スポーツアナリストとは何か?研究できる大学はどこ?

スポーツアナリストが学べる大学も紹介!

by GAWA_K

高校生の皆さんのなかには、日頃から運動系の部活動を頑張っている人もいるでしょう。スポーツを仕事にする場合、野球やサッカーのようにプロの選手として活躍することを思い浮かべる人もいるでしょうが、プレーヤー以外でもスポーツを将来の仕事の対象にすることは可能です。

選手や監督・コーチ以外にスポーツに関わる仕事はいくつかありますが、その中でもスポーツの新しい仕事として注目を集めている業種があります。それがスポーツアナリストです。

今回は、スポーツアナリストに関心がある人、高校の部活動で得た知識を将来に活かしたいと考えている人のために、スポーツアナリストの詳細や学べる大学を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

 

スポーツアナリストとは

スポーツアナリストとは、そのスポーツのチームに選手・監督・コーチとしてではなく、違う側面からチームの強化に貢献する業務を行なう専門家です。

その競技のあらゆるデータを収集・分析・解析を行ない、チーム全体を強化するために必要な要素を導き出し、効率的な練習プラン・試合の戦術を提供します。

スポーツアナリストは新しい分野のため、明確な定義は存在していません。競技のチームに直接関わる立場の人間以外に、専門的な知識に長けている解説者・評論家もそのような肩書で呼ばれている場合もあります。

かつてのスポーツの世界では、根性論が大半を占めていて、複雑な数値化・ロジックはありませんでした。しかし、近年は、近代的かつ効率的なトレーニング・数値をもとにした試合戦術などが取り入れられるようになり、実際に結果が出ていることから、スポーツアナリストの重要性が増しており、一つの職業として注目されています。

 

スポーツアナリストの業務内容

スポーツアナリストがやるべきことは、過去の結果から生まれた情報収集・分析・解析して、チームの弱点の改善・強化を図り最良な方向へ導くことです。

そのためには、以下のようなあらゆるポイントに注目する必要があります。

  • 選手のプレイ・身体的コンディション
  • 監督が実践している戦術
  • 競技会場の気候、会場のコンディション
  • 過去の試合結果のデータ

また、選手や監督・コーチも実践者としてその道のプロであるため、スポーツアナリストが導き出した改善点をいかに説得力のある情報として伝達できるか、コミュニケーション能力も重要になります。

また、収集した膨大なデータ・数値を保管・計算するための技術力・運動力学・栄養学などの知識も必要です。多様な知識・スキルを駆使して、明確な根拠のもとにチーム改善・強化のためのアイデアを提供すること、選手や監督・コーチなトレーナーたちと円滑な連携をして、チーム全体を良い方向へ持っていくのが、スポーツアナリストの目的といえます。

 

スポーツアナリストを目指せる大学10選

スポーツアナリストは歴史の浅い新しい概念でありながら、現在、いくつかの大学がスポーツアナリストとしての必要な知識・スキルを学べる環境を用意しています。

次より、スポーツアナリストに関心のある高校生の皆さんのために、スポーツアナリストを目指せる大学10選を、以下より紹介しましょう。ぜひ参考にしてみてください。

立教大学

東京・埼玉にキャンパスがある立教大学には、スポーツウエルネス学部・スポーツウエルネス学科があります。この学科は、心と身体の健康だけでなく、その人の人生における健康観をあらわす概念である「ウエルネス」と、従来のスポーツ科学を融合させて、多くの分野を学ぶのが特徴です。

豊かな人間性の人材育成を目的に、スポーツ・健康科学の枠を超えた豊富なカリキュラムが用意されています。

URL:https://sw.rikkyo.ac.jp/index.html

関東学院大学

神奈川県・横浜市にある関東学院大学は、「スポーツインスティテュート」というプログラムを用意しています。スポーツインスティテュートとは、スポーツと学びを融合させて質の高い教育・人材育成を目指すプログラムです。

プログラムを学習することによって、スポーツ指導者やスポーツ関連ビジネスの知識・スキルだけでなく、行政や地域への貢献もできる技能が身につきます。公認スポーツ指導者資格「コーチングアシスタント」の取得をすることも可能です。

URL:https://univ.kanto-gakuin.ac.jp/sports_institute.html

敬愛大学

千葉市稲毛区にキャンパスを構える敬愛大学は、経営学科にスポーツビジネスコースが用意されています。健康に関する関心が高まる昨今、このコースでは、特に大きな注目を集めているスポーツビジネスを専門的に学習するのが目的です。

スポーツに関する知識・スキルを学びながら、社会人として重要なコミュニケーション能力・チームワークの重要性・経営理論なども学習します。コース修了後には、スポーツや健康に関する企業・施設・店舗などの就職が可能です。

URL:https://www.u-keiai.ac.jp/management/sports-business/

東京国際大学

東京と埼玉にある東京国際大学は、医療健康学部の理学療法学科にてスポーツ理学療法モデル・トレーニング指導者の知識・スキルを学べます。

URL:https://www.tiu.ac.jp/department/health/

桜美林大学

東京・神奈川の6ヶ所にキャンパスを構える桜美林大学では、健康福祉学群にて、健康科学・スポーツ科学専攻を学べます。

健康科学専攻での授業は、体つくり運動指導法・健康スポーツ指導論、スポーツ科学専攻で行なう授業は、コンディショニング演習・スポーツ生理学です。卒業後は、指導者・スポーツ産業界での就職ができます。

