近年、実務家教員を採用する大学が増えています。
それは、社会のニーズに応え、学生たちに実践的な知識やスキルを身につけさせるためです。実務家教員は、業界で長年経験を積んだプロフェッショナルたちで、企業や団体の現場で培った知見を持ち合わせています。
実務家教員が多い大学は、学生たちにとって非常に魅力的な教育環境を提供しています。
この記事では、経営学部・商学部に着目して、実務家教員が多い大学を紹介します。
1.実務家教員とは
まずは、「実務家教員」が何か分からないという方のために、簡単に説明させていただきます。
実務家教員とは、専門的な実務経験を持つ人物が、大学や専門学校、高等教育機関などで教員として採用され、学生に実践的な知識やスキルを伝えることを主な役割とする教員のことを指します。
実務家教員は、従来の学問的な知識だけでなく、自らが実際に経験してきた現場の知見や実践的なノウハウを持ち合わせているため、学生にとっては非常に実践的かつ役立つ授業が期待できます。また、実務家教員が学生と直接交流することで、業界の最新動向や現場の実情を把握することができ、教育内容の改善やカリキュラムの充実につながる場合もあります。
実務家教員は、多様な専門職種に属することがあります。例えば、企業経営者やマーケティング担当者、エンジニア、弁護士、医師、ファッションデザイナー、アーティスト、映像クリエイターなどが挙げられます。
教育機関においては、それぞれの分野において実践的な経験を積んできた人材が求められ、業界や現場での実務経験を持つ人材が実務家教員として採用されることがあります。実務家教員が所属する専門職種は、教育機関や学科、授業内容によって異なりますが、実務経験を持つ人材が求められる分野であれば、様々な専門職種の人材が実務家教員として採用されることがあります。
2.経営学部/商学部の実務家教員
大学の経営学部/商学部において、実務家教員として採用される専門職は、ビジネスや経営に関する実務経験を持った人材が多いです。例えば、経営者や経営コンサルタント、マーケティング担当者、財務担当者、人事担当者、プロジェクトマネージャー、営業担当者などが挙げられます。
経営学部/商学部において、実務家教員が担う重要な役割は、学生たちに実践的なビジネススキルや経営知識を提供することです。実務家教員は、現場で培った知識や経験をもとに、ビジネスや経営の現場で必要なスキルやノウハウを学生たちに伝えることができます。そのため、学生たちは将来、社会で活躍するための準備をより具体的に進めることができます。
具体的には、実務家教員は、ビジネスにおける課題解決や意思決定、リーダーシップやマネジメント、ビジネスコミュニケーション、マーケティング戦略や財務戦略、プロジェクトマネジメントなど、現場で必要なスキルや知識を教えることができます。また、ビジネス実務に関する最新動向やトレンドを知り尽くしている実務家教員は、それを踏まえた授業を展開することができるため、学生たちにより実践的かつ現実的なビジネススキルや知識を提供することができます。
3.実務家教員が多い大学・経営学部/商学部
以下は、実務家教員が多いとされる大学・経営学部/商学部の例です。
ただし、大学・学部によっては、ホームページ上で実務家教員について公開していない場合があり、100%の情報ではありません。そのため、あくまでも目安としてご覧ください。これら以外の大学・学部以上に、実務家教員を多く採用している大学がある可能性があります。
①中央大学・商学部
中央大学商学部は、同学部の教育方針が「実践的なビジネススキルの修得」に重点を置いているため実務家教員が多く在籍しています。具体的には、学生がビジネスシミュレーションや現場研修、インターンシップなどの実践的な教育プログラムを通じて、ビジネスに必要な知識やスキルを身につけることができます。また、中央大学商学部では、企業や地域社会との連携にも力を入れており、実務家教員を積極的に採用しています。
中央大学商学部には、経営企画やマーケティング、財務会計などの分野で長年にわたり活躍してきた経営者やコンサルタント、金融関係者などの実務家教員がいます。実務家教員たちは、実践的なビジネス経験を豊富に持ち、現場での課題解決や戦略策定などのスキルを学生に伝えることができます。また、実務家教員の多くは、現在も実務に携わりながら教鞭をとっているため、最新のビジネストレンドや実務上の問題解決策などを学生に提供することができます。
②京都産業大学・経営学部
京都産業大学経済学部は実務家を招く様々なプログラムを実施しています。経済・経営・法律などの分野で活躍する実務家を講師として招き、学生に現場で必要とされる知識やスキルを教えます。また、学生が企業や行政機関などに実習に出ることもできます。
