学校推薦型選抜や総合型選抜(AO入試)に挑む受験生にとって、面接は避けて通れない重要な関門です。多くの大学が、学力だけでなく、受験生の個性や人間性、大学への進学意欲を見極めるために面接を設けています。そのため、面接での質問に対する回答はもちろん、立ち振る舞いやマナーも重要視されています。特に、一部の大学では面接の評価が全体の結果に大きく影響することがあり、準備の徹底が求められます。
この記事では、面接でよく聞かれる質問への答え方、面接時の適切な振る舞い、そして面接の流れについて、受験生が理解しやすいように詳しく解説します。試験当日に落ち着いて自信を持って対応できるように、しっかりと準備しておくことが成功の鍵となります。
1. 大学入試の面接試験とは?
大学入試における面接試験は、受験生の多面的な能力や性格、学びに対する熱意を深く理解するために行われます。これには、筆記試験では測定しにくい受験生の個性や価値観を見極める目的があります。
①個人面接・個人面談
個人面接は、受験生一人と一人または複数の面接官が対話を行う形式です。事前に提出された志望理由書やその他の書類を基に、受験生の過去の経験、将来の目標、趣味や興味に関する質問がなされることが一般的です。この形式では、受験生が他の受験生に影響されることなく、自己を十分にアピールできる機会があります。また、受験生の専門分野や興味のある領域に関して深く掘り下げた質問がされる場合もあります。
特に、専門分野について詳しくない面接官からの予期せぬ質問に対しては、即座に答えられなくても、「これから学びを深めていく意欲があります」といった前向きな姿勢で対応することが重要です。このような態度は、学ぶ意欲や柔軟性を示すことができ、面接官に好印象を与える可能性があります。
②集団面接
集団面接は、通常、3~5名の受験生が同時に面接室に入り、面接官からの質問に順番に答えていく形式です。このタイプの面接では、他の受験生の存在によって緊張するかもしれませんが、準備した内容を自信を持って伝えることが大切です。一般的に、「志望理由」や「自己PR」など、全員に同じ質問がなされることが多く、それぞれが自分の番で回答します。
面接の進行は、質問の順番が予告なしに変更されたり、受験生全員に対して順不同で意見を求められることもあるため、常に注意深く他の受験生の発言を聞いておく必要があります。他の受験生の回答から影響を受けることがあるかもしれませんが、そこで大切なのは、自分の意見や考えをはっきりと、そして誠実に伝えることです。他の人とは異なる視点やアイデアを持っていることを示すことができれば、面接官に強い印象を与えることが可能です。自分らしさを意欲的にアピールし、独自の魅力を前面に出しましょう。
③プレゼンテーション
プレゼンテーション形式の面接では、あらかじめ与えられたテーマや課題に基づいて、受験生が発表を行います。この形式の面接では、受験生の知識だけでなく、情報を整理し伝える能力、そして聞き手を引き込むプレゼンテーション技術が試されます。多くの情報を盛り込みたくなる気持ちを抑え、制限時間(通常は3分から10分程度)内に要点をまとめ、明確に伝えられる構成を考えることが重要です。
プレゼンテーション後には、その内容に関する質疑応答が行われる場合が多いため、発表した内容を深く理解しておく必要があります。また、発表に関連する質問だけでなく、一般的な面接質問にも対応できるよう準備しておくと安心です。プレゼンテーション形式の面接は、受験生の多面的なスキルをアピールする絶好のチャンスです。内容の正確性はもちろん、聞き手の興味を引きつける話し方やプレゼンテーションの工夫を心がけましょう。
④グループディスカッション
グループディスカッションは、大体5名程度の受験生が一緒になり、あらかじめ与えられたテーマについて話し合います。この形式では、問題解決能力や論理的思考力、さらにはコミュニケーション能力や表現力、そして協調性やリーダーシップなど、多岐にわたるスキルが評価の対象となります。討論の方法は自由討論、ケーススタディ(問題に対する解決策や提案を行う)、ディベート(賛成と反対に分かれての討論)など、様々です。
討論のテーマは、多くの場合、受験生が志望する学部や学科に関連する社会的な課題から選ばれます。ここでは、結論を出すことも重要ですが、その結論に至るまでのプロセス、つまりどのようにしてチームとして話し合いを進めていったかが特に重要視されます。したがって、議論に積極的に参加し、自らの意見を明確にしながら、他の参加者の意見にも耳を傾ける柔軟性を示すことが求められます。
