証券アナリストになるには?金融・投資のプロ資格?!

by info@remi.website

現代ビジネスにおいて、証券会社や運用会社などの金融機関は必要不可欠な存在です。
様々なビジネスにおいて必ずと言っていいほどの繋がりのある金融業界ですが、この金融業界で企業や業界を対象として経済状況の調査・分析を担当するのが証券アナリストになります。
今回は証券アナリストの仕事内容や、資格取得のメリット、試験内容や勉強方法など、様々な角度から証券アナリストをご紹介いたします。

証券アナリストになるには?:証券アナリストとは?

まずは証券アナリストの詳しいご紹介です。
証券アナリストとは、一般的にはCMAと呼ばれる資格を持つ人の総称になります。
CMAとはCertified Member Analyst of the Securities Analysts Association of Japanの略称です。
日本語で言うと「日本証券アナリスト協会認定アナリスト」となります。
その名の通り、公益社団法人 日本証券アナリスト協会、通称SAAJ(The Securities Analyst Association of Japan)によって定められた教育講座を受講し、その後の試験に合格、一定の要件を満たすことで認定される資格になります。
金融・投資のプロフェッショナルと言えるでしょう。

CMAの取得者の職種は金融・投資のプロフェッショナルとして様々な職種で求められています。
SAAJの公開している資料によると、
銀行
信託銀行
生命保険
損害保険
証券会社
投資運用
調査研究所
事業会社

等、様々なフィールドで活躍していることがわかります。

証券アナリストになるには?:証券アナリストの仕事内容

様々なフィールドで活躍する証券アナリストですが、具体的な仕事内容はどのようになっているのでしょうか。
金融・投資のプロフェッショナルである証券アナリストは、企業や産業に関する様々な情報を入手して分析することが主な仕事内容です。
将来のリスクやリターンを予測して企業の評価をしたり、レポートを作成し、その企業に対する投資を検討している顧客に情報を提供したりといったことも含まれます。
また、寄与している企業の業界や分野での最新の情報を取得し、調査や分析を行うのも証券アナリストの仕事になります。

証券アナリストになるには?:証券アナリストの資格取得に関して

上述したように、需要の高い資格である証券アナリストですが、資格取得の一つに実務経験が3年というのがあります。
学生の皆さんには実務経験を取得するのが難しいと考えると思いますが、こちらの資格は在学中に取得してから3年の実務経験を経れば獲得が可能です。
また、満25歳になるまで検定会員補として登録料と登録継続費が免除される制度があります。
検定会員補とは正規のCMA並みのサービスが受けられ、名刺等での称号使用が可能で、CMAと差異のない待遇を受けることが可能です。

証券アナリストになるには?:証券アナリストの資格取得メリット

そんな証券アナリストですが、学生の皆さんにとってどんなメリットがあるのでしょうか。

資格取得メリットに関しては公式サイトにて記載があります。
いくつかみていきましょう。

証券アナリストの資格取得メリット:1.金融・投資のプロとしての高度な知識とスキルが身につく

証券アナリストになるために必要な学習内容は下記の6科目に渡ります。

・証券分析とポートフォリオマネージメント
資本市場の仕組みや企業のファンダメンタル分析や財務分析指標と株価の関係をはじめとした「株式分析」。
金利と債券価格・期間構造や債券価格評価、債券リターンと金利リスク分析等が必要な「債券分析」。
先物・先渡取引やオプション取引の仕組みと評価、金利・通貨を対象とした「デリバティブ分析」。
現代ポートフォリオ理論を中心とした「ポートフォリオ・マネジメント」。
これらの分析項目とポートフォリオマネージメントについて。

・財務分析
企業会計の概要、財務諸表の基本的構成、財務諸表を作成するための
基本的な会計基準を主要学習事項とした企業会計の基礎の学習である「財務分析」について。

・コーポレート・ファイナンス
株式会社の仕組みと企業経営や企業の事業戦略と競争戦略、コーポレート・ガバナンスの基礎、
投資の意思決定、資本コスト、企業価値評価の基礎、企業のリスク管理といった「コーポレートファイナンス」について。

・市場と経済の分析
企業業績を分析する上で必要な市場や経済の動向を基本的な経済理論により分析し、
将来予測する上での基礎分野である「市場と経済の分析」について。

・数量分析と確率・統計
お金の時間価値や投資リターンと利回り、確率と統計の基礎、確率分布、
推定と検定、回帰分析の基礎、微分と最適化の基礎としての「数量分析と確率・統計」について。

