「人間環境学部って、なんか幅広そうだし面接で何を話したらいいのかわからない…」
そんな不安、ありませんか?
この学部は環境問題だけでなく、福祉・教育・地域・国際問題・ジェンダーなど、社会のさまざまな“人と環境のつながり”をテーマにしています。
だからこそ、面接では自分の興味と時事ネタをどう結びつけるかがカギ!
この記事では、実際に面接で使いやすい時事ネタと、その話題がどんなふうに「人間環境学部」とつながるのかをわかりやすく紹介していきます。
1. 気候変動と環境問題
人間環境学部といえば、まず思い浮かぶのが「環境問題」。その中でも近年ますます注目されているのが気候変動の話題です。地球温暖化、異常気象、海面上昇、大規模な山火事や洪水…。ニュースで耳にしない日はないほど、私たちの生活に直結した深刻な問題となっています。
たとえば、国連の気候変動に関する会議(COP28)では、世界各国が二酸化炭素の排出削減や再生可能エネルギーの推進について話し合っています。こうした国際的な取り組みはもちろん大事ですが、実は身近な行動こそが重要な一歩になるという考え方が、人間環境学部の学びと深くつながっています。
面接で使える話題としては、自分がどのように環境問題に関心を持ったか、その**「きっかけ」**を語ることが大切です。たとえば、
• 学校の授業でSDGsを学んで、地球温暖化に興味を持った
• 地元で発生した豪雨や異常気象のニュースを見て、不安を感じた
• 家族がエコ活動に取り組んでいて、自然と意識するようになった
• マイボトルやマイバッグを使うようにしている
といった、日常の中の小さな気づきでも十分です。面接官が見ているのは、「立派な活動歴」よりも「どうしてそれに関心を持ったのか」「その後、自分が何を考えたのか」というプロセスです。
また、最近では「カーボンニュートラル(脱炭素)」や「ゼロウェイスト(ごみゼロ)」といったキーワードも注目されています。新聞やニュースアプリで見かけた言葉があれば、調べてみて「これを大学でさらに学びたい」と言えると、より説得力が出ます。
人間環境学部では、こうした問題を“地球規模”で考えつつ、“地域や個人の視点”からもアプローチすることを大切にしています。だからこそ、あなた自身の経験や視点をまじえて語ることで、「この人はこの学部に合っている」と伝えることができるのです。
2. 食と農業に関するトピック
「食べること」は毎日のことだからこそ、誰にとっても話しやすく、しかも人間環境学部のテーマと深く関わっています。最近よく耳にする「フードロス(食品ロス)」や「地産地消」といった言葉も、面接で話す話題として非常に使いやすいキーワードです。
たとえば、「給食で残されたパンが大量に捨てられていたのを見てショックを受けた」とか、「近所のスーパーで売れ残った弁当が大量に廃棄されていることを知った」など、日常の中でフードロスに気づいた経験を出発点にして話すと、説得力が生まれます。
また、地元の農家を訪れた経験や、学校で地域の野菜を使った調理実習があったなどの体験も、「食の裏側にある“人と環境のつながり”を考えるきっかけになった」とつなげることができます。農業の現場では人手不足や高齢化も問題になっており、こうした社会的な課題とどう向き合うかも、人間環境学部の重要な研究テーマの一つです。
さらに、最近では「昆虫食」や「植物性ミート(代替肉)」のように、将来の食糧危機に備える新しい食のあり方にも注目が集まっています。ニュースや動画などでこうした話題に触れて「なぜこんな研究が進められているのか?」と疑問を持ったことも、立派な面接ネタになります。
大切なのは、「自分がどんなところに興味を持ったのか」「その話題がどのように人や社会、環境と関わっているのか」を言葉にすることです。食や農業は身近で話しやすいテーマなので、自分の体験と時事ネタを結びつけやすく、面接でも安心して話せる話題といえるでしょう。
3. ジェンダーと多様性の問題