また、ディスカッション後には、参加者の発言内容に基づく質疑応答が行われることがあります。このため、自分の意見だけではなく、ディスカッション中に展開された議論全体を把握し、ブレない考えを整理しておくことが有効です。
2. 大学入試面接でよくある質問と答え方
大学入試の面接では、受験生の思考や価値観、学びへの意欲などを深堀りするために、様々な質問がなされます。ここでは、面接でよく聞かれる代表的な質問とその効果的な答え方を紹介します。事前に模擬面接などを通して準備をしておくと、当日の緊張を減らし、自信を持って対応できます。
①志望動機についての質問(経営学部を例に)
面接での志望動機の質問は、あなたがその大学や学部に対してどれほど情熱を持っているか、そしてどのようなビジョンを描いているかを示す絶好の機会です。経営学部を例にした答え方とその例を以下に示します。
この大学の経営学部を選んだ理由を教えてください
- 答え方:この大学の経営学部が提供するカリキュラムや特別プログラム、インターンシップの機会、教授陣の専門分野などに惹かれた理由を具体的に述べ、それが自分のキャリア目標や将来の計画にどのように役立つかを説明します。
- 答え方の例:「貴学の経営学部は、実践的なビジネススキルを学生に教えることで知られています。特に、起業家精神を養うプログラムと産業界との連携による豊富なインターンシップの機会に魅力を感じました。私は将来、自分のスタートアップを立ち上げる夢があり、貴学での学びがその実現に向けた重要なステップだと確信しています。」
なぜ経営学部を志望しましたか?
- 答え方:経営学を学びたいと思った動機や、その分野で達成したい具体的な目標を話します。また、社会や業界にどのような変化をもたらしたいか、個人的な興味や経験を結びつけることができます。
- 答え方の例:「私は高校時代から、組織のリーダーとして様々なプロジェクトを成功に導いてきました。その経験から、チームを統率し、戦略を立てることの重要性を学びました。経営学部での学びを通じて、これらのスキルをさらに深め、将来は革新的なビジネスモデルを創出するリーダーとなりたいです。」
本学を訪れたことはありますか?また、その印象を教えてください。
- 答え方:キャンパス訪問の経験があれば、経営学部の施設や環境、学生や教員との交流から得た印象を述べます。訪問経験がない場合でも、オンラインでの情報収集やバーチャルツアーを通じて感じたことをシェアします。
- 答え方の例:「実は、貴学の経営学部をオンラインで詳しく調べ、バーチャルツアーに参加しました。特に、学生が実際のビジネスケースに取り組む様子や、起業に関するワークショップが行われていることに興味を持ちました。学生たちが活発に意見を交わし、学び合っている姿からは、実践的な学びの場であることが伝わりました。また、教員と学生間の距離が近い印象を受け、個々の学生の興味やキャリア目標に対して、きめ細やかなサポートが提供されていることがわかり、非常に魅力的に感じました。」
これらの質問に対する答え方は、あなたがその学部、特に経営学部に対してどれだけ深く理解しているか、そしてその分野で将来どのように活躍したいのかを示す良い機会です。自分の経験や学びたい内容を具体的に結びつけることで、面接官にあなたの熱意とビジョンを伝えることができます。また、事前に綿密な準備をしておくことで、自信を持って面接に臨むことが可能になります。経営学部を志望する理由は人それぞれ異なりますが、自分自身の興味や将来の目標を明確にし、それがなぜこの大学の経営学部で実現可能なのかを説得力を持って伝えることが重要です。
②大学入学後の抱負についての質問
大学入学後の抱負に関する質問は、面接官があなたの学びに対する意欲や将来に対する展望を理解するために重要です。経営学部に進学する学生を想定して、以下に答え方とその例を示します。
入学後に何を学びたいですか?
- 答え方:入学後に学びたい具体的な分野やスキルを挙げ、それを学ぶことでどのように自己成長を遂げたいか、将来の目標にどう結びつけたいかを述べます。
- 答え方の例:「経営学部では、特にデジタルマーケティングと起業家精神に関するコースを深く学びたいと考えています。デジタル化が進む現代社会において、マーケティング戦略の重要性は増すばかりです。私は将来、革新的なスタートアップを立ち上げることが目標です。大学での学びを通じて、効果的なブランディングや顧客獲得戦略に関する知識とスキルを身につけ、実践的なビジネスモデルを構築できるようになりたいです。」
入学後勉強以外に取り組みたいことは何ですか?
