外国語学部(英語以外)の面接対策徹底

~中国語・韓国語・スペイン語などを学ぶ意義と合格を勝ち取るためのポイント~

by info@remi.website

外国語学部というと、まず英語を想像する方が多いですが、実際には中国語や韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語など、英語以外にも多種多様な言語を扱う学部があります。これらの言語は世界で多くの人が使っており、国際社会においても非常に重要な役割を果たします。その一方で、英語以外の外国語は学習人口が英語に比べると少ないため、「なぜその言語を学びたいのか」「将来どのように活かしたいのか」といった質問を深く聞かれることが多いのが特徴です。

今回は、中国語・韓国語・スペイン語など英語以外の言語を専攻するために外国語学部を志望する受験生向けに、面接対策を徹底解説します。面接で問われやすい質問例や回答のポイント、準備すべき内容をできるだけ分かりやすく、かつ詳しくまとめました。ぜひ最後まで読んで、自分の志望理由を明確にし、面接対策の参考になれば幸いです。


1. 外国語学部(英語以外)の面接で問われやすいポイント

1-1. なぜ英語以外の言語を選んだのか

多くの受験生は、英語以外の外国語に興味を持ったきっかけがあるはずです。たとえば「日本企業のアジア進出が進む中で、中国語や韓国語の重要性を感じた」「留学した経験があり、その国の言語をもっと深く学びたいと思った」「国際協力を目指すうえで、スペイン語の需要が高いと感じた」など、動機は人それぞれでしょう。

面接官は、単に「なんとなく」で選んでいないか、あるいは「その言語を本当に学びたいという強い意欲があるか」を見極めようとします。英語以外の言語を選ぶ受験生は比較的少数派なので、説得力のある理由や具体的なエピソードが求められます。面接前には、なぜ英語以外の特定の言語を学びたいのかを、自己の体験や将来像に結びつけて整理しておくことが大切です。

1-2. 言語だけでなく文化・社会への関心

外国語学部で学ぶ内容は、言語の文法や語彙だけにとどまりません。文化、歴史、社会、文学、経済など、その国や地域に関連する多方面の研究も含まれるのが一般的です。英語以外の言語の場合、特にその文化や社会的背景を知らないと習得が難しいケースが多いです。

面接官は、「この受験生は言語そのものだけでなく、その国の文化や背景にも興味を持ち、主体的に学びを深めていく意欲があるか」を重視しています。具体的には、「中国語圏や韓国語圏、スペイン語圏の文化に関して何を知っているのか」「その国や地域で起きている社会問題に関心をもっているか」といった点を見られることが多いでしょう。

1-3. 将来の展望や学習意欲

外国語学部の面接では、将来どのように学んだ言語を活かしたいか、そのビジョンも重要視されます。漠然と「就職に有利そうだから」という回答では説得力に欠けます。例えば、

  • 中国語を学んで、将来は日中間のビジネスブリッジとして活躍したい

  • 韓国語で通訳・翻訳の仕事を目指したい

  • スペイン語を通じて、南米諸国での国際協力や地域開発に携わりたい

  • フランス語で文学や芸術を通じた国際交流活動をしたい
    といった具体的なキャリアプランや目的意識を持っていると、面接官の印象も良くなります。


2. 面接で聞かれる可能性の高い質問例

2-1. 志望理由(Why?)