最近はニュースやSNSでも「ジェンダー」や「多様性(ダイバーシティ)」という言葉をよく耳にするようになりました。人間環境学部では、「すべての人が生きやすい社会とは何か?」を考える上で、ジェンダー平等やマイノリティの人たちの声をどう社会に反映させるかというテーマが重要視されています。
たとえば、「学校の制服に選択肢がないのは不自由だと感じた」とか、「部活動で女子はマネージャーを勧められたけど、自分はプレイヤーを希望していた」など、日常の中で感じた“ちょっとした違和感”をきっかけにして、自分の関心を伝えることができます。
また、LGBTQ+に関する話題も、面接でよく使われるテーマのひとつです。ニュースで同性婚に関する裁判の判決を見たり、映画やドラマで性的マイノリティの登場人物に共感した経験なども、「自分がなぜこの問題に興味を持ったのか」を語るエピソードになります。
さらに、「ジェンダーギャップ指数」で日本の順位が低いことに驚いた、という話題もよく使われます。「なぜ日本では女性のリーダーが少ないのか?」「男性だから・女性だから、という思い込みはどこからくるのか?」といった問いかけが、自分の問題意識として語れれば、人間環境学部の面接では大きなアピールポイントになります。
難しく考える必要はありません。あなた自身が日常で「なんでこうなんだろう?」と感じたことをもとに、「誰もが自由に、自分らしく生きられる社会にしたい」という思いを持っていることが伝われば、それは立派な志望理由につながります。
4. 地域社会と人口減少問題
「地域のために何かしたい」という思いは、人間環境学部を志望する理由としてとても説得力があります。特に今、日本では少子高齢化や人口減少による地域の衰退が深刻な課題になっており、こうした問題に関心を持つことは、学部の学びと深くつながっています。
たとえば、地元の商店街に空き店舗が増えてさみしく感じた、おじいちゃんおばあちゃんの住む町には若い人がほとんどいない、地域のお祭りが年々縮小されているのを見て残念だったなど、自分の身近な体験から話を始めると、ぐっと現実味が増します。
最近では「地域創生」や「関係人口」という言葉もニュースや学校の授業で取り上げられることが増えてきました。地元に貢献するUターン就職の話や、地域の伝統文化を守る取り組みなどを見て、「自分も何かできることがあるんじゃないか」と感じた経験があれば、それは十分面接で語る価値のあるテーマです。
さらに、「人口が減っているからこそ、地域のつながりや福祉、教育をどう支えていくか」という視点での興味も、人間環境学部にふさわしい関心の持ち方です。「人と人とのつながり」「人と地域との関係」というのは、まさにこの学部が大切にしているテーマだからです。
実際に面接では、「地域の課題にどんなふうに関わっていきたいか?」「あなたの考える“元気な地域”とはどんなものか?」といった質問がされることもあります。そこで、自分の見たこと、感じたことをしっかり伝えられれば、印象に残る受け答えになります。
5. ウェルビーイングとメンタルヘルス
最近よく聞く「ウェルビーイング(Well-being)」という言葉。直訳すると「幸福」や「満たされた状態」といった意味ですが、実際には身体的・精神的・社会的に“良い状態”であることを表します。つまり「人がよりよく生きるにはどうしたらいいか?」という、まさに人間環境学部にぴったりのテーマです。
このテーマが注目されるようになった背景には、コロナ禍やSNSの普及によるストレスの増加、若者の自殺率の上昇、孤独感などの問題があります。「友達との関係に悩んだことがある」「SNSの“いいね”に一喜一憂してしまう」「学校に行くのがつらいと思った時期があった」──そういった経験も立派なきっかけです。
面接では、「心の健康に関心を持つようになった理由」と、「このテーマを大学でどう学びたいか」をセットで話せると、説得力がぐっと増します。たとえば、
• 保健室の先生とのやりとりで安心した経験
• 友達を支えたいと思ったことがきっかけ
• 学校のカウンセリング制度に興味を持った
