短大と専門学校、大学の学費の違いとは

それぞれの学校タイプの学費の特徴、学費に関する情報も解説!

by GAWA_K

高校卒業後の進路に進学がありますが、ひとくちに進学といっても大学・短大・専門学校と進学先の学校のタイプはさまざまです。進学するには学力も重要ですが、もう一つ注目しないといけないのは学費です。

大学・短大・専門学校には、どのような学費の違いがあるのでしょうか。今回は大学・短大・専門学校それぞれの学費、学費に関する情報などについて、詳しく解説していきましょう。

 

大学・短大・専門学校、それぞれの特色

学校の学費を確認する前に、学校それぞれの特色を理解しておきましょう。それぞれの特徴は以下の通りです。

大学

大学には以下のような特徴があります。

  • 入学方法:一般・学校推薦で受験、難易度は偏差値によって異なる
  • 修業年限:4年制、学部によっては6年制
  • 卒業後の進路:学部、学科で学んだ知識を活かす業種が多いが、進路の選択肢は幅広い。また大学院に進学する手段もあり
  • その他の特徴:サークル活動、学校内イベントが活発
短大

短期大学の特徴は以下の通りです。

  • 入学方法:一般・推薦で受験
  • 修業年限:2年制が一般的だが3年制もある
  • 卒業後の進路:学校で学んだことを活かせる仕事、それ以外の業種
  • その他の特徴:2年制なので大学より忙しく、サークル活動などもそれほど活発でない
専門学校

専門学校の特徴は以下になります。

  • 入学方法:筆記試験、書類審査、面接など。願書を出せばほとんど入学可能
  • 修業年限:2年制が一般的、3年制の場合もあり
  • 卒業後の進路:学校で学んだ専門職、専門的な業界
  • その他の特徴:専門的な分野を学習するため忙しい、サークル活動などは活発でない

 

大学・短大・専門学校、それぞれの学費は?

では、大学・短大・専門学校の学費はいくらぐらいなのでしょうか。以下よりそれぞれの学費をみてみましょう。

大学

大学は、国立・私立によって学費に違いがあります。4年間の学費の平均値は、それぞれ以下の通りです。

  • 国立・公立:約250万円
  • 私立:約450万円

私立は授業料が高く、さらに設備費という費用もかかるため、国立・公立より学費が高めとなっています。

短大

短大は2年制の場合、入学から卒業までにかかる平均的な学費は、約200万円です。内訳は授業料・入学料(入学時のみ)・設備費となっています。

1年間の学費だけを見ると国立・公立より高めですが、2年制なので総額だと国立・公立より安いです。

専門学校

2年制の専門学校の場合、学費の総額は平均して約230万円です。専門学校の場合、他の学校に比べると専門的な実技も学習するため、授業料・入学料・節義費に加えて実習費も内訳に加わります。

 

学習内容によって学費が異なる場合もある

学校は、大学・短大・専門学校と種類がありますが、それぞれの学校、特に専門学校は一つの分野に特化した学校なので、その種類はsらに細分化されます。そして、その学校の特性によって学費が異なる仕組みです。

では、学費にはどのような違いがあるのか、以下よりそれぞれ紹介しましょう。

大学

大学は国立・公立と私立によって学費が異なることは先述しましたが、文系学部・理系学部によって学費には差があります。理系学部・学科は実習・研究といった講義が多いため、学費が高い仕組みです。

特に医療に関する大学・医学部・学科は実習・研究に比重が置かれているため、学費は高くなります。医学部は学費が高い上に6年制なので、入学から卒業までにかかる学費はどの大学・学部よりも高額です。

専門学校

専門学校は、専門性が高い実践的な技術・知識を学習することが前提の学校であるため、卒業後は即戦力が期待される人材でいなければいけません。専門学校の中には最終学年次・あるいは卒業後に資格取得が必須のところもあるため、学校で行なう授業も実践的なものが多く、それだけ学費も高くなります。

中でも高木学費なのが、大学と同じく医療系の専門学校です。以下の専門学校は学費が高い傾向です。

  • はり・きゅう・あんまマッサージ指圧系
  • 柔道整復系
  • 臨床検査、臨床工学系
  • 歯科技工、歯科衛生系
  • 理学療法、作業療法系
  • 看護系

民間資格・国家資格の取得が必須の仕事であり、習得するための知識・スキルも多いです。それを身に付けるために専門性の高い講義が用意されているので、学費も高くなります。また、医療系は3年制であるので、それだけ学費も高くなる仕組みです。

短大

大学・専門学校の中間の位置にいるのが短大です。しかし専門学校の種類によっては専門学校の方が学費が高くなるところもあります。

 

知っておくと便利な学費に関する知識

人によっては、大学に進学できる学力がありながら、家庭の経済事情などで進学を断念という人もいるでしょう。そのような人は学費に関する役立つ知識・情報を知っておくと便利です。では、学費に関する情報を以下より紹介しましょう。

奨学金制度

学費の給付・借入ができる奨学金制度の存在を知っている人は少なくないでしょう。奨学金は大学だけの制度だと思っている人もいるかもしれません。しかし奨学金制度は、大学だけでなく、短大・専門学校も対象なのです。

奨学金は、以下のようなルートで受けることができます。

  • 公的機関に申請する(日本学生支援機構・日本政策金融公庫・日本教育公務員弘済会など)
  • 学校が独自に用意した奨学金制度に申請
  • 各自治体が用意した奨学金制度に申請

