日本の企業で活躍したいなら、BJTビジネス日本語能力テストでハイスコアを取ろう!
この記事では、BJTビジネス日本語能力テストのレベル、内容、申し込み方法、メリットなど、知っておくべき様々な事を解説します。
BJTビジネス日本語能力テストの受験を検討中または計画中の方、あるいは会社で外国人を雇用することを検討または計画中の方はぜひ参考にしてください。
1.BJTビジネス日本語能力テストとは?
BJTビジネス日本語能力検定は、1986 年に発足し、現在、日本をはじめ、中国、香港、韓国、ベトナム、タイ、インドネシアなどのアジア諸国で実施されています。日常会話レベルの日本語ではビジネスに不向きなため、多くの企業から注目されています。
日本のビジネスシーンで求められる日本語でのコミュニケーション能力を客観的に測定・評価するテストです。背景や専門分野が異なる人に、日本語で状況を分かりやすく説明したり、プロジェクトを推進したりする能力を指します。また、この能力には、口頭でのコミュニケーション能力だけでなく、テキスト、図、写真、および電子メールやその他の入手可能な情報を使用して、日本語を理解して使用し、ビジネスシーンに応じた業務を適切に遂行できる能力などが含まれます。
試験時間は約2時間、問題数は80問。 テストの結果は、0 ~ 800 点のスコアで表されます。また、能力の尺度として、点数に応じて6つのランク(J5~J1+)が与えられます。
2.「日本語能力試験 JLPT」と「BJTビジネス日本語能力テスト」の違いは?
「日本語能力試験 JLPT」と「BJTビジネス日本語能力テスト」にはそれぞれ異なる特徴があります。JLPTは、各レベルの試験を繰り返す必要がありますが、BJTは合否のない統一採点方式を採用しているため、一度にすべての評価を受けることができます。
3.BJTビジネス日本語能力テストのレベルは?
BJTビジネス日本語能力テストは、TOEICと似ていて、特定のレベルに申し込む必要はありません。全員が同じ試験を受け、その結果によってJ5~J1+までの6段階で評価されます。数字が小さいほど、レベルが高くなります。レベルごとのおおよそのビジネス日本語能力を詳しく見てみましょう。
①J1+ (600-800 ポイント)
どんなビジネス環境でも適切にコミュニケーションできます。日本語の正確な知識と適切な言葉の選択の両方を備えており、業務を円滑に遂行することが可能です。会議や商談での発言、電話応対、社内文書の作成、商習慣の理解など、あらゆる面でトップクラスの日本語能力を備えています。
②J1 (530~599点)
豊富な日本語能力に基づき、ビジネスにおいて適切なコミュニケーションがとれます。ただし、J1+に比べると多少、知識や言葉の選び方に問題があります。しかし、会議や商談、電話応対は問題なくできます。対人関係で適切な言葉を選ぶこともできます。
③J2 (420~529点)
豊富な日本語能力に基づき、ビジネスにおいて適切なコミュニケーションがとれます。語彙はJ1と同じ水準ではありませんが、同僚と普段からビジネス会話を行うことができ、適切な通信文を作成することができます.
④J3 (320~419点)
限られたビジネスシーンにおいて日本語でコミュニケーションがとれます。日本語の知識や言語の使用に多少の問題があるため、状況によってはコミュニケーションが難しい場合があります。簡単なビジネス会話が理解でき、電話応対や密度の低いコミュニケーションなどは問題なく実行できます。また、ビジネス慣行についてもある程度理解しています。
⑤J4 (200~319点)
限られたビジネスシーンで最小限のコミュニケーションができます。日本語の知識が限られており、日本語を上手に使うことが難しい状態です。コミュニケーションが難しいので、サポートが不可欠です。ゆっくり話せばある程度のビジネス会話は理解できます。ビジネス慣習についての理解が限られています。
⑥J5 (0 ~ 199 ポイント)
日本のビジネスシーンでコミュニケーションを取るのは難しいです。日本のビジネス慣習についての知識はほとんどありません。
4.BJTビジネス日本語能力テストの内容は?
