経営学部の特徴とカリキュラム

経営学部でビジネススキルを身につける

by info@remi.website

経営学部への進学を考え中ですか?

興味がある人も、将来性があるのではないかと考えている人も、この記事を読んでみてください。

現代社会において様々な側面で役立つ経営学。多くの資格試験や公務員採用試験の受験科目となっているため、大変魅力的な学問です。大学の専攻として経営学を選ぶことは、自身のキャリアアップにもつながります。

この記事では、経営学部の特徴と経営学部のカリキュラムについて解説させていただきます。

まずは、簡単に経営学の定義や、経営学部の歴史と概要を見ていきましょう。

1.経営学の定義

①組織をうまく運営するための学問

経営学は、常に変化する内外の環境の中で、組織をどのように効率的に運営するかを研究する学問です。この研究対象は、企業だけでなく、官庁組織や学校などのあらゆる組織に及ぶと考えられています。

②企業を専門とする学問

経営学は、企業という特定の領域を研究する専門の学問です。専門の学問とは、経済学や社会学、心理学などのように、限られた変数群や理論的な枠組みを用いて研究対象に近づく学問とは異なります。教育学や宗教学のように、対象世界を特定化して多角的に接近する学問です。経営学の研究対象は企業であり、企業は生産を担うだけでなく、新しい知識を生み出す「イノベーション」なども含まれています。

2.経営学部の歴史

1904年:上田貞次郎東京高等商業学校教授により、商業学に代わる商工経営学の概念が提唱される
1920年:旧制官立神戸高等商業学校にて、上田門下の平井泰太郎講師の命名により「經營学」が講じられる
1926年:神戸高等商業学校で「經營学」という名称の授業科目を開講する
1929年:神戸高等商業学校が神戸商業大学に昇格し、経営学部を設置する
1949年:学制改革により神戸大学が設立され、経営学部が設置される
1953年:明治大学が私立大学で初めて商学部から分離する形で経営学部を設置
1991年:文京女子大学(現: 文京学院大学)が女子大で初めて経営学部を設置(2005年より共学化)
1993年:東京理科大学が理工系総合大学で初めて理工系総合大学で初めて設置。理学と工学の知識に基づいた数量的・実証的アプローチによる文理融合、イノベーション重視を基本理念とした学部としている

3.経営学部の概要

「経営学部」とは、商学部や経済学部と内容が似ているところがあります。そのため、商学部や経済学部でも「経営学」の名称を使うことがあります。経営学部の卒業生は「学士(経営学)」という学位をもらえますが、最近は学科名が多様化しているため、学位名称もいろいろなものがあります。

実践に重点を置いた教育課程を編成し、経営学を中心に簿記、商学、会計学の関連科目を学ぶことができる経営学部では、多くの学生が学習を進め、公認会計士・監査審査会が行なう公認会計士試験を受験しています。

日本の実業教育を支える学術研究は、明治時代に福沢諭吉が設立した簿記講習所や商法講習所、三菱商業学校などから始まりました。経営学部は、文系に分類されますが、数学や統計学、コンピュータ工学などの数理科学的手法を使う大学もあります。

4.経営学部の特徴

①実践的な授業

経営学部の実践的な授業は、単なる理論だけでなく、実際のビジネス現場での経験を通じて、学生たちがビジネスに関する問題に対処する能力を身につけることを目的としています。これらの授業は、企業や地域社会との密接な連携によって提供されます。例えば、実際に企業を訪問したり、企業の現場に出向いたりすることで、ビジネスについての実践的な知識やスキルを身につけることができます。

また、経営学部の授業は、グループワークやプレゼンテーションなど、実践的なアプローチを取り入れたものが多く、学生たちは自ら考え、自ら行動することで学びます。これによって、単なる理論だけでなく、実践的な経験を通じて、将来のビジネスリーダーとして必要なスキルや知識を習得することができます。

②グローバルな視野

経営学部は、グローバルな視野を持った人材を育成することを目指しています。現代のビジネスは国境を越えて行われることが多く、異文化や多様なビジネス環境に対応することが求められます。経営学部では、留学プログラムや海外インターンシップ、国際交流イベントなどを通じて、国際的な視野を身につける機会を提供しています。また、英語を使った授業も充実しており、グローバルなビジネスに必要なコミュニケーション能力を磨くことができます。

経営学部で学ぶことで、グローバルなビジネスに積極的に挑戦し、世界で活躍するビジネスリーダーになることができます。

③就職に強い

経営学部の就職に強いという特徴にはいくつかの理由があります。まず、経営学部は実践的な授業を提供しているため、学生たちは実際のビジネス現場での課題に対処する能力を身につけることができます。このような実践的な教育は、企業にとって魅力的な人材を育てることができるため、多くの企業から求人が寄せられる傾向があります。