- 答え方:学業以外に参加したいクラブ活動やプロジェクト、社会貢献活動などを挙げ、それに参加することで得られる経験や学びが自分の成長や将来の目標にどのように役立つかを説明します。
- 答え方の例:「学業以外では、大学の起業家クラブに参加し、実際にビジネスプランコンテストに挑戦したいと考えています。この活動を通じて、実際のビジネスシーンで求められる創造性や問題解決能力を養い、同じ志を持つ仲間とのネットワーキングを深めたいです。また、地域社会への貢献として、小規模企業向けのデジタルマーケティング支援ボランティアにも関わりたいと思います。」
卒業後はどのような進路を考えていますか?
- 答え方:卒業後のキャリアプランや具体的な目標を述べ、大学での学びや活動がその目標達成にどのように寄与するかを説明します。
- 答え方の例:「卒業後は、テクノロジー分野に特化した新規事業開発に関わる仕事に就きたいと考えています。大学でのデジタルマーケティングや経営戦略の学びは、この目標を達成するための基盤となります。また、学生時代に培った起業家精神やプロジェクトマネジメントの経験は、将来、革新的なビジネスアイデアを現実のものとする際に役立つと確信しています。具体的には、テクノロジーを活用して社会課題の解決に貢献するスタートアップを立ち上げることが私の夢です。そのためには、大学での学びを生かし、最先端のテクノロジー動向を理解し、ビジネスモデルの開発に必要な経営学の知識を深めていきたいと考えています。」
これらの質問への答え方は、面接官にあなたがただ漠然と大学生活を過ごすのではなく、具体的な学びや目標に向かって努力し、成長していきたいという強い意志を持っていることを伝えます。自分の抱負や計画を明確にし、それを実現するための意欲を示すことが、面接で良い印象を与える鍵となります。
大学入学後の抱負について話す際には、個人の興味や情熱を反映させることが大切です。また、その抱負がどのようにして社会貢献や将来のキャリアにつながるのかを示すことで、より説得力のある回答となります。自分の夢や目標を実現するために大学で何を学び、どのような活動に取り組みたいのかを具体的に伝えることで、面接官に自分の熱意を伝えましょう。
生徒の主体性を尊重し、私たちが自発的に学び、探求することを奨励してくれました。この環境のおかげで、自分の関心分野を深く掘り下げる機会を持つことができ、特に経営学に興味を持つようになりました。この経験は、私が大学での学びにも積極的に取り組む意欲を持っている理由の一つです。」
③高校生活についての質問
大学入試の面接で高校生活について聞かれることは、受験生がどのような背景を持ち、どのような価値観や経験を大学生活に持ち込むのかを理解するためです。
高校生活で、一番印象に残っていることはなんですか?
- 答え方:高校時代の特別な経験や思い出を挙げ、その経験があなたにどのような影響を与えたかを語ります。
- 答え方の例:「高校生活で最も印象に残っているのは、国際交流プログラムへの参加です。異文化を直接経験し、様々な背景を持つ人々との交流を通じて、自分の視野が大きく広がりました。この経験から、異文化理解の重要性と、グローバルな視点を持つことの価値を深く理解することができました。これは、経営学部で学ぶ上で非常に役立つと感じています。」
高校生活で最も力を入れて取り組んだことを教えてください。
- 答え方:具体的な活動やプロジェクトを例に挙げ、そこで学んだことや得られたスキルを詳述します。
- 答え方の例:「高校時代、私は科学部の一員として、持続可能なエネルギー源に関するプロジェクトに力を入れて取り組みました。このプロジェクトでは、チームワーク、問題解決能力、そして持続可能性への深い理解が求められました。経営学部での学びにおいても、これらのスキルを生かし、特にサステナビリティとビジネスの結びつきについてさらに深く探求したいと考えています。」
あなたの高校はどのような学校ですか?