お金の面で困っている場合は、各機関に相談をすることをおすすめします。

授業料免除制度

奨学金以外にも授業料免除制度というものがあります。この制度に申請すれば、授業料の一定額を減額することが可能です。

授業料免除制度の免除対象は、家庭の具体的な年収を提示しないといけません。対象となる世帯の年収は以下の通りです。

・住民税非課税世帯

  • 世帯の年収が270万円未満、本人が18歳の場合:支援額は満額
  • 世帯の年収が300万円未満、本人が19〜22歳の場合:支援額は満額

・住民税非課税世帯に準ずる世帯

  • 世帯の年収が300万円未満、本人が18歳の場合:支援額は2分の3
  • 世帯の年収が400万円未満、本人が19〜22歳の場合:2分の3
  • 世帯の年収が380万円未満、本人が18歳の場合:1分の3
  • 世帯の年収が400万円未満、本人が19〜22歳の場合:1分の3

上記のような経済事情を証明することに加えて、もちろん学生本人の学力も必須です。

奨学金制度と授業料免除制度は併用可能なので、経済面で学費の支払いが苦しい場合でも、負担を減らせます。

 

大学・短大・専門学校に向いている人

高校卒業の進路をどうするか迷っている人もいるでしょう。では、大学・短大・専門学校は、どんな人が向いているのでしょうか。次より説明します。

大学

高校卒業後に経営学や経済学などを恵まれた環境で学びたい人は、大学進学が向いていますが、そのような明確な目標がない人も実は大学進学に向いています。

高校を卒業すれば立派な大人の仲間入りで、現に就職して働いている人も珍しくありません。そう思われている一方、この年齢は、いわゆるモラトリアムと呼ばれている社会に組み込まれる前の段階です。

中には、大学生のうちから起業をして大きな仕事をしたいと野望を持っている人もいるでしょう。しかし、その反面「大学生になったら遊びたい」と思っている人も少なくありません。

大学生活は、サークル活動・学園祭など学校イベント・学校以外の遊びや出会いなど、それ以前の学生生活に比べて一気に活動内容・範囲が広がる時期です。また、20歳になればお酒も解禁になるので、飲み会なども堂々とできます。

このように4年制のうちの3年間はさまざまな経験をして遊び、その中で自分の将来を決めていけばいいという考えも、決して不純ではありません。また、そのような大学生活で経験したさまざまな遊び・出会いは、今後の人生の糧となります。

専門学校

具体的な将来のビジョンがあり、「自分が将来なりたい職業について、より専門的な知識・技術を学びたい」という人は、専門学校が向いています。

専門学校は、業界のコネクションもあるので、就職先も見つけやすいです。また、講師と交流すれば講師を経由してさまざまな人脈・業界の体験のチャンスが得られます。そして、同じ志を持った学友とも知り合えて、仲間が増えるのが、専門学校の特徴です。

短大

大学と専門学校の中間の存在が、短大です。専門学校ほど専門性に特化しているわけではなく、大学と比べたらイベントごとが多いわけではありません。

高校卒業後も明確な将来のビジョンがあるわけではないが、高卒でない最終学歴を習得したいという人、高校を卒業してももう少し学業に専念したいという人は、短大に向いています。

 

日本経済大学の奨学金制度のご案内

大学をどこにしようか迷っている人、それでいて家の都合などで学費の準備に困っている人は、日本経済大学の奨学金制度のご利用がおすすめです。日本経済大学は2つの奨学金制度を用意しています。

・日本経済大学 後援会奨学金

10万円の奨学金が支給される制度です。支給対象は春学期の成績などで、結果によって返済義務のない奨学金が受け取れます。学費免除制度を受けた人は対象外です。採用対象者は1年次生で20名、渋谷校は40名程度になります。

・日本経済大学 同窓会奨学金

前年度の成績などによって、返済義務のない20万円の奨学金を受け取れる制度が、同窓会奨学金です。実施校は福岡キャンパスのみですが、2〜4年次生それぞれ10名程度が支給対象となります。

また、先述した国や自治体が行なっている奨学金制度(給付型)、授業料免除制度も、日本経済大学は対象校です。

 

まとめ

「高校卒業後は就職じゃなくて進学をしたい、でも家の経済事情がそんなに余裕がないから就職するしかないのかな…」

そんな風に自分の将来の選択肢がないと決めつけている人もいるかもしれません。そんな経済事情を救済してくれる国・自治体・学校サイドが用意してくれた制度が、奨学金・授業料免除制度です。

奨学金・授業免除制度は確かに便利な制度ですが、その前に自分が進学の選択肢である大学・短大・専門学校のうち、どれが自分に適しているのか、よく考える必要があります。

いくら奨学金・授業料免除制度で学費の心配がなくなったからといっても、特に大学は誰でも簡単に入学できるものではありません。

その大学の偏差値によりますが、学力が足りていないと大学に進学することはできないので、志望校に入学できるようにしっかりと勉強する必要があります。

具体的にどの学校にどれだけの学費がかかるのか、把握しておくことも大事です。どれだけの学費がかかり、自分の経済事情に対して、どれだけの免除ができるのか、しっかりと計算をしておきましょう。

自分の家庭の経済事情、学力、学費免除が可能な制度の種類および申請方法などの詳細など、あらゆることに目を向けて把握することが大事です。

 

 

「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。

■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)

都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。

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