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ローカルに強い私大15選

by info@remi.website

地域密着型の教育を提供する大学は、その土地の特色を活かしながら、地元社会や地域経済に貢献する活動を行っています。特に私立大学の中には、地域企業や自治体と連携した取り組みを通じて、学生に実践的な学びを提供し、卒業後も地域に根ざしたキャリアを築く支援を行う大学が数多く存在します。

本記事では、地域貢献に力を入れる私立大学を厳選し、それぞれの特徴や魅力を解説します。「地元で活躍したい」「地域の課題解決に貢献したい」と考える皆さんにぴったりの大学を探してみてください。

 

1. 地域密着型大学の魅力

地域密着型の大学には、地域社会と連携して成長できる魅力が詰まっています。以下にその主なポイントを紹介します。

① 地域の課題解決に直結した学び

地域密着型大学では、地元企業や自治体と協力して、地域の課題解決を目指すプロジェクトが充実しています。たとえば、地域産業の活性化や観光業の振興、環境保護活動など、実践的な学びを通じて社会に貢献するスキルを養えます。

② 地元でのネットワーク構築

こうした大学での学びを通じて、地元企業や地域コミュニティとのつながりを構築できます。このネットワークは、インターンシップや就職活動、さらには卒業後のキャリア形成において大きな強みとなります。

③ 地域文化や特色の理解が深まる

地域密着型大学では、地元の歴史や文化、産業構造について深く学ぶ機会が多くあります。地元の魅力を再発見し、地域に誇りを持つことで、地域社会の発展に積極的に寄与できる人材として成長できます。

④ 実践的な教育プログラムの充実
地域貢献活動の一環として、学生が主体的に参加するボランティア活動や地域プロジェクトが多く提供されています。これにより、理論だけでなく、現場での実践力を養うことが可能です。

 

2. ローカルに強い大学15選

それでは、地域と密接に関わりながら学生に実践的な学びの場を提供している、ローカルに強い私立大学15校をご紹介します。それぞれの大学の所在地や特徴的な取り組みに注目しながら、自分に合った学びの場を見つけてみてください。

① 日本経済大学(福岡/渋谷/神戸)

日本経済大学は、福岡県太宰府市を本拠地とし、福岡、東京(渋谷)、神戸(三宮)の3キャンパスを展開している経済分野に特化した私立大学です。各キャンパスを拠点に、地域社会と深く関わりながら、地元への貢献を重視した教育や活動を行っています。

地域との連携:

日本経済大学では、地域が抱えるさまざまな課題解決に向けて、福岡、渋谷、神戸の各キャンパスで「地域連携センター」を設置。大学の知識や人材を活用し、地域社会の発展に寄与する取り組みを積極的に進めています。

具体的には、セミナーやワークショップを開催して地域住民や学生が参加できる学びの場を提供するほか、地域の人材育成や生涯学習の促進を目指しています。また、学生が地域の課題に取り組む授業を通じて、地元との協働を体験しながら成長できる教育を行っています。

地域貢献活動:

「地域貢献Ⅰ・Ⅱ」といった授業科目では、学生が太宰府市との観光調査や商業振興活動に参加し、また、幼稚園や小学校でのスポーツイベント支援や文化団体とのコラボレーションを行うなど、学科ごとの特性を活かした実践的な活動を実施。これにより、地域社会への具体的な貢献を目指しています。

また、太宰府市と連携した「キャンパスフェスタ」への参加や、キャンパス周辺の清掃活動、ボランティア活動なども積極的に行い、学生が地域に密着した経験を積む機会を提供しています。

幅広い社会人向けプログラム:

さらに、地域社会への貢献として、公開講座やリスキリング(学び直し)の場を提供。地域住民や社会人、小中学生や高校生も参加できる学びの機会を広く展開し、地域全体の教育や文化の発展に寄与しています。

創業や起業を目指す人を対象にしたビジネスプランコンテストや、観光関連のプロジェクトにも協力しており、地域社会の活性化において重要な役割を果たしています。

② 新潟産業大学(新潟/柏崎)

新潟産業大学は、地域とのつながりを重視し、教育や研究の成果を活かして地域活性化に取り組んでいます。軽井川キャンパスに設置された「地域連携センター」を拠点に、地元の課題解決や発展を目指した活動を展開しています。

主な取り組み:

・地域連携センター
地域の団体や企業と協力し、公開講座や調査研究を通じて地域社会に貢献。学生は地域課題に向き合いながら、実践的な経験を積む機会を得ています。

・商店街の活性化
柏崎市の商店街を舞台に、空き店舗を活用した「まちかど研究室」を運営。学生が地元の魅力発信に携わっています。

・地域商品開発
地元の特産品を活かした商品開発を学生が地元企業と協力して実施。米菓やクッキーなど、地域ブランドを広める取り組みを行っています。

地域社会との連携:

柏崎市や商工会議所と連携し、地域のリーダーを育てる「柏崎リーダー塾」を運営。また、新潟県全体の雇用促進や人材育成を支援するプロジェクトにも参加しています。

② ZEN大学(オンライン)

ZEN大学は、日本財団とドワンゴが提携して設立された完全オンラインの大学です。通学不要で、オンライン授業のみで卒業に必要な124単位を取得できます。

主な特徴:

・国内外の自治体や企業と連携した多彩なプログラムを提供。
・ネット参加型とリアル参加型の選択肢があり、学生一人ひとりに合った学びが可能。
・日本財団の支援を受けた活動も充実。

プログラム例:

・離島での教育インターン:沖縄の離島で地域住民と交流しながら教育活動を実施。
・次世代クリエイター育成:メタバースやAIを活用した新しい表現技術を学ぶプロジェクト。
・海外ボランティア:カンボジアでの子ども支援を通じて国際問題を体感。

ZEN大学は、オンラインの柔軟性を活かしながら、実践的な経験を通じて未来の可能性を広げます。

④ 大正大学(東京/豊島区)

大正大学は、地域社会と連携した学びを重視し、地域課題の解決や活性化を目指す取り組みを行っています。「地域創生学部」を中心に、学生が実践的に地域と関わりながら学ぶ環境を提供しています。

主な取り組み:

・地域連携の推進
東北の復興支援活動をはじめ、豊島区との地域活性化事業や商店街との連携を通じたプロジェクトを展開。地域構想研究所では、地方自治体や企業と協力してリーダー育成に取り組んでいます。

・ボランティア活動
地域行事や防災イベント、清掃活動への参加、商店街や地域施設との共同イベント運営など、学生と教職員が一体となって多岐にわたる活動を行っています。

・すがもオールキャンパス構想
巣鴨商店街を「第二のキャンパス」と位置づけ、学生が地域の課題解決に取り組む実践の場を提供。地域住民や企業と連携し、SDGsに基づく社会貢献型プロジェクトも推進しています。

未来の地域リーダー育成:

大正大学では、多様な分野で活躍できる地域戦略人材の育成を目指し、学内外での体験型プログラムを充実させています。地域と共に歩む新しいリーダー像を描きながら、学生の成長を支えています。

⑤ 名古屋学院大学(愛知/名古屋)

名古屋学院大学は、地域との連携を重視した「&N」プロジェクトを展開し、学生が地元を活性化する取り組みに参加しています。学生は「段階発展型カリキュラム」を通じて、基礎から応用まで学びを深め、地域課題の解決に挑戦します。

段階発展型カリキュラム:

・地域商業まちづくり:商店街の活性化や地域イベントの企画
・減災福祉まちづくり:防災活動や健康教室の運営
・歴史観光まちづくり:地域文化を活かした観光プロジェクト

カフェ&ベーカリー「MilePost」は、学生が運営するコミュニティカフェとして商店街と連携し、地域の交流拠点として評価されています。

地域健康プロジェクト:

名古屋市や瀬戸市と協力し、「なごや健康カレッジ」や「シニア世代のスポーツ健康カレッジ」を開催。地域住民を対象にトレーニング指導や体力測定を行い、学生が実践的なスキルを身につけています。

地域連携の実績:

商店街活性化や防災支援など、70以上のプロジェクトが進行中。地域住民との交流を通じ、学生が実社会で役立つ経験を積む場を提供しています。

⑥ 徳島文理大学(徳島/香川)

徳島文理大学は、地域社会と深く連携し、地域課題の解決や活性化に貢献する取り組みを数多く展開しています。地域と大学が一体となり、実践的な学びを通じて地域社会に貢献することを重視しています。

地域貢献の取り組み:

・地域学:学生が地域課題を発見し、解決策を考える実践型授業を実施。
・公開講座:SDGsや防災、健康に関する講座を開き、地域住民と知識を共有。
・災害支援:避難サポート技術を学ぶ講座で地域の防災力を強化。
・スポーツ支援:中高生のスポーツ傷害予防や体力向上を支援。
・地域イベント参加:自治体と連携し、地域活性化イベントを共同で運営。

⑦ 近畿大学

近畿大学は、日本経済新聞社の「大学の地域貢献度調査」(2023年)で私立大学1位に選ばれるなど、地域社会への貢献に力を入れています。

地域と連携したライフイノベーション拠点:

生物理工学部を中心に、地域連携を活かした以下の取り組みを展開しています:

・医療・福祉・介護機器の開発:和歌山県内企業や自治体との協力で地域特有の課題に対応。
・在宅ヘルスケア技術:生体信号モニタリング技術を開発し、家庭での健康管理を支援。
・医歯工連携:大学の医学部・歯学部との連携で医療デバイスを研究・開発。

産官学コンソーシアムの形成:

和歌山県と企業、高等教育機関が協力し、医療機器の開発を目指す「医療機器開発コンソーシアム」を設立。大学の技術力と地域産業の融合を進め、新しい地場産業の創出を図っています。

⑧ 東洋大学

東洋大学は、地域社会の発展に貢献することを目指し、さまざまな機関や地方自治体と包括連携協定を結び、地域課題の解決に取り組んでいます。また、「大学の地域貢献度調査2023」(日経グローカル)では、東京都の大学で1位に選ばれました。

地域貢献の主な取り組み:

・産学連携:中小企業や金融機関と協力し、地域産業の発展を支援。
・公民連携:地方自治体と連携し、地域社会の活性化を推進。
・人材育成:地域課題に取り組む若者を派遣し、課題解決に貢献。
・研究支援:技術開発や学術研究を通じて地域発展を支援。

具体的な活動:

・地域活性化活動支援:過疎化や高齢化の課題を抱える地域で若者が地域おこし活動を実施。
・スポーツ連携:公開講座や出張講義を通じて地域と絆を深める。
・社会貢献センター:創立者の理念を受け継ぎ、講師派遣や公開講座を実施。
・重点研究推進プログラム:研究を通じて地域社会の課題解決に取り組む。

地域住民との連携:

・子育て支援:近隣住民向けのプログラムを実施。
・健康づくり:地域の子どもや高齢者を対象に、健康促進活動を展開。

⑨ 京都産業大学

京都産業大学は、地域との連携を通じて、課題解決や地域活性化に積極的に取り組む大学です。

主な地域貢献活動:

・むすびわざプロジェクト
学生や教員が地域資源を調査し、新たな取り組みを提案。綾部市天文館パオでの子ども向けイベント「星空スコープ作り」などを実施。
・地域安全活動
防犯や交通安全について啓発する学生プロジェクトを展開。
・地域連携施設「むすび家ide」
空き家を改修し、学生と地域住民が交流できる場として活用。

教育と社会貢献:

・学内施設の地域開放や、高齢者・社会人向けの学び直しプログラムを実施。
・地域防災やスポーツ振興を通じ、地域社会の発展に貢献。

新たな取り組み:

「むすびわざ連携センター」(仮称)の設立を計画中。地域との共同活動や防災拠点機能を強化し、新たな価値を創出します。

卒業生との連携:

13万人以上の卒業生や保護者とのネットワークを活用し、地域社会との連携をさらに深めます。

⑩ 武庫川女子大学

武庫川女子大学は、地域連携を通じて地元社会と協力し、多彩な活動を展開しています。健康支援や防災、文化交流など、学部の専門性を活かした取り組みを進め、地域課題の解決に貢献しています。

主な地域連携活動:

・団地再生プロジェクト
UR都市再生機構と連携し、団地内での住民交流施設「まちかど浜甲」の設置や健康講座、防災活動を実施。住民と学生が共同で地域活性化を進めています。

・地元企業・自治体との協働
鳴尾駅の駅舎設計や地域特産品の開発、地域イベントの開催を通じ、地元経済や文化を支えています。

・教育と地域の融合
学生が地域住民と交流するフィールドワークや課題解決型学習を推進し、地域の持続可能な発展に貢献しています。

⑪ 神戸女学院大学

地域創りリーダー養成プログラム:

神戸女学院大学は、地域課題の解決に貢献するリーダーを育成するプログラムを提供しています。地域で活躍する講師の講義や実践的な活動を通じて、地域社会の課題解決に必要なスキルを習得。学生は地域住民と協働し、イベント企画や運営を経験します。

主な取り組み:

・防災教育
「防災ウォッチ」という教育ツールを開発し、小学校や地域イベントで活用。防災意識の向上に貢献しました。

・高齢者支援
地域の高齢者と交流を深めるイベントを実施。孤立化防止に向けた取り組みを進めています。

・商店街活性化
大学周辺の店舗の活性化を目的に、商店紹介マップやSNSを活用した広報活動を実施。地域経済の活性化を支援しています。

・子ども支援
こども食堂や学習支援イベントを通じて、子どもたちの成長を支援。「食育」や進学支援も行っています。

⑫ 龍谷大学

龍谷大学では、キャンパスが立地する京都や滋賀を中心に、自治体や企業、地域団体と連携し、多様な活動を展開しています。正課・正課外を問わず、学生や教職員が地域社会に貢献する取り組みを進めています。