BJTビジネス日本語能力テストは、聴解、漢字、文法、語彙などの日本語スキルだけでなく、文脈に固有の会話パターンとスタイル、社会的および文化的側面、ビジネスマナーの知識も必要になります。
関連する情報を抽出し、情報を適切に要約し、正しい仮定を立てるなど、礼儀正しくプロフェッショナルな解答が求められます。
BJTビジネス日本語能力テストは「聴解」「聴解と読解」「読解」の3つの項目に分かれています。
各項目は25~30 の多肢選択問題で構成され、4つの選択肢から選択できます。質問と選択肢は、一部の項目のみに記述されています。
以下は3つの項目の詳細です
①第1部: 聴解テスト
BJTビジネス日本語能力試験の第1部は聴解問題で、「場面把握」「発言聴解」「総合聴解」の3つのセクションに分かれています。
聴解問題には写真が付いています。質問と回答の選択肢の文章は書かれていないので、録音を注意して聞いてください。
(1)場面把握: 写真で何が起こっているかを識別します。
(2)発言聴解: 写真に基づいて正しい表現を識別します。
(3)総合聴解: 会話に関する特定の質問に答えます。
②第2部: 聴解と読解テスト
BJTビジネス日本語能力試験の第2部は聴解・読解テストで、「状況把握」「資料聴読」「総合聴読解」の3つのセクションに分かれています。
写真に加えて、ディスカッションの音声が再生されます。この項目では、質問は書かれていません。さまざまな情報源からの情報を処理する能力をチェックしています。
(1)状況把握: 録音と写真から何が起こっているかを特定します。
(2)資料聴読: グラフなどの追加文書の録音に基づいて答えを特定します。
(3)総合聴読解: 録音と文書から答えを推定します。
③第3部: 読解テスト
BJTビジネス日本語能力試験の第3部は読解テストで、「語彙・文法」「表現読解」「総合読解」の3つのセクションに分かれています。会話やビジネス文書など、さまざまな文章が出題されるため、前後の文章の意味を理解することも重要です。
読解テストは実は驚くほど少ししか読む部分がありません。
(1)語彙・文法: 最も適切な単語または文法表現を記入します。
(2)表現読解:穴埋めセクション、ビジネス表現と丁寧表現のチェック。
(3)一般的な読解力: 長いテキストに関する質問に答えます。
5.BJTビジネス日本語能力テストの申し込み方は?
①受験料金
BJTビジネス日本語能力テストはコンピューター・ベースのテストであり、さまざまな国のテスト・センターで受験できます。日本で受験する場合は7,000円、海外では料金が異なります。
②受験場所
以下の地域で受験できます。
日本:札幌、仙台、郡山、東京、千葉、横浜、新潟、浜松、名古屋、大阪、神戸、岡山、広島、松山、北九州、福岡、大分、那覇
日本国外:中国、台湾、韓国、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、タイ、ベトナム、インド、メキシコ、ブラジル、フランス
③受験時間
テストは平日と週末に受験でき、開始時間は 15分間隔で1日を通して利用できます。これだけの選択肢があると、都合のよい時間帯を見つけることができるはずです。週末は予約が埋まりやすいので、早めに予約することをお勧めします。
④受験申し込みの流れ(個人受験の方)
⑴アカウントを作成する
試験日の申し込みは2か月前から開始されます。テストを受けるには、ここでアカウントを作成してサインアップしてください。
個人情報を入力し、日本語レベルに関するいくつかの質問に答えた後、開始時間を選択する前に、国、都市、および最大 3つのテスト・センター (ウェブサイトは日本語) を選択できます。
受験回数に制限はありませんが、3ヶ月に1回しか受験できません。
⑵受験日時を決める
以下のいずれかの方法で、ご希望の受験日時・受験会場(場所)をお選びください。
●オンライン登録ページ
Web アカウントを作成したら、オンラインでサインインして受験の日時を予約できます。受験の予約は、試験前日の23:59まで可能です。
受験の予約は、24 時間前まで変更またはキャンセルできます。
●カスタマーサービス(平日営業時間9:00~18:00)
受験予約は、受験日の1営業日前(カスタマーサービス営業時間内)まで可能です。
受験予約は、24 時間前 (カスタマー サービスの営業時間内) まで、再スケジュールまたはキャンセルできます。
⑤お支払い
お支払い方法は、クレジットカード(JCB / VISA / MasterCard / AMEX)を利用いできます。日本で受験する場合は銀行振込も可能です。
④テストを受ける
ピアソンVUEから送信される予約確認メールの指示に従い、指定された日時に試験会場で受験してください。
⑤結果通知
結果は以下の2つの方法で通知されます。
●スコアレポート
テスト・センターで受験するとすぐに「スコアレポート」が発行されます。
●成績認定書
「成績認定書」は、受験日から 3 日後に発行されます。「成績認定書」を表示/ダウンロードするには、ピアソンVUE オンライン登録ページにサインインし、「成績認定書」をクリックしてください。「成績認定書」には、顔写真・スコア・レベル・部門別ランクが表示されています。
6.BJTビジネス日本語能力テストの勉強方法は?