- 答え方:高校の教育理念や特色、そこでの学びが自分に与えた影響について述べます。
- 答え方の例:「私の高校は、学生一人ひとりの自主性と創造性を重視する学校でした。多様な学問分野に触れる機会が豊富にあり、自分自身の興味や才能を発見することを奨励されました。このような環境での学びは、自分が何に情熱を感じ、将来どのような分野で貢献したいかを見つけ出すのに大きな影響を与えました。特に、経済学と社会学のクラスでは、ビジネスの社会的責任と企業倫理について深く考える機会を得ました。これらの授業が、私が経営学部でサステナブルなビジネスモデルについてさらに学びたいと強く感じるきっかけとなりました。」
これらの質問への答え方は、あなたが高校時代にどのような経験をし、どのような価値観を持ち、どのように成長してきたかを面接官に示す良い機会です。高校生活の経験があなたの個性を形成し、将来の学びやキャリアの目標にどのように影響を与えているかを具体的に説明することが重要です。また、これらの経験が大学での学びや活動にどのように役立つかを繋げて考え、それを明確に伝えることで、面接官にあなたの意欲と準備の良さをアピールできます。自分の高校時代を振り返り、自己分析をしながら、どのような点を面接で強調したいかを考えてみましょう。
④大学の印象についての質問
大学の印象に関する質問は、面接官があなたがその大学に対してどれだけ情報を収集し、具体的にどのようなイメージを持っているかを知るために用います。以下に、大学の印象についての質問とその答え方、例を示します。
オープンキャンパスに参加したときの印象を教えてください。
- 答え方:もしオープンキャンパスに参加したことがあれば、その際に感じたキャンパスの雰囲気や教員、学生との交流、施設の印象などを具体的に述べます。参加していない場合は、オンラインセッションや公式ウェブサイトから得た情報をもとにした印象を共有します。
- 答え方の例:「オープンキャンパスに参加した際、キャンパスの緑豊かな環境と、学生たちが活発に学び合っている様子に非常に良い印象を受けました。また、教員の方々が学生一人ひとりの質問に丁寧に答えている姿から、学生を大切にする教育方針を強く感じました。」
本学についてどのようなイメージを持っていますか?
- 答え方:大学に対するイメージを、ウェブサイト、パンフレット、知人からの情報など、さまざまな情報源から構築した内容をもとに説明します。大学が提供する教育の質、学生生活の雰囲気、キャンパスの環境など、具体的な側面を挙げて回答すると良いでしょう。
- 答え方の例:「貴学には、先進的な研究施設と、学際的な学びの場が整っているという強いイメージを持っています。特に、経営学部では実践的なビジネススキルを学べると聞き、現代のビジネス環境で求められる能力を身につけるための理想的な場所だと感じました。また、学生主体のプロジェクトが多く、学生が自ら学びを深め、社会問題に取り組む姿勢にも魅力を感じています。」
その他、大学に対して特に印象的だった点はありますか?
- 答え方:大学の特定のプログラム、イベント、または学生サービスなど、特に印象的だった点を挙げて、それがあなたにどのような影響を与えたか、またそれによってどのような期待を抱いているかを述べます。
- 答え方の例:「大学の学生支援プログラムに非常に良い印象を受けました。特に、キャリアサポートセンターが提供するインターンシップマッチングサービスや就職準備セミナーは、学生が将来に向けてしっかりと準備できるようサポートしている点が印象的です。これらのサービスを利用することで、自分のキャリア目標に合った経験を積み、将来の就職活動に向けて有利な立場を築くことができると感じました。また、先輩たちがこれらのサポートを活用して、希望する分野での就職に成功している事例を多数聞き、大学が学生のキャリアサポートに本気で取り組んでいることが伝わりました。このような環境で学ぶことができることに大きな期待を寄せています。」
これらの質問への答え方によって、面接官はあなたがその大学にどれだけ興味を持ち、入学後にどのような活動を期待しているかを理解することができます。大学に対するポジティブな印象と具体的な期待を伝えることで、あなたの意欲と大学での成功への確信を示すことができます。大学の印象について話す際には、具体的な情報に基づいたイメージを伝え、それがあなたの学びや将来の目標にどのように貢献するのかを明確にすることが重要です。
⑤その他
面接での「その他」のカテゴリには、受験生の個性や時事問題への意見、筆記試験の振り返り、面接官への質問など、さまざまな内容が含まれます。これらは面接の流れを豊かにし、より深い相互理解を促進するために用いられます。
最近気になるニュースは何ですか?
- 答え方:社会的な話題や、自分の学問分野に関連する最近のニュースについて語り、それに対する自分の意見や考えを述べます。
- 答え方の例:「最近、私が特に関心を持っているニュースは、再生可能エネルギーの普及率が世界的に上昇していることに関する報道です。特に、太陽光発電と風力発電の技術が進化し、より多くの国で採用され始めていることが希望を感じさせます。これは、私たちが直面している気候変動の問題に対処する上で重要なステップだと考えます。経営学部で学ぶ学生として、これらの技術が市場にどのように影響を与え、ビジネスの世界でどのように活用できるかを学びたいと思います。」
筆記試験の出来はどうでしたか?
