国立大学、県立大学、市立大学、私立大学何が違う?それぞれの特徴とメリット・デメリットを徹底解説

デメリットなども詳しく解説!

by GAWA_K

高校卒業後の進路において、大学入学を選択している人は少なくありません。そのような人にとっての問題の一つは「大学は国立・私立といろいろあるけど、どんな違いがあるの?」という点でしょう。

大学は、国立・県立・市立・私立とさまざまな種類があります。果たして、それぞれの大学はどのような特徴・違いがあるのでしょうか。

今回は、大学の国立大学、県立大学、市立大学、私立大学の特徴、メリット・デメリットなどについて、詳しく解説しましょう。

 

国立大学の特徴

国立大学の概要は以下の通りです。

運営元

国立大学は、国および国の税金によって運営されている教育機関です。国立大学には国立大学法人という機関によって設置される仕組みで、この機関が国立大学を運営・管理しています。

入試形態

国立大学の入試日程は、第1次試験(共通テスト)が1月中旬、2次試験が2月下旬です。科目は5教科7科目、難易度は他の大学に比べて高めとなっています。

特色

国からの支援があるため、研究設備などが充実しており、最新かつクリーンな環境で学習・キャンパスライフを送れます。

県立大学の特徴

県立大学の概要は、以下の通りになります。

運営元

県立大学は、公立大学法人・地方自治体によって設置・運営されている大学です。東京の場合は都立大学・大阪の場合は府立大学となり、これらに加えて後述する私立大学は公立大学という総称で呼ばれています。

入試の概要

県立大学の入試日程は、大学入学共通テストが1月中旬、前期日程試験が2月下旬、中期が3月初旬、後期が3月中旬です。科目は5教科7科目以上となっています。

特色

見および市町村が運営しているため、地域に根ざした貢献ができる人材育成に力を入れている方針です。

 

市立大学の定義

私立大学の概要は以下の通りです。

運営元

市立大学は、県立大学と同じく、公立大学法人およびその地域の自治体による設置・運営です。

入試の概要

市立大学の入試日程は県立大学と同じく、大学入学共通テストが1月中旬、前期日程試験が2月下旬、中期が3月初旬、後期が3月中旬です。科目は5教科7科目以上となっています。

特色

運営先の市に根ざした学校運営が行われており、地域の文化・生活に貢献できる人材育成を目指しています。

 

私立大学の定義

私立大学の特徴は以下の通りです。

運営元

私立大学は、国や自治体ではなく企業や学校法人による運営になります。国や自治体からの支援がほとんどないため、運営資金は生徒側の支払いによる学費が主な資金です。

入試の概要

私立大学の場合、全国共通ではなく大学ごとに異なります。また他の大学と違いさまざまな入試形態がありますが、1次2次といった分類はなく1度の試験で合格が決まる仕組みです。入試日程は2月初旬〜3月下旬となっています。

特色

国や自治体による運営ではないため、自由な校風が多い傾向です。

 

国立大学のメリット・デメリット

国立大学のメリット・デメリットを以下より紹介しましょう。

メリット

国立大学のメリットとしてよく挙がるのが、学費の安さです。私立大学に比べるとその差は約2分の1で、学校によっては7分の1ほどの差があります。大学に進学したいけれど家の経済的な事情で難しいという人もいるでしょうが、国立大学なら安心です。

そして、就職に有利という点もメリットに挙げられます。国立大学は難易度の高い大学なので、簡単に入学はできません。就活の面接時、履歴書の最終学歴が国立であればアピールポイントになるでしょう。現在は学歴がすべてという風潮ではありませんが、有利になることは間違いありません。

また、教員1人に対して生徒数が少ないこともメリットです。他の大学に比べると講義の際の教員・生徒の割合が小さいため、一人ひとりに行き届く講義が受けられます。

デメリット

国立大学のデメリットは、何度が高いという点です。今回紹介した大学の種類の中では最も難易度が高いため、簡単には入学できないでしょう。私立大学のように一つの試験の受験ではなく、1次・2次と2つの試験をクリアしないといけません。教科・科目も広いので幅広い試験勉強が必要です。

