警察官になるにはどうするのか?大学生から人気の公務員のなり方とは

by GAWA_K

国民・国家の治安を守る警察官は、昔から多くの映画やドラマの題材となっていることからわかる通り、かっこいいイメージがあります。

では、実際に警察官とは、どのような方法でなれるのでしょうか。今回は、警察官に関する以下のようなポイントをまとめてみました。

  • 警察官の種類
  • 警察官になる方法
  • 警察官に向いている人

警察官になるための手順、警察に向いている人の特徴などについて、詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

警察官の種類

警察官とひとくちにいっても、いくつかの種類があります。警察官は大きく分けると
「都道府県警察」「警察庁」の2種類に分類される仕組みです。それぞれ地方公務員・国家公務員という違いがあり、業務内容も異なります。

警察官を目指している人は、まずどのような種類があるのか頭に入れておくことが大事です。では、警察官にはどのような種類があるのか、以下より説明しましょう。

 

都道府県警察

地方公務員である都道府県警察は、全国都道府県の地域にそれぞれ配置されている機関です。全国それぞれの地域およびそこに住む住民たちの治安・安全を守る役割を果たしており、対応する案件も身近な落とし物の管理から、交通事故、犯罪と多岐にわたります。

都道府県警察は、案件の種類に対応する専門の部門が存在しているのが特徴です。その部門を以下より紹介しましょう。

 

地域警察部門

警察官の一般的なイメージで思い浮かぶのが、この地域警察です。交番・駐在所に居てその地域の治安・安全を守る役割をしています。一般的なイメージのある警察官・お巡りさんといえば、この地域警察部門を思い浮かべる人が多いでしょう。地域警察の主な業務内容は、以下の通りです。

  • 地域をパトロール・巡回しての事故防止・防犯活動、職務質問
  • 事件・事故が勃発した際に対処する初動警察活動(その後の捜査活動の担当は別)
  • 交番を尋ねた人への対応(道案内、紛失届、落とし物の受理、その他相談)

以上のような地道な業務を毎日積み重ねることにより、地域の平和を維持するのが、地域警察の役目です。

 

刑事警察部門

犯罪のなかでも、大きな被害・命に関わる被害者が発生した事件を担当するのが、刑事警察部門です。刑事警察部門の業務は以下のものが対象となります。

  • 凶悪犯罪(強盗や殺人、誘拐、放火など)
  • 窃盗犯罪(空き巣やひったくりなど)
  • 知能犯罪(詐欺や横領、選挙違反など)
  • 薬物や鈍器を扱った犯罪
  • 反社会勢力への対応

上記の事件・事故に対して、犯人の現行犯逮捕だけでなく、容疑者を確定するための事件現場周辺の聞き込み、張り込み、取り調べなどを行い、事件解決を目指します。

刑事警察の一種である機動捜査員は、覆面パトカーでのパトロール、事件現場へすぐに駆けつけての初動捜査および刑事への連絡などを行うのが仕事です。

また、事件の資料収集、証拠照合など専門的な業務を行う鑑識課なども刑事警察の一種ですが、綿密な分析や解析などを行うのは、警察官ではなく科学捜査研究所の技術吏員となっています。

 

交通部門

交通社会を監視して、交通事故防止を図るためのパトロールを日夜行っているのが交通部門で、以下のような業務を担当しています。

  • 交通違反の取り締まり
  • 交通ルール・マナー啓蒙活動、交通指導
  • 暴走族への対処
  • 免許を持っていない子どもやお年寄りを対象とした交通安全教室の実施
  • 交通規制、道路使用許可への対応
  • 免許行政(免許の交付、更新、取り消し)

また、保険金詐欺事件が起きた際、その原因が交通事故・ひき逃げだった場合は、交通部門が事件への捜査の一端を担当します。

白バイに乗車して日夜パトロールに取り組む警察官たちは、運転技術向上のための訓練、交通に関する知識の学習など、日頃の努力も欠かしていません。

生活安全部門

犯罪のなかでも悪徳商法、環境に関する問題など特殊な犯罪を担当するのが、生活安全部門です。以下のような案件が業務の対象となります。

  • 未成年犯罪、悪質商法、サイバー、インターネット犯罪、環境犯罪への対応
  • 風俗営業や古物営業(違法か合法か調査)
  • ストーカーやDV被害などの対策
  • 生活におけるトラブルの相談窓口

上記の案件の対応に加えて、銃砲刀剣類など正式な許可を取らないと所持不可能なものへの許認可も、業務の対象となっています。

犯罪そのものへの対処だけでなく、犯罪防止のための情報提供、ボランティアで防犯活動を行っている団体の支援、地域住民と協力しての監視活動なども、生活安全部門の業務です。

 

警備部門

犯罪のなかでも、テロやゲリラ行為といった暴力的活動で、大勢の生命に関わる犯罪に対応するのが、「治安の最後の砦」といわれている警部部門です。警部部門が行う業務は、以下のような内容になっています。

  • 過激な事件の対応、見えん防止のための情報収集・分析
  • 国家の重要人物(皇族、総理大臣など)の警衛
  • 重要施設および大規模な会場およびイベントの警備
  • 災害発生時における被災者の避難誘導および救助活動

警備部門に所属するのが、SP、機動隊です。SPは警備対象人物のなかでも重要な人物の警備、機動隊は救助活動、爆弾処理、暴動の鎮圧などを担当します。

 

総務・警務部門

総務や警務を担当する部門は、総務警察と呼ばれており、以下の業務を行います。

  • 警察組織の運営および企画や広報
  • 予算および留置管理
  • 警察職員の採用
  • 福利厚生、犯罪被害者の支援

警察組織を総括してあらゆる面からバッグアップする、重要な部門です。

 