- 答え方:正直かつ建設的な方法で筆記試験の自己評価を行います。うまくいった点と改善が必要だと感じた点の両方を挙げます。
- 答え方の例:「筆記試験では、経済学と数学の部分に自信を持って臨むことができました。一方で、英語の長文読解では時間を有効に使い切ることができず、いくつかの問題に対して深く考える時間が足りなかったと感じています。今後は、時間管理と読解スキルの向上に努めたいと思います。」
大学への質問はありますか?
- 答え方:面接の最後に教員に質問する機会が与えられた場合、大学生活や学部のプログラム、将来のキャリアサポートなどについて具体的な質問を準備しておきます。
- 答え方の例:「経営学部では、学生が実践的なビジネススキルを身につけるための特別なプログラムやサポート体制があるかどうかを教えていただけますか?また、学生が自分のビジネスアイデアを形にするための支援は提供されていますか?」
これらの質問に対して、あなたの個性や価値観、学びへの意欲を示すことができます。また、筆記試験の振り返りや面接官への質問は、あなたが自己反省ができる人物であり、主体的に学びやキャリア形成に取り組む意志があることを示す良い機会となります。これらの回答を通じて、自分の考えを率直に伝え、同時に大学やプログラムに対して真剣に興味を持っていることを示すことが重要です。
面接官からの質問は、あなたの知識、経験、興味だけでなく、将来に対する姿勢や学びへの熱意を評価するためのものです。そのため、具体的で誠実な回答を心がけることが大切です。また、質問への準備を通じて、自分自身について深く考え、自己理解を深める良い機会ともなります。
面接官への質問は、単に情報を得るためだけでなく、面接の終わりに印象的な締めくくりをするチャンスでもあります。面接官への質問を通じて、あなたの関心や学びに対する熱意、将来に対する真剣な取り組みをアピールできます。その際、大学やプログラムについて事前にしっかりとリサーチしておくことで、より有意義な質問が可能になります。
最後に、「その他」のカテゴリでは、準備された質問に対する回答だけでなく、臨機応変に対応する柔軟性も評価されます。面接は双方向のコミュニケーションであることを忘れずに、自分の思考や意見を積極的に表現しましょう。
3. 面接の流れ
大学入試の面接は、緊張する経験かもしれませんが、流れを理解しておけば安心して臨めます。面接は、一般的に以下のステップで進行します。
①面接の場所への入室
- 面接は、個別の教室で行われることもあれば、広いホールに複数のコーナーが設けられて行われることもあります。面接室に入る際は、ドアをノックし、「失礼します」と言って入室します。面接が終わったら、同様に「失礼します」と言って部屋を出ます。
②自己紹介
- 面接官の前に着席する前に、受験番号や氏名をハキハキと名乗ります。これは面接官があなたを正確に識別するために重要です。
③着席
- 面接官から着席を促されるまで立ったまま待ちます。座るタイミングを指示されたら、「よろしくお願いします」と言ってから着席します。荷物は、指定された場所に置きましょう。
④質疑応答
- 面接官からの質問に対して、あらかじめ準備しておいた回答や考えを伝えます。質問の意図をよく理解し、落ち着いて明確に答えるよう心がけましょう。
⑤面接の終了
- 質疑応答が終わったら、面接官が面接の終了を告げます。その際は、「ありがとうございました」と感謝の意を表してから、静かに席を立ち、部屋を出ます。
面接の流れを事前に知っておくことは、当日の緊張を軽減させるのに役立ちます。また、面接のマナーや挨拶にも注意し、教室やホールの規模にかかわらず、自信を持って振る舞いましょう。学校で提供される面接練習の機会は、実際の面接を想定した貴重な練習となるので、積極的に参加することをお勧めします。
4. 面接のマナー
面接では言葉だけでなく振る舞いや態度も大切です。理解しやすく、実践しやすい面接のマナーを紹介します。
①姿勢
面接では入室時から背筋を伸ばし、自信があり準備ができている様子を見せることが重要です。手の指先まで意識し、リラックスしながらも正しい姿勢を保つよう心掛けましょう。控室にいる時からこの姿勢を意識することで、面接室に入った瞬間から良い印象を与えられます。
②歩き方
