文系でもSE職で活躍できるのか?文系SEのメリットやキャリアアップ方法を解説!

by GAWA_K

IT業界におけるSE(システムエンジニア)職は、理系人間および大学の理系学部出身者が多いというイメージがあります

しかしSE色は、学生時代に一貫して文系に進学した人にも、向いている仕事なのです。むしろ文系は独自の特性を活かせば、理系人材よりも活躍できる可能性があります。

今回は、文系人間がSE職として働くメリット、文系がSE職でキャリアアップをする方法などについて、詳しく解説していきましょう。

SE職に役立つ文系人材の強みとは

SEに特化した専門的な知識・スキルがあるわけではない未経験者に、SE職は務まらないと思っている人は多いでしょう。未経験者であれば、そのような考えはなおさら強いと思います。

しかし、未経験者であっても文系の人材には、理系人間が持っていない強み・特徴があり、それはSE職でも十分に通用するのです。では、SE職にも通用する文系人材の特徴とは何か、次より説明しましょう。

 

文章力・ボキャブラリーの豊富さが役立つ

文系人材が大学などで身につけた文章力、豊富な語彙は、SE職の現場でも大いに活用できます。

SE職に限らずどのような業種でも重要な役割を果たすのが、計画書や報告書などの書類作成です。計画書はプロジェクトの抜本的な要素となるため、プロジェクトがどのような方向へ進むべきか明確に文章化する必要があります。

また、当然ながら計画書・報告書・またミーティングの議事録などはクライアントにも目を通してもらう機会もありますが、専門的な知識がないクライアントにも理解してもらえるように、簡潔で読みやすい文章を作成しなくてはいけません。

そのような書類作成は人によっては苦手という人もいますが、文系人材であれば豊富なボキャブラリー・文章作成スキルを駆使して、簡潔で要点をしっかりと押さえた書類を手間をかけずに作成できるでしょう。このスキルは理系人材にはないものです。

 

コミュニケーション能力が武器になる

SE職では現場での作業をするだけでなく、営業職やプロジェクトマネージャーなどの分野があります。そのような職種は、職人肌の多い理系人材ではなく、文系人材が向いているといえるでしょう。

SE職は、プログラミング作業ではなくあくまでシステム開発です。クライアント・消費者のニーズを浮き彫りにして、その意見をピックアップしてまとめあげた計画書を作成して、プログラマーに指示・説明をします。

そのような業務を遂行するためには、クライアント・消費者・現場組のプログラマーの意見を聞き出すヒアリング能力・コミュニケーションスキルが必須です。

先述した必要書類の文章化も、文章力・語彙力だけでなく、多くの意見を聞き出してそれを計画書などに反映させて、精度の高い計画を立てなくてはいけません。そのためには、多くの人と交渉するコミュニケーションスキルは重要なのです。

また、プロジェクトマネージャーなどのマネジメント業務も、多くの意見を取り入れてスケジュール調整などを行う必要があります。コミュニケーションを怠ると計画に狂いが生じて、プロジェクト全体が支障をきたすこともあるでしょう。

理系人材の持つ専門性が重要と思われているSE職ですが、多くの人と関わることを得意とする傾向の多い文系人材が、実は重宝されているのです。

 

文系・未経験でSE職のキャリアアップをする方法

文系学部出身、文系人間が、未経験でSE職に就き、キャリアアップ・収入アップを図るには、どのようなことを実践すればいいのでしょうか。次より、文系・未経験者のSE職キャリアアップの方法を紹介しましょう。

 

自分の特性を伸ばす

先述した通り、文系人材によくみられる長所は、文章作成スキル・豊富なボキャブラリー・コミュニケーション能力です。その特性をより伸ばして、SE職に関する自分に見合った職種を目指すといいでしょう。

営業職・プロジェクトマネージャーなどが文系人材に向いているといわれていますが、コンサルティング業なども文系人間には適した職業といえます。

どの職種も、クライアントや消費者と向き合って、相手の要望、あるいは何が原因かわからない問題点などを引き出すヒアリング能力が重要です。豊富な語彙力・流暢でわかりやすいトークスキル・コニュニケーションスキルを持つ文系人材であれば、理系人材よりもスムーズにこなせるでしょう。

また、もともと持っている自分の特性に加えて、SE職に必要な考えを身につけることも大事です。例えば、プロジェクトマネージャーを任されてトラブルが発生した場合、それに対応できる臨機応変な柔軟性が必要となります。

プロジェクトは、予期しないトラブルやチームに在籍する人材の意見の食い違いなどで、計画通り進まないことも珍しくありません。そのような事態に遭遇しても、すぐに対応策を思いつき各人材に指示を出す柔軟性・発想の転換ができる臨機応変な頭を持っていないといけません。

 

スクール通学・通信講座の受講をする

文系人間は、理系人材のような専門性の高い知識・スキルを持っていないため、SES職では先述したような文系人材特有の長所を活かす必要があります。

しかし、基本的なプログラミング言語などの知識も覚えておけば、プロジェクトに関わるプログラマーの言ってることが理解できて、より円滑なコミュニケーションが図れるでしょう。そのためにも、専門的な知識を学ことは決して無駄にはなりません。