URL:https://www.obirin.ac.jp/academics/health_welfare/#course

神戸医療未来大学

兵庫県神崎郡にキャンパスを構えている大学が、神戸医療未来大学です。神戸医療未来大学では、健康スポーツコミュニケーション学科が用意されています。

この学科では、スポーツを世界共通の文化の一つとして捉えているのが特徴です。人種・年齢などさまざまな違いを超えて、あらゆる人が理解や認識を深められる交流のためのツールとして、スポーツを通じて多くの人の健康をサポートできる人材育成を目標としています。

この学科は、以下のように3つの分野に分類されており、それぞれのスペシャリストを育成する仕組みです。

  • スポーツ指導者分野
  • 教職分野
  • ヘルスマネジメント分野

URL:https://www.kinwu.ac.jp/department/sports/

星城大学

愛知県東海市にキャンパスを構える星城大学では、経営学部・健康マネジメント系にて「スポーツ健康科学分野」が用意されています。この分野は、スポーツを介して、主体性・実行力・創造力・計画力・規律性・発信力を養い、スポーツマネジメントを習得することが目的です。

この分野で学習をすれば、発想する能力・プレゼンテーション能力・危機管理能力・自己管理能力などが身につきます。指導する側だけでなく、スポーツを支える立場の人材育成のため、日々学習が進められている分野です。

URL:https://www.seijoh-u.ac.jp/academics/business/business-courses/

国際武道大学

千葉県勝浦市にキャンパスを構える国際武道大学は、文字通り武道・体育に特化した教育機関です。この大学の体育学部・体育学科には、以下のような6つのコースが湯追いされているのが特徴です。

  • アスリートコース
  • コーチング科学コース
  • スポーツマネジメントコース
  • スポーツトレーナーコース
  • 健康科学コース
  • スポーツ教育コース

それぞれのコースで、スペシャリストを育成します。

URL:https://www.budo-u.ac.jp/department/subject/physical/

文京学院大学

東京都文京区・埼玉県ふじみ野にキャンパスを構える文教学院大学には、スポーツマネジメント研究所という機関が用意されています。

この研究所は、人体のあらゆるデータ収集・解析を進める大学附属の研究施設です。アスリートのコンディション調整・トレーナーや理学療法士対象のセミナーなどを、日々行なっています。

URL:https://www.bgu.ac.jp/sports/about/

九州共立大学

福岡県北九州市にキャンパスを構えている九州共立大学は、スポーツ学部が用意されています。スポーツ学部は、スポーツの多様な価値観に柔軟に対応して、あらゆるニーズに応えられるための人材を育成するのが目的です。

この学部は、スポーツ学科・こどもスポーツ教育学科と2つの学科が用意されています。

スポーツ学科は、専門分野の知識や技術の習得だけにとらわれず、協調性・社会性・コミュニケーション能力などを学習して、リーダーになれる人材育成を行なっているのが特徴です。こどもスポーツ教育学科は、児童教育の専門知識。指導力を兼ね備えた人材育成を目指しています。

大学卒業後は、学部で習得した知識・スキルを活かして、公安職・行政職への就職が可能です。

URL:https://www.kyukyo-u.ac.jp/guidance/sports_science/

 

おわりに

高校時代などでスポーツを頑張ってきたみなさんは、「この数年間でつちかった経験を、将来の仕事に活かせないか」と思っている人もいるでしょう。そのような人におすすめなのが、スポーツアナリストです。

スポーツアナリストは、選手や監督といった競技側の立場ではありませんが、スポーツ・チームの強化に貢献できて、スポーツに関わることができる立派な職業です。

スポーツを愛する高校生の方、スポーツをライフワークにしたいと希望している方は、この新しい業務であるスポーツアナリストを目指してみてはいかがでしょうか。

日本経済大学には、スポーツ科学の視点からの社会貢献を目的とした「経済学部・健康スポーツ経営学科」があります。そして、この学科のコースの一つが『スポーツマネジメントコース』です。

スポーツマネジメントコースは、スポーツに関する経営学・ビジネス論と、スポーツの実務的な面を学び、多様な知識・スキルを習得した人材を育成します。スポーツマネジメントコースで用意されているのは、以下の科目です。

・スポーツ経営学
体育・スポーツにおける経営学的な視点を身につけて、組織的活動のロジックを追求

・スポーツビジネス論
スポーツにおける三大要素である「やる・みる・ささえる」という成り立ちを把握して、ビジネスとして構築する秘訣を学習

・健康管理論
健康問題・保健活動の現状に加えて、疾病予防や健康の保持・増進の重要性についての知識を習得、科学的な視点から学習

・スポーツ指導論
スポーツにおける「良いコーチングとは何か」という問題を、包括的かつ柔軟な発想で学習

・運動機能解剖学
人間の身体の基礎的な構造の知識を学習、実践的なノウハウを習得

また、スポーツ・健康に関する資格取得のサポートも行なっているため、就職にも役立ちます。日本の将来のスポーツ界に多大な貢献ができる、優秀な人材を社会に送り出す学科・コースが用意されているのが、日本経済大学の強みです。

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