「大学でもダンスってできるのかな?」
高校でダンス部に入っていた人も、文化祭やTikTokがきっかけで踊ることが楽しくなった人も。ダンスを“ちょっと好きになった”という気持ちを、大学でも続けていきたいと考える人は年々増えています。
でも、いざ大学を選ぼうとすると、
「ダンスが強い大学って?」「初心者でも入れる?」「サークルってどんな雰囲気?」
…そんな疑問がたくさん浮かびますよね。
そこで今回は、全国大会に出場するレベルの強豪から、初心者歓迎のアットホームなサークルまで、ダンスに力を入れている大学をピックアップ!
経験者も、これから始めたい人も、“好き”という気持ちを、大学でもっと広げていきたい人に向けて、全国の注目校を紹介していきます!
1. ダンスが強い大学
「大学でも本気でダンスを続けたい!」
「大学ではダンスをはじめたい!」
そんな高校生にとって、ダンスサークルの活動レベルは大学選びの大事なポイント。ここでは、全国大会での実績やショーケースの完成度、イベント出演の多さ、仲間との一体感などを基準に、ダンスに力を入れている大学を紹介します。
ストリートダンス、K-POP、JAZZ、LOCK、WAACK…など、ジャンルはさまざま。どの大学も初心者歓迎で、「踊りたい気持ち」があれば誰でもステージに立てるチャンスがあります。 サークルの規模や雰囲気も異なるので、自分に合ったスタイルを探してみましょう!
① 明治学院大学 – BreakJam
東京・白金と横浜にキャンパスを構える明治学院大学は、国際性や教養教育に力を入れている伝統ある私立大学。おしゃれな街・白金台にあるキャンパスはアクセスも良く、感性を磨きながら学びたい学生に人気です。
そんな明治学院大学の名をダンス界に知らしめているのが、公認サークル「BreakJam」。日本一の大学ダンスサークルを決める大会、Japan Dancers’ Championship(J.D.C.)で優勝3回という実績を持つ、全国屈指の強豪チームです。
ジャンルはHIPHOP・HOUSE・LOCK・BREAK・POP・JAZZなど幅広く、都内スタジオでの練習を中心に活動。初心者も気軽に参加でき、先輩たちの丁寧なサポートで着実にスキルアップできます。
定期公演や外部イベントへの出演も多く、在学中に大舞台を踏むチャンスもたくさん。ダンスを通じて大学生活を本気で楽しみたい人にぴったりの場所です!
② 青山学院大学 – ADL
渋谷・表参道という都会の中心にキャンパスを構える青山学院大学は、おしゃれで自由な雰囲気が魅力の人気私立大学。国際性と感性を大切にする校風もあり、文化系・芸術系の活動もとても活発です。
そんな青学で注目を集めているのが、公認ダンスサークル「ADL(青山ダンシングラバーズジャズダンス愛好会)」。J.D.C.(Japan Dancers’ Championship)では2024年と2016年に優勝を果たし、全国から高い評価を受けるトップレベルのチームです。
ジャンルはHIPHOP、LOCK、JAZZ、WAACKなど多彩で、イベントに応じて構成が変わるのもADLの魅力。総勢240名のインカレサークルで、青学以外の大学の学生も多数在籍しています。練習は週2回、青学キャンパスや都内スタジオ・体育館などで行われ、初心者から経験者まで誰でも参加OK!