プログラミング言語などの学習方法は、書籍・ネット上に公開されている解説動画などでの独学も可能です。しかし、独学だとわからない点があっても解決できない、勉強する時間とそれ以外の時間の両立が難しい、勉強時間が取れないなどの弊害が生じます。

また、すべて自分で実践しないといけないので、スケジュール管理が苦手な人は勉強が思うように進めないこともあるでしょう。そのため、専門的な知識・スキルの学習方法は、スクールや通信講座の利用がおすすめです。

各スクール・通信講座は、確固としたカリキュラムのもとに効率の良い指導を行っています。忙しくて時間が取りづらい、勉強が苦手な人であっても、プランに沿って無理のない学習が可能です。

通信講座によっては、完全オンライン対応の講座もあるため、スマホなどのネット環境さえ手元になれば、好きな時間・場所で勉強できます。

 

英語力を強化する

外資系企業や海外進出をしている企業にとって、英語のトーク・ヒアリングスキルは重要です。企業によっては英語力を必須としているところもあり、「TOEIC○点以上」を条件に挙げている企業も珍しくありません。世界共通語である英語を自由に話す・理解する能力があれば、より働ける対象が増えて世界が広がるでしょう。

また、SEなどのIT市場の最新情報は海外から発信されることが多いため、英語が堪能であればすぐに最新情報の入手、理解をすることが可能です。

SEに関する機器などの説明書は、英語表記されていることが多いため、英語をマスターしていれば、最近の機器であってもすぐに理解できます。そのような人材は、SE現場において大いに重宝されるでしょう。

 

文系・未経験でSE職を目指す際の注意点

これまで解説してきたように、文系・未経験であってもSE職に就くことは可能です。文系人材は理系にはない特性を持っているため、その個性がSE職であっても大いに活用できます。

しかし、文系人材にとってSE職は、畑違いであることは事実です。そのため、文系・未経験者がSE職に進んで「やっぱり向いていなかった」と後悔することも、決して珍しくありません。

そのような失敗をしないために、文系・未経験者がSE職において注意するべき点を、事前に把握しておく必要があります。では、その注意点とは何か、次より説明しましょう。

 

性格的に向いていない場合がある

コミュニケーション能力に長けていない、人と話すのが苦手な人は、SE職には向いていないでしょう。文系人間は、コミュニケーション能力に長けている人が多いという傾向がありますが、すべての文系人間がそのような人材であるとは限りません。なかには、人と話すのが苦手、一人で黙々と本を読み学問に励むのが得意という人もいます。

多くの人材が関わるプロジェクトにおいて重要なのはコミュニケーションです。人と接して意思の疎通を行うことが苦手な人は、業務にも支障をきたすので、向いていないといえるでしょう。

また、地道な作業を黙々とやるのが苦手な人も、SE職には不向きです。ものづくり・クリエイティブなかっこいい仕事をイメージしてSE職を目指している人もいるでしょうが、現場ではPCに向かっての地道な作業となります。そのため、地味な作業を延々と積み重ねる仕事が苦手な人は、SE職が苦痛に感じるかもしれません。

 

休みが取りずらい

文系人間は、あらゆることに興味がある人が多いため、多趣味な人が多い傾向です。しかしSE職に就くと、仕事に時間を取られて自分の趣味を楽しめない可能性があるでしょう。

SE職は慢性的な人材不足として知られています。そのため、SE一人にかかる業務の比重が大きいため、残業・休日出勤は当たり前というところも、決して珍しくありません。

なかには、労働環境が整備されて、残業・休日出勤を極力なくそうというところもあります。しかし、人手不足で一人で行う実務時間が長い職場だと、休みが取りづらくなるでしょう。

文系人間は、仕事とプライベートの区別をはっきりとさせて、仕事が終わったあとは社内の人間との付き合いを避けてプライベート・趣味の時間を大事にする傾向があります。しかし、SE職に就いた途端、仕事の比重が大きくなり、それまで楽しんでいた趣味に費やす時間がなくなってしまうケースも少なくありません。

また、仕事で疲れ切ってしまい、心身ともに趣味を楽しむ余裕がなくなる傾向も、SE職では珍しくないパターンです。

 

あえて「文系→SE」という遠回りをする人もいる

将来、SE職として働こうと早い段階で決意をした人の中には、あえて文系学部に進む人もいます。SE職では、専門的な知識やスキル以外に、円滑なコミュニケーション能力・語学力も重要です。そのため、あえて文系に進んで、あらゆる学問・人材に出会うことによって、コミュニケーション能力・語学力を磨こうという人もいます。

自分の将来を見据えて、幅広い舞台で働きたい人、自分の可能性を伸ばして飛躍したい人、大きなキャリアップを果たしたい人は、あえて文系という道を通ることをおすすめします。一見、遠回りのように見えますが、文系という道を通ることは、その人の血肉となり決して無駄にはならないでしょう。

 

まとめ

文系人間にとって、SE職は完全に畑違いの仕事と思われていますが、決してそうではありません。文系人間の持つ個性、文系学部で学んだ知識は、SE職においても大いに活かすことが可能です。

ただし、文系人間が必ずSE職で成功するとは限らないので、本当に自分の気質がSE職に向いているか、事前に考慮することが大事といえます。

 

 

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■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

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