また、経営学部ではインターンシップや就職支援プログラムも充実しており、学生たちは学部内で企業とのコネクションを築くことができます。さらに、グローバルな視野を持った人材を育成することにも力を入れており、国際的な企業に対応するための語学力や異文化コミュニケーション能力なども身につけることができます。

これらの取り組みにより、経営学部の卒業生は幅広い業界で活躍しています。さらに、学部内での就職支援やアルムナイ活動も盛んであり、卒業後も学部とのつながりを持ち続けることができます。これらの要素が就職率の高さにつながっていると言えます。

5.経営学部のカリキュラム

①経営学の基礎

経営学部において学ぶ「経営学の基礎」には、ビジネスにおける重要な概念や理論を習得することが含まれます。具体的には、マーケティング、会計、経済学、財務、人事、組織論など、ビジネスを取り巻く多岐にわたる分野を学びます。これらの分野を習得することで、ビジネスに必要な基礎的な知識やスキルを身につけることができます。

また、経営学部では、現代のビジネス環境において必要な技術や情報についても学ぶことができます。ビジネスにおけるITやAIなどの最新のテクノロジーにも触れ、ビジネスの世界で必要な多様な知識やスキルを身につけることができます。経営学の基礎を学ぶことで、ビジネスに関する基本的な知識を習得するとともに、将来的なビジネスリーダーとしての視野を広げることができます。

②実践的な授業

以下のような授業を通して、実践的なビジネススキルを身につけることができます。

(1)ケーススタディ

実際に起こったビジネスの事例を取り上げ、それを分析して解決策を考える授業です。ビジネスの現場で実際に起こりうる問題に対して、どのように対処するかを学ぶことができます。

(2)ビジネスプラン作成

自分たちが立ち上げたいビジネスのアイデアを考え、それをビジネスプランとしてまとめる授業です。ビジネスのアイデアを考えることから、プランの策定、実際にビジネスを立ち上げるまでの手順を学ぶことができます。

(3)インターンシップ

企業でのインターンシップを通して、実際のビジネス現場での経験を積むことができます。企業の内部の仕組みやビジネスの流れを知ることができるため、将来の就職活動にも役立ちます。

(4)ビジネスシミュレーション

コンピュータを使ったシミュレーションゲームを通して、ビジネスの運営や戦略の立て方を学ぶことができます。リスクマネジメントや意思決定の重要性を学ぶことができます。

③幅広い分野の学習

経営学部のカリキュラムには、ビジネスに関する基礎的な科目に加え、人文・社会科学や自然科学など幅広い分野の科目が含まれています。

例えば、哲学や倫理学、法律学、心理学、社会学、文化人類学、政治学、環境学、情報科学などが含まれます。これらの科目を学ぶことで、ビジネスのみならず、社会全体の動向や環境変化を把握することができ、ビジネスに必要なコミュニケーション能力や問題解決能力を身につけることができます。

経営学部の学生は、ビジネス以外の分野でも活躍することができるよう、幅広いキャリアパスを選択できることも特徴の一つです。

④グローバルな視野

グローバルな視野を持ったビジネスリーダーを育成するために、経営学部では国際的なビジネスに関する専門的な知識やスキルを学ぶカリキュラムも充実しています。

例えば、国際ビジネスやグローバルマーケティング、国際金融などの授業があります。これにより、グローバルビジネスのニーズに対応するための専門知識を身につけることができます。

また、海外のビジネススクールと提携して、ダブルディグリーやMBAプログラムを受けることができる大学もあります。これらのプログラムに参加することで、国際的な視野を深め、グローバルなビジネスリーダーとして活躍するためのスキルを磨くことができます。

6.経営学部で学ぶメリット

経営学部で学ぶメリットは、企業の経営に必要な知識を身に付けることができることです。具体的には、経営管理や労務管理、生産管理など、経営に関する幅広い実務的な知識や情報を学ぶことができます。そして、実際のビジネス現場におけるケーススタディを通じて、現実にどのようにビジネスが行われているのか、市場の動向についても学ぶことができます。

このように、就活の面接時に役立つ具体的な知識を身に付けられるとともに、組織解決力も養うことができます。そのため、公益性の高い組織での活動や、独自のビジネスプランを立てて起業することも可能です。