• 福祉や心理学の本を読んで関心が深まった
など、自分と誰かの“心のつながり”を感じた瞬間を具体的に語ると、面接官にも伝わりやすくなります。
また、国や自治体の「孤独・孤立対策」の取り組み、若者向けのメンタルサポートアプリ、学校でのピアサポート活動など、時事的な話題と結びつけるのも効果的です。
人間環境学部では、「福祉」「心理」「教育」などの分野を横断的に学ぶことができる大学も多くあります。だからこそ、心の健康に関する関心は、しっかりとした志望理由になり得るのです。
6. 国際的な視点を持つ問題
「人と環境の関係」を考えるうえで、国境を超えた問題意識を持つことも人間環境学部では大切にされています。特に最近は、SDGs(持続可能な開発目標)や難民問題、国際協力、ジェンダー平等、気候変動といったテーマが世界中で注目されています。
でも、「国際的なテーマって自分に関係あるの?」と思う人もいるかもしれません。実はそんなことはありません。たとえば、
• 学校でSDGsに関するポスターを作った
• 国際ニュースを見て「これは日本にも影響がある」と感じた
• 海外の友達とのやり取りを通じて、文化や価値観の違いに興味を持った
• 映画やドキュメンタリーを観て、貧困や格差の現実を知った
といった体験は、どれも立派な“入り口”になります。
大切なのは、「自分の生活とどうつながっているのか」を自分の言葉で説明できることです。たとえば、ファストファッションの問題に興味を持ったなら、「自分の服がどこでどう作られているのか知りたいと思った」といった視点から話すことができます。
また、ニュースで知ったある国の水不足の話題から、「なぜこんな格差があるのか」「自分ができることは何か」と考えることも、まさに人間環境学部で深めていくべき思考のひとつです。
大学によっては、海外のNGOや国連との連携プログラムがあるところもあり、「将来は国際協力の仕事がしたい」「グローバルな問題を地域レベルで考えられる人になりたい」といったビジョンを持っている人には、とても相性のよい学部です。
「世界の問題は、自分には関係ない」と思わず、「小さな関心から大きな視野へ」広げていける柔軟な姿勢をアピールできれば、それは人間環境学部への強い志望理由になります。
7. 学校や自分の生活の中で感じた“小さな気づき”も話題になる
人間環境学部の面接では、「すごいこと」を語る必要はありません。むしろ、日常生活の中で感じた“小さな違和感”や“気づき”をどう考え、行動につなげたかを見ている大学が多いのです。
たとえば、
• ゴミの分別がちゃんと行われていないことにモヤモヤした
• 通学路に危ない箇所があって、ずっと気になっていた
• 学校行事で地域ともっと交流できたらいいのにと感じた
• 障がいのある同級生と接する中で、支援のあり方を考えた
こうした出来事は、「自分だけのリアルな経験」として話せる強い材料になります。なぜなら、自分が見たこと、感じたことだからこそ、エピソードに説得力があるからです。
さらに、「そのときに自分はどう考えたか」「もし大学で学べたら、どんな視点で深めたいか」といった部分を加えると、面接官にとっては「この人はしっかり考える力があるな」と印象に残ります。
たとえば、「地域清掃活動に参加したけど、参加者が高齢者ばかりだった。なぜ若者が参加しないのか、もっと工夫できることはないかと思った」と話せば、それだけで「人間環境」に対する興味が伝わります。
こうした「自分らしい視点」こそ、人間環境学部の学びにふさわしい入り口です。面接では立派な実績よりも、「その人がどんなことを感じ、どう変わろうとしているか」が見られているのだと意識してみましょう。
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おわりに
人間環境学部の面接では、特別な経験よりも、あなた自身の気づきや興味をどう伝えるかが大切です。
身近な話題からでも十分にアピールできます。
自分らしい視点で、人間環境学部で学びたい思いをしっかり伝えてくださいね。