  • 「なぜ英語ではなく、中国語(韓国語、スペイン語など)を学びたいのですか?」

  • 「その言語を使って将来どのようなことをしたいと考えていますか?」

ポイント:
ここでは、動機の明確さや具体性が大切です。自分のエピソードや興味・関心を交えて話すことで、説得力が増します。例えば、

  • 「かつて上海に旅行した際、現地の人々とのコミュニケーションで言語の壁を痛感した。より深い理解のために中国語を学びたい」

  • 「K-POPや韓国ドラマが好きで、その背後にある社会や文化を知るうちに、韓国語そのものに強く興味を抱いた」

  • 「南米の文化に惹かれ、将来はスペイン語を活かして国際協力に取り組みたい」
    などの“きっかけ”や“将来像”を結びつけて整理すると良いでしょう。

2-2. その言語の魅力は何だと思うか

  • 「あなたが感じる、中国語(韓国語・スペイン語など)の最大の魅力は何ですか?」

  • 「独学や学校の授業などで触れてみて、どのような面白さを感じましたか?」

ポイント:
表面的な「話者数が多い」「市場価値が高い」などの理由だけではなく、自分の体験・興味に基づく意見を述べましょう。例えば、

  • 漢字文化圏である中国語ならではの奥深さ

  • ハングルの成り立ちや文字の美しさ

  • スペイン語の発音のリズム感・表現の豊かさ
    など、“言語としての魅力”を具体的に語ると、あなたが本当に興味を持っていることが伝わります。

2-3. どのように学習を進めようと考えているか

  • 「入学後、その言語の習得をどのように進める予定ですか?」

  • 「独学の経験や、これまでに実践している学習法はありますか?」

ポイント:
面接官が知りたいのは、学習への取り組み方や主体性です。「こんな勉強法に挑戦したい」「これまでにこういう参考書や教材に触れた」「留学や短期研修などのプログラムにも積極的に参加したい」というように、具体的かつ前向きな意欲を示しましょう。

2-4. その言語が関わる国・地域への理解

  • 「中国(韓国、スペイン語圏など)の文化や社会に関して、興味を持っている分野は何ですか?」

  • 「その国・地域に対して抱えている問題や課題について、どのように考えていますか?」

ポイント:
言語だけではなく、実際にその国で起こっている社会問題や歴史、文化、政治、経済などへの関心があるかを問われる場合があります。あなたが興味を持っているテーマ(例:環境問題、経済成長、教育、文化交流など)を深掘りし、ニュースや書籍で情報収集しておくとよいでしょう。面接官へのアピールだけでなく、学部進学後の学習にも繋がります。

2-5. 自己PRや長所・短所に関する質問

  • 「あなたの強みは何ですか?」

  • 「弱みがあるとすれば、それをどのように克服していきますか?」

ポイント:
外国語学部に限らず、大学の面接で定番の質問です。外国語学部を受けるのにふさわしい長所としては、コミュニケーション力、好奇心、探究心、粘り強さ、異文化理解への姿勢などが挙げられます。短所に関しては、そのままネガティブに終わらせるのではなく、「○○な短所があるが、こういう方法で克服しようとしている」という建設的な意見を伝えることが重要です。


3. 面接準備のポイント

3-1. 志望動機を徹底的に深掘りする

面接において、志望動機は最も重要な要素です。**「なぜその言語を学びたいのか」「なぜその大学で学びたいのか」**を明確に言語化できるよう、以下のステップで整理しましょう。

  1. きっかけ:いつ・どこで・どんな経験からその言語に興味を持ったのか。

  2. 興味の具体化:言語の特徴や文化・社会への関心など、自分が特に面白いと思った部分は何か。

  3. 未来への展望:大学で学んだ後、どのようにその言語能力を活かしたいのか。キャリアや将来像、社会貢献なども考える。

これらを順序立てて一貫性をもって話せると、説得力がアップします。

3-2. 受験大学の特色を理解する

同じ外国語学部でも、大学ごとにカリキュラムや特色は大きく異なります。たとえば「短期留学制度が充実している」「通訳・翻訳コースがある」「現地講師による会話クラスが豊富」「少人数制指導を取り入れている」など、大学によって強みが違います。面接官は「なぜこの大学を選んだのか」を知りたがるので、

  • 大学の特徴と自分の志望理由や将来ビジョンを結びつける

  • 公式サイトやパンフレット、オープンキャンパスで得た情報を活用し、具体的に説明する

ことがポイントです。

3-3. 実際に言語を使ってみる

もし可能であれば、面接前にその言語に少しでも触れる時間を作りましょう。教科書やオンライン教材を使って独学を始めてみたり、SNSやYouTubeを使って現地語のコンテンツを視聴するだけでも効果的です。面接で「最近、このように学習を始めて、こう感じた」と語れると、学習への意欲と行動力を示せます。