 

県立大学のメリット・デメリット

県立大学のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

県立大学のメリットは、その地域の住民の学費が割引になる場合があることです。県立はその地域に根ざした地域密着型の校風であることが多いため、地元の住民を大事にする傾向となっており、学費割引などの特典をしている大学も珍しくありません。割引がなくても私立大学に比べたら全体的に学費は安くなっています。

また自治体などからの支援で設備・学内環境が充実している学校が多いのもメリットです。それまでの学生生活とは異なった充実した環境で、選考分野を深く学習・研究できます。

デメリット

県立大学のデメリットは、決して低くない入試の難易度です。国立大学に比べると難易度は低い傾向ですが、私立よりは高いといわれています。そして、難易度の高さに加えて試験回数が多いのも県立大学のデメリットです。共通テスト・前・中・後と3つの試験があり、教科・科目の範囲も5教科・7科目以上と多めとなっています。計画的に幅広い学習を進めないといけません。

 

市立大学のメリット・デメリット

市立大学のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

私立大学のメリットは、他の国公立大学と同様に学費が安いことに加えて、どの大学よりもその地域に根ざした地域密着型・最もローカル色の強い学生生活が送れる点です。その地域との深いふれあいがあるため、何かにつけて学割・割引・優待特典などが良いされていることが多く、人々とのふれあいを直に感じられるでしょう。

また、自治体のバックアップ・サポートにより、恵まれた環境・設備で研究・学習に没頭できることもメリットです。不便さのない環境で学習を進められます。

デメリット

市立大学のデメリットは、ローカル色が強過ぎてその地域以外の広がりがそれほどないという点です。人によっては大学入学を機に勉強・プライベートともに、今まで知らなかった世界を体験したいという人もいるでしょう。しかし、地域密着型の市立大学はローカル色が強いため、その地域以外の活動はあまり活発ではありません。

その地域に愛着があり大学卒業後も地域に貢献できる仕事をしたいという人であれば問題ありませんが、それ以外の人はデメリットに感じるかもしれません。

また他の国公立大学と同様に、入試試験が共通テスト・前・中・後と3つの試験、教科・科目の範囲も5教科・7科目以上と多めであるため、学習範囲が広いというのもデメリットです。

 

私立大学のメリット・デメリット

私立大学には、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

私立大学のメリットは、国公立大学に比べて難易度が優しく、入試教科・科目も少ないという点です。私立大学の入試は3教科なので、国公立大学のように幅広い学習計画を立てる必要がなく、自分の得意分野に絞って学習を進められます。

また、他の大学のように数回に分けての入試ではなく、たった1回の入試試験なのも、私立大学のメリットです。楽な気持ちで入試に挑めて、さらに多様な入試方法があるので自分に適した入試方法の選択ができます。

そして、他の大学のように国や自治体の運営ではなく、企業や学校法人が運営であるため、自由で柔軟な校風なのも、市立大学のメリットです。若い学生の感性に合った自由でスタイリッシュな校風の中で、キャンパスライフを送れます。

また、国公立大学に比べると、大学の数が多いのも私立大学の特徴です。学校数が多いということはその分選択肢が多いということなので、自分に適した学校が選びやすくなります。

デメリット

私立大学のデメリットは、大学の種類の中で最も学費が高いという点です。国立大学と比べた場合、平均して2〜3倍・最も高い大学は7倍ほどになります。自由な校風で入試の難易度も低いため敷居の低い私立大学ですが、その分、学費が高いという敷居の高さがあります。

また、最終学歴が私立大学のだと、大卒であってもそれが就活の際に有利にならない可能性があるでしょう。私立大学は大学数が多いため、偏差値も70台〜30台と幅広い種類となっています。

国立大学の場合、偏差値は最低ラインでも50台なので、最終学歴が国立大学であれば、就活の際にアピールポイントになるのが特徴です。しかし私立大学の場合はひと口に私立大学といっても、大きな偏差値の差があるため、企業によっては私立大学卒をアピールポイント扱いしないところも珍しくありません。

極端な話、私立大学というだけで、軽薄なイメージを持つ企業もあるため、就職活動では大卒であっても私立の場合だと有利に働かない可能性もあります。

 

日本の大学の種類と特色:国立、県立、市立、私立大学の違いとは?

