日本国内だけでなく、国外の事業拡大を実践するグローバルビジネスは、国内だけに留まらない顧客の獲得、それによる収益増加、コスト削減、リスク軽減などが一度に実現します。
インターネットの普及および専用モバイルの簡易化により、ますます加速するグローバルビジネスですが、学生のうちからグローバルビジネスの構造について学べる場所があります。それが大学・専門学校のグローバルビジネス学科です。この学科はどのようなことを学べる学科なのでしょうか。
今回は、大学のグローバルビジネス学科の詳細について、詳しく解説していきましょう。
グローバルビジネスの特徴、学ぶメリット
昨今はグローバルという言葉を頻繁に目にするようになりましたが、グローバルビジネスとはいったいどのような意味合いがあるのでしょうか。グローバルビジネスの特色、そしてグローバルビジネスに関する知識を身につけた際のメリットについて、以下より紹介しましょう。
グローバルビジネスとは
グローバルビジネスとは、文字通りグローバル(世界的規模である様子)に展開するビジネスのことです。グローバルビジネスの実施は、市場および顧客の飛躍的な拡大が実現することがメリットに挙げられます。国内だけでは日本という市場に限られますが、日本を飛び出すことによってその市場、新規顧客との出会いは無限に広がるでしょう。
昔であれば、国内ー海外という物理的な距離により、業務の進展が思うようにいかないというデメリットがありました。しかし今ではインターネットにより距離・時間という障害は解消されています。
そして、グローバルビジネスが軌道に乗れば市場拡大により大量生産が実現しますが、それにより業務の効率化も実現するでしょう。効率化のためには初期投資がかかりますが、効率化によりますます収益は向上して、初期投資分はすぐに回収できます。
また、事業におけるリスク回避・軽減が実現することも、グローバルビジネスのメリットです。市場が拡大すれば、国内だけでなくいくつものプラットフォームが持てます。一方の業績が悪化して赤字になっても、他の業績好調の方面の事業に力を入れれば、赤字分はフォローできる、といったことできるでしょう。
一つの場所で失敗をしても他方でカバーできる、あるいは一方で事業展開をキープしつつ他方で新規事業にチャレンジできるといった、さまざまな可能性が広がるのが、グローバルビジネスの魅力といえます。
グローバルビジネスを学ぶメリット
先述した通り、グローバルビジネスは企業によって多大なメリットをもたらしますが、その反面、日本の企業にはそれほど浸透していないのも事実です。なぜメリットの多いグローバルビジネス展開を始めない企業が多いのか、その理由は新しいビジネスフォーマットに対応できる人材が、慢性的に不足しているからです。
グローバルビジネス人材には、次のような要素が求められています。
- 語学力
- 柔軟性・発想力
- 積極性異文化への理解力・対応力
- 広い視野
- コミュニケーション能力
日本の社会は昭和〜平成を経て、かつてのような年功序列・封建的な風潮は薄れつつありますが、まだまだそのような風潮が根深いことも事実です。このような環境の企業ではグローバルビジネス人材を育成することは難しく、封建的な企業の場合、そのような人材も集まりません。
そのため、まだ少数派といわれているグローバルビジネスにとって大事な要素を持った人材は、どの業界でも多大なニーズがあるのです。
日本経済大学・グローバルビジネス学科で学べること
グローバルビジネスに必要な大事な要素を身につけるには、具体的にどんな学習をすればいいのかわからないという人もいるでしょう。そのような人におすすめなのが、大学のグローバルビジネス学科、それを扱う学科に進学することです。
グローバルビジネスは歴史の浅い概念でありながら、現在全国の大学では、積極的にグローバルビジネスを対象とした講義・プログラムを実施しています。
では、大学ではグローバルビジネスに関して、どのような学習方法を行なっているのでしょうか。その例として日本経済大学のグローバルビジネス学科について、以下よりその内容を紹介しましょう。
学科には2つのコースがある
日本経済大学のグローバルビジネス学科は、グローバルビジネスにおいて重要とされている英語力を養う学科です。ほとんどの授業が英語で行われるためハイレベルな英語力が身に付きます。またグローバルビジネスに必要なビジネススキルの習得・必須である留学な度を経験してもらい、優れた人材を育成することが学科の目的です。
グローバルビジネス学科は、以下のような2つのコースが用意されています。
グローバルビジネスコース
ほとんどの授業を英語に行い英会話コミュニケーションが飛躍的に向上するカリキュラムとなっているのが、グローバルビジネスコースです。また、現在社会の経営学論や組織論など、運営に関する研究及び実務を行い、グローバルな活躍ができるビジネスパーソンが育つ環境となっています。このコースの科目は以下のような種類です。
・アカデミックライティング
身近にある素材・出来事を通じて、考え方・ものの見方について学ぶのが、アカデミックライティングです。文章を作成しながら論理的な思考を身につけます。
・総合英語
英語スキルを総合的に学ぶのが、この科目です。スキルのインプット・アウトプットを繰り返してリスニング・リーディング能力を向上させます。
・ROSE(海外語学・経済研修)
単位取得の重要科目が、海外留学・海外研修です。実際に現地の人材・雰囲気に触れることでグローバルな視点に磨きをかけます。この科目では、自分から現地の人たちと交流する積極性も必要です。
・ビジネス実務
