それまでの学生生活では学べなかった分野が、大学における経営学です。各大学には経営学部・経営学科が用意されており、専門的な知識・スキルを学ぶことができます。
そして近年、注目されているのが、経営学における英語力の重要性です。一見、経営学と関連のなさそうな英語のスピーキング・ヒアリング能力ですが、なぜ重要といわれているのでしょうか。
今回は、経営学と英語の関係性、そして、英語と経営が学べる私立大学15選を紹介します。経営学、そして英語力も本格的に身に付けたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ経営に英語が重要なのか
経営業務に限らず、現在はあらゆる分野において英語を話す・聞く・書くといった能力が重要視されています。なぜ経営の世界で英語が重要とされているのでしょうか。それは、英語の能力を習得することによって、ビジネスの規模が何倍にもなるからです。
近年は、インターネットなどのツールのおかげで、海外企業・人材との交流も簡易なものになりました。しかし、どんな手段であってもコミュニケーション方法は、言語を駆使したやり取りになります。
近年は翻訳アプリがありますが、翻訳アプリの直訳では文章のテイスト・意味が十分に伝わりません。海外のビジネスパートナーたちと円滑なコミュニケーションを図るには、やはりある程度の英語スキルが必要なのです。
英語を自在に使えるようになれば、業務の対象が海外にも及ぶので、市場は狭い国内だけにとどまらず、数倍の規模になります。国内の市場だけが対象だと消費者の数は限られますが、海外にも対応できれば、活躍できる場は一気に拡大することが可能です。
また、海外も市場に入れた場合、リスク拡散もできます。このように英語力を習得すれば、あらゆる可能性が広がることでしょう。
英語と経営が学べる私立大学15選
大学では、グローバルな活躍を想定して、英語の学習を重視した学部・学科を用意しているところもあります。では、英語と経営が学べる大学はどこなのか、おすすめ私立大学15選を、以下より紹介しましょう。
1.立教大学
立教大学の経営学部には、国際経営学科があります。この学科は、英語で経営を学習して世界の舞台でリーダーシップを発揮できる人材の育成が目的です。学科の全生徒が留学体験・海外インターンシップ体験をしてもらい、経営学の講義もほとんど英語で行うので、数年で英語力が養われます。
2.中央大学
中央大学にある国際経営学部は、グローバルビジネスリーダー育成を目標に掲げている学部です。経営・経済学の理論、そして語学運用スキルの学習を通じて、日々多くの生徒たちが精進しています。
高度な経営学の知識・スキルおよび外国語のコミュニケーションスキルを多彩なカリキュラムで指導するのが特徴です。
3.東京理科大学
東京理科大学の経営学部にある学科は、経営学科・ビジネスエコノミクス学科・国際デザイン経営学科という3つです。そして、どの学科にも、卒業所要単位の一般教養科目の中に「外国語を学ぶ科目群」があります。
3つの学科は、それぞれの視点で高度な経営学を指導しますが、どの学科にも英語の学習は必須となっているので、ハイレベルな英語力が身に付くでしょう。
4.玉川大学
玉川大学の経営学部は、国際感覚と英語力を養い、グローバルスタンダードで考える能力を指導する方針です。
入学時に「グローバルビジネスコース」「国際会計コース」「マーケティング戦略コース」といった3つのコースを選択して、自分に適した能力を伸ばします。英語力に加えて実践力を身につけることを重視した学習方針です。
5.名古屋外国語大学
名古屋外国語大学には、現代国際学部という学部が用意されています。現代国際学部の学習指針は、「キャリア教育の推進」「国際感覚に優れたグローバル人材の育成」です。
学部の中でもグローバルビジネス学科は、単に英語力を養うだけでなく、世界のビジネスシーンで通用する英語スキルを学びます。マネジメント・マーケティングに関するスキル・知識を習得できるのが特徴です。
6.明治学院大学
明治学院大学にある国際学部では、大学生活を通してグローバルマインドを育むための学部です。この学部には、国際学科・国際キャリア学科の2種類があります。
国際学科は文化や政治などからグローバルな課題を考察・理解、国際キャリア学科は、英語力・グローバル人材育成が目標です。国際キャリア学科はサポート体制により、海外留学・海外インターンシップを活発に行なっています。
7.神奈川大学
神奈川大学の経営学部には、国際経営学科が用意されています。この学科は、海外の国際感覚・文化の違いなどを学び国際経営に必要な知識を指導する方針です。
短期〜中長期の留学プログラム、ビジネスプランコンテスト・地域の協力による商品快活など、実践的な体験を通して、国際感覚・英語力を身につけます。
8.名城大学
愛知県名古屋市にある名城大学には、経営学部・国際経営学科があります。ただ単に英語力を身につけるだけでなく、海外の地域や文化を理解してもらい、世界に通用する人材育成をすることが目的の学科です。
国際フィールドワーク体験、世界的な成功を経験している企業のトップを招いての講座、さまざまな資格取得試験のサポートなどを行なっています。
9.立命館大学
立命館大学の経営学部には、国際経営学科があります。生徒たちに留学を経験してもらい、国際ビジネスの現場に触れて学習してもらう方針です。
この学科では、グローバルな視点の経営学の学習だけでなく、外国語の学習・習得も重要な要素となっています。英語スキル・知識の基本的な習得から始まり、その後はアカデミック英語の学習も用意されているのが特徴です。
10.二松学舎大学
二松学舎大学の国際政治経済学部には、国際経営学科があります。この学科では1・2年次に語学教育科目があり、英語能力の基礎から実践までしっかりと学習するのが特徴です。