日本の高等教育機関には、国立大学、県立大学、市立大学、私立大学という4つの主要なカテゴリーがあります。これらの大学は、設立の背景、資金調達、教育の質、学費など、多くの点で異なります。それぞれの大学の特徴を具体的な例とともに紹介し、実際の学生の一般的な体験談を交えて、これらの違いを深く掘り下げていきます。

 

国立大学:教育の基盤としての役割

国立大学は、日本政府によって設立された公立大学です。例えば、東京大学は日本で最も歴史があり、国際的にも高い評価を受けている国立大学の一つです。国立大学は、研究資金が豊富で、学費が比較的低めに設定されていることが特徴です。

東京大学での学びは、研究に対する深い洞察と、国際的な視野を持つことができると言われています。また、学費の面でも、国立大学ならではのサポートがあるため、経済的な負担が少ないと考えられます。

県立大学・市立大学:地域社会との結びつき

県立大学や市立大学は、地方自治体が設立した公立大学で、地域社会との密接な関係を持っています。例えば、兵庫県立大学は兵庫県によって設立された県立大学で、地域の産業と連携した教育プログラムが特徴です。

兵庫県立大学では、地域の企業とのインターンシップが充実しており、実際のビジネスシーンを学ぶ機会が多かったと言われています。地域に根ざした教育が受けられるのが魅力だと考えられます。

私立大学:多様性と独自性の追求

私立大学は、個人や私的な組織によって設立された大学で、多様な教育プログラムや独自の教育方針を持っています。慶應義塾大学や早稲田大学など、多くの有名な私立大学があります。学費は国立や公立大学に比べて高めですが、奨学金制度や独自の教育カリキュラムが充実しています。

慶應義塾大学では、国際的な視野を持つことを重視した教育を受けることができると考えられます。学費は高いと言われがちですが、実は奨学金や学生支援が整っているため、安心して学ぶことができると言われています。

 

大学の選び方

国立・県立・市立・私立と大学の種類を紹介してきましたが、どのタイプの大学に進学をすればいいのか、迷っている人もいるでしょう。自分に適した大学を決める方法は、以下のポイントに注目することです。

  • 学費
  • 学力
  • 自分の将来

この3つのポイントを主軸に考えていけば、自分の進む道・それを実現するための課題・その課題の解決策が見えてきます。

いくら自分がやりたい夢があってそのための知識・スキルを学ぶために大学進学をしたいと考えても、自分の学力・家の経済的な事情を無視すると、それは実現しません。かといって、なるべく学費の安いところというポイントを最優先しても、自分があまり興味のない地域密着型の市立大学に入学すると、やりたいことも満足にできないでしょう。

まず自分にとって大事なポイントを先に決めて、それを実現させるための計画を立てることが大事です。国立大学に入学したい場合は、その入試に沿って学習計画を立てる、自分の興味のある専攻が市立大学にある場合は、高い学費の問題を解消するための奨学金制度はどうなっているのかなど、一つずつ課題をクリアすることが大事といえます。

 

まとめ

大学は、偏差値だけで分類されているわけではなく、運営元によっても分類できます。今回紹介した大学の種類は国立・県立・市立・私立の4種類で、それぞれ国・自治体・企業や学校法人と運営元が異なり、それによって大学のカラーにも違いが出ています。

そして、その運営元によって生じる大きな違いとは、学費です。国立などの国公立大学は国や自治体が運営元なので、学費は安くなっており、それに対して私立大学は企業や学校法人の運営なので国からのバックアップはほとんどなく、生徒からの学費で運営が行われています。

また大学の種類によって入試の難易度も異なるので、自分の学力に加えて家の経済的事情なども配慮したうえで、自分の進路を決定しましょう。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

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