経営学部で学べる内容は、マーケティングや経済学など、ビジネス実践に役立つ知識も含まれます。そのため、自分でちょっとした商売を始めるときにも役立つし、就職後に知識不足になることも防ぐことができます。さらに、経営学部で学ぶことにより、ビジネスの現場で話されている内容を理解することができるレベルに到達することができます。

経営学部で学ぶことは、将来のキャリアにつながる貴重な経験となります。

7.経営学部に向いている人

①色々な組織に関心がある人

ビジネスがお金を稼ぐことだけが目的だというイメージが一般的かもしれませんが、多くの組織のトップは、ビジネスを社会貢献の手段と考えています。そのため、ボランティアだけではなく、ビジネスを通じて社会貢献をすることが重要だとされています。

組織には企業やNPO、自治体などがありますが、それぞれが異なる活動を行っています。そのため、経済活動を個人ではなく組織で行うことが重要であり、組織体に興味を持っている人にとっては、経営学部が適していると言えます。

②個人のモチベーションや心理に興味がある人

企業は、ヒト・モノ・金・情報・時間などの資源で構成されます。しかし、そのなかでもヒトに与える役割や、活動してもらう体制は非常に重要です。

経営理念や思想を従業員だけでなく、株主や取引先、地域社会に伝える方法も重要であり、研究対象となります。経営学部では、様々なステークホルダーの心理に興味を持つ人にとって、非常に興味深い学びが得られるでしょう。

③経営・起業に興味がある人

経営学部では、ビジネスに必要な経済学や市場分析の知識を学ぶことができます。自分のアイデアを実現するためには、市場の流れやトレンドを読み解く力が欠かせません。そういったビジネスに関心のある人にとって、経営学部での学びは非常に有益であると言えます。

④経済やビジネスに興味がある人

経済ニュースに興味があったり、将来的に家族の経営を引き継ぐ可能性がある人には、経営学部がおすすめです。経営学部での学びは実践的なものであり、社会人になってからも仕事やプライベートで役立つことができます。

⑤多岐にわたる専門分野に触れる機会を持ちたい人

経営学部は、幅広い分野を学ぶことができるため、卒業後にさまざまな業界で働くことができます。ただし、自分が興味のある分野や研究内容を事前に調べることが重要です。また、卒業後の就職活動においては、自分が身につけた経営知識やビジネススキルをアピールすることが求められます。そのため、学部生活で多くの経験を積むことが大切です。経営学部は向き・不向きが少ないため、進路を決めかねている人にとっては選択肢の一つとして考えることができます。

日本経済大学 経営学部

資格取得やインターンシップといったキャリアサポートが充実している、日本経済大学の福岡校・渋谷校・神戸校にも経営学部があります

日本経済大学の経営学部には、「経営学科」の他に「グローバルビジネス学科」「芸創プロデュース学科」3つの学科があり、10のユニークなコースが用意されています。

日本経済大学・経営学科

意思決定できる合理的経営を学び、ビジネスチャンスを活かせる知識・技能を身につけます。経営学を習得しながら、様々な分野で活躍できる人材を育成します。

・総合経営コース
・アトツギ・起業家コース
・デジタル・ビジネスデザインコース
・eスポーツ・アニメ産業コース
・飲食ビジネスコース
・SDGs・環境ビジネスコース

日本経済大学・グローバルビジネス学科

ほとんどの授業が英語で行われることで高度な英語コミュニケーション能力が身につき、グローバルに活躍できるビジネススキルも養われます。入学後すぐに留学を経験し(必須)、英語力を高めていきます。

・芸能マネジメントコース
・ファッションビジネスコース

日本経済大学・芸創プロデュース学科

多様化・グローバル化するエンターテインメントビジネスの世界で活かせるプロデュース力を身につけます。経営学を習得しながら、ビジネスやファッション、音楽・映像業界で活躍できる人材を育成します。

・グローバルビジネスコース
・エアラインビジネスコース

多くの大学が3年次から就活支援を開始する中、日本経済大学(https://www.jue.ac.jp/)では1年次からキャリアデザインを形成し、就職活動を見据えた支援をしています。1年次から将来のビジョンを持ち、専門分野を学べるのが日本経済大学の特徴です。

是非参考にしてみてください。

おわりに

経営学部で学ぶことで、ビジネススキルをはじめとした様々な能力を身につけることができます。しかしながら、それだけでなく、自己理解やグローバルマインドなど、幅広い視野を持つことも大切です。

経営学部で学ぶことは、単にビジネスマンを目指すだけでなく、社会で活躍するための基礎を身につけることでもあります。

是非、経営学部に入学して、自分自身の可能性を広げてみませんか?

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