就活・転職活動において有利となるのが、資格の取得です。資格を持っていれば、実務未経験であってもその道の専門家であることの証明となるため、面接時に好印象を与えられます。
では、最終学歴が文系・大卒の方にとってのおすすめ資格とは、いったいどのような資格なのでしょうか。
今回は大卒で取得可能なおすすめの文系資格について、詳しく解説しましょう。
文系の大卒におすすめの資格15選
では、文系の大卒に適している資格とは具体的にどのような種類があるのでしょうか。次より当記事が厳選した文系の大卒におすすめの資格を合計15タイプ紹介しましょう。
宅地建物取引士
建築・不動産業界において取得が必須なのが、国家資格である宅地建物取引士、通称「宅建」です。毎年多くの人が資格試験を受験している人気資格で、受験者数は毎年15万〜20万人を超えています。
試験問題は法律や税金に関する問題が大半を占めるため、文系向けの資格といえるでしょう。合格率は約18%と決して高くはないですが、確実に業務に役立つ資格のため、何度試験に挑戦しても損はないといえます。
日経経済知力テスト(日経TEST)
日本経済新聞社・日本経済研究センターが主催しているのが、日経経済知力テスト(日経TEST)です。受験者数は毎年平均27万人にものぼり、年間300以上もの企業において活用されているため多大な需要があります。
有名企業においては、若手社員が昇格する際の要件に挙げているところも多いため、重要な資格といえるでしょう。
試験内容は、財務・会計・生産・テクノロジーなど幅広いジャンルから出題される傾向なので、文系の知識も大いに活かされます。また、多大な知識を披露するだけでなく、それらの整理および加工してわかりやすく提示する手腕も必要です。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
マイクロソフト社が認定する資格が、MOS(Microsoft Office Specialist)です。この資格試験に合格すれば、マイクロソフトの自社製品であるWord・Excel・PowerPointに関する高度な知識・スキルを所有していることの証明になります。
資格試験は、受験後すぐに結果が通知されるため、すぐに自分の履歴書に記載できることもメリットといえるでしょう。
パソコン操作はビジネスにおいて必須になりつつありますが、客観的に高度な知識・スキルを持っている証拠になるため、取得していて損はないでしょう。
簿記
汎用性が高いために、多くの文系大学生および卒業生が資格取得を希望しているのが、簿記です。昔から資格の代表格としての知名度を誇り、現在においても毎年多大な受験者数を記録しています。
この資格を取得すれば経理に関する知識・スキルがあることの証明となるため、金融・商社からコンサルティング業務まで幅広い仕事に対応することが可能です。
また、簿記で得た知識・スキルは世界共通であるため、外資系・海外でも通用します。国内にとどまらずグローバルな視野を持っている人にも、大いに活用できるのが簿記の魅力です。
TOEIC
英語力があることの証明になるのが、TOEICです。TOEICを活用している企業・団体は、世界160カ国、企業数にして14,000ほどになります。グローバルな展開をしている企業が増加する現在において、英語力のある人材は、即戦力が期待できる存在として、大いに需要があるといえるでしょう。
就活・転職活動において、TOEICを大きなアピールポイントにしたい場合、スコア750〜900点が必須です。このスコアであれば、外資系企業・海外事業を推進している企業に対して、好印象を与えられるでしょう。
秘書検定
社会人としてのビジネスマナー・ルールを習得できるのが、秘書検定です。この資格を所有していることで、ビジネスシーンにおける常識・マナーを高水準でマスターしている証明になります。
営業職などコミュケーションスキルが必須の業務の場合、取引先への配慮は重要なので、上司・先輩は新人に対して基本的なビジネスマナーを1から教える必要があります。しかし、あらかじめ秘書検定の資格取得しているものであれば、教育の必要はありません。
秘書検定の試験は、知識だけでなく態度や仕草といった点もチェックされるので、そのようなポイントも覚える必要があります。
ファイナンシャルプランナー(FP)
金融関係の代表的な国家資格が、ファイナンシャルプランナー(FP)です。国家資格であり知名度が高いために、取得しているだけで社会的信頼度が上がりますが、それでいながら難易度が極端に高いわけではありません。
FPを取得していれば、資産運用など金融に関する幅広い知識を持っている証明になります。また社会保険全般の知識も学習するため、文系の中でも法学部や経済学部卒業の人に向いているといえるでしょう。
金融だけでなく、医療や福祉業界、不動産などにも活用できるため、就活・転職活動の際に大きなアピールポインとなります。
中小企業診断士
コンサルティング業の一種なのが、中小企業診断士です。依頼を受けた中小企業の経営・財務など現状を分析して、その企業に見合った適切なアドバイス・サポートを行います。
国内にある企業のほとんどが中小企業であり、経済面では決して楽ではない企業が少なくありません。そのような経営的に苦しい中小企業の立て直し・改善が可能な中小企業診断士は、大いに需要のある資格といえるでしょう。
中小企業診断士の資格取得のために学ことは、経営戦略および財務会計、運営管理や経営情報システム、経営法務などです。経営に関する全般的な知識を習得するため、あらゆる分野に対して応用もききます。
