「将来どうしよう」の悩み解消!高校生のための進路選択ガイド

進路選択のポイント「自己分析」の手順などを解説!

by GAWA_K

高校生の学校生活が終盤に差し掛かる3年次になると、高校卒業以降の進路について考えないといけません。高校によっては1年次から進路についての相談があるところもあります。

高校生の中には、「将来は⚪︎⚪︎になる」という明確なビジョンがあり、それに向けて努力している人もいるでしょう。しかしそのような若いうちから確固とした目標・人生設計をしている人は少数派であり、将来は特に夢や目標がないという人も珍しくありません。

では、高校生が自分に適した進路の選択をするにはどうしたらいいのでしょうか。今回は、高校生の進路選択の方法などについて、詳しく解説していきましょう。

 

まずやるべきことは自己分析

高校の進路選択・決定の時期になると、将来はどんな職業に就けばいいのか、でも何をやればいいのかわからないと、焦っている人もいるでしょう。この時に重要なのは、先の見えない自分の未来ではなく、自分自身・自分の足元を見ることです。

「将来何をやるのか」ではなく「将来内科をやる、自分自身はそもそもどういう人間なのか」「その自分の得意分野・苦手なものか何か」と段階を踏んで考えることによって、「自分が向いている仕事は何か」という点が見えてきます。

では、高校進路における自己分析はどうすればいいのか、次よりその手順を説明しましょう。

自己分析の手順1.「自分の好きなもの・得意分野、その逆のものを徹底的に書き出す」

「自己分析って難しそう」と考えている人もいるかもしれませんが、決して難しいものではありません。まずやるべきことは、自分の嗜好・趣味・苦手分野を浮き彫りにすることです。

やり方は簡単で、自分の好きなこと・趣味、その逆で苦手なもの、嫌いなものをひたすら紙に書く、あるいはスマホなどでメモをすることです。

スマホやタブレットでも自分の使いやすいもので問題ないですが、おすすめは大きな神を用意して、ひたすら書くのが良いでしょう。この場合、後で自分で見て理解できればいいので、きれいに書く必要はありません。自己分析などと堅苦しいことは考えずに好きなように書くのがおすすめです。

ただし、好きなもの・自分の趣味・嗜好は、徹底的に書かないといけません。好きな芸能人・ミュージシャン・漫画・映画・本・作家・アニメ・ファッション・スポーツ・アスリートと、ピックアップ忘れがないほど、紙に書かなくてはいけません。

自分の好きなもの・苦手なものは、自己分析のための大事な材料です。手抜きをしないで徹底的に並べることが重要です。

自己分析の手順2.「他己分析も行なう」

自己分析の方法は、自分の過去を幼稚園〜小学校〜中学校と振り返って、その時代にどんなイベントがあったか、などを年表にして書き出すという手法もあります。

時間に余裕があればその方法でも問題なく、完成度の高い自己分析が実現可能です。しかし、この場合、過去の卒業アルバム・日記・写真などを揃える必要があり、手間がかかります。

そこでおすすめなのが、他己分析です。他己分析の手順は、質問事項をいくつか作って、周囲の人に答えてもらう流れになります。その質問事項の例は以下の通りです。

  • 質問者の第一印象、その後のギャップ
  • 質問者の長所・短所
  • 質問者が将来向いている仕事
  • 質問者になおして欲しいところ
  • 質問者の印象に残っている行動、言動

これにより、自分はこんなふうに見られているのかと、自身を客観視することができます。自己分析は自分で自分のことを分析する作業であるので、自分のことは自分がよく知っていると思いながらも、なかなか客観視できません。中にはどうしても自分に甘い都合の良い分析をする人もいるでしょう。

しかし他己分析であれば、自分以外の人間の意見なので、自分でも考えられなかった意見を聞くことができます。ただし、自分の短所について耳の痛い意見が出てくるかもしれないので、心して聞かないといけません。

 

自己分析の手順3.「分析結果を材料にして自分のやりたいことを絞る」

自己分析・他己分析が完了すれば、自分自身がどういう人間でどんな人生を送ってきたかが、ある程度把握できるので、ここまできたら自己分析の仕上げを行ないます。

自己分析の仕上げとは、自分の将来についてです。自分の趣味や嗜好、長所や短所などがわかったら、どのようなことが適正であるかが見えてきます。それをすぐに決めるのではなく、少しずつ段階を経てやっていけば無理なく決めることが可能です。

例えば、映画が大好きな人を例にとってみましょう。

  1. 映画に関わる仕事→映画俳優、映画監督
  2. 自己分析の結果、「目立つのは恥ずかしくて苦手、普段はおとなしい」
  3. 映画に関する他の仕事は、脚本家、大道具、美術などの裏方仕事、映画雑誌、メディアの編集者やライター
  4. 映画以外の映像制作もある
  5. 近年は動画編集などでクオリティの高い映像制作ができる→webに関する制作
  6. そのような仕事をするためにはどんなことを学び、学ぶためにはどんな場所に行けばいいのか

