高校でダンスを続けてきた人の中には、
「大学でもダンスを続けたい」
「もっと本格的に学んでみたい」
と思っている人も多いはず。
大学には、ダンスを学べる学科やコースもあれば、自由に活動できるサークルや部活もあります。
自分のスタイルに合った道を選べば、ダンスを通してさらに成長することもできます。
このブログでは、ダンスに力を入れている大学や、楽しく活動できるチームを紹介します。
高校の経験を活かして、大学でもダンスに打ち込みたい人はぜひ参考にしてください。
1. ダンスは大学でも続けられる?
高校までダンスに打ち込んできた人の中には、「大学でも続けたいけど、どうやって?」「勉強との両立はできるのかな?」と悩む人もいるかもしれません。けれど、実は大学には、ダンスを続ける・深めるための多彩な選択肢が用意されています。
① サークルや部活動で“仲間と楽しむ
多くの大学には、ダンスサークルやダンス部があり、ジャンルもヒップホップ、ジャズ、K-POP、コンテンポラリーなど実に多彩です。週に何回活動するか、どんなイベントに出演するかは団体ごとに異なるため、自分に合ったスタイルを選びやすいのが魅力。
未経験者歓迎のところもあれば、大会での入賞を目指す本格派もあり、「好きだから続けたい」「もっと上を目指したい」など、さまざまな動機に応えてくれる環境があります。
② 授業や選択科目で“学びとしてのダンス”に触れる
大学によっては、一般教養や体育、芸術系の授業として、ダンスや身体表現に関する科目が開講されていることもあります。リズムダンス、創作ダンス、コンテンポラリー、身体の使い方を学ぶワークショップなど、専門でなくても履修できる講義は多く、単位を取りながら楽しく学べるのがポイントです。
こうした授業を通じて、「見るダンス」から「考えるダンス」へと視点が広がることもあり、初めてダンスを学問的に捉えるきっかけになる人もいます。
③ 学科・専攻で“本格的に学ぶ”という選択も
さらに本格的にダンスを学びたい人には、舞踊や身体表現を専門に学べる学科・専攻もあります。
ダンスを単なる趣味ではなく、「表現」「芸術」「身体の言語」として深く学びたい人、将来の進路に活かしたい人にとって、こうした学びの場は非常に大きな意味を持ちます。
これらの学科では、技術や振付だけでなく、舞台演出や身体論、ダンス史、健康や解剖学なども学びの対象になります。まさに“ダンスを中心に据えた大学生活”が実現できる環境です。
※詳しい大学名や特徴は、後のセクションでご紹介します。
【ダンスとの関わり方は、自分で選べる】
大学は、高校と違って自由度の高い環境です。「がっつり踊りたい人」も、「楽しみながら続けたい人」も、「専門的に学びたい人」も、それぞれのスタイルでダンスと向き合うことができます。
「ダンスが好き」「もっと踊りたい」――その気持ちを大切にすれば、大学でも必ず居場所が見つかります。
大切なのは、自分らしい“ダンスとの付き合い方”を選ぶことです。
2. ダンスを学問として学びたい人へ
「ダンスをもっと深く知りたい」「将来はダンスを活かした仕事に就きたい」――そんな気持ちが芽生えてきたなら、大学で“学問としてのダンス”に触れてみるのも一つの選択肢です。
ダンスは単なる趣味やパフォーマンスだけでなく、表現・教育・舞台芸術・心理・身体科学など、さまざまな視点から学ぶことができます。日本には、そうした多様な学びを実現できる大学・学科がいくつもあります。
ここでは、ダンスや身体表現を中心に学べる個性豊かな大学をご紹介します。
●日本女子体育大学 体育学部 ダンス学科
ダンスを実技・理論の両面から学び、舞踊史、舞台構成、教育法、解剖学なども履修可能。将来、インストラクターや体育教員を目指す人にも人気のある学科です。
●桜美林大学 芸術文化学群 演技・ダンス専修
演劇とダンスを組み合わせたカリキュラムで、舞台での身体表現をトータルに学べます。創作活動や発表の機会も豊富で、実践的に力をつけたい人におすすめです。
●玉川大学 芸術学部 演劇・舞踊学科
舞踊・演劇・音楽を横断的に学ぶ環境で、創造性を活かした総合表現を追求します。パフォーマンスだけでなく、教育や指導に関心がある学生にも支持されています。
●京都芸術大学 芸術学部 舞台芸術学科
ダンスだけでなく、演出・照明・美術など、舞台全体を構成する視点も養える学科です。舞台に立つだけでなく、“つくる側”に興味のある人にも向いています。
●大阪芸術大学 芸術学部 舞台芸術学科
ミュージカルやコンテンポラリーダンスを中心に、豊富な発表の場と充実した施設を活かして学ぶことができます。実技と現場経験を重視する人に最適です。
●日本大学 芸術学部 演劇学科