3-4. 模擬面接を繰り返す

実際に声に出して練習することで、自分の回答に一貫性があるか、言いたいことが整理されているかを確かめられます。模擬面接をする相手がいない場合は、録音や録画をして自分の話しぶりをチェックするだけでも効果があります。

  • 質問を想定しながら回答を作成する

  • 声の大きさ、話すスピード、表情、身振り手振りなども意識する

  • 繰り返し練習し、自分の言葉でスムーズに話せるようにする

すると、自信をもって面接に臨めます。

3-5. 基礎的な礼儀作法や身だしなみ

大学の面接では、スーツや制服などを着用する場合が多いです。髪型・爪の長さ・靴の汚れなど基本的な身だしなみを整えるのはもちろん、入室時のノックやお辞儀のタイミング、椅子に座る際の姿勢、退出時の挨拶など、基本的なマナーを確認しておきましょう。第一印象の良し悪しは合否にも影響します。


4. 面接当日の心構え

4-1. 緊張をコントロールする

面接は誰でも緊張するものです。しかし、あまりにも緊張が高まると、せっかく準備してきたことをうまく伝えられない場合があります。面接室に入る前に深呼吸をしたり、軽く背筋を伸ばすなどして落ち着きましょう。緊張を完全に消すのは難しいですが、適度な緊張感はむしろ集中力を高めるとも言われています。

4-2. 自分の言葉で話す

暗記した文章をそのまま機械的に話すと、面接官は「この受験生は本当に自分の意見を持っているのか?」と疑問に思います。もちろんキーワードやフレーズを覚えておくのは良いことですが、丸暗記ではなく、自分の言葉で柔軟に答える練習をしましょう。「テンプレート」的な回答だけでは浅く見えてしまうので要注意です。

4-3. 分からない質問があったら正直に伝える

面接官から予想外の質問が飛んできて、うまく答えられないこともあるでしょう。そんなときは、焦って適当なことを話すよりも、「その点についてはまだ十分に勉強できていませんが、○○の観点から興味を持っているので、今後詳しく学んでいきたいです」のように、素直に認めた上で学習意欲を示すほうが好印象です。わからないことを無理にごまかそうとするのは逆効果になりかねません。

4-4. 笑顔と前向きな姿勢を忘れない

外国語学部への進学に興味を持っている時点で、あなたは「新しい言語や文化に触れたい」という好奇心や積極性を持っています。その姿勢こそが最大のアピールポイントです。面接では固い表情になりすぎず、適度に笑顔を見せ、**「学びたい気持ち」「挑戦したい意欲」**が伝わるように意識しましょう。


5. まとめ:面接は“自分の興味や目標”を伝える絶好の機会

英語以外の外国語学部を受験する場合、面接官から「なぜわざわざ英語以外の言語を選んだのか」「その言語で何をしたいのか」といった、より深い理由を問われます。これはあなたが本当にその言語や文化に興味を持っているのかを確かめるためです。そのため、志望動機や学びたい分野、将来の目標などを“自分の言葉”で明確に説明できるようにすることが非常に重要となります。

  • 志望動機の整理:きっかけ、興味、将来像をセットで語れるようにしておく

  • 大学の特色を踏まえる:なぜその大学で学びたいのかを具体的に示す

  • 文化や社会への視野:言語だけでなく、その国や地域の背景にも目を向ける

  • 面接のマナーや練習:模擬面接や身だしなみを入念にチェックする

  • 当日は笑顔と落ち着き:緊張していても、前向きな姿勢が伝わるように意識する

これらをしっかり押さえて面接に臨めば、面接官にも「この受験生は本気でこの言語を学びたいのだ」という熱意や興味が伝わり、合格に近づくはずです。自分の思いや目標を思い切りアピールし、面接で実力を最大限に発揮してきてください。応援しています!

You may also like

You cannot copy content of this page