SNSエキスパート検定とは何か?

資格取得試験の概要、取得のメリットなどを解説!

by GAWA_K

インターネット上のコミュニケーションツールであるSNSは、企業・団体にとっても重要な存在です。多くの企業・団体はSNS公式アカウントの所有・運営をしていますが、運営の仕方によっては企業・団体の利益になるどころか、マイナスになる可能性もあります。

企業・団体が、SNSを円滑に運営・活用するために注目しているのが、SNSの貴重な知識を習得できる「SNSエキスパート検定」です。この資格は、いったいどのような性質の資格なのでしょうか。

今回は、SNSエキスパート検定の特徴、資格取得講座・試験の概要などについて詳しく解説します。

 

SNSエキスパート検定とは

SNSエキスパート検定とはどのような資格なのでしょうか。次よりその内容を説明しましょう。

SNSエキスパート検定の内容

SNSエキスパート検定とは、企業・団体がSNSを活用するにあたっての方法論や知識を習得するための民間資格・検定プログラムです。SNSエキスパートは、初級・上級に分かれており、初級ではSNSに関する基礎的な知識など、上級では魅力的なコンテンツ作成方法、広告配信の方法など、具体的な実践スキルを学びます。

SNSエキスパート検定の運営団体

SNSエキスパート検定を運営しているのは、一般社団法人SNSエキスパート協会という機関です。この協会は、SNSに関する知識やノウハウを体系的に学習できるプランを提供しており、SNSエキスパート以外では、「SNSリスクマネジメント検定」という資格も取り扱っています。

SNSは、まだ歴史の浅いツールのため、利用者の飛躍的な急増に反して、体系的な知識・利用方法はまだはっきりと確立されていないのが現状です。

誰でも簡単に利用できる反面、その簡易さが原因でちょっとしたきっかけにより大きなトラブルに発展することは、公私ともに珍しくありません。

そのようなトラブルの回避方法、企業・団体が利益を上げるための方法論・知識を習得して、円滑な運営を実現してもらうことが、エキスパート協会の目的です。

 

企業・団体のSNS運用における失敗例

企業・団体が明確なビジョンがないままSNS運用を行なうと、利益どころかマイナスになる可能性があります。その失敗例を次より紹介しましょう。

失敗例その1「フォロワーを増やすことしか考えていない」

企業が自社の製品・サービスを知ってもらうためには多くのフォロワーを獲得することですが、ただ何も考えずにフォローだけしても意味がありません。節操なくフォローをしていると「無差別にフォローしている節操のない企業」というマイナスイメージだけが付いてしまいます。

ただ自社の製品・サービスの宣伝だけをアップする

SNSアカウントは、ただ開設しただけで大勢が閲覧する保証はありません。ただ自社の宣伝だけを淡々としていても、それを大勢が見てくれる拡散力が重要です。それを考えずに宣伝だけをしても利益は生まれないでしょう。

注目してほしいために極端な手段をとり炎上してしまう

SNSで重要なのは拡散力ですが、それを期待して極端な手段、例えば過激な文章・画像を掲載する行為を行なうと、逆効果となり、宣伝どころか企業の経営自体に悪影響を及ぼします。

また「炎上」が起きてもそれに対処する手段を知っていれば、ダメージは最小に抑えられますが、何も手段を知らない場合、炎上は広がる一方となるでしょう。

SNSは、企業が利益を得られるための知識・スキルを持ち合わせていないと、逆効果となる危険性もあります。そのためには、専門的な知識を習得する必要があるのです。

 

SNSエキスパート検定が役立つ仕事

SNSエキスパート検定の資格取得で得た知識・スキルは、具体的にどのような仕事に活かされるのでしょうか。以下よりその仕事について紹介しましょう。

企業の広報担当

自社の製品・商品、取り組みを公表するプレスリリースの作成・配信、取材やイベント企画などの業務を一任するのが、企業の広報担当です。

SNSなどを駆使した自社製品などの効果的な宣伝だけでなく、自社ブランドのイメージを守る危機管理業務にも、SNSエキスパート検定の知識は役立ちます。

企業のマーケティング・宣伝部門

市場調査により世の中のニーズを読み取り、そのニーズを反映させた自社の製品・サービス開発および販促を行うのが、企業のマーケティング・宣伝部門です。

SNSエキスパート検定の資格取得をしていれば、SNSマーケティングのスキルアップに役立ち、成果が出ればキャリアアップにもつながります。

広告代理店デジタルマーケティング部門の担当

サイトやブログ・ノート・SNSなどweb上のツールを駆使してマーケティング業務を行ない、クライアントの要望に対応するのが、広告代理店デジタルマーケティング部門です。

SNSエキスパート検定で得た知識・スキルは、SNSマーケティングの提案・プランニング力向上に役立ちます。

 

SNSエキスパート検定の種類

SNSエキスパート検定には、初級・上級の2種類が存在します。そのため、いきなり高度な内容の試験を受験して苦労するようなことはなく、その人の実力に合わせて初級→上級といった具合に、無理なくステップアップすることが可能です。では、SNSエキスパート検定の初級・上級それぞれの特徴について、以下より説明しましょう。

初級

企業・団体がSNSを活用するにあたっての基礎的な知識を習得できるのが、SNSエキスパート検定・初級です。SNSそのものの概念、運営にて使用する頻度の高い専門用語、運営・活用における注意点などについて学びます。

上級

SNS運営・活用の基礎知識に加えて、KGI・KPI(目的・目標)など具体的な手法を学ぶのが、上級です。消費者を引き込む魅力的なコンテンツ作成のポイント、広告配信の考え方など、企業・団体にとって役立つ実践的なテクニックを学びます。

 