学園祭や自主公演、クラブイベント、大会出場など、年間を通じてステージの機会も豊富。特に12月の自主公演は毎年3,000人以上を動員する一大イベントです。さらに、合宿やスノボ旅行などダンス以外の行事も盛んで、仲間とのつながりを大切にしながら大学生活を楽しめるサークルとして人気を集めています。
③ 同志社大学 – Soul2Soul
京都に本部を構える同志社大学は、歴史と伝統を誇る関西屈指の名門私立大学。文系・理系どちらも強く、キャンパスは今出川と京田辺の2つ。落ち着いた環境と自由な校風で、多くの学生に愛されています。
そんな同志社の公認ストリートダンスサークル「Soul2Soul」は、いま全国から注目されている存在。2025年のJapan Dancers’ Championship(J.D.C.)で関西勢として初めて優勝を果たし、日本一に輝いた実力派サークルです。前年は初の3位入賞、そこからの快進撃で見事栄冠を手にしました。
メンバー数は約500人と関西最大級の規模で、ジャンルもHIPHOP、LOCK、JAZZなど幅広くカバー。定期的な練習日はなく、イベントに向けて自主的に集まり練習するスタイルです。初心者から経験者まで参加でき、イベントや発表会ごとに成長できるのが特徴。
年に数回の公演や合宿、大会参加に加えて、地域を盛り上げるダンス活動にも積極的。今後は世界的ダンサーRIEHATA率いる「Rht」とのコラボMV制作も予定されており、学内にとどまらない活躍が期待されています!
④ 東北大学 – WHO
宮城県・仙台市にある東北大学は、日本を代表する国立大学のひとつで、全国から優秀な学生が集まる名門校。理系に強いイメージがありますが、文化系の活動も活発で、自由でのびのびとした校風が魅力です。
そんな東北大学のストリートダンスサークル「WHO」は、地方勢として初めてJapan Dancers’ Championship(J.D.C.)で優勝を果たした実力派チーム。
2023年の優勝を皮切りに、2024年は準優勝、2025年は3位と、3年連続で全国トップ3入りという快挙を成し遂げています。
ジャンルはHIPHOP・BREAK・POP・LOCK・JAZZ・HOUSEと幅広く、学部1年生から大学院生まで在籍。部員数は約240人で、初心者から経験者までさまざまなメンバーが活躍しています。 大学からダンスを始めたメンバーも多く、やる気があれば誰でも挑戦できる雰囲気です。
全国レベルで活躍しながらも、東北のダンスシーン全体を盛り上げようという意識が強く、地域に根ざした活動も特徴のひとつ。熱い気持ちを持った仲間たちと一緒に、高い目標に挑めるサークルです!
⑤ 中央大学 – NAOKAN
東京都八王子市にある中央大学は、多摩キャンパスを中心に自然豊かで広々とした学びの環境が魅力の大学。法学部で有名ですが、キャンパスライフの充実度も高く、サークル活動もとても盛んです。
その中央大学で圧倒的な存在感を放つのが、インカレ制のストリートダンスサークル「NAOKAN(なおカン)」。1999年に創設され、現在は約200名以上が在籍する超大規模サークルです。
J.D.C.では2018年に優勝、2019年に準優勝という輝かしい実績を持ち、関東のダンスシーンでも知名度はトップクラス。 HIPHOP・LOCK・WAACK・JAZZ・GIRLSなど多彩なジャンルを扱っており、自分のスタイルに合った踊りを見つけられます。
練習は主に中央大学内のペデストリアンデッキ(通称:ペデ)やスタジオで行われ、週3回の活動が基本。自分のジャンルの日にだけ参加すればOKという自由なスタイルで、他サークルとの兼サーも可能。先輩・後輩の仲も良く、アットホームな雰囲気が魅力です。
新歓イベントや合宿、BBQ、文化祭、クラブイベントなど、1年を通して楽しい行事が盛りだくさん!初心者も経験者も関係なく、「ダンスが好き!」という気持ちがあれば誰でも大歓迎の、居心地の良いサークルです。
⑥ 立教大学 – D-mc
おしゃれな池袋キャンパスが人気の立教大学は、自由で国際的な雰囲気が魅力の私立大学。文学部や観光学部をはじめ、個性的な学びがそろっており、文化系サークルもとても活発です。