経営コンサルタントやファイナンシャルプランナー、マーケティングの専門家などの実務家教員が、現場で培った経験やノウハウをもとに、学生に具体的なアドバイスや指導を行います。また、実務家教員の多くは、実務と並行して教育活動に取り組んでいるため、最新のビジネストレンドや実務上の課題解決策などを学生に提供することができます。これにより、学生は理論だけでなく、現場で役立つスキルを身につけることができます。
③東京経済大学・経営学部
東京経済大学経営学部は、学生に実践的な知識や経験を提供するために、ビジネスの現場で活躍する経営者やコンサルタント、専門家など、幅広い分野で活躍している実務家を教員や講師として採用しています。これにより、学生は実践的な知識や経験を身につけることができ、卒業後に即戦力として活躍することができます。
実務家教員の専門職は、ビジネスの現場で活躍する経営者、コンサルタント、専門家などが多数在籍しています。また、学部独自のカリキュラムとして、インターンシップやフィールドワーク、海外研修など、実践的な授業が用意されています。これらの授業では、実際のビジネス現場で必要とされるスキルや知識を身につけることができます。
実務家教員の授業の内容は、ビジネスに関する幅広い分野をカバーしています。例えば、経営戦略、人的資源管理、経営管理、会計、ファッション・ビジネスなど、ビジネスに必要な様々な知識やスキルです。また、グループワークやプレゼンテーションなど、実践的な学びを促す授業も多く、卒業後に即戦力として活躍することができるように配慮されています。
④早稲田大学商学学術院・商学部
早稲田大学商学学術院の商学部では、現代のビジネス環境において必要な知識やスキルを提供するために、実際に現場で活躍している実務家を積極的に採用することで、学生により実践的な教育を提供しようとしています。
早稲田大学商学学術院の商学部の実務家教員は、教育・研究活動と並行して、実務経験を持つビジネス界の専門家として活躍しています。彼らは、企業や団体の経営者や幹部、コンサルタントなどとして活躍していた人たちであり、豊富な経験や知識を生かして、学生たちに実践的な知識やスキルを伝える役割を担っています。
授業の内容は、ビジネス分野に特化しており、経営学、マーケティング、ファイナンス、会計、経済学、国際ビジネスなど幅広い分野をカバーしています。さらに、学生は、ビジネスプランの策定や実践的なビジネスゲームを通じて、チームワークやリーダーシップのスキルを身につけることができます。また、海外研修やインターンシップなどのプログラムを通じて、グローバルな視野を身につけることができます。
⑤関西学院大学・商学部
関西学院大学・商学部は、実践的なビジネス教育を重視しているため、実務家教員が持つ現場経験を生かした実践的な授業を提供しています。
関西学院大学・商学部の実務家教員は、ビジネス企業の経営者や幹部、コンサルタント、会計士、弁護士、不動産業者、マーケティング担当者、広告代理店のクリエイティブディレクターなど、幅広い業種・職種の経験者です。
関西学院大学・商学部の実務家教員による授業は、実践的な事例やビジネスに関するトピックを用いた授業が多いです。例えば、マーケティング戦略、経営戦略、会計、財務、人事管理、国際ビジネス、コミュニケーションなどの科目では、実際のビジネス事例を取り上げながら、学生たちが理論を理解し、現場で役立つスキルを身につけるよう指導しています。また、実務家教員によるゼミでは、学生たちが実践的な課題に取り組み、ビジネスに必要なスキルを磨くことができます。
⑥中央学院大学・商学部
中央学院大学商学部は、実務家教員の比率が非常に高く、産官学連携にも力を入れていることで知られています。
中央学院大学は、創設者の山田耕作氏が「実学中心・教育改革」を掲げた日本のキリスト教系大学の中でも有数の歴史を持つ大学です。現在でも中央学院大学は実学重視の教育を行っており、商学部においても実践的な授業やインターンシップなどを実施しています。
中央学院大学・商学部には、企業での実務経験を持つ実務家教員が多数存在しています。経験が豊富な実務家教員が、学生とともにプロジェクトを進めることで、実践的な経験を提供しています。
具体的には、金融機関やコンサルティングファーム、製造業など、様々な業種で経験を積んだ実務家教員が在籍しています。実務家教員らは、自らの経験をもとに、実践的な知識やスキルを学生に伝えることで、現場で活躍するための力を養うことを目指しています。
