経済学と経営学は何が違うのか?分かりやすく検証!

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「経済学」と「経営学」は違う学問です!

将来のことを真剣に考え出している高校生の皆さんとその親御さん。「文系の大学を目指すならやはり人気の経済学部かな?」となんとなく思いながらネット検索をしているかもしれません。

受かりそうな偏差値の大学ホームページや資料などを見て「経済学部」と「経営学部」ってなにがどう違うのかと思われる人も多いでしょう。

多くの人は、経済学と経営学を混同してしまう傾向にあります。

しかし、経済学と経営学の違いを知ろうとしている人は、社会科が好きで、企業が行政体制と経済学にどのように深く関わっているかを知りたいと思っているのではないでしょうか?

この記事では、経済学と経営学の各研究分野の説明、各学位に期待できること、および各学位を修了したときの就職の見通しなどを解説します。どちら分野を選択すべきかの判断材料にしてください。

または、経済学と経営学の違いを知っている数少ない人のうちの1人になりたいのであれば、ぜひ最後までお読みください。

 

経済学について

1.経済学とは?

経済学は、財政状態と行動に影響を与えるあらゆる要因を研究する社会科学です。経済学では、生産者から消費者まで、個人や組織 (企業、政府、国家) が世界の資源をどのように使用し、共有しているかを学びます。地域レベルと世界レベルの両方で、心理学、政治、法律、地理学、社会学、歴史などを学ぶ必要があります。

ミクロ経済学とマクロ経済学は、経済学の2つの主要な分野です。 ミクロ経済学は、世帯、企業、買い手、売り手などの個々の行動と相互作用を分析します。マクロ経済学は、失業、インフレ、経済成長、金融および財政政策などについて国内または世界規模で検討します。

2.経済学部で得られる資格とスキルは?

経済学部で取得しておくと有利な資格としては、「経営学検定」をはじめ、お金の出入りや取引を記録するための「簿記」、個人のお金の悩みを解決するための「ファイナンシャルプランナー」デジタル化の進む近年注目を集めている「ITパスポート」などがあります。

経済学の学位を取得すると、労働市場でさまざまな仕事に応募する資格が得られます。しかし、一般的に優れたエコノミストになるには、経済学を学ぶことで得られる学問的知識と並行して、いくつかの重要なソフトスキルとハードスキルを自分自身で吸収して成長する必要があります。

優れたエコノミストは、研究と統計分析を計画、実施、解釈し、証拠に基づいた提案を問題に適用し、優れたコミュニケーションスキルを持ち、偏見がなく、自発的で、独自に考え、複雑な状況を理解することができます。ハードスキルに関しては、計算が得意で、社会科学の知識が必要です。

3.経済学部のカリキュラムとは?

経済学の学位プログラムでの数学的分析、口頭および書面によるコミュニケーション、問題解決、および研究技術のトレーニングにより、しっかりとした基礎が身に付きます。各経済学カリキュラムに組み込まれているいくつかの重要なコースは以下のとおりです。

・ミクロ経済学入門
・マクロ経済学入門
・計量経済学入門
・公共政策分析
・上級マクロ経済理論
・経済研究入門

4.経済学の専門分野とは?

経済学の柱はマクロ経済学またはミクロ経済学ではありますが、多様な専門分野があります。どの大学の経済学部でも、多くの専門分野を学ぶことができます。

主な専門分野としては、開発経済学、労働経済学、組織行動学、情報経済学、都市経済学などがあります。

経済学部を卒業後の就職先と給与は?

経済学部の卒業生は、学業中に獲得したスキルが幅広く応用できるため、さまざまな業種から大きな需要があります。また専門職に就くなら、エコノミスト、データアナリスト、会計士、ファイナンシャルプランナー、ファイナンシャルコンサルタントなどがあります。

経済学部出身の平均年収は、550万円~650万円と言われています。

大手求人サイトの求人募集を見ると、正社員採用のエコノミストの年収は450万円~1,500万円ほどで、契約社員であっても400万円~700万円ほど稼げるようです。

エコノミストの年収・給料は、地域、仕事内容、雇用形態によってさまざまではありますが、責任感が伴う重要な業務のため、雇用形態が契約社員であっても、ある程度の高収入が期待できる職種と言えます。

 

経営学について

1.経営学とは?

経営学は、企業の経営管理を対象にした学問です。会計と財務、経営管理、マーケティング、運用などの主要なビジネス分野全てを学ぶ必要があります。

経営学を学ぶことで、学生は、諸機能分野で、またあらゆるビジネス、業界、組織、または政府機関を背景とした問題解決に関するスキルと知識を伸ばす能力を身に付けることができます。

2.経営学部で得られる資格とスキルは?

経営学部で取得しておくと有利な資格としては、お金に関する専門家であることを証明する「ファイナンシャルプランナー」、お金の出入りや取引を記録するための「簿記」、小売業に関する知識を学ぶ「販売士」などがあります。

また、「上級ビジネス実務士」「上級情報処理士」などは、大学で単位を修得すれば授与される資格です。

効率的に作業し、ビジネスの生産性を向上させるために、経営学は幅広いスキルを必要とします。経営学のプログラムでは、現代のビジネスを形成する歴史的、政治的、文化的、倫理的、および制度的要因に重点をおいて、経営について学びます。また、情報技術、計算能力、および研究における貴重なスキルを習得し、経営陣の理論、研究、および実践を評価するスキルを開発します。

3.経営学部のカリキュラムとは?