・職業倫理・行為基準
CMA が遵守すべき「証券アナリスト職業行為基準」の目的と意義について、
その重要性を理解することを目的とした「職業倫理・行為基準」について。

これらの6科目について学ぶことから、金融・投資のプロとしての高度な知識とスキルが身につくのは間違いありません。

証券アナリストの資格取得メリット:2.金融・証券業界で最も価値ある資格・高い認知度

証券アナリストは、長年実績を積み重ねてきた名誉ある資格です。
その為、様々なキャリアで評価される資格となっています。
下記が主な就職先や役職として知られており、これらの会社や役職を目標とする学生の皆さんは取得の検討をしても良いでしょう。

証券 
信託銀行 
投信 
保険 
経営企画 
財務・経理
不動産 
プライベートエクイティ 
M&Aアドバイザー
ポートフォリオマネージャー
ファンドマネージャー
クレジットアナリスト
投資ストラテジスト
リサーチアナリスト
投資アドバイザー
インベストメント・バンカー
マーケットアナリスト

等。

また、証券アナリストの合格者数上位の10社を公表しています。
(敬称略)

1.野村證券
2.大和証券
3.みずほ銀行
4.SMBC日興証券
5.三菱UFJ銀行
6.三井住友銀行
7.三菱UFJ信託銀行
8.三菱UFJモルガン・スタンレー証券
9.日本生命保険
10.三井住友信託銀行

このように、名だたる企業が資格取得者を出していることから需要の高さが伺えます。

証券アナリストの資格取得メリット:3.金融・投資のプロとして常に最先端の知識を身につけることができる

証券アナリストは一度合格したら終わりというものではありません。
継続的に最先端の知識を身につける必要があります。
日本証券アナリスト協会では継続学習制度を取り入れており、会員であれば多彩な継続学習メニューから選んで学習することができます。
この継続学習制度は「クレジット」制を設けており、30分の学習につき1クレジット付与やセミナー参加での付与、資格取得でクレジットを得ることができます。
クレジットを得ることで、セミナーや講座などの受講費用の割引が適用されることから、継続的に学習することでより一層学習がしやすくなる環境を整えることができるのです。

なおセミナー等は随時行っており、定例セミナーでは
・SAAJ国際セミナー
・SAAJセミナー
・夏期SAAJセミナー
・SAAJ-日本ファイナンス学会共同セミナー
が年に一回開催、

・GIPS(投資パフォーマンス基準)セミナー
・PBセミナー・PB補完セミナー・PBスクール
等が年に数回開催されていたりと、セミナーや勉強会、講演会が非常に多いです。

また、会員向け機関紙「証券アナリストジャーナル」も発行し、最新のトレンドや情報を届けてくれるようです。
他には動画等も配信しており、金融・投資のプロとして継続していくためのリソースを提供してくれます。

証券アナリストになるには?:証券アナリストになるための試験内容

証券アナリストの魅力についてお伝えしてきましたが、そんな証券アナリストになる為の試験は一体どのようなものなのでしょうか。

CMAを取得する為には三つのステップがあります。

①第一次レベル講座 受講と受験
第一次レベル講座では6つの学習分野を一括受講する必要があります。
その後の試験で3科目受験を受験し、合格すると第二次レベル講座の受講資格を得ます。
②第二次レベル講座 受講と受験
第二次レベル講座の受講は第一次試験に合格した年度から受講が可能です。
ただし第二次試験に関しては第二次レベル受験講座受講年度の翌年から受験が可能になります。
③実務経験3年以上
実務経験が3年以上必要になります。

これら全てをクリアすることでCMAとして認定される資格を得ます。

証券アナリストになるには?:証券アナリストになるための勉強方法

このように取得までの期間が最低でも3年かかる証券アナリスト。
その為、証券アナリストになると決めてから勉強をするとより一層時間がかかります。
証券アナリストになる為には、大学選択の時点である程度の方向性を決めておくことが大切です。

日本経済大学の経済学部 商学科 会計・財務コースでは証券アナリストが取得可能と記載されており、在学中から資格取得に向けて勉強することが可能で非常におすすめです。

証券アナリストになるには?:最後に

以上、証券アナリストの仕事内容・資格取得のメリット、試験内容や勉強方法などをご紹介してきました。
とても魅力的かつキャリアアップのできる証券アナリスト。
是非目指してみてはいかがでしょうか。

You may also like

You cannot copy content of this page