そんな立教大学を拠点に活動しているのが、日本最大級のインカレダンスサークル「D-mc(ディーエムシー)」。1996年に誕生し、現在は約400名が所属する超ビッグサークルです。HIPHOP、HOUSE、JAZZなど多彩なジャンルを扱い、さまざまなイベントやコンテストに出演しています。
ALL JAPAN 2023 FINAL優勝、First Challenge では3年連続優勝(2023〜2025)など、大会実績もトップレベル。 12月に行われる自主公演には約8カ月かけて準備し、映像・音楽・演出すべてを自分たちで手がけます。この“本気の舞台づくり”がD-mc最大の魅力です。
メンバーは立教大生だけでなく、関東のさまざまな大学から参加しており、初心者から経験者まで誰でも歓迎! アットホームでフレンドリーな雰囲気の中、仲間と本気で作品をつくる楽しさを味わえます。ダンスだけでなく、一体感や達成感を大切にしたい人にぴったりのサークルです。
⑦ 慶應義塾大学 – dance crew es
日本最古の私立大学として知られる慶應義塾大学は、学問・文化・課外活動すべてにおいて高いレベルを誇る名門校。中でも日吉キャンパスは、学生生活の中心となる場所で、多彩なサークルが活発に活動しています。
その中でも注目されているのが、公認ダンスサークル**「dance crew es(だんすくるーえす)」**。ヒップホップ、ハウス、ロック、ブレイク、ガールズ、ヴォーグなど、9ジャンルものダンスを本格的に学べる関東屈指の実力派サークルです。
First Challenge(大学1年生限定の大会)では2019年・2020年に優勝、2025年には準優勝という実績を誇り、ショーケースのクオリティの高さでも知られています。 雑誌『VOGUE』のポージングから生まれた「ヴォーグ」ジャンルを学べるのもesならでは。
活動場所は主に日吉キャンパス内。イベント前には週3回ほどの練習がありますが、ジャンルごとに活動が分かれており、自分のペースで無理なく続けられるのが魅力です。
初心者も大歓迎! 先輩が基礎から丁寧に教えてくれる文化が根づいていて、「ダンスを通じて人とつながる」「全力で挑戦し続ける」という理念のもと、誰もが成長できる環境が整っています。
本気で踊りながら、仲間と刺激し合い、自分の“居場所”を見つけたい人におすすめのサークルです。
⑧ 関西学院大学 – Ballet Dance Company(バレダン)
関西学院大学は、兵庫県・西宮に本部を置く関西の名門私立大学。広々とした上ヶ原キャンパスは自然に囲まれ、のびのびとした学生生活を送れる環境が整っています。
そんな関学で長い歴史と圧倒的な存在感を誇るのが、公認ストリートダンスサークル「Ballet Dance Company(通称:バレダン/BDC)」。1973年設立、今年で創立52年を迎える関西最大規模の老舗ダンスサークルです。
もともとはクラシックバレエのサークルとしてスタートしましたが、現在はストリートダンス専門。HIPHOP、LOCK、HOUSE、POP、JAZZ、GIRL’S HIPHOPなど多彩なジャンルを扱っており、ジャンルごとにチームを組み、それぞれが公演やバトルイベントに向けて練習を重ねています。
活動の中心は、年に5回の学内公演(新歓・学園祭・クリスマスなど)。ステージや音響、照明まで自分たちの手で作り上げるというのも大きな特徴です。希望者は外部大会や連盟イベントにも参加可能で、BIG BANGやBUZZ STYLEなどの著名イベントでの受賞歴も多数。
初心者から経験者まで幅広く在籍し、アットホームな雰囲気の中で自分のスタイルをじっくり育てられるのがバレダンの魅力。関西で本気でダンスに打ち込みたい人には、まさに理想のサークルです。
⑨ 早稲田大学 – SesSion
東京都新宿区にキャンパスを構える早稲田大学は、自由で多彩な学生が集まる全国屈指の総合大学。学問だけでなく、サークルやイベントも活気があり、キャンパスライフを思いきり楽しめる環境が整っています。
そんな早稲田大学の公認ストリートダンスサークルが、「SesSion(セッション)」。2005年に設立され、現在は約300人が所属するインカレ制の大型サークルです。HIPHOP・LOCK・JAZZなど幅広いジャンルを扱い、誰でも気軽に参加しやすい雰囲気が魅力。