⑦大阪経済法科大学・経営学部
大阪経済法科大学は、関西地域を代表する大学の一つで、経営学分野において高いレベルの教育を提供しています。
大阪経済法科大学・経営学部が企業との連携を重視し、現場で活躍する経営者やビジネスパーソンを実務家教員として積極的に招聘しています。また、経営学部は「実践教育」を重視しており、実際のビジネス現場で必要とされるスキルや知識を身につけることができるよう、実務家教員が教育に参加することが求められています。
具体的には、経営学部には、大手企業の経営者や幹部、シンクタンクの研究員、実業家、コンサルタントなど、多彩なバックグラウンドを持つ実務家教員が在籍しています。実務家教員らは、自身の経験や知見を生かし、実践的な授業を展開することで、学生たちの成長を支援しています。また、実務家教員は、学生たちが卒業後に即戦力として活躍できるよう、就職活動やキャリアアップについてもアドバイスを行っています。
⑧名古屋商科大学・経営学部
名古屋商科大学は、日本で初めて導入した「ケースメソッド」という対話型の教育方法を強みとする大学です。ビジネスに直結した実践的な授業を行うため、7割はビジネス経験が豊富な実務家教員を採用しています。
名古屋商科大学・経営学部の実務家教員による授業は、実践的なアプローチが特徴です。授業内容は、ビジネス現場で必要とされる知識やスキルに基づいており、実際の事例やビジネスシミュレーションを用いて、学生が自ら考える力や問題解決力を養うことを目的としています。また、実務家教員は、学生にビジネス現場で必要なコミュニケーションやプレゼンテーションのスキルを身に付けさせるため、積極的に学生との対話やディスカッションを行います。
⑨同志社大学・商学部
同志社大学・商学部は、実務に即した教育を提供することを目的として、商業界や金融界、政治界などの実務家から多数の教員を招聘しています。
経営コンサルタント、証券アナリスト、投資銀行家、財務マネージャー、法律家、マーケティング専門家などが、自らの経験を踏まえた実践的な知識やスキルを生かして、学生に現場での実践的な問題解決能力を身につけさせることを目指しています。実務家教員が自らの経験を元に、経営戦略の策定や財務分析、マーケティング手法の解説などを行います。また、実践的な演習や事例研究を通じて、学生に現場で必要とされるスキルを磨くことができます。
多くの教員が業界での人脈を持っているため、学生が卒業後に就職する際にも役立ちます。同志社大学・商学部は、実務に即した教育を提供することで、多くの卒業生がビジネス界で活躍することができるように支援しています。
⑩日本経済大学・経営学部
日本経済大学・経営学部の実務家教員は、企業経営、コンサルティング、マーケティング、財務、人事など、経営学部の各分野で活躍してきた経験を持ち、現在も実際のビジネスシーンで活躍している人が多いです。そのため、最新のビジネス動向や現場での課題についての知見や経験を直接伝えることができます。
実務家教員が現場での経験や知見を持ち込んだ授業を行うことにより、実践的なスキルや知識を習得することができます。また、実務家教員との交流を通じて、就職活動やキャリア形成についてのアドバイスを受けることも可能です。
さらに、日本経済大学・経営学部では、実務家教員との連携による研究や共同プロジェクトを行うことも積極的に行っています。これにより、学生は実践的な経験を積むことができるだけでなく、企業や社会との密接な関係を構築することができます。
おわりに
以上のように、経営学部と商学部に着目し、実務家教員が多い大学を紹介いたしました。
近年は、社会のニーズに応え、学生たちに実践的な知識やスキルを身につけさせるために、実務家教員を採用する大学が増加傾向にあります。今後も、この傾向はますます強まり、学生たちが社会で活躍できる力を身につけるために、実務家教員を積極的に採用する大学が増えることが予想されます。
日本経済大学・経営学部について 日本経済大学の経営学部は福岡校・渋谷校にあります。 日本経済大学の経営学部は以下の3つの学科に分かれています。 ・経営学科 ・グローバルビジネス学科 ・芸創プロデュース学科 多くの大学が3年次から就活支援を開始する中、日本経済大学(https://www.jue.ac.jp/)では1年次からキャリアデザインを形成し、就職活動を見据えた支援をしています。1年次から将来のビジョンを持ち、専門分野を学べるのが日本経済大学の特徴です。 また、グローバル人材を育成するために、海外の大学との交換留学プログラムや海外でのインターンシッププログラムも充実しています。