グローバル的な展開に関係なくビジネスそのものの構造・理論、技能を学ぶのが、ビジネス実務です。企業の具体的な実務や必要なスキル(対人関係の対応など)を学びます。
・ビジネスイングリッシュ
日本語にビジネス用語があるように、ビジネスの場において使用頻度の高いビジネスイングリッシュを学ぶのが、この科目です。
エアラインビジネスコース
国外でも通用する高度なコミュニケーションスキルを学習するのが、エアラインビジネスコースです。このコースの強みはJALとの教育提携によって専門家による本格的な指導が受けられることが挙げられます。
エアライン業界を中心に観光産業全域を学習することが可能です。高品質な学習内容により、卒業後はグローバルな舞台で活躍できるでしょう。
エアラインビジネスコースで用意されている科目は、以下の通りです。
・エアラインビジネス論
航空輸送産業の市場や政策といったポイントを軸に、基本的な事柄を学習するのが、エアラインビジネス論です。各航空会社のさまざまな業務を学ぶことによって、有望な人材が育成されます。
・エアライン実務
航空業界の実務を課外授業で実践するのが、エアライン実務です。実務だけでなく航空業界の歴史も学び、この業界がどのような成り立ち方をしているかを学び、現状認識をします。
この科目を受講することにとって、生徒っちが自主的に業務内容・歴史を調べるといった自主性・積極性が生まれることも、この科目の目的です。
・ホスピタリティビジネス
ホスピタリティビジネスの概要を知学ぶのが、この科目です。学習することにより将来の可能性の考察、収益構造およびサービス提供を思考する力を養います。
・航空産業論
エアラインビジネスが抱えた課題・今後の展望などを、グローバルな視野で学ぶのが、この科目です。業界の社会貢献、地域活性化についての関連性も学習します。
大学でのグローバルビジネスの学習、4年間の流れ
大学でグローバルビジネスを学ぶ場合、勉強は入学から卒業までどのような流れで進んでいくのでしょうか。以下より、日本経済大学のグローバルビジネス学科を参照して、在学4年間の流れをみてみましょう。
1年次
グローバルビジネスを学ぶための環境に慣れるのが、1年次です。グローバルビジネス学科の授業は、ほとんど英語で行われます。そのような環境に慣れること・英語の基礎の学習、海外研修の体験などが、1年次の主なスケジュールです。
2年次
1年次で身につけた英語力をさらに向上、来年時に予定の長期留学先を決めるのが2年次です。自分の英語の実力に見合った留学先を、2年次で決定させます。
3年次
昨年から計画していた長期留学の実施、留学先で英語力を磨くことが、3年次の課題です。またこの時期に、就活で有利となるTOEICの高得点を目指します。
4年次
就職へ向けてビジネスの現場で使用頻度の高い英語を学ぶのが、4年次です。希望する就職先・目指す分野を目指して英語によるコミュニケーションスキル・言葉のセンスを磨きます。
卒業後の主な進路
グローバルビジネス学科を卒業した生徒たちの就職先は、以下のような例が多いです。
- 外資系企業
- 通訳・翻訳
- 商社
- 国際機関職員
- 観光業界
- その他
また、英語力のさらなる向上・勉強の追求をするため、卒業後は就職せずに大学院への進学を選ぶ人もいます。
グローバルビジネス人材にとって有利な資格
将来グローバルビジネス方面に進みたいと検討している人にとって、有利となるのが資格取得です。資格取得は未経験者であっても、知識・スキルを持っていることの証明にもなるため、企業側としても即戦力が期待できる人材と評価してくれます。そのため、在学中に資格取得をしておくといいでしょう。日本経済大学・グローバルビジネス学科では、在学中に以下のような資格取得が可能です。
- 経営学検定
- TOEIC®
- IELTS®
- 上級ビジネス実務士
- 上級情報処理士
- TOEFL
- 実用英語技能検定(1〜3級)
- 秘書技能検定
- 簿記検定(日商1~3級)
- パソコン検定/実用英語技能検定(1~2級)
- ビジネス能力検定
- ITパスポート
- MOS(Word/Excel)
- 国内旅行業務取扱管理者(全国旅行業協会)
- 総合旅行業務取扱管理者(日本旅行業協会)
- 貿易実務検定/国際会計検定(BATIC)
- 日商ビジネス英語検定(2~3級)
- サービス接遇検定
- etc.
大学サイドからの親切なサポートを受けて、上記のような資格取得試験が受験できるため、お得といえるでしょう。
まとめ
日本を飛び出して世界を股に掛けて事業展開をするグローバルビジネスは、飛躍的な市場拡大・新規顧客獲得の実現など・リスク拡散による軽減・回避などさまざまなメリットがある事業スタイルです。
しかし、今現在の日本の企業ではグローバルビジネスに対応できている企業は少数派であり、自前で人材育成ノウハウも確立できていないところが少なくありません。
そのようなご時世において多大なニーズがあるのがぐっローバルビジネスに関する知識・スキルを持った人材です。グローバルビジネスに関する知識・スキルは、日本経済大学をはじめいくつかの大学で学習できます。将来、幅広い世界で働きたいと考えている人、新しい世界に踏み出したいという積極性・好奇心旺盛な人におすすめの分野です。
「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。
■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)
都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持つ日本有数の留学生を抱える国際色豊かな大学です。