ALL JAPAN 2024で全国3位、JDC関東予選1位通過など、全国レベルの実績も多数。 9月に開催される自主公演をはじめ、早稲田祭・早慶戦・JDCなど、年間を通して出演イベントが盛りだくさんです。
特に注目なのが、完成度の高いショーケース作り。構成・振付・衣装・音楽をすべて自分たちで考え、一体感あるパフォーマンスを追求しています。最近ではショーケースだけでなく、ダンスバトルに挑戦するメンバーも増加中。
活動は週2〜3回、都内のスタジオで行われ、深夜練もあるなど本気で打ち込める環境。初心者から経験者まで、仲間と一緒に成長できる“居場所”がここにあります。 ダンスも人とのつながりも全力で楽しみたい人にぴったりのサークルです。
⑩ 日本経済大学 – BLUE ROSE
日本経済大学は、福岡キャンパス・神戸三宮キャンパス・東京渋谷キャンパスの3拠点を持つ、全国でも珍しい多キャンパス型の大学。ビジネスや国際系の学びに強く、実践的な教育と学生主体の活動が盛んなのが特徴です。
そんな同大学で注目されているのが、学生広報プロジェクトチーム「BLUE ROSE(ブルーローズ)」。2021年に有志の学生たちによってスタートし、ダンスや歌のパフォーマンスで大学内外のイベントを盛り上げる存在として活躍しています。
メンバーには、全国大会優勝経験者やダンス講師、モデルとして活動するプロ級の学生も多く在籍。 プロスポーツチーム「久光スプリングス」や「佐賀バルーナーズ」の公式戦ハーフタイムショーにも出演するなど、本格的な舞台でのパフォーマンス経験も豊富です。
また、福岡・太宰府を中心に地域イベントや国際フェスタ、学園祭、K-POP大会などにも積極的に出演。2024年にはメンバーが韓国「K-POP WORLD AUDITION」で優勝するなど、グローバルな実績も話題となりました。
BLUE ROSEは、単なる広報チームではなく、“本気で踊りたい・表現したい”学生にとってのステージでもあります。ダンスを通じて人とつながり、社会とも関わる、そんなアクティブな学生生活を送りたい人にぴったりのチームです。
2. サークル選びのポイント
ダンスが強い大学を知ったら、次に気になるのは「自分に合うサークルかどうか」。大学によってサークルの雰囲気やスタイルはさまざまなので、入ってから「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、事前にチェックしておきたいポイントを紹介します!
● ジャンルの幅と自分の好み
HIPHOP、JAZZ、LOCK、WAACK、K-POP、BREAK…
サークルによってメインのジャンルや得意なスタイルは異なります。
「このジャンルを極めたい!」というこだわりがある人は、対応ジャンルを事前にチェックしておきましょう。
● 初心者歓迎?オーディション制?
「高校では踊っていなかったけど、大学から始めたい!」という人は、初心者OKかどうかを確認するのがポイント。
中にはオーディション制で、一定のスキルが求められるサークルもあります。
先輩が丁寧に教えてくれる文化があるかも、安心してスタートするための大切な要素です。
● 練習の頻度・場所・時間帯
「週に何回?」「どこで?」「深夜練ある?」など、練習スケジュールと自分の生活とのバランスはとても大事。
本気でやりたい人には刺激的な環境でも、アルバイトや勉強と両立したい人にとっては負担が大きいこともあるので、事前に体験参加やSNSで活動風景を見ておくのがおすすめです。
● ショーケース・大会の充実度
「公演を通して本気で作品を作りたい!」「全国大会を目指したい!」
そんな思いがある人は、過去の大会実績や公演のクオリティに注目。
YouTubeやInstagramで動画を検索してみると、雰囲気がよく伝わります!
● サークルの雰囲気と仲の良さ
「人数多めでワイワイ系」「少数精鋭で落ち着いた雰囲気」など、サークルの空気感は意外と重要。
学年を超えた仲の良さ、イベントの多さ、一体感など、自分が居心地よく活動できそうかどうかも大切な判断基準です。
おわりに
ダンスは、楽しみ方も関わり方も人それぞれ。
本気で大会を目指すのも、仲間とステージを作るのも、すべてが大学生活の大切な思い出になります。
少しでも「踊ってみたい」と思ったら、その気持ちを大切に。
あなたにぴったりのダンスサークルが、きっと見つかりますように。