大学の志望校を決める時に活用したいオープンキャンパス。各大学で開催されるオープンキャンパスは、その大学の授業がどのような内容で行われているのか、キャンパスはどんな雰囲気なのか、どんな施設があるのかなどリアルな情報を得ることができます。しかし、オープンキャンパスに参加する際、何を着ていけばいいかについて悩む高校生は多いことでしょう。今回は、そんな高校生のためにオープンキャンパス参加時のドレスコードについて詳しく解説していきます。
オープンキャンパスは制服、私服どちらで行くべき?
ほとんどの大学ではオープンキャンパスに参加する服装の指定はされていません。指定がない場合は制服、私服どちらで参加しても問題はないでしょう。しかし、大学という「学びの場」に行くのだということは忘れず、それにふさわしい服装で行くことを心掛けることが大切です。
どちらか迷う方は、オープンキャンパスに行く大学のホームページを見ると、オープンキャンパスの案内で服装について記載されている場合もあります。また、ホームページにオープンキャンパス時の写真などが掲載されている場合もあるので、参考にして、決めるのもよいでしょう。
制服で参加する場合
<制服>
●私服が思いつかない場合は制服を選択
どんな私服を着ていけばよいかわからない、きちんとした印象のコーディネートができる私服がない場合、制服を選ぶとよいでしょう。また、大学の先生と話す機会があるような場合は制服を選ぶ人が多いようです。
●学校の校則通りに着用
また、制服は自分が学校の代表として行く意識を持って、だらしない印象を与えないよう着崩さず、学校の校則通りに着用していきましょう。
<靴>
靴は普段登校で履いているローファーや制服に合う派手すぎないスニーカーで問題ないです。きちんと感を出したい場合はローファーがよいでしょう。また、広いキャンパスの大学の場合は歩き疲れなスニーカーがおすすめです。
私服で参加する場合
<私服>
●清楚で、動きやすい服装を選ぶ
襟があるシャツやブラウスを着ていくと、きちんとした感じがでるのでおすすめです。しかし、キャンパス内を歩き回ることが多いので、動きやすい服装を選びましょう。
●派手過ぎる格好、ラフ過ぎる格好は避ける
夏場は動きやすくて涼しい恰好ということからTシャツを選ぶ人も多いようですが、あまり目立つような派手なデザインは選ばず、シンプルなものを選ぶようにしましょう。男子の場合、ポロシャツは襟がついているのできちんと感がでておすすめです。パンツはショートパンツやハーフパンツ、派手なダメージ加工のあるジーンズは避けた方が良いです。スウェットなど近所のコンビニに行くようなラフすぎる服装もNGです。女子はスカートの場合丈は短すぎないように注意しましょう。
●温度調整ができる服装がおすすめ
夏や冬は室内にエアコンがついていて外との温度差があるので、脱ぎ着して温度調整ができるような恰好がおすすめです。夏場であればカーディガンや長袖のシャツ、ジップアップパーカーなど羽織れるものがよいでしょう。
●体験授業がある場合はその授業内容に合わせた私服を
大学や学部によっては、体験授業があります。体を動かす授業の場合は運動ができる服装、作業で服が汚れる可能性がある場合は汚れても良い服装を、着替える必要がある授業の場合は脱ぎ着がしやすい服装を考えて選びましょう。
<靴>
広いキャンパスの大学は教室移動する時にかなり歩くこともありるので、普段履きなれた靴で行くほうがスムーズに移動することができます。階段の上り下りもするので、ヒールが高い靴は避け、ローファーやスニーカーなどを選ぶのがおすすめです。ヒールが高い靴は歩き回る時疲れるだけでなく、足音がうるさくなりがちなので、できる限り低めのものを選びましょう。
サンダルは、ビーチサンダルなどカジュアル過ぎるものや、ストラップがついてないような歩きづらいサンダルは避けておきましょう。また、体験授業や大学の教室によっては学校側が用意したスリッパや上履きに履き替えることもあるので、裸足で履くサンダルよりもローファーやスニーカーのほうが良いでしょう。
オンラインキャンパスに参加の場合
新型コロナウィルス感染症感染拡大の影響を受け、オンラインオープンキャンパスを実施する大学が増え、行動規制が緩和されても、自宅で気軽に参加できることからオンラインキャンパスの実施を続けている大学も多くあります。オンラインキャンパスはカメラや音声をオフにして参加することができるので、基本的には服装は気にしなくてもよいですが、オンライン相談会、個別相談会などに参加する場合は、カメラをオンにすることが多いので、私服でも来校型オープンキャンパスと同じく、清楚な服装で参加するようにしましょう。自宅なので制服は着なくてもよいです。
髪型について
目立つ髪型でなければ、男女とも普段通学している髪型でよいでしょう。女子は少し意識して、派手な色のゴムの使用や髪を巻くことは避けて、清潔感のある髪型でまとめる人が多いようです。
長期休みに髪の色を変える人もいますが、オープンキャンパスに行く予定があると分かっているのならば、金髪など派手な色にはせずに、控えめな色にとどめておきましょう。
メイクはしてもよい?