経営学部のカリキュラムは大学によって若干異なる場合があります。カリキュラムに組み込まれているいくつかの一般的なコースは以下のとおりです。

・会計
・原価計算
・中間会計
・財務諸表分析/事業評価
・起業家精神
・中小企業の管理
・起業家精神
・事業計画の準備
・財政
・会計士
・予算アナリスト
・財務顧問
・融資担当者
・コスト見積もり
・医療行政
・医療経済学
・ヘルスケア戦略管理とポリシー
・組織的行動
・行政
・政策分析と公共の役割
・アメリカの政治
・財政運営
・マーケティング
・ソーシャル メディアとマーケティング コミュニケーション
・マーケティングリサーチ
・消費者行動
・組織のリーダーシップ
・経営理念
・事業計画の準備
・リーダーシップと組織行動

4.経営学の専門分野とは?

経営学のスキルと知識を深めたい場合は、他の専門的なコースやトレーニングも受講することができます。専門的な単位を取得することで、確固たるビジネス基盤と、特定の分野におけるキャリア重視のスキルの両方を得ることができます。ビジネス専攻の上位のタイプのリストを次に示します。

主な専門分野としては、会計、マーケティング、販売、ファイナンス、国際ビジネス、人的資源管理、医療サービス管理、管理情報システム、経営管理、経営学修士などがあります。

5.経営学部を卒業後の就職先と給与は?

経営学部で学んだことは幅広い業界に共通して必要とされるので、企業からの期待も高く、就職先も多岐にわたるのが特徴です。経営学部の卒業生の主な就職先として挙げられるのは、銀行などの金融業界をはじめ、商社・メーカー、保険業界、コンサルティング業界などです。また、地方公務員や国家公務員の試験も経済についての専門知識が問われることが多いので、経営学部出身者には有利といわれています。

経営学部で学んだ知識を活かして資格を取得すれば、公認会計士や税理士などの専門職として働くことも夢ではありません。

経営学部出身の平均年収は、500万円~650万円と経済学部出身の平均年収とさほど変わりません。

例えば、地方銀行で就職する場合、初任給の年収300万は、平均600万くらいが多いようです。

経営学部出身の年収・給料は、卒業した大学、地域、仕事内容、雇用形態によってさまざまではありますが、安定した収入が期待できる職種と言えます。

経営学と経済学どちらがあなたに適していますか?

経営学と経済学の違いを説明して分析し、カリキュラムとプログラムを比較することは、どちらかを選択するには最も役立つ方法です。

経済学と経営学の学位はどちらも社会科学の分野に属していますが、かなり異なります。

経済学は、人間の行動と意思決定を研究し、人間の選択と政府の政策が国の経済全体に与える影響を考慮します。一方、経営学の学位には、資源、運用、財務など、さまざまな角度からビジネスを管理する方法を学ぶことが含まれます。

就職先としては、経営学ではより包括的な一般教育が提供されるため、卒業生はさまざまな分野で働くことができます。経済学の学位を持つ人は経営学ほどの選択肢はありませんが、より専門的な業種に着けるため将来的に収入が大きく伸びる可能性はあります。

経済の仕組みを知りたければ、経済学を勉強するべきです。企業での就職を目的に文系の大学へ進学するなら、経営学をお勧めします。経済学やビジネスを勉強したいなら、両方について少し知っておく必要があります。

しかしながら、経済学と経営学の最初の数年間は同じ科目を勉強することが多く、一方の学部/学科が他方よりも良い感じる場合は、そちらの学部/学科に切り替えることができます。さらに、経済学と経営学の学位は、同等の雇用機会につながる可能性が高いです。

おわりに

経営学と経済学のどちらを勉強したいか迷っている場合は、あなたの学問的好み、そして将来どんな仕事をしたいかを考えてみてください。

経済全体を動かしているものを理解したいなら、経済学を勉強してください。特定の会社で働くことができることにのみ興味がある場合は、経営学が最適です。

経済学または経営学のどちらの学位も就職に対する有利さはあまり変わりません。どちらも常に大きな需要があるため、どちらの学位も将来性があります。

どちらがあなたにとってベストか明確なアイデアが得られたなら、あとは選択するだけです。

日本経済大学・経済学部/経営学部について

日本経済大学の福岡校・渋谷校・神戸校には、経済学部と経営学部2つの学部があります。

日本経済大学の経済学部は以下の3つの学科に分かれています。

①経済学部
・経済学科
・商学科
・健康スポーツ経営学科

そして、日本経済大学の経営学部は以下の3つの学科に分かれています。

②経営学部
・経営学科
・グローバルビジネス学科
・芸創プロデュース学科

多くの大学が3年次から就活支援を開始する中、日本経済大学では1年次からキャリアデザインを形成し、就職活動を見据えた支援をしています。1年次から将来のビジョンを持ち、専門分野を学べるのが日本経済大学の特徴です。

是非、参考にしてみてください。

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