建築を学びたい高校生必見!

建築学部の面接どうする?

by info@remi.website

大学受験では、学科ごとの専門知識や適性が重視されることはもちろん、大学や学部の方針に合うかどうかを見極める面接試験も重要な合否のポイントです。特に建築学部の面接では、「空間や建物をデザインしたい」「街づくりに貢献したい」という志望動機のほか、デッサン・模型製作などの経験を通じて培った表現力や問題解決能力をアピールできるかがカギとなります。

今回は、建築学部の面接でどのような対策をすればよいのか、「建築学部の魅力」や「面接で問われやすい内容」「対策のポイント」などをご紹介します。参考になれば幸いです。


建築学部の魅力

1. 建物・空間を創り出す醍醐味

建築学部では、住宅やビルはもちろん、公共施設や街づくりまで扱うため、街の風景や人々の暮らしを作り上げる楽しさがあります。自分の設計した空間が多くの人に利用され、生活の質に影響を与える醍醐味は、他分野にはない魅力といえるでしょう。

2. 多角的な学び

建築は、デザイン性や構造力学、材料工学、都市計画など、実に幅広い分野を横断して学びます。これらを総合的に学ぶことで、創造力はもちろん、論理的思考力やプロジェクトマネジメント力も身につきます。

3. 作品を形にできる

建築学部では模型製作やCADなどのソフトを使った設計演習、実際の建築現場を視察する授業も多く、手を動かしながら学べるのが特長です。自分のアイデアを“形”として表現していくなかで、ものづくりに対する理解やセンスを磨けるのは大きな強みとなります。


建築学部に入学するメリット

  1. 多岐にわたるキャリアパス
    建築家はもちろん、設計事務所、ゼネコン、デベロッパー、インテリア関連企業、行政の都市計画部門など、就職先が幅広いです。資格取得(建築士など)により、専門性を高めながらキャリアアップも期待できます。

  2. 社会的影響力が大きい
    建築物や都市計画は、人々の生活や文化に大きく関わります。自分のプロジェクトが完成すれば、その街や地域のシンボル的な存在になることも少なくありません。社会や街づくりに直接貢献できる分野といえます。

  3. 専門性と総合力が身につく
    意匠設計(デザイン)だけでなく、構造や環境工学、都市工学などを総合的に考えられるスキルが得られます。将来的には独立開業し、自分の事務所を構える人もいるため、経営的な視点も必要とされます。


建築学部の面接が重視される理由

建築学部の入試では、筆記試験やポートフォリオの提出(総合型選抜や推薦入試の場合)などと並んで、面接やプレゼンテーションが重要視されます。これは、建築に対する熱意や将来のビジョン、創造力、コミュニケーション能力を直接見極めるためです。

  • 作品への考え方
    たとえば、自作の模型やデッサンがあれば、その意図や工夫点を説明できるかどうかを評価されます。

  • 建築分野への具体的な興味・関心
    「どんな建築が好きか」「将来はどんな分野に携わりたいか」など、本人の想いや情報収集力が問われます。

  • チームワークや協調性
    建築のプロジェクトは、設計者だけでなく施工管理、設備、行政など多くの人と協力して進めます。面接では協調性やコミュニケーション力が見られることもあります。