SNSエキスパート検定講座の概要

SNSエキスパート検定は、資格取得試験を受験して合格することによって、取得できます。試験の受験資格は初級・上級それぞれの講座を受講して、受講完了をすることです。

では、SNSエキスパート検定の講座の詳細について、以下より初級・上級それぞれの詳細を紹介しましょう。

初級SNSエキスパート検定講座の概要

初級SNSエキスパート検定の講座は、以下の通りです。

講座日程
  • オンラインライブの場合:月に1回の頻度(時間は13:00〜16:00)
  • オンデマンドの場合:常時開催(要会員登録)
受講料
  • 11,000円(講座のテキスト代、受験料込み)
講座内容
  • 第1章:SNSの基礎知識
  • 第2章:企業・団体のSNS活用の基礎
  • 第3章:SNS活用のステップ
  • 第4章:SNS活用の実践(個人ブランディングに関する内容はなし)
講義時間
  • オンラインライブ:約135分(休憩含む)
  • オンデマンド:約150分(再生速度の調節によって短縮可能)
上級SNSエキスパート検定講座の概要

上級SNSエキスパート検定講座は、以下のような詳細となっています。

講座日程
  • オンライン(ライブのみ):月に1回の頻度、2週をまたいで2日間開催
受講料

110,000円(講座テキスト料、受験料込み)

講座内容

講座内容は、初級に比べると講義量が多くなっています。

  • 第1章:SNSの基礎知識の把握(主なSNSの特徴や仕組みや変遷を学習)
  • 第2章:SNSを活用する目的・目標とSNSの選定方法(目標・目的の設定方法やSNSの選定方法)
  • 第3章:SNS活用の具体的な方法(コンテンツの企画・作成、広告出稿の方法を学習
  • 第4章:効果測定(SNSの効果測定の方法やレポート作成方法を学習)
  • 第5章:運営体制の構築(SNSを運営するための体制構築の方法を学習)
  • 第6章:リスクマネジメント(炎上や緊急時の対応フロー構築)
講義時間
  • 13:00〜17:00(休憩時間、テストあり)

 

SNSエキスパート検定試験の概要

SNSエキスパート検定試験について、以下より初級・上級それぞれの詳細を紹介しましょう。

初級試験

初級SNSエキスパート検定試験の詳細は、以下の通りです。

  • 受験資格:初級SNSエキスパート検定講座の受講を完了した者
  • 試験時間:30分
  • 問題数および試験形式:30問・選択式
  • 出題範囲:初級SNSエキスパート検定講座の内容全般
  • 合格基準:正答率90%以上
  • 合格通知方法:ライブ版は後日メールにて通知、オンデマンド版は試験終了後に合否結果を発表

合格者は初級SNSエキスパートとして正式に認定され、認定ロゴの利用可能(名刺に印刷など)となります。また、再受験を希望する場合、あらためて検定講座の申し込みをして、講座受講完了後に検定試験を受けなくてはいけません。

上級試験

上級SNSエキスパート検定試験の詳細は、以下のような内容です。

  • 受験資格:上級SNSエキスパート検定講座の受講を完了した者
  • 試験時間 :60分
  • 問題数および試験形式 :5問・記述式
  • 合格基準 ・2日間の講義の参加 ・試験の正答率80%以上
  • 合格通知方法:後日メールにて連絡

すべての課題を提出して 合格した人は上級SNSエキスパートとして認定され、認定ロゴの利用可能となります。再受験の場合は、再度講座を申し込んで、受講完了後に試験を受けなくてはいけません。

 

SNSエキスパート検定と相性の良い他資格

SNSエキスパート検定の試験を合格して認定を受けた場合、SNSマーケティングに関する確かな知識・スキルを持っている証明になるため、就活・転職の際に有利となります。

そして、自身の可能性を広げたい・キャリアアップを目指したい人はSNSエキスパート検定だけでなく、さらに複数の資格を取得するといいでしょう。

では、SNSエキスパート検定で得た知識を活用できる資格、相性の良い資格とは何か、次より紹介しましょう。

SNSリスクマネジメント検定

SNSエキスパート検定と同じく一般社団法人SNSエキスパート協会により認定されているのが、SNSリスクマネジメント検定です。

SNSの基礎知識、そしていわゆる「炎上」のメカニズム、その対策までを体系的に学習できます。どの企業も年々、炎上対策に力を入れているため、大いに需要のある資格といえるでしょう。

IT検証技術者認定試験(IVEC)

IT検証技術者認定試験(IVEC)とは、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が認定しているテストエンジニアの資格です。テスト現場における実務を重点的に学ぶため、この資格取得者は現場で安心して業務を任せられます。

Google広告認定資格

Google 広告に関する基礎〜上級の知識を所有した証明になるのが、Google広告認定資格です。Googleおよびwebの世界における広告の仕組みの知識を全般的に習得できます。

ソフトウェア品質技術者

ソフトウェア品質技術者とは、ソフトウェアの品質に関する知識・スキルを習得できる資格です。この資格で身につけた専門的な知識・スキルを駆使することにより、ソフトウェア品質向上が実現します。

SNSエキスパート検定に加えて、上記の資格取得をしていれば、SNS・ITに関するスペシャリストとして対応可能な業務が広がり、キャリアアップ・収入アップが実現するでしょう。

 

まとめ

SNSはお気軽に利用できる便利さがありながらも、使い方次第で炎上が起きてしまう双刃の剣です。企業・団体がSNS運営を行なう場合、しっかりとした専門的な知識を持って運営をしないと利益は出ません。

重要なツールであるSNSに関するスペシャリストであるSNSマーケティング検定は、今後ますます需要が高まる資格といえるでしょう。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

 

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

You may also like

You cannot copy content of this page