BJTビジネス日本語能力テストの公式サイトには、BJTのサンプル問題があり、Facebookページでは、しばしばクイズも更新されています。
しっかりと勉強するには、練習問題と学習戦略を備えたビジネス日本語のテキストブックを入手することをお勧めします。「BJTビジネス日本語能力テスト 公式 模擬テスト&ガイド」は、実際のテストの流れや出題の形式がイメージできる模擬テストが収録されています。
仕事を探すためであれ、単に自分の日本語レベルを知るためであれ、BJT受験のために勉強すれば、日本語を上達させることができます。
7.BJTビジネス日本語能力テストを受験するメリットは?
日本で就職や進学を考えているなら、BJTが役に立ちます。BJTのJ1+~J2レベルの方は優遇されるため、日本への入国時にも有利です。
①就職・転職・キャリアアップに有利
外国人の採用を積極的に行う日本企業において、BJTのレベルを採用の参考にしたり、昇格・昇進の条件として活用したりすることがあります。
BJTが必須条件ではないにしても、ビジネス日本語のレベルが客観的にわかると、面接の際のアピールになります。
②高度人材ポイント制のポイントが付与される
「高度人材ポイント制」とは、専門的な技術や知識を持つ外国人材を受け入れるために、ポイントを付与することで出入国在留管理上の優遇措置を講ずる制度のことです。
「高度学術研究活動」「高度専門・技術活動」「高度経営・管理活動」に分けて、それぞれの特性に応じて「学歴」「職歴」「年収」などの項目ごとにポイントが付けられます。合計ポイント数が70ポイント以上の外国人は、出入国在留管理上の優遇措置を受けることができます。
BJT「480点以上」を保有している外国人は、ポイント付与の対象です。「480点以上」を取得していると15ポイント付与されます。
⑤日本の大学・専門学校の単位として認定される
留学生の授業単位をBJTビジネス日本語能力テストのレベルで認定する学校もあります。また、卒業後に日本の企業に就職活動する際にも有利です。
8.日本での就職を検討されていますか?
日本の大学に進学することは、日本で就職するのに有利な方法の1つです。大学で日本語を学びながら経済やビジネスを学べば、一石二鳥というわけです。
日本は外国人留学生が年々増加しており、外国人留学生の支援に前向きです。奨学金制度の拡充や住居の提供、卒業後の就職支援などを、国を挙げて行っています。
日本には700校以上と、国の規模に対して大学数が多く、留学先の選択肢が沢山あります。
日系企業に就職したい人や日本語能力を身につけたい人は、自分の勉強したい学部・学科のある大学や専門学校をじっくりと探して見つけてください。
外国人留学生の在籍数が多い大学は、公立大学では東京大学の4,000人以上、私立大学では早稲田大学の4,000人弱です。
そして、大学の中で2番目に外国人留学生の在籍数が多いのが「日本経済大学」で3,000人弱です。日本経済大学は、国際色が豊かで、留学生を多く受け入れていることで知られています。
「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。
■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)
都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持つ日本有数の留学生を抱える国際色豊かな大学です。
おわりに
「BJTビジネス日本語能力テストに挑戦するには?」を最後までお読みいただきありがとうございました。この記事がお役に立てば幸いです。頑張ってBJTビジネス日本語能力テストで良い点数を取ってください!