歴史ある芸術学部の中で、演技・舞踊・演出などを総合的に学ぶことができます。理論と実践のバランスがよく、幅広い分野に興味がある人にぴったりです。
●洗足学園音楽大学 音楽学部 音楽学科 ミュージカルコース
歌・ダンス・演技の3要素を本格的に習得し、プロの舞台人を目指すコース。ミュージカルに興味のある人、舞台で輝きたい人に適しています。
●多摩美術大学 美術学部 演劇舞踊デザイン学科(演劇舞踊コース)
身体表現と美術的感覚を融合させ、空間や衣装、照明なども含めた総合的な舞台表現を学びます。ダンスとアートの融合に興味がある人におすすめです。
●芦屋大学 臨床教育学部 教育学科
教育や心理の分野から、ダンスや身体表現を通じて子どもや人の心に寄り添う視点を学びます。表現を通じたコミュニケーションや支援に興味のある人に向いています。
これらの大学では、ダンスをただ「踊る」だけでなく、「考え、伝え、育てる」ものとして学ぶことができます。
自分の興味や将来のビジョンに合わせて、「どんなふうにダンスと関わっていきたいか」をイメージしてみてください。あなたにぴったりの学びの場が、きっと見つかるはずです。
3. 本気で踊りたい!サークル・部活の選び方
大学でダンスを続けたいと思ったとき、多くの人が最初に迷うのが「サークルに入るか、部活に入るか」という選択です。どちらにもそれぞれの魅力があり、自分のスタイルや目的に合った団体を選ぶことが、充実した活動につながります。
●サークルは“自由に楽しむ”スタイル
サークルは、自由度が高くて参加しやすいのが特徴です。練習の頻度は週1〜2回程度のところが多く、学業やアルバイトと両立しやすいのが魅力。初心者歓迎のサークルも多く、ダンス経験が少なくても気軽に参加できます。
ジャンルも多彩で、ヒップホップやK-POP、ジャズ、ロックダンス、さらにはアニソンやTikTokダンスなど、学生の個性が光る活動が盛んです。学園祭や新歓ライブ、SNSでの発信など、発表の場もたくさんあり、「仲間と楽しみながら踊りたい」という人にぴったりです。
また、学部や学年の垣根を越えて交流できるのも、サークルならではの良さ。先輩・後輩というより“フラットな仲間”としてつながれる雰囲気も心地よいポイントです。
●部活は“本気で取り組む”スタイル
一方、ダンス部(または体育会系のダンス団体)は、より本格的な活動を目指す人たちが集まる場所です。週に3〜5回以上の練習を行い、ダンスコンテストや大会に出場したり、自主公演を開催したりと、目標に向かってしっかり取り組む姿勢が求められます。
ダンス歴が長い人、技術をさらに磨きたい人、将来舞台やパフォーマンスの道を目指している人にとっては、スキルアップの絶好の環境です。厳しさもありますが、その分得られる達成感やチームの一体感は格別です。
また、部活ではOB・OGとのつながりが強かったり、定期的に合宿や合同練習があったりと、活動の中で得られる人間関係も大きな財産になります。
●どちらを選ぶ?自分に合ったスタイルを考えよう
迷ったときは、「自分がどうダンスと関わりたいか」を考えてみましょう。
・気軽に楽しみながら続けたい → サークル
・本気で上を目指したい、練習を積みたい → 部活
・いろんなジャンルに挑戦してみたい → サークル
・コンテストやステージで活躍したい → 部活
・大学生活の中心にダンスを置きたい → 部活 or 活動の多いサークル
・友だちづくりや交流が目的 → サークル
大学によっては、「サークルと部活の中間のような団体」「インカレ(他大学の学生も参加OK)」のような自由なチームもあります。まずは新歓期間に複数の団体を見学して、雰囲気や練習の様子を自分の目で確かめてみるのがおすすめです。
大学では、自分の意思で“どれくらい本気でやるか”を選ぶことができます。
無理なく、でも充実した時間を過ごすために、ぜひあなたに合ったダンスライフを見つけてください。
4. 輝ける!大学でのダンスイベントと発信の場
大学でダンスを続ける楽しさのひとつは、「誰かに見てもらう」という体験がぐっと広がることです。踊るだけでなく、自分たちで考え、創り、伝える。そんなプロセスを楽しみながら、自分の表現を発信できるのが大学のダンス活動の魅力です。
●学園祭は年に一度の大舞台
大学の学園祭ステージは、まさにダンスチームが最も輝く場所。
照明、音響、広いステージ、たくさんの観客。高校時代とは比べものにならない本格的な環境で、思いきり踊ることができます。衣装や構成、振り付けまで、すべて自分たちで作り上げる達成感は格別です。
観客には在学生だけでなく、地域の人や高校生、卒業生が来ることも。注目度も高く、SNSで動画が拡散されることも珍しくありません。