公認会計士
独占業務である監査業務が可能になるのが、公認会計士です。独占業務に加えて、医者・弁護士と共に三大国家資格と言われているほどの知名度があるため、取得さえすれば自身にとっての大きなブランドとなるでしょう。
公認会計士にとって必要な知識である経済や経営、金融といった情報は、文系の経済学部・経営学部・商学部などでしっかりと学びます。そのような知識を大いに活かせるため、公認会計士は文系と相性がいいといえるでしょう。また、公認会計士は法律に関する知識も重要なので、法学部卒の人材も適しているといえます。
USCPA
米国公認会計士であるUSCPAは、アメリカの各州が認定している公認会計士資格です。会計士としての知識だけでなく高い英語力も必要なため、国内にとどまらずグローバルな活用ができます。
語学や会計に関する知識を学ぶ文系にとって、向いている資格といえるでしょう。また、日本だけでなく海外でのグローバルな舞台で仕事をしたい、日本人以上のキャリアアップを目指したい、外資系企業で働きたいという人は、この資格取得が大きな武器となります。
不動産鑑定士
文字通り不動産に関する適正価値の鑑定の専門家が、不動産鑑定士です。鑑定に加えて不動産の有効な活用法などのコンサルティング業務も行います。数多い不動産に関する資格のなかでもハイレベルな難易度のため、簡単には資格取得はできません。
資格試験で出題される内容は、鑑定に関する理論、経済および会計学、民法など法律に関する知識であるため、大学文系でこれらをしっかりと学習した人に向いています。
税理士
独占業務である、税務代行、書類作成、税務相談などを担当するのが、税理士です。税務に関する知識全般および会計、法律の知識が必須の仕事なので、資格取得の際は、大学の文系で経営学・経済学、商学部・法学部などに在籍して、しっかりと学習した人に向いています。
特に商学部・経営学部の講義で学ことは、資格試験の出題範囲であるため、資格試験においては有利といえるでしょう。税理士はハイレベルな資格であるため、大学の講義で学んだこと以外の知識も必要です。しかし取得さえすれば独占業務に対応できるため、仕事に困ることはないでしょう。
司法書士
資格取得試験の難易度はハイレベルですが、独立業務が可能な国家資格であるため、社会的地位・ステイタスを獲得できるのが、司法書士です。会社・不動産登記に関する独占業務が行える士業であるため、資格取得さえすれば仕事に困ることはないでしょう。
また他の仕事と異なり、資格取得してすぐに独立開業がしやすいのも、司法書士の特徴です。民法などの法律に関する専門家なので、法学部出身者であれば有利となるでしょう。
行政書士
各省庁、市区町村の役所、警察などに提出する書類作成および手続きを代行する業務が、行政書士です。法学部卒業の人であれば、資格試験にてその知識を存分に活かせるでしょう。
弁護士や税理士などと同じく士業でありながら、資格試験の難易度はそれほど高くありません。しかし他の民間資格試験に比べると、合格率は10%ほどと決して簡単に合格できるわけではありません。大学で学んだ知識にプラスして試験対策をしっかりと行う必要があります。
社労士
社会保険・労務に関する専門家であり労働環境の整備などの業務を担当するのが、社労士です。資格試験では、大学文系で学んだ法律に関する知識に加えて、難解な法律用語を素早く読み理解する読解力も必要とされています。読解力に優れた文系出身に向いているといえるでしょう。
文系・大卒が資格取得の勉強をスムーズに進める方法
文系・大卒の立場の人が資格取得をする場合、普段は仕事をしているために仕事・資格取得の勉強という両立をしなければいけません。独学で資格取得の勉強をする場合、次のような弊害が生じます。
- 仕事が忙しくて勉強する暇がない
- 仕事明けに勉強時間をつくっても仕事疲れで効率が悪い
- スケジュール管理に苦労する
- 自分の実力がどれくらいなのか判断しづらい
このような弊害を解消するためにおすすめのが、スクールや通信講座を受けることです。スクールなどを利用すれば、その道のプロである講師陣から適切なアドバイスを受けながら効率の良い勉強が行えます。また通信講座であれば自宅などにいながら、充実した内容の講義を受けることが可能です。
通信講座の場合、テキストや講座動画などすべてネット上にあるために、スマホなどネット環境さえあればどこでも学習できます。分厚いテキストなどを持ち運ぶ必要もないために、手間がかかりません。
スクール・通信講座を利用すれば、社会人であっても仕事と勉強の両立が可能なのです。
まとめ
今回の記事で紹介した通り、文系大卒の人にとって、大学で学んだ知識を十分に活かせる資格は多数あります。資格所有さえすれば、豊富な知識・スキルを持っている証になるため、企業側は即戦力を期待して好反応を見せてくれるでしょう。
また、スクールや通信講座を受講すれば、信頼と実績を兼ね備えた講師陣から密度の高い講義を受けることが可能です。資格試験合格のための強い味方となってくれるでしょう。
「日本経済大学」では、留学生の就職活動の支援を目的とした、留学生対象の専門ゼミを開講しています。そこでは、BJTビジネス日本語能力テストの受験を推奨し、学習も行っています。
■日本経済大学(都築学園グループ / (学)都築育英学園)
都築学園グループは、「個性の伸展による人生練磨」を建学の精神とし1956年に設立。2018年に開学50周年を迎えた日本経済大学は経済・経営の実学に特化した2学部6学科17の専門コースを持つ日本有数の留学生を抱える国際色豊かな大学です。