マーケティング・キャリアマネジメント・ファイナンスなど、経営楽に関する柱もしっかりと学習するので、高度な英語力・経営学の知識・スキルが身につきます。
11.立命館アジア太平洋大学
立命館アジア太平洋大学には、国際経営学部(APM)・経営管理研究科(GSM)があります。
APMは、グローバルビジネスを牽引するリーダーの育成が目的です。「経営戦略/リーダーシップ」「マーケティング」「会計/ファイナンス」「アントレプレナーシップ・オペレーションマネジメント」という4つの柱を主軸に指導を行ないます。
GSMは、グローバル化する企業にとって重要な、総合的マネジメント能力を持った人材育成が目的です。
12.駒澤大学
駒澤大学では、グローバル社会に対応できる人材育成を目的とした、グローバル・メディア・スタディーズ学部を2006年に設立しました。
世界的に広がる情報の本質、それを伝える伝達方法の構造の理解、そして実践的な英語力の学習を指導します。正しい情報を取捨選択してビジネスに活かせるための人材育成が特徴です。
13.別府大学
大分県・別府市にある別府大学には、国際経営学部・国際経営コースがあります。グローバル企業および国内企業の経営者・経営管理者の育成が主な目的です。主体的な事業運営・支援ができる人材育成を目指しています。
TOEICを始めとした資格取得試験に対応できるカリキュラムが用意されており、資格取得希望者に対して手厚いサポートをしていることも特徴です。
14.共栄大学
埼玉県春日部市にある共栄大学には、国際経営学部があります。「実際の現場体験」「グローバル社会に対応できる人材育成」「就職のためのキャリア教育」という3つの柱を主軸にしているのが特徴です。
さまざまなコースが用意されているので、自分に適した学習・就活ができるでしょう。
15.日本経済大学
日本経済大学の経営学部には、グローバルビジネス学科があります。その内容については次の段落で紹介しましょう。
英語と経営が学べる日本経済大学の「グローバルビジネス学科」とは
日本経済大学の経営学部・グローバルビジネス学科は、高度な英語力とビジネス能力を習得するための学科です。
この学科はほとんどの講義を英語で行なう決まりで、普段の講義を受けるだけで英語によるコミュニケーション能力が向上します。また、入学してすぐに行われる留学体験も特徴の一つです。
グローバルビジネス学科は、「グローバルビジネスコース」「エアラインビジネスコース」と2種類のコースがありますが、経営について学べるのは、グローバルビジネスコースの方になります。
このコースで受けられる科目は、以下の通りです。
・アカデミックライティング
出された課題に対して論理的な思考で文章作成をする科目
・総合英語
英語のリスニング・リーディング能力を取得する科目
・海外語学・経済研修
海外語学・経済研修に参加する科目
・ビジネス実務
ビジネスにおいて大事な理論・技能を理解して、ビジネス実務の基本的知識のマスターを目指す科目
・ビジネスイングリッシュ
ビジネスに必須の英語スキルを磨く科目
これらの科目により、総合的なビジネスセンス・英語能力が身につきます。
また、日本経済大学のグローバルビジネス学科は、就職に有利になる各種資格の取得に対して、手厚いサポートを実践していることも、特徴の一つです。在学中に以下の資格の取得ができます。
- 経営学検定
- TOEIC
- IELTS
- 上級ビジネス実務士
- 上級情報処理士
- TOEFL
- 実用英語技能検定(1〜3級)
- 秘書技能検定
- 他
在学中に自分に適した資格を選択して取得しておけば、就活の際のアピールポイントになるでしょう。
英語力に加えて、国際社会の仕組みやマーケティング理論などの経営学も学べて、ビジネススキルを向上させることが可能なのが、日本経済大学のグローバルビジネス学科です。
まとめ
グローバル社会において重要な要素と言われているのが、英語スキルです。英語という異文化の言語をマスターすることによって、その人の世界は数倍にも広がり、今まで見たことのない世界が見えてきます。
そして、それはビジネスの世界でも同じことが言えるでしょう。しかしその反面「今は翻訳ソフト・青売りがあるから英語が話せなくてもなんとかなる」という意見も少なくありません。
しかし、翻訳された言葉だと、微妙なニュアンスが伝わりにくくなり、円滑なビジネス交渉ができないという意見もあります。翻訳ソフト・アプリを使って何度もやり取りをするので、結果的に非効率的になるという弊害が生じてしまうでしょう。
そのような弊害を回避して、海外のビジネスマンたちとスムーズなビジネスを実践するには、英語能力が不可欠と言えます。日本の各大学は、そのようなニーズに対応するため、今回の記事で紹介したような経営学と英語を学習の対象にしている学部・学科が少なくありません。
将来のために、経営学の知識・英語力が身につく進学を検討してみてはいかがでしょうか。
「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。
■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)
都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立された大学です。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は、経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持っています。日本有数の、留学生を抱える国際色豊かな大学です。