●新歓・卒業公演など、感動のステージがたくさん
春の新入生歓迎イベント(新歓)では、ダンスチームが先輩としての存在感を発揮する場。パフォーマンスを通じて「このチームに入りたい!」と思ってもらえるよう、毎年気合いが入ります。
一方、卒業シーズンの卒業公演では、4年間の集大成としてラストステージを飾る場となります。仲間との思い出を詰め込んだ感動の時間は、多くの学生にとって一生の宝物になります。
●地域イベントや外部ステージにも出演
大学によっては、地域のお祭りやフェスティバル、商業施設のステージなど、学外のイベントに出演する機会もあります。地元の人々の前で踊る経験は、「誰かに届けるダンス」の楽しさを実感できる瞬間。小さな子どもやお年寄りの笑顔に元気をもらえることもあります。
イベントの中には、複数の大学が集まる交流ステージやコンテスト形式の催しもあり、他校のダンサーと競い合ったり、つながりを持てるチャンスにもなります。
●SNSで発信!“見る”から“見せる”ダンスへ
最近では、TikTok、Instagram、YouTubeなどのSNSを活用して、自分たちのパフォーマンスを動画で発信する大学ダンスチームが増えています。フォロワーを集めたり、編集や演出に工夫を凝らした動画で注目を集めることも。
SNSを通じて、仲間やファンとの交流が生まれたり、自分たちの活動が思わぬ形で広がったりと、「見せるダンス」の可能性は無限です。投稿を通じて、自己表現の力やチームでの企画力・発信力も自然と磨かれていきます。
踊るだけじゃない。つくる楽しさも大学ならでは
大学のダンス活動では、ステージ構成、演出、衣装、音源編集、広報、動画撮影など、裏方の仕事も学生主体で行うことが多くなります。自分たちのアイデアが形になっていくプロセスは、舞台芸術やチーム運営の面白さに気づくきっかけにもなります。
この経験が、将来のイベント制作や広告、メディア関係の仕事に活きることも珍しくありません。
大学は、自分たちの手で何かを創り、届けることができる場所。ステージの上でも、スマホの画面越しでも、あなたのダンスは誰かに届き、誰かの心を動かすことができます。その“輝ける場”が、大学にはたくさん待っています。
5. ダンスに打ち込めるおすすめの大学
「本気でダンスに打ち込みたい」「大学でもっと上を目指したい」
そんな思いを持っているなら、ダンスに力を入れている大学やサークルを選ぶことが大切です。ここでは、全国規模の大会で活躍している大学のダンスサークルを中心に、実力派のチームがある大学をご紹介します。
●青山学院大学(ADL)
全国でも屈指の人気と実力を誇る大型インカレサークル「ADL」は、2024年のJ.D.C.(Japan Dancers’ Championship)で見事優勝。総勢240人以上という大規模なチームながら、無音パートでの大人数パフォーマンスなど、構成力と完成度の高さで注目されています。年間を通じてステージや公演も多く、活動のスケール感は圧巻。SNSでの発信力も強く、全国のダンサーから注目される存在です。
●東北大学(WHO)
地方大学ながら、2023年のJ.D.C.で優勝、2024年は準優勝と、確かな実力を持つ「WHO」。約240人という大規模チームで、地方から全国レベルを目指す姿勢が多くの学生に刺激を与えています。初心者も受け入れており、「実力をつけたい」「本気で挑戦したい」という人にとって非常に良い環境です。
●同志社大学(Soul2Soul)
関西を代表するサークル「Soul2Soul」は、J.D.C.2025で優勝経験を持つ関西初の王者。メンバー数は約500人と非常に多く、地域イベントや自主公演、全国大会など幅広い活動を展開しています。自由で自主性のあるスタイルながら、全国レベルのパフォーマンスを維持しており、「のびのび踊りながら成長したい」人におすすめです。
●明治学院大学(BreakJam)
HIPHOPやBREAK、POPなど多ジャンルに対応し、J.D.C.で3度の優勝歴を誇る「BreakJam」。実力派メンバーがそろう一方で、初心者にも開かれており、技術面・表現面ともにしっかり指導が受けられます。都内の活動拠点を生かしながら、経験を積みたい人にとって理想的なサークルの一つです。
●中央大学(NAOKAN)
J.D.C.2018優勝、2019年準優勝という実績を持つ「NAOKAN」は、約200人規模の活発なサークル。週3回の練習を基本に、しっかりとスキルアップできる環境が整っています。初心者も参加できる開かれた雰囲気の中で、実力を伸ばしたい人に向いています。
●慶應義塾大学(es)