あくまで学びの場の見学に行くので、しっかりメイクは浮いてしまうためNGです。すっぴんで行く人がほとんどですが、どうしても気になる場合は、顔色を良く見せるためにほんのり色が付いたリップを塗るぐらいがおすすめです。メイクをする場合はラメが混ざったメイクやつけまつ毛、濃いめのアイラインなどは極力避け、できる限りナチュラルに見えるメイクを心掛けてください。
避けた方がよい服装は?
上記の「私服で参加する場合」の説明でも述べたように、派手過ぎる格好やラフすぎる格好、露出度が高い格好は避けるようにしましょう。例えば、パジャマのようなスエット上下、ダメージ加工のジーパンなどはラフ過ぎる印象を与えます。また、タンクトップ一枚やお腹見せ・オフショルダーなどのトップス、ショートパンツなどは露出度が高く、学びの場にふさわしくない上に、エアコンのきいた教室では身体を冷やす恐れがあります。ジャラジャラしたアクセサリーも目立つ上に、実習などがある時には邪魔になります。
靴はヒールが高い靴であると、移動がスムーズに行えないのでローファーなどのヒールが低いものを選びましょう。また、スリッパのようなサンダルも、近所を出歩くようなラフな印象を与えてしまいますし、歩きづらいので避けましょう。オープンキャンパス参加者の意見として、クロックスなどのようなサンダルもオープンキャンパスにはカジュアル過ぎるという人の意見もあるので、避けた方が良いかもしれません。
持ち物は?
●大きめの鞄
オープンキャンパスに参加すると、学校のパンフレットや資料、グッズをもらうこともあります。A4サイズの鞄を持っていけば、パンフレットや資料などを折り曲げず収納することができます。A4サイズが入るリュックは両手が空くので動きやすくておすすめです。
●筆記用具
アンケート記入があったり、学校の説明を受けて気になった点はメモをしておく必要があったりするので、ペンやメモ帳などは用意しておきましょう。その学校の魅力を感じたところや気になったところをメモしておくと、他の学校と比較する時に役立ちます。
●スマートフォン
アンケートがスマートフォンなどの電子機器でできる学校もあるので、持っていると便利です。撮影は撮影禁止の場所や授業もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
●現金
大学となると交通機関を使って向かうことが多いかと思いますが、交通費以外も飲料水などを買うお金など、もしものために少し現金を持っておくと安心です。
●マスク
大勢の生徒が集まる場合には感染症対策のためにも持っていると安心です。
<夏場におすすめのアイテム>
●飲み物
夏休み中に実施されるオープンキャンパスは暑い中、キャンパス内を歩きまわることになるので、熱中症にならないためにも水分補給がすぐにできるように飲み物を用意しておきましょう。
●汗拭きシート
汗が気になる場合は持っていると安心です。清涼感が感じられるタイプであれば、夏場の熱さ対策にもなります。
●上着
夏はエアコンが効いている室内と外の温度差があるので、羽織れる上着があると体温調整ができて安心です。
保護者の服装は?
オープンキャンパスは保護者も参加することができます。保護者の服装も特に指定はない大学がほとんどですが、やはり学びの場にふさわしい服装を考えてコーディネートしましょう。入学式や卒業式のように上下スーツでビシッと揃えるまでの必要はありませんが、学生と同様、ラフ過ぎたり、派手過ぎたり、露出度が高めの恰好は避けておきましょう。おすすめのコーディネートはブラウス(シャツ)にパンツスタイルです。パンツはジーパンよりはスラックスなどきれいめ系がおすすめです。靴も、あまりヒールが高くない動きやすい靴を履くようにしましょう。
服装以外でもマナーを守って参加しよう
服装以外でも、学びの場でのマナーを守って参加することを忘れないようにしましょう。
●大きな声ではっきりとあいさつする
●時間に余裕を持ってオープンキャンパスに参加する
●遅れそうな場合、欠席の場合は学校側に連絡をする
●スマートフォンはマナーモードにすることを忘れずに!
●学校側の指示は従う
●先生の説明中は私語をせずに、しっかり聞く
●学校の許可なく校内の展示物や掲示物には触れない
まとめ
今回はオープンキャンパス参加時に何を着ていけばよいか悩んでいる高校生のために、オープンキャンパスのドレスコードについて詳しく解説してしてきました。
オープンキャンパスでは服装の指定はほとんどなく、その場合は制服で行っても私服で行っても問題はありません。しかし、遊びに行くのではなく将来の進路を決める活動として参加するため、高校生らしい清潔感のある服装で参加するよう心がけましょう。私服でいくのであれば、ラフすぎる格好や露出度の高い服装、派手な装いは避け、制服で行く場合も、着崩してだらしない印象を与えないよう注意してください。
オープンキャンパスの場にふさわしい装いを考え、選ぶことは、今後の就職活動を行う際や社会に出た際に求められる社会性を養う訓練にもなります。就職活動では社会人として「T(Time:時)、P(Place:場所)、O(Occasion:場合)」、つまり、時と場所と場合に合わせて服装や言葉遣いなどを使い分けて行動することが必要です。そのためにも、まずはこのオープンキャンパスで「TPO」を意識し、服選びをはじめ、節度ある行動と態度を心がけましょう。
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