上記のように映画というキーワードだけで、これだけの選択肢があります。映画だけにこだわらずに、さまざまな方向に視点を移せばさらに選択肢を増やすことは可能です。

自分の好きなこと、それに加えて自分の性格や得意・不得意分野などを重ねれば、自分がどんな仕事が向いているのか、見えてくるでしょう。

 

自己分析の注意点

自己分析は、自分の進路の決定だけでなく、今後の人生においても役立つ重要な作業です。しかしいくつかの注意点を知っておかないとせっかくの自己分析も間違った結果となってしまうので、注意点を把握してから実践しないといけません。その注意点とは何か、次より説明しましょう。

都合のいい解釈ばかりしない

自己分析で大事なのは自身を客観視することです。しかし、自分自身のことを自分で分析するのは、簡単なようで難しい作業といえます。なるべく客観視するためには、なるべく多くの情報(自分の好きなことや苦手なものなど)を一つでも多く書き出すことです。

自分自身を分析すると、どうしても自分の良い点ばかりを書き出してしまい、客観性のない情報になってしまいます。冷静に自分を分析できる人であれば問題ないですが、自分に甘い採点にならないように気をつけましょう。

自分の短所だけにとらわれない

自己分析が苦手・客観性がない場合に便利なのが、先述した他己分析です。自分以外の周囲の人たちからの意見なので、客観的な意見を集めることができます。

他者からの貴重な意見が聞けるという点では便利なこの手法ですが、中には耳が痛いと感じる意見もあるかもしれません。他己分析の質問項目の中には、「あなたが感じた私(質問者)の長所・短所を教えてください」という項目があります。他人から見た長所・短所は貴重な意見なので、聞かなくてはいけない項目です。

しかし問題は「短所」の箇所です。「こういう点が好きじゃない」などという意見は、あまり聞きたくないことでしょう。中には遠慮をせずに辛口な意見を書いてくる人もいるかもしれません。

短所に関する意見も貴重な意見としてとらえて、自己分析および今後の人生に活かせる人であれば問題ないですが、いわれたことを気にして延々と引きずる人もいます。あくまで一意見・自己分析のための材料の一つとして捉えるようにしましょう。

 

「とりあえず大学に進学」は、決して間違いではない

高校卒業後、就職はまだしたくない、かといって将来の夢も特に決まっていないから具体的に何を勉強していいのかわからないという人も少なくありません。大学に行く人は専門的な分野を真面目に勉強するという確固とした目標を掲げている人もいるでしょう。

しかし中には「大学生活で思いっきり遊びたい」という人もいます。そのような考え方は決して不純ではありません。大学生活の醍醐味は、サークル活動や各種イベント、学校内外で体験する多くの出会いなどです。大学は現役合格としても入学時は19歳、新卒で会社に入社したときは23歳になります。

人によっては成人しているから立派な大人という意見もありますが、別の人から見たら20代前半はまだまだ子どもです。子どもが自分の将来を明確に見据えていなくても、別に変なことではありません。

では、自分の将来が見えるためには何をすればいいのか、それは多くの体験をして多くの人と出会い交流することです。それにより人間としての幅も広がり、自分が何ができるかという具体的なビジョンも見えてきます。

大学4年間で経験したことは、今後の人生においてかけがえのない財産となるので、「目標はないけどとりあえず大学入学」という選択は、決して間違いではありません。

フリーターという選択肢

高校卒業後は、進学・就職に加えてアルバイト、フリーターという選択肢もあります。フリーターであっても働いていることに変わりはなく、給料が発生する以上は立派な仕事です。

また、仕事を通して多くの経験・出会いもあります。それがきっかけで本当に将来のライフワークにしたいこと、ビジョンが見えてくるかもしれません。また、バイト先の正社員登用制度もあるので、バイトから正社員になれる可能性もあるでしょう。

無職・ニートでも問題ありませんが、何もしていない以上お金も発生せずに何も生まれません。フリーターとして一生懸命働くことも、立派な選択肢の一つです。

 

まとめ

高校卒業後の自分の進路が決まらない場合、まずは自己分析をしましょう。自分の好きなもの・趣味・苦手なものなどを徹底的に書き出すことによって、自分自身がどんな人間であり、どんな仕事がふさわしいのかが見えてくる仕組みです。

自己分析・他己分析によって出た情報を駆使すれば、具体的な業種・職種が浮かび上がってくるでしょう。

進路を先に決めようとせずに、まずは自分自身と向き合ってみましょう。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

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