9つ以上のジャンルに対応する多彩なサークル「es」は、First Challenge入賞などの実績を持ち、表現の幅の広さが特徴です。技術力はもちろん、スタイルの柔軟さやチーム内の風通しのよさも魅力で、「さまざまなジャンルに挑戦したい」「多様な仲間と踊りたい」人に最適です。
●立教大学(D-mc)
演出力と構成の高さで注目される「D-mc」は、All JapanやFirst Challengeでの優勝経験もあり、動画作品のクオリティも高水準。SNSでの再生回数も話題になることが多く、ステージと映像の両面で実力を発揮しています。クリエイティブな作品づくりに興味がある人には特におすすめです。
●関西学院大学(Ballet Dance Company, BDC)
1973年創設という歴史あるサークル「BDC」は、関西を拠点にストリートダンスを中心とした活動を展開。学内外のイベント出演、外部コンテストでの受賞など、地に足のついた実績があります。歴史と伝統のある環境で、じっくりと実力を磨きたい人に合ったサークルです。
●早稲田大学(SesSion)
関東予選1位通過など、全国レベルの実力を持つ「SesSion」は、300人以上のインカレ型サークル。練習は週2〜3回と適度ながら、コンテストや公演に向けた真剣な活動が魅力です。勉強とダンスを両立させたい人にも向いています。
大学のダンスサークルは、単なる「部活動」ではなく、自分を表現し、仲間と目標に向かって突き進む大切な場所です。
規模、ジャンル、活動スタイルは大学によってさまざまですが、共通しているのは「本気で打ち込める場所」があるということ。
ぜひ、自分に合った大学とチームを見つけて、次のステージで輝いてください。
日本経済大学でダンスに打ち込む!
日本経済大学には、ダンスに情熱を注げる2つの注目チームがあります。
ひとつは渋谷キャンパスを拠点に活動するダンス部「Fire Babies(ファイアーベイビーズ)」、もうひとつは大学の魅力を外に発信する学生広報プロジェクト「Blue Rose(ブルーローズ)」。
それぞれ異なるスタイルで、ダンスを通じて学生生活を豊かに彩っています。
●Fire Babies:踊ることを楽しむダンス部
Fire Babiesは、日本経済大学渋谷キャンパスのダンス部で、ダンス初心者から経験者まで歓迎するアットホームな雰囲気が魅力。現在は少人数のメンバーで、コーチと顧問のサポートのもと、地道に練習に励んでいます。
練習場所はキャンパス地下のダンススタジオ。週に数回、学園祭(渋谷祭)や地域イベントに向けたパフォーマンスの準備を重ねています。活動は自由度が高く、月1,000円の部費で参加できるため、「大学に入ってからダンスを始めてみたい」という人にもぴったりです。
また、ダンスだけでなく、国際交流イベントやボランティア活動にも積極的に参加。アジアフェスティバルでの舞台協力や、日本文化を紹介する日帰り旅行の企画など、他国の学生と一緒に楽しめる場面も多く、ダンスを通じたコミュニケーション力が自然と育ちます。
●Blue Rose:ダンスで魅せる、伝える学生チーム
一方のBlue Roseは、大学公式の学生広報プロジェクトとして活動するチームで、ダンス・映像・パフォーマンスを通じて日本経済大学の魅力を発信しています。学内イベントや地域のステージ、スポーツイベントとのコラボなど、表現の場は多岐にわたります。
このチームの特長は、ただ踊るだけでなく、演出・構成・撮影・広報活動まで学生が自ら手がける点。パフォーマーとしての技術だけでなく、動画制作やSNSでの発信、チームマネジメントなど、クリエイティブな力も鍛えられます。
メンバーの中には、全国大会出場経験のあるダンサーや、芸能・映像・音楽に関心を持つ学生も多く、互いに刺激を受けながら成長できる環境です。「舞台で輝きたい」「人前で発信する力を身につけたい」という人には最適のチームです。
自分らしい“ダンスの関わり方”が見つかる日本経済大学
Fire Babiesのように日々の活動を楽しみながら地域とつながるスタイルもあれば、Blue Roseのようにクリエイティブな発信を目指して活動する道もあります。
どちらのチームにも共通しているのは、学生が主体となって自由に表現できること。ダンスの経験に関係なく、自分の「好き」や「得意」を活かせる場所が用意されています。
日本経済大学は、ただ踊るだけで終わらない。表現を楽しみ、人とつながり、自分を成長させる。そんなダンス活動ができる大学です。
おわりに
高校での経験を活かして、大学でもダンスを続けたい人はたくさんいます。
ダンスを学べる学科や、思いきり打ち込める環境は意外と多くあります。
自分に合ったスタイルを見つけて、充実した大学生活を送ってください。