警察庁

地域の住民を守るのが役割の都道府県警察に対して、国家の保全を考慮して活動しているのが、国の行政機関である警察庁およびそこに所属する警察官です。公務員のなかでも国家公務員に該当する警察庁は、以下のような業務を行います。

  • 警察行政の計画および管理
  • 都道府県警察の監視・監督

また、犯罪・事件のなかでも、国際テロ・ゲリラ組織、政治・国際事件、犯罪などは、警察庁のなかにある「公安警察」という組織が担当です。

警察庁では上記のような業務を行いますが、実際の現場に出て捜査活動を行うことはなく、あくまで、対策・監視・指示を行います。

 

皇宮警察本部

皇宮警察本部は、警察庁の附属機関であるので国会公務員に分類されますが、主に次のような業務を担当します。

  • 天皇および皇族の護衛
  • 皇居などの警備

皇族の周辺で起きた犯罪の対処、防犯対策などが主な業務です。

 

警察官になる方法

警察官になるには、地方・国家・皇室警察本部と3つの採用試験のうち、どれかを選択してそれぞれの採用試験を受けて合格しなくてはいけません。

ただし、それぞれの採用試験には、受験資格があるため、誰でも受験できるわけではない仕組みです。では、以下よりそれぞれの採用試験の詳細について説明しましょう。

 

都道府県警察官の採用試験

都道府県警察官は地方公務員に該当するので、全国の自治体が実施している採用試験を受ける必要があります。採用試験の詳細について説明しましょう。

 

区分

都道府県警察の採用試験は、受験希望者の最終学歴によって区分されています。区分の仕方は以下の通りです。

  • Ⅰ類:大卒
  • Ⅱ類:短大卒
  • Ⅲ類:高校卒

また、身長・体重、身体の状態なども受験条件が決められていますが、日常を普通に過ごせる健康状態であれば問題ありません。

 

試験の日程

試験の日程は自治体によって異なりますが、主に1月・4月・9月・10月に実施されることが多いです。大卒・高卒など試験の種類によって日程は異なるので、スケジュールを確認することが大事です。

 

採用試験内容

採用試験内容は、自治体によって異なりますが、一次・二次に分けて行われるのが通例です。

・一次試験
筆記試験(教養、論作文試験)、身体検査、資格経歴の評価(過去のスポーツ実績や所有資格によって加点)、適性検査などを行います。

・二次試験
面接、体力試験が行われて、警察官に適正であるかを判断します。

体力試験など、いくつかの項目は男性と女性では、内容が異なる仕組みです。

 

警察庁の採用試験

国家公務員である警察庁になるためには、国家公務員採用試験を受験する必要があります。

難易度が高いといわれている検察庁の試験の流れは以下の通りです。

  1. 国家公務員試験を受験(試験の種類は、総合職・一般職の2種類)
  2. 最終合格者発表後、合格者は官庁を訪問して採用面接を受ける
  3. 面接を通過すれば採用

警察庁は、試験を合格してもその後で採用面接をして、さらにふるいにかけられ、一般職の場合は面接後に二次試験があります。

警察庁は全国の警察官を総括する重要な業務であるため、試験の難易度も高くなっているのです。

 

皇宮警察本部の採用試験

皇宮護衛官には大卒程度試験・高卒程度試験」の2種類があり、それぞれ受験資格が設定されています。

試験は都道府県警察の採用試験と同じく、一次・二次とあり、試験内容も一次試験では筆記試験、二次では面接・体力測定などです。

ただし、都道府県警察より難易度が高くなっており、特に二次試験の面接でその人の人間性を見極めるため、二次試験が難易度が高いといわれています。事前の下準備(皇宮警察本部という業務の熟知)が必要です。

 

警察官に向いている人

将来の職業に警察官を考えている人のなかには「公務員だから安定している」という安易な考えの人もいるかもしれません。しかし、なかには警察官という仕事が向いていない人もいて、そのような人は長続きしない可能性もあります。

では、警察官に向いていいる人・警察官に求められる特性とはどのようなものか、次よりみてみましょう。

 

世の中を良くしたいと考えている人

正義感が強い、世の中の悪事・不正が許せない、少しでも平和で住みやすい世の中にしたいという思いが強い人は、世の中のために働く警察官という仕事が向いているでしょう。

治安を守る、地域の住民の安全をh保持する役割の警察官は、そのような考えの人にぴったりです。

 

スポーツ万能、体力に自信がある人

警察官は事務仕事もありますが、中には体力を消耗する・身体を酷使する業務もあります。また犯罪者に対応するためには、腕っぷしの強さがないと業務が行えません。

体力に自信がある人、スポーツ万能であれば警察官として優秀な働きができるでしょう。また、採用試験の際はスポーツの実績も重要視されるので、学生時代にスポーツで優秀な成績を残している人は有利です。

 

チームワークを重要視できる人

警察官の業務のなかには、個人の業務ではなくチームを組んでの団体活動もあります。この際に自分勝手な行動をして輪を乱した場合、任務の遂行ができなくなります。

人命救助など人の命に関わる業務の際、自分1人が足を引っ張ったために、取り返しのない事態を招く危険性もあるでしょう。

仲間意識が強く集団行動が得意、あるいは集団を統率する能力に長けている人は、警察官に向いているといえます。

 

まとめ

警察官は公務員であるため収入的に安定した職種ですが、国家および国民の安全を守流責任感の重い仕事でもあります。

仕事にプライドを持てる警察官になるにはどうしたらいいのか、警察官を目指している人は事前にその方法を頭に入れておきましょう。

 

 

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