建築学部の面接でよくある質問例

面接では、以下のような質問が想定されます。

  1. 「なぜ建築を学びたいと思ったのですか?」

    • 幼少期から建物に興味があった

    • 有名な建築家や建築作品に感銘を受けた

    • 街並みや環境問題などに関心があり、建築を通じて社会貢献したい
      など、自分の経験やエピソードを交えて具体的に答えましょう。

  2. 「あなたが好きな建築家や建築作品は何ですか? その理由は?」

    • ル・コルビュジエ、フランク・ゲーリー、隈研吾、伊東豊雄など、具体的な名前を出し、その建築家の特徴や作品の魅力を自分の言葉で説明できるとよいです。

  3. 「将来どのような建築に携わりたいですか?」

    • 住宅建築、公共施設、都市計画、リノベーションなど、自分が関心を持っている分野を挙げ、理由を付け加えましょう。

    • SDGsや省エネ・環境保護に配慮した建築、災害に強い建築など、社会的ニーズにも言及できるとアピールになります。

  4. 「チームで建築を作り上げるうえで、大切なことは何だと思いますか?」

    • コミュニケーション・情報共有・リーダーシップ・協調性など、具体的に挙げて自分の考えをしっかり述べましょう。

  5. 「高校時代に取り組んだ活動や作品はありますか?」

    • 美術部やデザイン系のコンテストへの参加、模型や図面を描いた経験があればアピール材料になります。

    • ポートフォリオがある場合は、作品の一部を説明できるようにしておくとよいでしょう。


面接対策のポイント

1. 建築に対する具体的な興味を深める

  • 有名建築家や作品、建築用語・技術などをリサーチしておく。

  • 観光地や地元の建築物を実際に見に行き、写真やスケッチを取るのもおすすめです。

2. 自分の体験をうまく語れるようにする

  • なぜその建築物が心に残ったのか、どんな感銘を受けたのか、自分の感想を言葉にしておきましょう。

  • 高校時代に部活やコンテスト、探究学習などで得た経験を、建築学にどう生かしたいかを整理しておく。

3. ポートフォリオ(作品集)の準備

  • 総合型選抜や推薦入試では、スケッチや模型写真など、自分の作品をまとめたポートフォリオを求められることがあります。

  • 作品の意図・工夫点を簡潔にまとめ、面接時に説明できるように練習しましょう。

4. コミュニケーション力を意識する

  • チームで大きなプロジェクトを動かすのが建築の特徴。面接でも、相手の目を見てハキハキ話す・笑顔と積極性が大切です。

  • 日常からグループワークやイベント運営などで得た協調性やリーダーシップの経験を整理しておくとよいでしょう。

5. よくある質問への回答を練習

  • 「志望動機」「好きな建築家とその理由」「将来像」「自己PR」などの定番質問への回答は、あらかじめ声に出して練習し、落ち着いて話せるようにしておく。


志望理由書や面接質問への回答例

志望動機の例

「私は古民家など歴史的建造物のリノベーションに興味があります。日本の伝統的な建築技術を現代のニーズに合わせて活かすことで、文化を守りながら新しい価値を生み出せると感じるからです。高校時代には地元の伝統建築調査に参加した経験があり、建物の構造やデザインに込められた知恵を学ぶうちにさらに魅力を感じました。貴学の建築学部では、構造力学や意匠デザインだけでなく、地域再生や街づくりに力を入れている点が魅力だと考えています。将来は、住む人や地域に寄り添った建築を創造できる建築家を目指したいと思います。」

面接質問への回答例:「好きな建築家とその理由」

「私は隈研吾さんの作品が好きです。自然素材や周囲の環境との調和を大切にしている点が魅力に感じています。例えば、杉板を外装に使った建築や、木材や石など地域の素材を使用することで、建物が景観に溶け込む手法を多く取り入れています。建築がその場に調和し、かつ新しいデザインとして成立するところに、真のクリエイティビティを感じます。」


日本経済大学と建築学部

なお、日本経済大学には建築学部は設置されていません。
日本経済大学は主に経済・経営分野に特化した学部を持つ大学です。建築を本格的に学びたい場合は、建築学科や建築デザイン専攻を持つ大学・専門大学を検討する必要があります。志望校を決める際は、それぞれの大学が重視するカリキュラムや研究領域、デザイン系・工学系のどちらに力を入れているかなどを比較し、オープンキャンパスなどで実際に確認してみるとよいでしょう。


まとめ

建築学部の面接では、建築への熱意具体的な興味・関心、そして将来のビジョンをしっかり伝えることが重要です。建築は学際的な分野であり、デザイン力や論理的思考、協調性など多面的な素質が求められます。面接では「なぜ建築か?」「どんな建築を作りたいか?」を軸にして、自分の経験や考えを堂々と語りましょう。

  1. 建築に対する具体的なエピソードを盛り込む

  2. 好きな建築家や作品を掘り下げておく

  3. ポートフォリオや模型の説明はわかりやすく

  4. コミュニケーション能力・協調性をアピール

  5. 面接前に模擬練習で落ち着いて話せる準備を

建築学を志す皆さんが自分の言葉で熱い想いを伝えられれば、きっと面接官の心にも響きます。しっかり準備をして、面接本番に臨みましょう。応援しています。

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