だらしない歩き方を避け、背筋を伸ばしてきびきびと歩くことで、エネルギッシュで意欲的な印象を与えます。入退室時に周りをきょろきょろと見回すのではなく、落ち着いた態度で直進しましょう。
③表情
緊張して硬い表情になりがちですが、さわやかな笑顔を意識することで、明るく前向きな印象を面接官に伝えることができます。質問を受けた際には、落ち着いて微笑みながら答えるようにしましょう。
④表現
面接官が話しているときは、相槌を打ったり、うなずいたりして理解していることを表現しましょう。回答する際には、はっきりとした声で、時には適切な身振りや手ぶりを交えると、より伝わりやすくなります。
④目線
面接官とのコミュニケーションでは、目を見て話すことが基本です。直接目を見ることが難しい場合は、面接官の眉間を見ると良いでしょう。面接官が複数いる場合には、話しながら1人ひとりに目を配ることが大切です。
⑤身だしなみ、服装
制服が指定されている場合は、清潔で整った制服で臨みます。私服の場合は、ジャケットや襟付きのシャツ、スラックスやスカートなど、きちんとした服装を選びましょう。カジュアルな服装は避けることが一般的です。
これらのマナーを守ることで、面接官に良い印象を与えることができます。準備と練習を重ね、自信を持って面接に臨みましょう。
おわりに
大学入試の面接は、あなたを深く知る絶好の機会です。この記事を通して、面接の準備に必要なポイントを押さえていただけたと思います。自分の思いや経験をはっきりと伝え、面接官との対話を通じて、志望する大学での未来を描いてください。
事前の準備と自信が、面接の成功への鍵です。自己表現の練習を重ね、ポジティブな姿勢で面接に臨んでください。あなたの入学を待っている大学での新しいスタートに向けて、最後の一歩を踏み出しましょう。
日本経済大学の総合型選抜(AO入試) 幼稚園から大学院まで全国に30校以上の学校を展開する「都筑学園グループ」が運営する「日本経済大学」は、1968年に設立され、福岡県太宰府市に本部を置く私立大学です。現在、福岡、神戸、東京都渋谷区に3つのキャンパスがあります。非常に多くの留学生を受け入れる国際色豊かな大学です。 日本経済大学は、多彩な分野において学びを展開し、現代の変化に対応する力を養成しています。経済の国境を超えた時代において、経済や経営の領域においてもよりグローバルかつ多角的な視点を持つことが必要とされています。このような状況に応えるため、日本経済大学では経済学と経営学を中心とした2学部6学科18コースを展開しており、学生たちの可能性を広げる教育を実践しています。 入試方式 特徴:総合型選抜(AO入試)は、年間を通じて複数期に分けて実施されるのが特徴です。全8期に渡り、それぞれの期ごとに出願が可能です。 受験資格:現役生はもちろん、既卒生も受験可能です。広く多様なバックグラウンドを持つ学生の応募を受け入れています。 募集形態:専願のみの募集となっており、他の大学との併願はできません。これにより、日本経済大学への強い意志を持った学生が集まります。 評価方法:主に書類審査と面接による総合評価で合否が決定されます。学生の多面的な能力や個性を評価することに重点を置いています。 実施学部 日本経済大学の総合型選抜(AO入試)は、経済学部と経営学部の以下の学科で実施されます。 経済学部:経済学科、商学科、健康スポーツ経営学科 経営学部:経営学科、グローバルビジネス学科、芸創プロデュース学科 受験方法 キャンパス:福岡キャンパス、東京渋谷キャンパス、神戸三宮キャンパスでの受験が可能です。地域にとらわれず、希望するキャンパスで受験できます。 オンライン受験:物理的な距離を越えて受験するため、オンラインでの受験も選択できます。よりアクセスしやすい方法で、学生一人ひとりがチャレンジできるよう配慮されています。 出願について 詳細な出願期間、出願資格、試験日程、募集人数については、公式の募集要項をご確認ください。日本経済大学のウェブサイトでは、最新の入試情報や募集要項が提供されています。 日本経済大学の総合型選抜(AO入試)は、学生の夢や目標に向かって真摯に努力する姿勢を評価し、その可能性を最大限に引き出す機会を提供します。自分自身をしっかりと表現し、日本経済大学での新しい学びの旅を始めましょう。