をする

文系人間は、理系人材のような専門性の高い知識・スキルを持っていないため、SES職では先述したような文系人材特有の長所を活かす必要があります。

しかし、基本的なプログラミング言語などの知識も覚えておけば、プロジェクトに関わるプログラマーの言ってることが理解できて、より円滑なコミュニケーションが図れるでしょう。そのためにも、専門的な知識を学ことは決して無駄にはなりません。

プログラミング言語などの学習方法は、書籍・ネット上に公開されている解説動画などでの独学も可能です。しかし、独学だとわからない点があっても解決できない、勉強する時間とそれ以外の時間の両立が難しい、勉強時間が取れないなどの弊害が生じます。

また、すべて自分で実践しないといけないので、スケジュール管理が苦手な人は勉強が思うように進めないこともあるでしょう。そのため、専門的な知識・スキルの学習方法は、スクールや通信講座の利用がおすすめです。

各スクール・通信講座は、確固としたカリキュラムのもとに効率の良い指導を行っています。忙しくて時間が取りづらい、勉強が苦手な人であっても、プランに沿って無理のない学習が可能です。

通信講座によっては、完全オンライン対応の講座もあるため、スマホなどのネット環境さえ手元になれば、好きな時間・場所で勉強できます。

 

英語力を強化する

外資系企業や海外進出をしている企業にとって、英語のトーク・ヒアリングスキルは重要です。企業によっては英語力を必須としているところもあり、「TOEIC○点以上」を条件に挙げている企業も珍しくありません。世界共通語である英語を自由に話す・理解する能力があれば、より働ける対象が増えて世界が広がるでしょう。

また、SEなどのIT市場の最新情報は海外から発信されることが多いため、英語が堪能であればすぐに最新情報の入手、理解をすることが可能です。

SEに関する機器などの説明書は、英語表記されていることが多いため、英語をマスターしていれば、最近の機器であってもすぐに理解できます。そのような人材は、SE現場において大いに重宝されるでしょう。

 

文系・未経験でSE職を目指す際の注意点

これまで解説してきたように、文系・未経験であってもSE職に就くことは可能です。文系人材は理系にはない特性を持っているため、その個性がSE職であっても大いに活用できます。

しかし、文系人材にとってSE職は、畑違いであることは事実です。そのため、文系・未経験者がSE職に進んで「やっぱり向いていなかった」と後悔することも、決して珍しくありません。

そのような失敗をしないために、文系・未経験者がSE職において注意するべき点を、事前に把握しておく必要があります。では、その注意点とは何か、次より説明しましょう。

 

性格的に向いていない場合がある

コミュニケーション能力に長けていない、人と話すのが苦手な人は、SE職には向いていないでしょう。文系人間は、コミュニケーション能力に長けている人が多いという傾向がありますが、すべての文系人間がそのような人材であるとは限りません。なかには、人と話すのが苦手、一人で黙々と本を読み学問に励むのが得意という人もいます。

多くの人材が関わるプロジェクトにおいて重要なのはコミュニケーションです。人と接して意思の疎通を行うことが苦手な人は、業務にも支障をきたすので、向いていないといえるでしょう。

また、地道な作業を黙々とやるのが苦手な人も、SE職には不向きです。ものづくり・クリエイティブなかっこいい仕事をイメージしてSE職を目指している人もいるでしょうが、現場ではPCに向かっての地道な作業となります。そのため、地味な作業を延々と積み重ねる仕事が苦手な人は、SE職が苦痛に感じるかもしれません。

 

休みが取りずらい

文系人間は、あらゆることに興味がある人が多いため、多趣味な人が多い傾向です。しかしSE職に就くと、仕事に時間を取られて自分の趣味を楽しめない可能性があるでしょう。

SE職は慢性的な人材不足として知られています。そのため、SE一人にかかる業務の比重が大きいため、残業・休日出勤は当たり前というところも、決して珍しくありません。

なかには、労働環境が整備されて、残業・休日出勤を極力なくそうというところもあります。しかし、人手不足で一人で行う実務時間が長い職場だと、休みが取りづらくなるでしょう。

文系人間は、仕事とプライベートの区別をはっきりとさせて、仕事が終わったあとは社内の人間との付き合いを避けてプライベート・趣味の時間を大事にする傾向があります。しかし、SE職に就いた途端、仕事の比重が大きくなり、それまで楽しんでいた趣味に費やす時間がなくなってしまうケースも少なくありません。

また、仕事で疲れ切ってしまい、心身ともに趣味を楽しむ余裕がなくなる傾向も、SE職では珍しくないパターンです。

 

あえて「文系→SE」という遠回りをする人もいる

将来、SE職として働こうと早い段階で決意をした人の中には、あえて文系学部に進む人もいます。SE職では、専門的な知識やスキル以外に、円滑なコミュニケーション能力・語学力も重要です。そのため、あえて文系に進んで、あらゆる学問・人材に出会うことによって、コミュニケーション能力・語学力を磨こうという人もいます。

自分の将来を見据えて、幅広い舞台で働きたい人、自分の可能性を伸ばして飛躍したい人、大きなキャリアップを果たしたい人は、あえて文系という道を通ることをおすすめします。一見、遠回りのように見えますが、文系という道を通ることは、その人の血肉となり決して無駄にはならないでしょう。

 

まとめ

文系人間にとって、SE職は完全に畑違いの仕事と思われていますが、決してそうではありません。文系人間の持つ個性、文系学部で学んだ知識は、SE職においても大いに活かすことが可能です。

ただし、文系人間が必ずSE職で成功するとは限らないので、本当に自分の気質がSE職に向いているか、事前に考慮することが大事といえます。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持つ日本有数の留学生を抱える国際色豊かな大学です。

2023年1月17日
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