主な連携活動のサポート機関:Ryukoku Extension Center(REC)

・地域と大学の橋渡し役として、活動のコーディネートを実施。
・学生・教員と自治体や企業のマッチングを支援。
・「地域に根ざした大学」として、全学的な社会連携・社会貢献活動を推進。

地域連携のための情報公開:「地域連携シーズバンクwith Dragon」

・大学内外で共有できる連携事例をデータベース化。
・学生や教職員が新たな活動を始めるきっかけを提供。

⑬ 立命館大学

立命館大学では、キャンパスが位置する地域と連携し、教育や研究だけでなく、社会貢献を大学の重要な役割と位置づけています。特に、びわこ・くさつキャンパス(BKC)では、オープンイノベーション拠点「グラスルーツ・イノベーションセンター」の設立を目指し、地域産業や社会課題の解決に取り組んでいます。

主な地域連携の仕組み:

・リサーチオフィス
衣笠・OIC・BKC各キャンパスに設置されたリサーチオフィスが、地域や企業、自治体との連携窓口として、産学官連携を推進しています。

・地域での取り組み
各学部でのPBL(課題解決型学習)やフィールドワークを通じて、地域課題の解決に貢献しています。

地域との活動事例:

立命館大学は地方自治体や企業と協力し、農業、環境、スポーツ支援など多岐にわたる活動を展開。これにより、地域社会への貢献を深化させています。

衣笠キャンパスの取り組み:

衣笠キャンパスは京都市北西部に位置し、世界遺産や神社仏閣が多くある文化的地域と連携。人文社会科学系学部が中心となり、地域貢献活動や市民向け学びの場を提供しています。

⑭ 東京理科大学

東京理科大学は「理学の普及を以て国運発展の基礎とする」という建学の精神のもと、教育と研究を活かして地域社会との連携活動を推進しています。地域の子どもたちへの科学教育、地元企業への支援、防災・減災活動などを行い、キャンパス周辺の地域社会の持続的発展に貢献しています。

主な地域連携活動:

・地域交流施設の整備
野田キャンパスでは地元食材を活用したレストランや24時間営業のフィットネスジムを整備し、住民に開かれた施設を提供しています。

・「宿題お助け部屋」の運営
葛飾キャンパスの地域貢献サークル「カナラボ」が、小中学生を対象に宿題や学習のサポートを行っています。週4日運営されるこの活動は、予約不要で多くの親子に利用されています。

・サステイナブルアーバンシティセンター(CSUC)の設置
創域理工学部を中心に、地域企業や自治体と連携し、持続可能な社会の実現を目指す研究と実践を進めています。

地域貢献の実例:

「カナラボ」は、金町地域での自由研究教室や理科を応用した工作教室、留学生による料理教室などを開催し、多くの親子連れが参加する人気の活動を展開しています。また、2023年には活動拠点「カナラボハウス」を設置し、地域の子どもたちへの支援をさらに強化しました。

⑮ 豊田工業大学

豊田工業大学は、トヨタ自動車が社会貢献活動の一環として設立した大学で、地域社会との連携を通じた発展を目指しています。1981年に開学し、実践的な技術者・研究者の育成を理念に掲げ、地域に根ざした活動を積極的に展開しています。

主な地域連携活動:

・科学教育への取り組み
愛知県の「知の探究教育推進事業」の一環として、高校生を対象に「知の探検講座」を開催。講座では、ナノテクノロジーやロボット工学などを学び、さらに優れた受講者には研究室で高度な学習を行う「知の探究コース」を提供しています。

・地域住民向け公開講座
ハードディスクの仕組みやアクチュエーター技術をテーマに、地域住民や企業関係者が参加できる公開講座を実施。実演や解説を通じて、科学技術への理解を深める取り組みを行っています。

・天白祭での地域交流
学内で開催される大学祭「天白祭」では、模擬店や研究室の公開を通じて地域住民や子どもたちと交流。工学や科学の体験コーナーが毎年好評を博しています。

 

おわりに

地域社会と深く結びつき、共に成長を目指す大学の姿は、未来の日本を支える鍵ともいえます。それぞれの大学が持つ強みや独自の取り組みを通じて、地域の課題解決や新たな価値の創出が進められていることが伝わったのではないでしょうか。

今回ご紹介した大学の取り組みは、地域住民や学生だけでなく、全国の大学が今後どのように地域と連携していくべきかを考えるきっかけにもなります。進学を考えている高校生やその保護者の皆さんには、大学の学問や就職支援だけでなく、地域とのつながりを意識した選択もぜひ検討していただきたいです。

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